ハイマウントストップランプ

地方TV局の某クルマ番組でテールランプユニットの製品紹介をしてたのですが、灯火類製品の専門業者でありながらデモカーに違法改造が施されていました。
私の愛車にも一部このメーカーの部品を装着しており、性能や品質にも満足しているが故に少し残念。







補助制動灯は先ず海外で採用され、効果が確認されたことから今から30年程前に日本国内でも認可されました。
その効果とは、昼夜（尾灯点灯有無）に関わらず、完全に消灯している状態から制動時に点灯することで、前車がブレーキを掛けて減速していることが後続車運転手に明確に伝わること。つまり追突事故防止にあります。
故に主に夜間に於いて、スモールランプ（尾灯）と連動させるなどの細工を施して制動中ではない状態で点灯させてしまうと、非制動×制動時の視覚的な差が少なくなり、補助制動灯としての効果は半減してしまいます。

灯火類は作業的にカスタム難易度が然程高くないので安易に手を出しがちですが、思いのほか細かく規定されている部品でもあります。また、同じ車種でも製造時期によって規定が異なることもあります。
難解な規定を読み解くのは難儀ですが、カスタムを推奨する側の業者は細心の注意を払った情報発信をしてもらいたいものです。
かと言って、違法改造車を運行させて真っ先に痛手を乞うのはユーザーです。折角、手間暇掛けてカスタムするなら「道路運送車両の保安基準」及び「審査事務規定」を読み込んで、堂々と公道走行可能な愛車にしましょう。