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マッシヴ・アタック。

ヒップ・ホップ、レゲエを中心に様々なジャンルの音楽を取りこんだダンスミュージックの体裁をとるが、スロウで気怠い雰囲気があり「踊れないダンスミュージック」と評される。

ジャズの要素が薄れ、ロック色が強くなったアルバム『MEZZANINE』で最大のヒットを記録した。

ブラーのデーモン・アルバーンと漫画家のジェイミー・ヒューレットによるバーチャルバンド。

1990年代後半、しちめんどくさい音楽になりつつあったブリティッシュ・ロックがシンプル志向に回帰する動きとしてブリット・ポップが流行し、当時中心となったのがブラーとオアシスだった。

過剰な流行とともに蔓延した軽薄なメディアの煽りに辟易したブラーのデーモンは「ブリット・ポップの死」に言及して、実際に2000年代に入るとブリット・ポップの流行は終焉を迎える。

デーモンは1998年にはゴリラズのプロジェクトを立ち上げていたが、2001年にゴリラズで1stアルバムを出し、大ヒットにつなげる。

デーモンがゴリラズをバーチャルバンドにした理由は、ブラーのバンドイメージが定着した結果、ブラーのファン層の志向に沿わない曲は反発を恐れて出しづらくなったこと、もうひとつはメディアがアイドル的にブラーを扱ってあることないこと記事にするので、もうすこしコソコソやってみたかったというのがあり、当初から意図してというよりは結果的にバーチャルバンドになったのではないかと推測する。

ゴリラズのライヴはのちの初音ミクにも影響してると思うんだが、初音ミクのほうはあまり詳しくないので、実際どうだかはわからない。

エイミー・マン。
1980年代からニュー・ウェイヴ系のバンドで活動し、1993年からソロで活動しているが、ながいあいだ日本ではほぼ無名だったのではなかろうか。

1999年に映画『マグノリア』のサウンドトラックを手がける。
この映画がベルリン国際映画祭の金熊賞を受賞、エイミー・マンの曲がアカデミー賞歌曲賞にノミネート、グラミー賞でも最優秀コンピレーション・サウンドトラック・アルバム部門にノミネートされる。
『マグノリア』のTVCMがエイミー・マンの曲とともに日本国内で流れ、これが反響を呼んで日本でもファンを得て、のちに二度の来日公演を果たしている。



1970年代フォークロックにカントリーロックが融合したような、ペーソスがあるがどこか力強い曲が多い。
孤独感を感じさせながらも、人生に対して前向きな印象も与える。



『マグノリア』公開後のアルバム“ロスト・イン・スペース”で過去最高の売り上げを記録し、成功を収めた。
このアルバムは紙ジャケのブックレットに漫画がついてて味がある。

オーストラリア出身のハードロック・バンドでボン・スコットの後を継いだVo.ブライアン・ジョンソンのボイスが『北斗の拳』のザコキャラに似ていることで知られる。
『北斗の拳』のザコキャラでわからなければ『奇面組』の一堂零、つまり声優・千葉繁である。

世界トップクラスの実績を持つハードロック・バンドだが、なぜか日本では人気がない…と言われる。
いや…、個人的な感覚だとべつに人気ないことはないし興味ない人でも一回は耳にしたことある曲も多いと思うんだが、興行的に成功が見込みにくいらしく長いキャリアで４回しか来日していない。

このように世界での人気・実績のわりに日本でそれほど売れない現象はスモール・イン・ジャパンと呼ばれ、逆に世界や本国ではそれほどでもないのに日本では人気が出る現象はビッグ・イン・ジャパンと呼ばれる。
ビッグ・イン・ジャパンの代表格はMR.BIGではなかろうか。

他のスモール・イン・ジャパンにはザ・フー、ラッシュ、サウンドガーデンなどがあり、ピンク・フロイドも知名度自体はあるが、世界での受けとられかたと日本での受けとられかたにギャップがあるので、そういう面ではスモール・イン・ジャパンに入ると思う。

EMF。
ジーザス・ジョーンズとともにデジタルロックと呼ばれ、テンションが上がってるのか下がってるのか、もっと具体的にいうとアッパーなのかダウナーなのかよくわからん独特の曲調を特徴としている。

このデジタルロックの流れはEMFが一度全米１位の曲を出しているが、その後ブッツリと途切れてしまった。
なのでEMFというバンド自体、９０年代にピンポイントで洋楽を聴いていた人以外にはほとんど知名度がないのではないだろうか。

ちなみに日本でいうデジタルロック、デジロックというのはTM NETWORK、T.M.Revolution、accessみたいな感じのダンスミュージックとロックが融合したものを指し、EMFを指すデジタルロックとはニュアンスとして別物である。