
私、今でこそ車趣味を謳歌?しておりますが、中学生から現在まで、ずっと好きであったもう一つの趣味が音楽、それもクラシックだったりします。
それが高じて、最初の職業はピアノ調律師(音楽の技術職といったらコレ)、妻はもちろん音大卒(ピアノ弾ける嫁さんが好いナ~~)です。
小学生の時、毎週日曜日の夜7時はテレビの前で番組の始まるのを楽しみにしていました。
ウルトラQ、ウルトラマン、キャプテンウルトラと続いて(やっと本題の)ウルトラセブン。
そのウルトラセブン最終回。
ダンが(密かに好きだった)アンヌに実は自分は宇宙人!(ウルトラセブン)だと告げる場面のBGMに流れるのがシューマンのピアノ協奏曲第一楽章冒頭。
まずはオリジナルから
リアルタイムで見ていた中1のこのときはまだクラシックにはのめり込んではいませんでしたが、このBGM、はまり過ぎです。
そこでふと考えました。
この場面、他の作曲家のピアノ協奏曲を使ったらどうなるかと、、、。
おそらくピアノ協奏曲では一番有名なのではと思われるチャイコフスキーの一番ではどうでしょうか?
これけっこういい線いってますね~~
でもBGMがちょっと派手過ぎてドラマがどっかへ行ってしまいそう。
では大御所、泣く子も黙る!あのベートーヴェンの五番では
ん~~ん華麗で良いんですが、ちょっと明るすぎ?もう少し悲劇的の方が。
最後に、ノルウェーの作曲家グリークでは
これ、かなりいい線行ってるんではないでしょうか?
最初がティンパニのトレモロでクレッシェンドしていくところなど、シューマン版がアンヌの心情ならば、こちらはダンの心情をあらわしているかも。
(ピアノ協奏曲に興味を持った方のための)データベース
Schumann(1810ー1856)ドイツ
ピアノはリパッティ。1948年スタジオ録音。悪性リンパ腫でこの録音の2年後、33歳の若さで亡くなったピアニストに「闘い疲れてボロボロなウルトラセブンを重ね合わせている」という説もあります。
Tchaikovsky(1866ー1993)ロシア
3曲ピアノ協奏曲を残したチャイコフスキーですが、この1番がぶっちぎりに有名で他の2曲は滅多に(というか全く)演奏されません。
ピアノはアルゲリッチ。指揮は当時の夫君デュトワ。この演奏、ピアノよりも冒頭のホルンが強烈で選びました。
Beethoven(1770ー1823)ドイツ
5曲ピアノ協奏曲を残したベートーヴェンですが、最後の2曲は出だしの雰囲気が全く違います。あの運命と田園みたいに。
演奏は辻井信行。ライブ録音。粒が揃っているといいましょうか、この人のピアノは本当に音が綺麗。
Grieg(1843ー1907)ノルウェー
ピアノはシューマンと同じリパッティ、1947年録音。
レコード全盛時、この2曲が組み合わされることが多かったです。他に「運命」と「未完成」等。因みに「メンチャイ」といったら、メンデルスゾーンとチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を入れたレコード(CD)のことを言います。
他に有名なピアノ協奏曲といったら、静かなピアノソロから始まるラフマニノフの2番があります。
テレビなどで聴いたことがある方も多いと思います。これも(LP時代は)チャイコフスキーの1番と組み合わされることが多かったです。
Posted at 2019/05/16 23:55:40 | |
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