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2022年01月29日

変態なベーシックカー。

変態なベーシックカー。
レビュー情報
メーカー/モデル名 トヨタ / ヤリスハイブリッド ハイブリッド X_E-Four(CVT_1.5) (2021年)
乗車人数 2人
使用目的 レジャー
乗車形式 レンタカー
総合評価
おすすめ度
5
満足している点 ツインモーターハイブリッド、リアサスダブルウィッシュボーンの変態メカニズム。
それをカーシェアに入れるのはド変態。
不満な点 ベーシックカーとして色々詰め込み過ぎたか。
結局は誰に向けた商品なのか分からなくなってしまっています。
総評
カーシェアリングには珍しい、ハイブリッド4WD「E-Four」のヤリス。
試すなら今のうちですよ!
項目別評価
デザイン
☆☆☆☆☆ 3

日本中に溢れても嫌にならないデザイン。
日本の景観維持に貢献しているのは評価してあげて良いでしょう。
オバちゃんの買い物だったり、セブンイレブンの営業車だったり、休日のレンタカーで観光地に居ても全く目立ちません。

つまり裏を返せば面白味はありません。
GRヤリスのような迫力のあるフェンダーの張り出しを見てしまうと余計そう感じさせるのかもしれません。
それでも、ボンネットの造形や黒いガーニッシュで繋いだテールランプなど、新興国向け感がアリアリと出ているマーチとはクオリティに圧倒的な差を見せるのはさすがトヨタですね。

ガソリン、HVともにX・G・Zの松竹梅3グレード構成。
今回のカーシェアリングに入っていたのは一番下のXグレードです。昔みたいにドアミラーが塗ってないとか、プライバシーガラスじゃないとか、明らかな外観のチープさはありません。

履いていたスタッドレスタイヤがVRXⅡなのは高評価ですが、履いているスチールホイールのデザインは最悪ですね。
ちなみに、ヤリスは最上級グレードでも樹脂キャップが標準装備です。カタログにはオプションアルミ履いている姿が多いのに・・・その辺がトヨタの上手いところなんだろうなぁw


センターメーター、ゲート式シフト、縦型のエアコンダイヤル・・・なんてのがヴィッツの歴史だった気もしますが、この世代はとにかくベーシックな作りをしていますね。ビックリするくらいに古典的、だけどコレが一番操作しやすいですからね。


ハイブリッドXグレード専用のデジタル・アナログのコンビメーター。
ガソリン車のアナログメーターを”再利用”したものと思われますが、HVのエネルギー状況や運転支援機能のディスプレイが誰にでも理解しやすい、最適なデザインのような気がします。
最近にしては珍しくアナログ式の水温計が付いているのも再利用の副産物ですね。
走行性能
☆☆☆☆☆ 4

一番興味があったE-Fourシステム。
ヤリスハイブリッドの4WDは前後にモーターを搭載しており、発進時も若干のパワーをリアに伝えており「滑ったら四駆」ではないところがポイント。

バッテリー容量とモーター出力の関係でリアモーターの作動に速度制限はありますが、雪上では積極的にリアを駆動させており、メーター上ではフロントよりリア側出力が大きくなるシーンもありました。


色々と試した結果、製造から間もないVRXⅡを履いていることも相まって、まず基本はFF駆動を維持しています。ところが、坂道や凍結路でアクセルを踏み足す際、コーナリング中になるとフロントが一瞬空転しようとすると即座にリアに駆動力を発生させるようになっています。
このレスポンスがとにかく速い。プロペラシャフト式の一般的な4WDより明らかに姿勢の立て直しが早いです。ですが、ここがフルタイム4WDとの違いで、一瞬の”滑った感”は感じ取れます。
ここまでするのならフルタイム4WDで良いのでは?と思いますが、そこは燃費を重視するHVの性格を考えると致し方ないのでしょうか。
システム自体はフルオートになっているので、トルク配分や2WD固定なども出来ないので、すべてクルマにお任せです。


今回は会津地方の山道を走り、4WD性能を積極的に活用できたので、このE-Fourシステムはアリ、と判断出来ました。
この見た目でミーハーなFFのSUVより高性能ってのも変態的で好きw
乗り心地
☆☆☆☆☆ 4

こちらも変態ポイント、4WD車はガソリン・HVともにリアサスペンションがタブルウィッシュボーン式になります。

各インタビューを見ると、小型車の限られたリアスペースにリアにバッテリーとモーターを付けると従来のトーションビームでは入らないとか言われていますが、結果として乗り心地は非常に良好でした。ガソリン車もダブルウィッシュボーンなのは、まさにGRヤリスのおかげでしょう。
5ナンバー車でリアサスがダブルウィッシュボーン・・・昔のホンダ車のようですね(^^;)

ガソリン車より1インチ大きい、185/60R15サイズのタイヤでも、乗用車として快適な乗り味です。


トヨタの廉価グレードに多い、ヘッドレスト一体型のシートも、見方を変えれば「セミバケット風」で座り心地も良好で、ヴィッツの頃より座面長も伸びて長距離でも疲れにくいシートになっています。
シートリフターとテレスコピック付きステアリングで、ドライビングポジションも適切に取りやすいですね。
一方、シートベルトの高さ調節機構が付いていないのはマイナスです。
積載性
☆☆☆☆☆ 2
今回はリアシートを倒し、2人分のスキー板、ブーツ、ウェアなど満載。
N-BOX系のハイト系の方が広いし、車内で着替えるなどの利便性もあるので、この辺は軽自動車にさえ負けています。
ガッツリ積むなら他のクルマを、と割り切っているのも、車種の多いトヨタなら出来ますからこれで問題ありません。


リアドアの内張りも安っぽいし、開口角度も大きくありません。

2名プラス荷物であれば十分、4人乗って遠出というレンタカーあるあるのシチュエーションならフィットの方がお勧めです。
燃費
☆☆☆☆☆ 3

エンジンも含めて。
まず、このエンジンは期待外れでした。
1.5Lのダイナミックフォースエンジンは、パワー感はモーターアシストもあって、このサイズの車体には十分すぎる性能です。
・・・が、3気筒特有のノイズが大きいのです。
それこそ、昔の3気筒と何ら変わりません。
少し前に乗ったライズの3気筒ターボの方が振動やフィーリングが良好だったので、アレどうしちゃったの?といった感じ。
こうなってくると、GRヤリスの1.6ターボがどんな出来なのか気になってきますね。


HVのE-Fourグレードのカタログ燃費は30.2km/L。200km近く冬の山道を走って27.5km/Lの燃費は大変優秀と言えるでしょう。
ノーマルタイヤで平坦な道を走ったら更に条件は良くなりますね。
36Lの燃料タンク容量から、1タンクで990kmの長距離走が実現するとなると、トヨタのHV技術の高さを思い知らされます。
価格
☆☆☆☆☆ 2
ハイブリッドX E-Fourの価格は224万円。
各種安全装備、オートエアコン、スマートキーもほぼ揃っています。
ですが、インプレッサの1.6L AWDグレードが222万円と思うと、非常に悩ましく感じました。
4WDの性能、室内の広さを考えると、一クラス上のモデルが手に入ってしまうのです。

まして、身内には4WDを初設定した新型アクアが同じX E-Fourグレードで228万円です。
「HVの4WDがヤリスである必要性」を考えさせられますね。
ブログ一覧 | クルマレビュー
Posted at 2022/01/29 13:44:04

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この記事へのコメント

2022年1月29日 19:44
お疲れ様でした。
楽しみに待ってました笑
エンジンはヤリス単発で乗った時にはあんまり気になりませんが、
他の車と乗り比べると確かに静かではないですね。 
ヴィッツ1,000ccに比べればマシだと思いますが。。。
値段の件は、インプやアクアより走行性能もデザインも良いので、個人的には良い勝負だと思ってますが、いくらなんでも中が狭すぎますね。
最近のクルマはデカすぎるので、こういう存在もある意味貴重ではありますが。。。
コメントへの返答
2022年2月19日 13:04
各レビュー記事を見ても、エンジンの評価は悪くないようですね。
自分に合わなかったというか、「ダイナミックフォース」というネーミングに期待しすぎた感もまります(^^;)
高効率エンジンであることは間違いなく、ガソリン車はアイドリングストップを廃止しても実燃費も良好ですから優秀なエンジンでしょうね。

普段このクラスに何人乗って移動するか・・・を考慮すればこの広さでも十分なのですが、リアシートの使い勝手に工夫が見られません。
デザインでは5ナンバー枠のなかで上手に仕上がっていると思います。

割り切りが良く出来ている、トヨタらしいクルマかもしれませんね。

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趣味は「カーライフ」。 クルマを洗車したり、眺めたり、調べたり、語ったり、遠出したり・・・クルマと一緒に生活することが好きです。
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