![音質向上計画 for KARA(21呆+呆呆呆呆)【その11】白旗w 音質向上計画 for KARA(21呆+呆呆呆呆)【その11】白旗w](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/030/970/708/30970708/p1m.jpg?ct=e8f346655687)
日曜日に、今後のオーディオ人生の方向性を決定付ける非常に重要な出来事があったのですが(先に言っておきますが、明らかに言い過ぎw)、前座のネタ2本の執筆で力尽きてしまい、1日遅れのアップとなりました(^_^;)。
あ、今回のは非常にマニアック、かつかなりの長文ですw。
でも、参考になりそうな情報は出来るだけ余すことなく書きました。(しかし、それに引きずられ余計なネタもいっぱい盛られています・・・ばく)
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カーオーディオマニアの聖典にして唯一の定期刊行物である『カーオーディオマガジン』に毎号必ず広告掲載されているコレ。
毎月決まった日に、音質無料診断と体験チューニングサービスが格安で提供されるというイベントです。
その敷居の高さ(のイメージ)から、「オーディオプロショップ」というところに足を運んだことが無いワタクシでしたが、以前からこの3,000円という格安調整サービスというのに興味シンシンで、また、イロイロとアドバイスもしてくれるということで、いつか行ってみたいと悶々とした日々を送っておりましたが、先日、ついに1年分くらいの勇気をムリムリにレーザー光のごとく1点収束させw、意を決して電話予約しまして。
そして、先の日曜日、ついにユメが叶いましたww。
思えば、ほんの3年弱くらいの間で、カーオーディオの世界にローリングストーンのごとく転がり込み、ほぼ全てDIY+他力本願w+中古機器でやってきたとはいえ、いつのまにやら気がつけば、少なくとも20諭吉前後はつぎ込んでおりました(あせ;)。
オーディオ関係イベントにも出かけたことが無く、ショップが作りこんだ(チューニングした)車両を試聴したのは、TERU号、izumi-8号、covaりん号の3台のみという視野の狭さ(爆)
しかし、当初からのスローガンとして掲げている『for KARA』のコンセプトはまったくブレることなく今日に至っており(たまには反れることもあるがw)、更なる高みに上り詰めるために、この引きこもり&井戸中カエル状態を打破する第一歩として、白旗を手にショップに出かけたワケです。
ワタクシの現在の装置やインストール状態ではコレがもう限界なのか、それともチューニングでまだまだイケるのか、
果たして・・・・
広告によると、毎月日にちを決めて開催しているようなので、一体どんな雰囲気なのかと思って非常に不安だったのですが、イザ行ってみると非常にコンパクトな店舗で(笑)、イベントと銘打って人が集まるようなカンジではなく、いつもと同じ(と思われる)淡々としたお仕事風景が目の前にあるだけでしたw。
しかも、最初にピットの方に案内されるや、どーみてもただの街の修理工場にしか見えませんでした(失礼w)
というのも、てっきり匠がアウターバッフルでも制作してるのかと思いきや、タイヤ外したホイールとマフラーがコンクリートの地べたに転がっていて、それを若い作業員のにーちゃんがサンダーでなにやら削ってるって光景でww。
こ、これは、、、
まさか、ロードノイズや排気ノイズ対策までオーディオチューニングの一環として取り込んでいるのか( ̄∇ ̄;)スゲー?
というおバカネタな質問が出来るような勇気を持ってるハズもなく、まあ、きっとカーオーディオおんりーじゃ安定経営はムズカシーんでしょうねぇw。
・・・
電話で予約したときも、予めシステムの全体概要を聞かれたのですが、改めて使用機器と構成を説明しました。
DSP有無とアンプのチャンネル数などが、その後の簡易チューニングサービスの手間や時間に影響するので、これによって限られた中で何をどうするか、簡単にアタマの中で計測の仕方と調整方法をプランニングするようです。
そんな中、プロの目を引いたのは、やはり予想通りワタクシのシステムの象徴たるヘッドユニット、ホーム用のマルチメディアプレーヤーでした。
実際に対応していただいたのが、そのお店の店長かそれ相当とおぼしき方で(ツカ多分この彼しか居ないっぽい。チューニング出来る人が・・・以下店長さんと呼ぶw)、電話で「家庭用のマルチメディアプレーヤーがヘッドです」って答えたのが全くピンと来ていなかった様子です。
その後の作業中も、店長さんはしきりに『これは、いいですねぇ~』を連呼しておりました。
セッティングの最後に、調整用の音源が入っているUSBメモリを手渡され、ウチの韓流アイドル満載の外付けHDDと入れ替えました。
実際の計測と調整作業は、説明しながら行うそうなので、後席に乗るよう指示されます。
ウチのアルパインのDSPのコントロールユニットは、頭を出来るだけ動かさずに調整可能なように、センターコンソールにマジックテープで固定されていて、手元まで引っ張ってこれるようになってます。
そのせいで、実際に店長さんがDSPをいじくってるのが後席からだと全く見ることができず、何をどうやってるのかサッパリだったんですが、多分雰囲気的に以下のような手順でした。(音は聞こえるので、DSPを調整したことある者ならば、どのパラメーターをいじってるのか、ある程度そーぞーはつく)
■1. 何か、ジャズっぽい音源を1曲、1分間くらい再生。
そこで、既にピンとキテる様子。さすがプロだね。ま、とーぜんか。
■2. ピンクノイズを流し、運転席ドライバーの耳の位置のマイクで拾ってスペアナ計測
各帯域のピーク、ディップを見る。
ここで店長さん、PCに映し出されていたグラフの写真を撮ってたので、撮影許可を得てマネして撮るw。
『ところどころ、問題はありますが、かなりバランスがいいですね。ここまで良く調整された状態でウチに持ち込まれることはほとんどないです』とのお褒めの言葉に、クルマの天井を突き破って天まで舞い上がりそうになりました(爆)
今までの、血の滲む(嘘)ゴゴサマ、ジャシンサチューニングの苦行の思い出が走馬灯のように蘇ります(爆2)
『ここまでの状態のものを、1時間程度ちょろっと調整した程度で劇的に良くなる要素はあんまりないんですが、とりあえずクロスオーバー、TA、イコライザーを、音を聞いてぱっと思いついた問題点に対して調整してみますね』
ここから先は、あまり良く分からなかったが・・・
■3.ツイーターとミッドバス、それぞれのまん前までマイクを近づけて、スペアナで音響特性を計測。
ツイーターなら、クロスを限界ぎりぎりまで下げ、ミッドバスなら高域側はどんなに上げてもブッ壊れることはないので、20khzまで上げ、ピンクノイズを流して、それぞれユニットがどの帯域まで音がちゃんと出せるか視覚的にチェック。
どーやら、ツイーターの下側の限界を確かめるのがメインだった様子です。
■4.ツイーターとミッドバスのクロスオーバー調整(してるっぽかったw)
こんときは、数値をどうしたのか、まだ分からず。
■5.ツイーターのTAを調整(してるっぽかったww)
ツイーターのみ鳴らして、何か音源を再生
■6. ミッドバスとサブウーファーのクロス調整(してるっぽかったwww)
相変わらず、ジャズな音源を使用
■7. 最後にイコライザー調整(してるっぽかったwwww)
ここで、再度ピンクノイズを流し、『PC画面を見て下さい』と。
なるほど、調整前よりも凹凸が無く、下から上の周波数に向かって滑らかな下り坂になってます。
下の方の周波数帯域に、ピークがあるがこれはエンジン等のノイズによるものだそう。
また、人間の耳の特性として、スペアナの棒グラフが平行に揃った状態(各帯域の音量レベルが同じに揃ってる状態)は、一般的に高域が非常にキツく感じるので、このようになだらかに下ってるのが良いそうな。
とまあ、こんなカンジで時折り説明を挟みながら調整が進んでいったのですが、こういう計測器さえあればシロートでもある程度出来んのかなと思いきや、とーぜんそんなアマイものではなく、例えば、この各帯域のレベル調整も単純にグライコの音量レベル上げ下げのみで調整しているのではなく、むしろクロスオーバーとTAでかなりの部分を調整していたようです。
こーなると、もう、さっぱり分かりません。つか、無理~w。
・・・
最終的にまとめると、ワタクシの車両の装置と自身のシロート調整の問題点として以下が指摘されました。
■ ミッドバスとツイーターのクロスオーバーポイントが高すぎる。
よって、ミッドバスとツイーターが「離れて」しまい、音が薄っぺらくなってしまっていた。
これは、『スピーカーに付属のパッシブネットワークの設定、およびカタログスペックから、このスピーカーのメーカーの推奨クロスオーバーが、8~10khzになっていたが、それでも音像定位感が増すのではと考え、自分としてはかなり思い切って(笑)クロスポイントを6.3khzまで下げたのだが・・・』と、店長さんに反論したところ、
『いやいや、このツイーターは4khzまで全然余裕でちゃんと音でてますよ。なのでクロスポイントをソコまで下げました。逆にミッドバスはドアに取り付けてあるがために、スピーカーからは高域がちゃんとカタログ通り出ていても、指向性が強いのでドライバーの耳の位置まで全然届いていない(計測結果からも明らか)。そのせいで、特にボーカルの立体感に大きく関与する帯域が谷間になって、ぺらぺらなカンジになっていた』と。
なるほど、プロの調整後と聞き比べて初めて分かったんですが、確かに以前のセッティングだと、フォーカスはかなりぴたっと合っていて、奥行き感も感じられたのですが、音の輪郭がぺらぺらで2次元的というか、例えば3Dテレビ映像みたく、単に2次元の映像レイヤーの重なり合いでの表現であり、そのレイヤーの奥行き感(というか手前からの順序感・・・へんな表現w)が明確なだけで、ひとつひとつの映像は所詮2次元感満載なカンジ・・・と言えばいいのか、そんなイメージでした。
それが、それが、、、
なんということでしょう(ビフォーアフター サザエさんの声w)
個々の音の厚みが以前と比べると格段に豊かになり、店長さんが言うように特にボーカルに顕著にソレが現れています。
おお、おお、許してくれ、スンヨン ( TДT)。
ぺらぺらな音の君のボーカルに勝手に満足してた、低レベルで愚かなワタクシをw。
・・・で、お次は、、、
■ サブウーファーとミッドバスのクロスポイントも高過ぎる。
これは、装置の問題でもあるのですが、ウチのサブウーファーの箱が、デジタルクロスオーバーが世に普及する前に設計された、『バンドパス』と呼ばれる、今やあまり見ない特殊タイプのもので、特定の帯域だけ強調されて再生されるような特性があります。
昔は、これはこれで、いかにも『サブウーファーついてるぜぇ』感が高まり、そこそこ人気もあったようなのですが、所詮昔の話で。しかも、箱についてたオリジナルとは違うユニットに交換したせいなのか、余計に特定の帯域がブーストされていたようで、その帯域がクロスポイントの設定で、ほぼサブウーファーの守備範囲となっていました。
プロ的には、この強調された特定の低域がかなりブーミーな音を出し、全体を濁らせていたと判断し、この帯域をクロスポイントを80hzから50hzに下げてミッドバスの守備範囲になるように調整したとのこと。
これによって、最初はかなり低音が減って非常にさみしいカンジになったのですが、ちょっと聴き慣れてくると大変上品な音になったことに気がつきカンドー致しました。
ワタクシ、ここでも聞きかじりの知識を振りかざしw、『ミッドバスは最も重要なユニットなので、帯域守備範囲を出来るだけ狭くして余裕を持たせることが、クリアな再生につながるのではないか?』と反論したのですが、ここでも、
『これは、チューナーの考え方にもよるが、特にサブウーファがラゲッジルームのような遠いところに設置されている場合は、可能な限り低域までミッドバスで鳴らした方が、より低音の躍動感が増す。それは守備範囲を狭くしてミッドバスの負荷を減らすことによる効果よりも、そちらの方が高いと考える。特にこのスピーカーはかなりの低いとこまでちゃんと鳴っていたので。』と、切り返されました( ̄∇ ̄;)。ん~、ナルホドね。
・・・その他に
■ ツイーターの取り付け確度が悪い
まあ、これは以前から十分認識しているので、今後何とか大幅な加工無しで自力解決したいところです。
調整完了直後に、店長さんが『試聴してみて』というので、5分間ほど、いつものヤツwを数曲30秒くらいずつ聴いてみました。
いや~、もう言葉もありません。目から鱗が落ちまくり、開いた口が一生塞がらないかと思ったくらいですww。
そしてこれが、ほんの「サワリ」だという。まじすか?
実は、調整作業中に、『今日は時間がないので、グライコはあえて左右同じ設定で調整しますね』
と、店長さんは仰いました。
ワタクシは、左右でそれぞれ別の設定をしてたので、
『追加料金を支払えば、左右別々に調整してくれるんですか?』
と尋ねたのですが、
『いや~、ここから先の調整は、一気に数日間を要するレベルになります。この体験チューニングは大体30分~1時間の調整時間内でやりますが、調整にもともと大きな問題がある車両はこれだけで劇的に良くなりますが、そこから先が一気に手間が掛かるんですよ。お客さんのは最初から体験チューニング後に近い状態に既に調整されていたので、この先のクロスオーバーの本格調整だけで、片側で数時間w』
と一笑されましたw。
カーオーディオマガジンで、あれだけの調整方法を1年間にも渡って詳しく紹介してた理由もよく分かりました。
商売上がったりなんじゃないの?なんて勘違いも甚だしい、トンでもございません状態です。
所詮シロートが到達できるレベルはこんなに低いとこだったということを徹底的に思い知らされました。
むしろ、あのような記事で、自らチューニングに挑戦することにより、カーオーディオをより深く理解し、ひいてはプロの仕事内容をより深く理解できるってことですね。
よーするに、仕事の価値がプロと同じ目線で理解出来るから高いお金払ってくれる(爆)
何も知らないと、プロのチューニング作業の対価は『なんか音が良くなった』だけですが、
下手に知識があると、どんな調整をしたのか聞いてカンドーし、さらにプラスの付加価値が上がるワケです。
まさに、ワタクシじゃ~ん。そーか、こんな風にしてハマッてくのか泥にw。なるほど理にかなっている。
いや、ちょっと表現が悪かったが、ある意味、ユーザー側が理性がきちんと持ってさえすれば、これは正しいあり方だと思います。
・・・・・
試聴後、お代金を支払うのに、ようやく店舗内へ案内されました。
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/010/753/411/b93ca37003.jpg)
おお、ダイヤトーンの高級スピーカーがずらり並んでるw。
そこでも、イロイロと役に立つ情報が聞けました。
■クロスオーバーのスロープは、今回のような体験チューニングでは-18dbで設定する。そのほうが調整しやすく、短時間で分かりやすい効果が得られるそう。
ワタクシも、局所的な調整(片側のミッドバス単体での調整)-18db設定を試したことがあるのですが、調整終わって全部鳴らしてみると、とてもクリアなカンジがするものの、一方でなんか物足りない。そんなこんなで結局全てのクロスポイントのスロープは-12dbにしてたと言うと、それこそが今回指摘したクロスポイントが高すぎが原因とのこと。なーるほどね。
ただ、本当は-6dbが最も理想だという。店長さんも昔は-6dbに固執して頑張っていたそうであるが、とにかくスロープが緩いと、各ユニットが出す音の重なり範囲が広くなるので、理論的に良くても現実はなかなかムズカシかったそうです。
いずれにせよ、デフォルトで逆相になる-12dbに初期設定して調整を始めることはオススメしないとか。
あれれ、ワタクシが参考にしたほとんどの文献では、最初は-12dbにしとけって書いてあるケド・・・
店長さんの考えとしては、-12dbは意外と難しいってことみたいです。
■サブウーファーは、車室内に設置出来れば、うんと小さな口径のユニットでも全然大丈夫。
ってことで、なんとかってメーカの(忘れた・・・ばく)シート下専用の振動版が四角いユニットを見せてもらいました。
ワタクシがシート下に設置してるアルパインのアンプくらいの大きさしかありません。
しかも、フロントスピーカーに近いことがもたらすメリットも非常に大きいとのことで。
つまり、音圧を稼ぐ必要がない → 口径の小さいスピーカーでよい(そしてアンプのパワーが要らない)→口径が小さいのでレスポンスが抜群。ってことらしい
。
そこそこの値段みたいですが、なんか良いなー。ヤバイwww。
ラゲッジからサブウーファーの箱が消えると、N西キットが圧倒的に積み易くなり、後席を埋め尽くしてた『ホームレス袋w』も一部そっちに積める(爆)。
しかし、そーするとせっかくDIYで開けたトノカバーの四角い大穴はどーする?(さらに爆)
あと、最近球体エンクロージャを研究していて、サブウーファ用として採用したお客さんが数名いるらしい。音響的にはとても良いらしいですが。
へー、球体ねぇ。目立ちすぎてどうかと思うがw。これを中心に据えた全くの新機軸なラゲッジの作り込みデザインってのも、そのうち流行るのかしら?
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プロによるチューニングは、例え今後自力でチューニングやDIYを楽しむ場合でも、ベース設定として非常に参考になるので検討なさっては?と軽く営業されましたが、総じて余り強引な営業臭さはなく、この店長さん非常に好感が持てる『いい人~』って風体でしたww。
ただ、この3,000円の体験チューニングでも、この店のチューニングの方向性を十分理解して貰えると思うとも仰っておられました。
つまり、今回の「さわり」程度の調整で、この音の方向性がもし気に入って貰えたなら、正規の価格の本格チューニング作業で、このベクトルの方向のまま限りなく何倍もイイとこに到達できるとキッパリと断言されました(あくまでも機器の調整でできる範囲のみで)。
ほー、そーなの、なんだかすげー。
しかし、そのチューニング代金の○万円~てのを参考に聞きましたが、まあ、おいそれとポンと出せる金額でも無く (´・ω・`)しょぼん
ハードの交換・追加ならサブウーファーから考えてみてはとアドバイスされたので、取り敢えず当面の目標はソコでしょうか。
しかし、こんなに
メディア買い漁りに明け暮れてる日にゃ、サブウーファー交換も夢のまた夢だなぁ(爆)
ショップからの帰り道、このままだとキケン(立体感を増したスンヨンの声を聞いたとたん、もう・・・w)と判断し、近くのコンビニに立ち寄って1時間近く掛けてガッツリヌいてから(耳をだよw)、帰路につきましたが、それでもヌキ足りなく、危険極まりない常磐道~外環の道程でしたー。
ご拝読ありがとうございました。
なお、いつもの冗長な文章につき、お詫び申し上げますw。
お
わ
り
。