
たまたまですが、ちょっとスーパーオートバックスに行ってきました。
それでオイル売り場に行ってみると、うーん難しいなと思いました。
私のような昔の人は、スポーツカーには化学合成油を入れるもの。
化学合成油というと、グループ4のPAOかグループ5のエステルベースのものを指す。
という凝り固まった考えがあります。
それがオートバックスではなく、こだわりの商品が多い方のスーパーオートバックスの店舗でさえ、置いてあるオイルは、ほとんどがグループ3の化学合成油のようでした。
商品には中身はグループ3ですとか、HIVIベースですよ。
なんて、まず書いてなくて、どれも100%シンセティックと書かれているので、これらがグループ3だと確実に判断できる訳ではありませんが、たぶん当たっていると思います。
化学合成油とか、合成油、100%シンセティックという言葉はホームセンターで4L2980円のオイルですら、高級オイルの仲間入りさせてしまう魔法の言葉です。(汗)
こんな困った事態を招いたのはカストロールのせいなのですが。
あの裁判でHIVIを化学合成油と言って良いと認められた時から、多くのメーカーが成分を言うのを辞め、グループ3、4、5のどれでも化学合成油になってしまったので、グループ4、5の比較的安価な化学合成油が差別化しにくくなり、市場から消滅しちゃいました。
なんと、裁判でカストロールと争ったモービルまでが、化学合成油をグループ3に変更。
R35GT-Rが出た時に指定オイルが、モービル1のRPという金缶のもので、確か4Lで8000円くらいだったと記憶していますが、モデルチェンジしたら金缶の似たような値段の中身がグループ3のものに変わりました。
本当はFormulaJという入手困難なモデルが後継なのですが、そのグループ3のultimate performanceを後継モデルと勘違いして、R35GT-Rの指定オイルだから良いオイル言い出す人まで出てきて、もうカオスな状態に。
ちなみに当時、私はagipのZEARAレーシングを愛用していたのですけど、あれはコスパも良くてお気に入りでした。(~_~;)
今日のスーパーオートバックスに置いてあったものをメーカーのホームぺージなどの情報から推測すると、ほぼグループ4、5ベースと思われるのは、スピードマスターの4Lが1万円ちょっとのものと、モチュールの2Lで9000円くらいのもの。ワコーズの4Lが2万円くらいのもの位かなと思いました。
あとは、4Lで1万円くらいするのに、どう見てもグループ3でしょ!というものまでありました。
これじゃあ、よほど詳しい人でない限り、昔基準の化学合成油を選び出すのは至難の業だなと思いました。
もし私が今日の店舗で買うとしたら、スピードマスターの1万円くらいのオイルにするかなぁ〜と思いました。
ちなみに、世の中にはエステル配合という微妙な説明文もあって、これはグループ3にエステルを混ぜた、昔基準だと部分合成油というものだったりします。
これが天下のニスモやトヨタGRの高級オイルに書かれているので困りもの。
自動車メーカーがユーザーを騙すかのような言い回しは非常に残念に思います。
ニスモから4L1万円以下の昔基準の化学合成油が出るとは思えなかったのと、でももしそれが、昔基準の化学合成油だったら入れてみたいなと思ったので、RB26用のオイルは、エステル配合って書いてあるが、グループ3にエステルを混ぜたというものかと問い合わせしたら、その通りと回答を頂きました。残念!
その点、スバルはプレイヤードZEROの0w-30はPAOベース、0w-20はグルー3+PAOと、ちゃんと書いてあるので誠実さを感じます。
オイル選びが難しい世の中になってしまいましたが、スポーツカーにはグループ4、5のオイルを入れた方が良いのではないかなと個人的には思います。
(^_^;)
Posted at 2024/06/26 21:28:48 | |
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