20年眠っていたエンジンを起こす③

ふと気付いたのでカムスプロケの錆も研磨しておく。

別に、ここが錆びていたところで性能には全く関係ないんだが…そういうところに無駄に手間掛けるのも趣味の醍醐味。

腹打って凹んだオイルパンもこういう機会に逆から叩いて修正しておく。

ブロックもヘッドも手測定では殆ど歪み無かったが、メタルガスケット組むのに純正の面精度5/100とか心許ないので当然の理として面研に出す。ヘッド0.05、ブロック0.1mm修正で面出た。

これに1.65mm厚ガスケットを組み合す。ちなみに今回はフォレストエンジニアリングさんのモノを使わせて貰った。

シリンダもホーニングで済んだ。

しかし久し振りに見る面研後のピカピカ平面…いいなぁ…これ見てるだけで御飯３杯イケる（馬鹿）

これで全ての下拵えは完了。あとはひたすら組み立てるのみ。

この工程に入るともう楽しくてサクサク進めてしまうので…写真撮るのも忘れがち。

F6Aのメタルは厚みが１種類しかない。
では全部同じ厚さか…というと、当然ブレはある筈。下四桁までの精密天秤で各メタルの重量を測り、その値から厚みのバラツキを類推。ジャーナル径を考慮しつつ、なるべく均一なクリアランスになる様な組み合わせを作っていく。最終的には実測して合わすけど。

…ってまあ、これも自己満足の世界だと思う。

そうやってなるべく均等になる様に組んで、結果クリアランスは４箇所とも0.038くらいになる。基準値ギリギリ。
番手が１種類しか無いから、基本甘めになる様に作ってるんだろうね。

ま、選びようもないワケだからこれで組むけど。

子メタルはバラ買い出来るので、少し余分に買って均等になる組み合わせを作って組んだが…ま、これも自己満足の世界ね。

しかし今回何より参ったのは、純正部品の値上がり幅…下手げに昔の価格の記憶があるので、部品注文する度に「えー！？」ってなった。
例えばメタルだけでも…

親メタル（セット）12300-61810-0A0　\7,150 → \12,600 (統一品番は -0B0)
子メタル 12181-54A50-0A0　\880 → \1,485　(×６ケ必要)

その他も殆どの部品代が倍近くになってて、頭の中で何となく勘定してた予算をあっさりオーバーしてしまった。。。

つづく。