燃費が伸びないことの言い訳

日本自動車工業会が言い訳じみたパンフレットを作りました。
大っぴらにしたくないのか、5万部刷って、あとはネットのDLのみ。

気になる乗用車の燃費～カタログとあなたのクルマの燃費の違いは？～


業界団体が見せたくないなら、みんなでDLして共有しましょう。私も早速DLしました。
この冊子によれば、1,555台のサンプル調査の結果、実燃費が10/15モード(14km/L)を上回ったケースはわずか１％、モード燃費から約2割減の11km/Lでも8.6%。
この惨状の時点ですでにおかしいわけで、燃費（≒排ガス）テストは同じ基準とは言え、机上の空論でしかないのが明白です。
これだけ燃費もぶれていると、燃費は排ガステストのおまけで計測しているだけですから、エコカーの前提となっている排ガス基準の星印も実際の所怪しいと言わざるを得ないと思います。
前のプリメーラでも今乗っているデミオでも、10/15モード燃費は、高速道路をかなりおとなしめに走っても一度も達成できていません。拡販の妨げになるのは避けたいのだろうけど、実際は購入者が想像していたほど燃費が伸びないことを周知することを放棄するのは、メーカー・業界団体としての怠慢だと思う。低燃費車は達成率が低いという、はっきりしたデータがあるなら、メーカーや代表的なエコカーについて車種毎の達成率まで示すべき。エキストラコストを払ってでも低燃費車を買うわけだから、エコドライブの啓発でお茶を濁すだけではなくて、現実も伝えるべきだと思う。