久しぶりの宮崎駿監督作品。
しかも『紅の豚』以来の飛行機モノ。
期待せずには居られません!
模型雑誌に連載されてたのを少しだけ立ち読みしたことがあって、
『雑想ノート』みたいな本が出ることを密かに期待してた所なんですが、
いきなり映画化されるとは思いもよらず、これは嬉しい誤算でした。
↓.....スタジオジブリ情報サイト【ジブリのせかい】より引用
(http://ghibli.jpn.org/report/kazetachinu_matome/)
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宮崎駿の言葉
「今度僕がやろうとしてる作品は、一番やっちゃいけないと自分で思ってきたことなんですよね。ものすごいアナーキーなもので。いい映画になる確信は全然ないのですが」
「夢破れて年取ってクソジジイになったけど理想をもっていたから映画にできると思った」
「自分の描いたカット割を持った途端に、恐怖が走ることがあります。『何やってんだろう?』って。今度はほんとに行きつ戻りつが多いです。このカットは自分が恐怖で入れたカットだから削るとか。『ああ、なんで俺こんなカット入れたんだろう……これ、卑怯のせいだな』って」
「ファンタジーじゃないと思います。ファンタジー的要素はもちろんありますけど。でも、ファンタジーではない」
「今はファンタジーを作る時期ではない。(ファンタジーが)あまりに多く作られ過ぎて、ゲーム化している。だから我々がゲームを作ることはなかろうと。今こそ等身大の人間を描かなければ」
「関東大震災のAパートのラフコンテを切り終わった時に、震災が起こって。
やっぱり自然の動きにどつかれて動いてんじゃないかなって思ったし、そういうのも含めて、関東大震災を描くって覚悟したんです」
「今度の映画には大群衆シーンがいっぱい出てくるんですよ。これまでやらなかったことですよね」
「難しいんです、ものすごく! 今まで自分がやってきたことと全然違うことをやらなきゃいけないんで」
「『影なんか付けなくていい!』と『ポニョ』の時は言ってましたけど、『今度は影付きで行くぞ!』と思ってるんです。『とことん入れる! みんなそこで泣け!』と。『鼻血が出るぐらいやれ!』ってね。
せっかく30人も新人がいるんだから。その人間たちが、『ああアニメーションは酷いもんだ』と思ったほうがいい」
「戦争の道具を作った人間の映画を作るんですけど、スタッフにも女房にも『なんでそんな映画を作るんだ?』って言われて。俺もそう思うんですけど。だけど、歴史の中で生きるということはそういうことだと思うんですよ。それが正しいとか正しくないじゃなくて。その人間がどういうふうに生きたかっていう意味ではね」
「その男はその時の日本の、もっとも才能のあった男なんです。でも、ものすごく挫折した人間なんです。物造りを全うできなかったから、敗戦の中でね、ずたずたになっていったんですよ。でも僕は彼が『美しいものを作りたかった』ということをポツっと洩らしたということを聞いてね、『これだ!』と思ったんです」。
兵器を作ってないんです、この男は。その動機が結果的に、美しいものを作ったけど、それが高性能の武器だったという。ある意味では悲劇の主人公なんですよ。そういうふうに、技術者の生涯を考えると、ことの善悪は政治の世界が決めてることで、その人は精いっぱいやったのに挫折してるんです。だから非常に無愛想な、嫌なじじいとして生涯を終えるんです(笑)。けんもほろろのクソじじいになって終わってるんですよ。
それも含めてね、どういう煌めく才能だったんだろうっていうのに、興味があったんです」
鈴木敏夫の言葉
「風立ちぬ」は一言で言うと、「堀越二郎」の話です。宮崎駿は戦争関係のものに対して非常に造詣が深く、堀越二郎という人を個人的趣味として色々調べてたんです。零戦を設計した人の生涯の話に、堀辰夫の恋物語をドッキングさせたらどんなお話になるだろう。そういうところから、始まりました。
堀越が10歳の少年時代から、物語は始まります。子供の頃から空に憧れて飛行機に乗りたかった少年が大人になった時、飛行機の仕事に携わろうと思った時に、時代は戦争の時代。そこで彼が作らなきゃいけないものが、艦上戦闘機だったという話なんです。
宮崎駿は昭和16年生まれ。戦争というものを避けて通れない。戦闘機とかタンクとか、みんなそういうものが好きなんです。ところが時代は日本が戦争に負けて、戦争反対の時代でもあるんです。宮崎駿は、その矛盾の中で生きた人なんです。自分の好きなものが引き裂かれているんです。一方で戦争の兵器、一方で戦争反対という。なんで自分みたいな人間が出来たんだろうということを映画の中で明らかにしたいと、そう話していました。そこが、映画の中でも非常に大きなテーマになってくるんです。
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んーっ! 早く観たい!!
Posted at 2012/12/13 18:08:37 | |
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