
1976年にCanonより発売された「自動露出マニュアルフォーカス一眼レフカメラ」
もちろんデジタルではなくフィルムカメラです。
押入れの奥に仕舞われていた物を引っ張り出してきました。
このカメラが我が家にあるのを知ったのは随分前の事。
シャッターが切れないので壊れていると思っていたのですが、みん友さんから電池を交換すれば動くと聞き、ダメ元で行動を開始。
「4LR44」と言う6Vの小さな電池を買って、説明書を頼りに電池を交換。
まさか、電池の場所が分からなくて出鼻をくじかれる事になるとは・・・
カメラの底に電池ボックスがある物だとばかり思ってました。
無事、電池の交換を終えて、電池残量をチェック。
ファインダーの中に針があるのですが、それが動いた瞬間はちょっと感動しました。
「動くかもしれない」と期待が膨らみます。
さて、ドキドキしながらシャッターボタンと押すと・・・「カシャン」
おぉ、ちゃんと動きました(*´∀`*)
※後から知った事ですが、跳ね上がったミラーの衝撃を吸収する「モルト」と呼ばれる素材が経年劣化で粘ついてる場合があり、その場合はミラーが張り付いてしまう可能性があるらしい。
気軽に古いカメラのシャッターを切るのはやっちゃいけない事だそうです。
そうとは知らず、まだカメラが生きてる事に感動して何度もシャッターを切っていました。
まだモルトには厚みがあり、粘っこくなっていないので大丈夫かと思います。
ここからはカメラの持ち主である父親も加わり、ストロボの動作確認です。
Canonのロゴが無いので恐らく汎用品のストロボの電池を交換。
最初は充電に時間が掛かったり、シャッターと連動してくれなかったりしたのですが何度も試している内にきちんと動くようになりました。
案外、長持ちするもんですね。
動作確認を終えたので、急いでフィルムを買いに出発!
しかし、閉店時間を迎えていたり、フィルム自体を取り扱ってなかったりと2軒連続で撃沈。
3件目は商店街の小さなカメラ屋さんなので、ここも閉まってると思ったら予想外の営業中!
感度:400・36枚のフィルムを購入しました。
フィルムに触ったのはいったい何年ぶりでしょう(*´∀`*)
帰宅後は説明書片手にカメラにフィルムを入れます。
説明書に記載されている注意点を確認しながら、慎重に作業を進めて10分ほど掛かって終了。
初めての作業なので時間が掛かってしまうのは仕方ないですね。
※ここでも「モルト」が重要な役割を担っています。
裏ブタの隙間から光が入ってフィルムが感光してしまうのを防ぐためにモルトがあるのですが、ここも経年劣化でボロボロになり隙間が出来てしまっている場合があるらしいです。
すでにフィルムを入れてしまった後に分かった事なので、今更確認は出来ませんが恐らくダメでしょうね。
さて、フィルムも入れ終わり、撮影可能な状態になりました。
今まではフィルムの無い状態で巻き上げレバーを動かしていましたが、フィルムを入れたことで少し重たくなった巻き上げレバー。
いかにも「写真を撮るぞ!」っと言う気分にさせてくれます(*´∀`*)
父親がこのAE-1を購入したのが「1980年4月15日」
当時、父親は24歳でした。
その10年後の「1990年4月16日」に自分が産まれました。
そして、カメラを購入してから33年経った現在。
当時の父親とほぼ同い年である23歳になった自分が、父親のAE-1を持って写真を撮っていると考えるとなんだか不思議な気分になってきます。
きっと父親もわくわくしながらこのカメラのファインダーを覗いて写真を撮っていたでしょう。
そして、自分も同じカメラを持ってワクワクしながら、ファインダーを覗いています。
ただ、ファインダーの内側にカビが・・・
マニュアルフォーカスなので、ピント合わせに苦労していたのはきっと父親も同じはず(*´∀`*)
まだまだカメラの操作にも慣れず、現像するまできちんと撮れているのかすら分かりません。
ピンボケ・露出オーバー、アンダー・カメラの不具合。
いろいろ可能性はありますが、36枚の内1枚でもいいのでちゃんと撮れてる写真があると嬉しいなぁ(*´ー`)
現在の撮影枚数が「19枚」なので半分を過ぎた所。
デジイチだとあっという間ですが、フィルムとなると1枚1枚の重さが違います。
上達するにはどんどん撮って行くべきなのでしょうが、今は
「フィルムを巻き上げる」→
「シャッターボタン半押し」→
「露出を確認」→
「シャッタースピード変更」→
「フォーカスリングを回してピント調整」→
「シャッターボタン全押し」
と1枚撮るのに手間の掛かる工程を味わっておこうと思ってます。
33年で一眼レフカメラも随分と進化しました。
どちらも、大切に使っていこうと思います。