神話や古代宗教と霊魂の謎

（はじめに） 子供の頃から心のどこかで
宗教を馬鹿にし幽霊も信じていなかった。
おそらく現在でも信じていない。
しかし、幼年期に親に連れられたお墓参りや
お葬式への参列など、
それらの環境からの洗脳がある為なのか？、
今でも仏壇やお墓に手を合わせるし、
罰あたりな事はしないようにしているのである。
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熊野本宮大社 旧社地「大斎原」


神武東征やその神話に登場する
ヤタガラスの伝説を求めて、
単車を走らせたり、
書籍やネットでの記事を読んでみる。
それらの書籍などは
確かに読み物としておもしろい。



しかし、結論から言ってしまえば、
私が個人的に興味深く感じているのは、
非日常的なトーテミズムやアニミズムのように
現代の科学では説明できない宇宙に関わる部分である。


神倉神社（日本神話の天磐盾）にある御神体「ゴトビキ岩」


これらに興味を持ったのは、
遠く海外にだけあるものでなく、
古代から自分の住む日本にも
そのような考え方や伝承があった事
を示していたからである。


熊野速玉大社にある御神木「梛」


それは神武天皇が実在したのか、
神武東征はどうなのか、
またヤタガラスは賀茂氏の祖先なのか？
という直接的な問題ではなくて、
何故に不合理に見える神武東征という物語を伝えて、
そこにヤタガラスを登場させる必要があったのか？
という謎の根源のようなものが、
霊や魂に関係しているのか？という部分である。


飛瀧神社にある「那智の滝」は滝そのものが御神体である。


もし古代宗教や神話の中に、
霊や魂に関わる謎が隠されているなら、
それは非常に興味深いと感じるのである。



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〔トーテミズム〕
人間と特定の動植物や自然物などの間には
不思議な繋がりがあると信じ、
それらに名前を付けたり、
無意味に傷つけない習俗を持っている。

〔アニミズム〕
あらゆる事物や現象に
霊魂、精霊が宿ると信じ、
諸現象はその働きによるとする世界観。