
「急いては事を仕損じる」「慌てる〇〇は貰いが少ない」とはよく言ったもので、慌てても良い事はない、急ぐ時ほど落ち着け、という先人からの教え。
そうは言っても、野鳥ファンとしては次々に渡ってくる「夏鳥」は数ある探鳥地の中でもいつ、どのタイミングで出会えるかは神のみぞ知るという賭け事のようなもの。
ましてや決まった休日などのスケジュールと見比べて次は何時頃どこに行くのか?で決まるので、
毎シーズンピーク時季になればなるほど、探鳥放浪への悩みは尽きません。
とある高原地の湿地帯。例年6月初旬ごろには綺麗な白い花が咲き、そんな場所に渡ってきた野鳥が留まってさえずる。
これは見ていても写真に撮っても楽しい光景で、関東平野の高い気温を考慮するともしかしたら既に花が咲いて夏鳥たちも豊富に来ているかもしれない♪と、タイミングを逃したくない一心でいつもの夜明け前から現地入り(笑)。
すると、駐車場から林の中へ歩いて行くにつれ多少の鳥たちの鳴き声はするものの、花などほぼ咲いていない(泣)。
こりゃ慌てたかな?と思いながら長い距離の遊歩道を進みながら周囲の木々に目を凝らします。
最初に出迎えてくれたのは高原の夏の代名詞「カッコウ」♪
高い枝に留まってあの「カッコウ!カッコウ!」というわかり易い鳴き声を披露♪
鳩よりひと回りほど大きいカッコウは割と地味め(笑)。
歩いているうちに脇で他の鳴き声・・・・・・
「ニュウナイ・スズメ(オス)」でした♪
普通のスズメよりも頭の色が明るくオレンジっぽい色味。
他の場所では花の咲いている枝に何やらうごめく影・・・・・こちらは多分・・・・「ニュウナイ・スズメ(メス)」のようです。(もしかしたら普通のスズメの若かも(爆))
奥へ進み開けた草原を見渡すと遠くで聞き覚えのある鳴き声・・・・・
お目当ての「ノビタキ(メス)」です♪
よく低い木などのてっぺんで鳴くのが特徴。
おや?あちらにはオスも居ます♪
ノビタキのオスは夏に入るこの時期には頭が真っ黒に変わり、胸元のオレンジ色と相まってなんだかシュッとしたジェントルマンのように感じます(笑)。
来月に入れば白い花の近くに留まる風景も撮れたのでしょう。
この場所にしては到着した個体数もまだ少ないように思います。
ピーク時にはあちこちで鳴き声が響きます。
一番のお目当てを見つけたので、まだまだここには他の鳥さんも豊富なはずですから頑張ってもう少し歩きます。
ノビタキが居た草原の他の場所ではホオジロの仲間「ホオアカ」が必死に相手を探していました。
これもこんな風に木の上でさえずるものだから、遠くから見たシルエットでは一瞬ノビタキかと思っちゃうんですよね(笑)。
またノビタキと同じヒタキ類の仲間で「コサメビタキ」も♪
草原から再び林地帯へ・・・・・・すると頭上で変な鳴き声と速い飛翔体!?
「キビタキ」のオス同士が縄張り争い?をしていました。
こちらもメスは地味な薄茶色系なのでオスとメスの恋愛ならすぐに分かります。
しかしバトル中のため、動きが速く思いきり枝被り(泣)。
また、高原などでは初夏からよく耳にする「ホーーーーーホケキョ!」でお馴染みの「ウグイス」。
これ森林を散策していると結構近距離で鳴いていたりするので、目を凝らして探した経験のある方も多いのではないでしょうか?
しかし、これも地味~な色と木々の間を飛び回りながら鳴くことが多いため、なかなか見つけにくい。
今回、必死に探して久しぶりの1枚に成功しました♪(まさに「ホーーホケキョ!」の瞬間です)
駐車場への帰り道「アオジ」も♪
数km歩き回り、立ち止まっては目を凝らし、撮影したのはお昼ちょっと前まで。
家族連れやハイカーも多くなってきたので退散。
どれも野鳥までの距離があり、証拠写真程度ですが現地の状況把握できたのでヨシとします。
ちょいと遠くまで足を伸ばしたので、普段なら地のものを食べ温泉に入って帰宅するところですが、人出を見て密になるが怖くてそのまま車を走らせました。
野鳥に限らず、そうしたものと一緒に楽しむのが好きな私ですがこのご時世できるだけ接触を避けるのはいたしかたない。
早くワクチンも行き渡り、鬱陶しいマスクなど無い生活に戻りたいものです。
使用機材:キャノン EOS R5、100-500mmF4.5‐7.1L、×1.4TC使用。手持ち撮影。
Posted at 2021/05/24 19:14:22 | |
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