【ちょっと読む前に、黙祷をかねて】
貴殿の勇気を忘れません。
絶対に、皆で守ります。
公僕とはいえ、この国の国民であることは同じ。
貴殿が点したこの灯火は、決して消しはしません。
坂田様、お大事に、そして一刻も早く真実を。
そして谷岡様、佐川様、お二人の旅立ちを、決して汚させはしません(名前、ホントじゃないらしい)。
もしも私に息子がいたら、あなた方のような男になれと、諭すことでしょう。
誓います。ペンは剣より強し。 たとえ釣られたとしても(公務執行妨害はホントらしい)。
お天道様に恥ずかしくない、人生を。
災害援助の恩義、海難救助の恩義を仇で返し
レアアースの輸入で価格つり上げ、国ぐるみで恫喝
利益だけ確保して、切り上げには応じず、協調意思全く無し
私達の税金を遣って、核、空母、宇宙開発、海洋資源、“世界はテメエのためにあるんじゃねぇ!”
平和賞授与式には各国に圧力、“オマエが一番内政干渉してんじゃねぇか?”
何が協調か、何が相互依存か、時代錯誤のヘゲモニー
“パクス チャイナ”とは、“独善”と同義語
この国の公僕として、職責に殉じ、或いは傷付き、そして未来を失った彼等の想いに
泥を塗りつけ、唾を吐き、灰燼に埋めようとする者たちよ。
先に逝かれた300万余の魂の名のもとに
お前達は、決して許されはしない。
ケッシテ、オマエタチヲ、ユルサナイ
・・・今回は敢えて時事ネタはここまで。
そのかわり、皆さん、ちょっとここで暖まっていってください。
政局のことも、国際問題も、9条のお話も、ちょっと忘れて、“ひとりおでん”でもつつきながら。
そして、しばし暖まったらもう一度、冷たい焔が吹き荒れる嵐の中へ
僕もすぐ行きますので。
【追伸】大変お恥ずかしい釣られ方もした、浅はかだった、事実確認もしてなくて、流されたか。
でも、本当だとしたら、やはり心より敬意をささげたい、そう思ってます。
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さて・・・
本題。
去る土曜日、私はロータススポーツ エキシージ240R(もどき)に乗って、ハマーン様とともに
“ふたり成吉思汗(じんぎすかん)”
を楽しみに行ってまいりました。
場所は愛知県、三河湾を望む高台。三ヶ根山の山裾にひろがる天然の地形を利用した、個室じんぎすかんレストラン(?)、
山麓園さん。
山の背後には愛知でも有数の荒れまくった山岳ツイスティロード、『三ヶ根スカイライン』が尾根沿いに縦走しておりますので、走り重視のオフ会の打ち上げにも良いところです。
私は幼少の砌よりここへ通い詰め、はやウン十年。
決して美しい自然とは言い切れない里山に連ねられた巨大な樽のなか、ここで味わうじんぎすかんは、B級風味のスパイスを醸し出しつつ、味は絶品、格別の美味しさがございます。
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愛知県中南部、国道をそれ、陽光に煌めく三河湾を背後に、なだらかな丘陵地帯を登っていきます。
山際にひしめくように佇む小さな温泉街を抜け、山麓に踏み入れれば野草が生い茂る駐車場が待ち構えています。
野草のび放題の駐車場は、当然整備などしてあるわけがございません。未舗装は勿論のこと、駐車区分などもってのほか。240Rの足周りで地上高が130mm程度まで下がったエキシージの顎や腹を擦らないよう、細心の注意をもってそろそろと進入します。
ススキ、セイタカアワダチソウなどが折り重なるように繁茂する様はまるで
荒れ野のようですが、これが訪れる人たちにはたまらないのでしょう、既に先客を運んできたと思われるミニバンなどが数台、思い思いの場所に駐めてあります。
駐車場からのびる簡易舗装のスロープには、左右桜並木が続いており、振り返れば眼下に青々とした三河湾。兎島、猿ヶ島といった小島の向こうには、渥美半島にそびえる風力発電所がうっすら白くその威容を聳えたたせています。
目線を周囲に戻せば、スロープ向こうには殆ど手入れされていない低木帯。
そこには蔓科の植物が繁茂し、それらについてハマーン様は次々と食用か非食用かを見分け、大変詳細な説明をしてくださいます。
(アステロイドベルトの向こうでは、よほど食糧入手が大変だったようです。摂政といえども自給自足の暮らしをしておられたみたいです)
さて、スロープを登りつめると、そこにはいよいよ山麓園さんの
入り口が・・・。
自然の地形をそのまま活用した、鬱蒼とした雑木林に囲まれた小径は、まるで
異世界への進入路を思わせます。
ここはいつ来ても、私の心を躍らせます。
門扉代りにしつらえた、会食場所
原寸大サンプル。
本物の
酒樽をひっくり返し、三角屋根を設けた個室。
山の斜面に設けられたこれら個室の中で、私達も現実に会食するわけです。
建築基準法準拠とか、防炎認定かどうかなどは、本当にどうでもいい。
年季の入った天幕が、往時の賑わいを偲ばせる。
会食風景。
最新のCG顔負けの、非常にリアルな
3D静止現物シミュレーション。
これから訪れる楽しいひとときへの期待が、いやが応にも高まります。
これを目にすれば、誰もが口腔内には生唾が湧出し、条件反射で内蔵の高鳴りを押さえきれなくなること請け合いです。
入り口にある帳場で、食材をオーダー。
今回はラム肉を2人前、牛肉を1人前、これらに付随する野菜セット、そしてごはん。
本当は野趣満点の風情に溶け込むためビールなど頼みたいところだが、クルマだからなあ。
ちなみに帳場はちょっとした骨董品展示場にもなっており、昔ながらの石臼や剥き、養蚕用具、糸車など、この地域に根ざしてきた古の産業生産具が、所狭しと並べられています。
これらにちょっとした
センチメンタリズムを感じながら、山中に伸びる石畳の小径を振り仰げば、小さな祠あり、檜皮葺の小さなギャラリーあり、竹林に蝕まれた
廃屋個室の数々も見た目に侘寂を感じさせる。
ここは既に
自然に還ろうとしているのかもしれない・・・
でも、それが良いのだ。
帳場を抜けると、そこにはしっかり火が通った濃墨色の木炭が沢山用意されています。
傍らには昔ながらの
炭焼き小屋があり、乾いた樫、あるいは櫟であろうか?これら薪材が燻される香ばしく、乾いた匂いが立ちこめていました。
片手に七輪のパートのおばちゃんに連れられ、私達に用意された個室に向かいます。
小径を歩けば、点在する酒樽個室がちらほらと・・・それにしても、おばちゃんの足腰の達者なこと!
ハマーン様曰く
「高山病にかかった」とのこと。既に彼女の息はあがりかけています。
ゲゲゲハウスではない
辿り着いた私達の個室。
名は、
“うつぼの間”
開かれた扉の向こうは、2畳半程度の板間にムシロが敷かれ、いかにも落ち着いた佇まいである。
誰だ?
拷問部屋なんて言ってるやつは・・・写真じゃわかんないかもしれないけど、本当に良い感じなんだよ!
個室は雑草に囲まれ、あたかも
山賊のアジトのようである。
まさに、
野趣満点!!!!!!
個室の壁には
貴重な壁画。
神代文字のようでもあるが、いったい、いつ、誰が、何のために刻み込んだのか・・・
古代史マニアや古代文明研究家が泣いて喜ぶ姿が目に浮かぶようである。
天井は長年の風雪に耐え続けたためか、非常にもろく、
崩落寸前である。
所々にうがたれた穴からは、自然に雨水が伝わってくる仕組みである。
これで生存に必要な水分を確保していたのであろうか?
物見用に設けられた窓からは、眼下の町並みも見て取れる。
敵襲時には
トーチカの役目も果たす、狙撃にはもってこいの個室である。
食糧も十分確保されているため、籠城時ここは難攻不落の要塞と化す。
連邦軍のV作戦は、ここを落城させるために立案されたとも言われている。
部屋で寛ぐことしばし、オーダーした食材が運ばれてくる。
量も十分、ハマーン様との
食材掠奪戦争を前に、のろし代りに丸形凸型プレートでラードを焼く。
香ばしい煙と共に、兜状の鉄板上を溶けた油がしたたり、流れる。
戦闘開始。
二人の境界線を施す間も無く、縦横無尽に敷き詰められる肉、野菜の数々。
ここのジンギスカンはタレと薬味が肝心。
僅かに辛みの効いたタレは、脂豊かに焼き上げられた料理をいくら口に運んでも、ちっともくどくならない。
素晴しい香りと味覚。
「
もらったぁっ!!!!」
「ハマーン、急激な焼き上げは身体に毒だ!それに
その肉は私の・・・!」
「無粋だな、この期に及んで・・・恥を知れ!
俗物!!!!」
「そんな決定権がお前にあるのか!?」
「貴様・・・それは私が食べるはずの・・・!」
「
させるか!」
「
ファンネル!」
「何っ!横合いから・・・!?」
「ここまでだな、
シャア!」
「そんな程度では!・・・それに私はシャアではない!」
「むっ!こ、このパワー・・・」
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食料争奪戦は続く
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(二人とも肩で息をしながら・・・)
「・・・これで終わりにするか、続けるか、シャア!」
食材を敷き詰めた大皿は既にもやし数本、輪切りにしたタマネギの一部、ピーマンをひとかけら程度残すのみとなっている。
ハマーンはしどけない体勢で床にへばりつき、私はベルトをゆるめ、社会の窓さえ開けてしまっている。
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しかし!
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「・・・まだだ、まだ終わらんよ!」
「おばちゃん!ラム肉追加ね!!!!!!」
「相打ち、と言いたいところだが・・・私の負けだな・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・トイレ・・・」
ほんと、食べても食べても食べ飽きない、
本当に美味しいんです。
一度食べたらまた食べたくなる、
魔法の“ふたりじんぎすかん”
愛知県、三河湾国定公園、三ヶ根山麓の
“山麓園”さん
皆さんも、是非一度訪ねてみてくださいね!