勘違いしやすいグループ3の化学合成油

1999年以前は、化学合成油と言えばグループ４、グループ５のオイルのことを指していました。
しかし、1999年にカストロールが裁判でグループ3のハイドロクラッキングオイル(VHVI)を、100％化学合成油と言っても良いとなってから、市場はグループ３の化学合成油で溢れかえり、今ではグループ4、グループ５の化学合成油はすっかり少数派になってしまいました。

とても分かりづらいので、特に勘違いしやすそうなグループ３のオイルを整理してみたいと思います。




まずはコレ。私が諸悪の根源だと思っているカストロールのオイル。
昔のカストロールＲＳはシルバー缶で、グループ４が主成分でしたが、今はグループ３になっています。



お次はコレ。
GT-R専用オイルと勘違いする人が多いオイルです。
カストロールの裁判の相手だったのに、負けたらグループ３のオイルを化学合成油として売るようになってしまいました。
悪魔に魂を売ったか！？みたいな。(^_^;)

ちなみに、上のオイルが出てきてから、どこで買えるのかわからなくなったGT-R専用オイルはコレです。



これはグループ４が主成分になっています。




お次はコレ。
個人的には残念なオイルです。
RB26用にニスモが開発して、MOTULのラベルが付いているのでグループ５かなと思い、買おうとしたら実はグループ３でした。
値段は微妙に安いなとは思ったのですよね。(^_^;)



お次はコレ。
トヨタがかなり気合いを入れて作ったと言うオイルでしたが、グループ３でした。
グループ４なら良心的価格だと思ったのですが、残念でした。
86/BRZで共通の車種を持っているスバルとトヨタですが、スバルにはグループ４のオイルがありますが、トヨタのオイルは全部グループ３です。


ちなみに、グループ３のオイルが悪いと言っている訳ではありません。

コスパとかいろいろ考えて、これらのオイルを選択するのは良いと思うのですが、グループ４、グループ５のオイルだと思って勘違いして買わないで下さいね。

という話でした。