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2022年11月14日

パワーアップするならどっち? ~ ECUチューニング vs サブコン

パワーアップするならどっち? ~ ECUチューニング vs サブコン ちょうど一年前に この店に行った夜~
…僕のG15が納車されました。
(文字通り一年前の今日ですよーw)

2年目に突入するにあたって、
そろそろパワーアップに着手したい!!

選択肢としては、「ECUチューニング」か「ピギーバック方式 (サブコン)」のどちらかになるわけですが…

■ ECUチューニング
ご存じの通り、これはECU(DME)のマップを直接書き換える方法です。
ただ、最近のBMWはロックがかかっているので、いったんECUを取り外して「ベンチアンロック」で解除しないと書き換えることができません。
この制限については、業者施工のDigi-TecやDigital Speedだろうが、DIY施工のBootmod3(BM3)やMHD Flasherだろうが条件は同じ。

この「ベンチアンロック」という手段には二種類あって、プロですら勘違いをしている方がいたり、ホームページでは核心に触れていなかったりするので、きちんと説明すると…

(1) OBDアンロック

BMWは2019年ごろの生産車両から、OBDIIポート経由でのECU書き換えができないように制限をかけました。
これをベンチアンロックで解除するのが「OBDアンロック」です。
ただ、専用の機材があればアンロック作業そのものは難しくありません。
ショップさんがホームページとかで『ウチではその場で解除できますよー』とアピールしているのは100%コレのこと。


(2) FEMTOアンロック

問題はコイツなんですよ。
2020年7月以降(モデルやエンジンによって異なる)の生産車両からはECUのセキュリティがさらに強化され、上記の「OBDアンロック」を施してもECUを書き換えることができません。
これはBOSCH製ECU、つまりN63エンジンの場合は「BOSCH DME 99T0」のファームウェアレベルで制限がかけられているため。

現時点でこれを解除できる(クラッキングできる)、世界でただ一つの業者が「FEMTO」という名前のため、「FEMTOアンロック」と呼ばれています。

まず、車両からECUを取り外して海外の「FEMTO」に送ります。
そして「FEMTOアンロック」されたECUが戻ってきたら、あらためてECUを書き換えるという二段階のプロセスを踏む必要があります。
当然ながら全ての作業が終わるまでは完全な不動車ですわな。

そして、ここでさらに事態をややこしくしているのが、その「FEMTO」という業者はロシアをベースにしているということ。
(仲介業者によってはウクライナなど東欧を経由して送ることもあります。)
現在の政情を見れば分かる通り、現地は物流も含めて大混乱なので、ECUを送ったけど行方不明になってしまった、なんて怖い話もちらほら。
「FEMTO」自身も困ったのか、最近フィンランドにも拠点を作りましたが、そちらは基本的にEU圏からのオーダーしか受けていないようです。
(日本からもオーダーできるかも知れませんが、まだ調べ切れてません。)


僕のG15は2021年式なので、当然「FEMTOアンロック」が必要です。
でも、上記の通り、いま「FEMTOアンロック」をやるのはかなりリスキー。
海外では2019年以前の中古ECUを使ってクローン&コンバートするツワモノもいますが、なかなか厳しいですよね。

昔から付き合いのある京都のアシストさんがBM3の導入サポートをやっているので、T代表に『どうしてます?』と聞きましたが、やはり現状できるのは「(1) OBDアンロック」までで、新しいモデルは解決手段がなくて困っているそうです。(ちなみにDigi-Tecも同様の回答でした。)


■ ピギーバック(piggy-back)方式
いわゆる「サブコン」ですね。
各種センサーに配線を割り込ませて、ダミー信号でECUを「騙す」ことで出力を上げる昔ながらの方法です。
僕も、E92 335iでは「JB4」、F32 ALPINA B4では「Speed Buster」というピギーバック・チューナーを導入していました。
お手軽と言えばお手軽ですが、ECUのマップそのものを書き換えているわけではないので、フィードバック制御は中途半端で出力アップもそれなり。
もちろん高度なエンジン保護機能も働きません。

実は、ACシュニッツァーの「Performance Upgrade」であれば割り込ませるセンサーが多く、CAN-busにも接続するため、ECUチューニングにかなり近いことができますが、N63エンジン用だと余裕で100万円を超えるので非現実的。
(N63エンジン用は国内未導入で、さらにぶっちゃけて言うとECUチューニングよりも何倍も高いなんてアホくさすぎる…)
あと、ピギーバック方式はスピードリミッターが切れないのもちょっと不満。
ALPINA B4にはスピードリミッターがなかったので、ピギーバック方式でも良かったんですけどね。



…ということで、いまだ着手できず、また悩みのタネが増えてしまいました😎
ブログ一覧 | BMW カスタマイズ | 日記
Posted at 2022/11/14 18:47:10

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この記事へのコメント

2022年11月15日 8:02
オレのは600馬やからな(笑)
コメントへの返答
2022年11月15日 8:14
でも2.2豚やからなー(笑)
2022年11月15日 8:17
ほなまた新東名やの
コメントへの返答
2022年11月15日 8:31
ほなまた新東名やで
2023年5月21日 23:50
はじめまして。FEMTOも昨今の物流の混乱からかヘルシンキで受け付けてもらえますよ😅
断られたという話も聞きましたが、アメリカ経由にしたら受けてもらえました。(EU圏には知り合いがいないんです)
国内でもauto tunerでunlockできなかった車のDME書き換えに成功したスープラがあるようですが🤔
コメントへの返答
2023年5月22日 9:33
はじめまして!

↑のブログ記事に書いた通りですが、昨年11月当時フィンランドではEUからのオーダーしか受けてなかったんですよ。

で、昨年末、ロシアにブツを送れないアメリカのあるユーザーが困っていたら、FEMTOから『クリスマスプレゼントとしてフィンランドでやってあげるよ (←フィンランドはサンタクロースの故郷)』という話になり…
そのおかげで、アメリカ→フィンランドというルートが拓かれたというのが経緯ですね。

国内では大阪の堺のショップがFEMTOへのルートを確立しています。ただ、最近は不動車多発しているので要注意。

プロフィール

「昨日帰国しました。
最後はケネディ宇宙センターに…」
何シテル?   05/02 09:20
2010年からBMWのカスタマイズコーディングをやっています。 当時はどこもやってなくて完全に独学。日本初でした。
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