【近況報告】
台風の猛威が残した大地への爪痕…その傷口も癒えぬうち、不謹慎かとは思ったのであるが…このままではブログを何も書かないまま年を越してしまいそうなので、敢えて書かせていただく事にした。
私の勤務先は防災商品を製造しているメーカーであるのだが、私は営業もやる経営企画マンとして、今は別の重責を負わされている。従って、伊豆大島はじめ各地の災害に心を痛めつつも、この数ヶ月来は現場を離れて全く別の仕事をしているため、社のがどんなに多忙であろうと、全く関係ないといえば関係なくなっている。
そう現在の私は、社全体の業務マニュアルと、及びこれに関わる規程変更の立案などを含め、(営業日に限るが)毎日徹夜缶詰で働く日々を送っているのだ。
もう少し詳しく言及すれば、電話による顧客対応から営業的な単価設定の仕方、商品スペックの参照方法、原価管理、与信管理、発注、入庫処理から仕入、受注から出庫、売上、生産指示からロット管理、在庫適正化、所要量展開、入金と出金、財務システム連携・・・全ての基幹業務の、バックボーンからブランチまでの運用につき、そのマニュアル化を、ぜ~んぶ“たったひとり”でやらされているのだ。
〈.NET Technology〉とやらのせいで、私の寿命はどんどん短くなっているのではないだろうか?
勿論本日も自宅に仕事を持ち帰り、私は相変わらず、これをたった一人で進めている。その合間には、ハマーンのつくったビーフシチューを、(サイドメニューのカルパッチョを含め)、そう・・・とてつもない量のごはんを、休み休みしながら食べている。
「すべて明日の朝までに平らげておくのだな、俗物!!」
勝ち誇ったように配膳を進めた後、さっさと床についた嫁の笑顔に口元を引き攣らせつつ、私はシチューをすくい、啜り飲み、喉元を過ぎるその熱さを胸元で噛みしめ、涙を浮かべている。
使い慣れたスプーンを、幾度口元に運んだだろうか?
腕に怠さを覚え、いい加減シチューの濃味に舌が麻痺しはじめ、何より胃袋が破綻寸前を迎えた頃-
秋の深い宵闇を、庭先の虫の音を騒がせぬ程度に、来客を知らせる呼び鈴が“ほろん”、とひとつ鳴った。
【荷物が届いた】
諸氏は、10月11日付の『何シテル?』なるモノローグに、私がロータス本国のWEBショップで、ハーフコートとパンツを購入した旨修辞したことを覚えておられるだろうか?
その荷物が、届いた。
業者を見送り、突然訪れた晩秋の冷気から逃げるように、宵深くなった庭先から部屋へ転がり込んだ私は、その勢いのまま、梱包の段ボールを引裂き、蓋をむしり取った。
出てきたモノは…
ロータスのオリジナル、縫製ラインを廃した、ナイロン製のハーフコートと…
同じく、ウォッシュド加工された、濃紺の5ポケットパンツだ。
うん、梱包もしっかりしていたし、生地の傷みも色褪せも、ない。
とても“ロータスクォリティ”とは思えない、上質な逸品たちだ。
これなら来月の“軽井沢・蓼科 エセレブ気取り2泊3日の旅”でも恥ずかしい思いをしなくて済む。
【品質】
ダニー・バハールなる兄ちゃんがロータスグループのトップに就任して後、ロータスにはロクなことがなかった。
通期連続赤字16年というとんでもない記録を更新するなか、やれF1に進出するわ、やれ展示会に新規車輌を6台も投入するわ、やれ古参の重鎮達を一人残らずクビにするわ…とても赤字企業がなすべきこととは思えない愚挙を、彼は平然とやり続けてきた。
挙げ句の果てに会社の金で自家用ヘリを買い、自宅の庭まで改装しやがった。
当たり前だが、総元締めのB.R.ハイコムは僅か数年でコイツを放逐するのだが…このバハール兄ちゃん、たったひとつだけ良いことをやった。
それが、マーチャンダイジングの刷新。
そのためにフェラーリから、この分野でのエキスパートを引っ張り込んできた。
それがこのネーチャン、ヴィーブケ・バウワー女史。
…如何だろうか?金髪、碧色の瞳、チョイ太め。
熟女好きにはたまらない…私は別に好みではないが。
勿論経営刷新でこのネーチャンも、現在のロータスにはおりません。
でも、今回購入したコートとパンツ、それはそれは・・・
フェラーリクオリティ。
これも熟女の置き土産。
納得の品質だな。
ジャケット…
早速、ぬこが寝そべる手触りの良さ。
さり気なく、ロータスロゴが“接着”されてる。
縫製加工なし、ポケットのファスナーまで全て
接着加工。
これ、まだカタログに載ってないみたいだけど、
ブラザーの新開発シームレスミシン=接着剤を使ったマシンで作ってることがわかる。
Made in JAPAN、万歳!
接着→機密性のアップや防滴性のアップだけじゃないんだよ?
ロータス十八番の“接着式アルミフレーム”とかけてるの、わかる?
ちなみに私の会社も、接着加工で“あるモノ”を近日中に商品化する。その製品、今までできなかったことを実現できるので、機能・性能・効率面で従来品を凌駕できること間違いなし。
イノベーション…これがブランド化へのキーワードとなる。
続いてパンツ…
黒に近い濃紺。
型押しのロータスロゴがわざとらしくなくて良い。
実は以前、同じくロータスの本国ショップからデニムのパンツも購入したのだが、これも生地がしっかりしてて良かった。今回もその印象通りの仕上がり。
5ポケットだけど、野暮ったいダホダボさは皆無。
うん、良い買い物!
【納期】
正直、これが一番心配だった。
しかし、届いてみれば前回同様、全く問題ない。
私が本国へオーダーしたのは、10月10日、届いたのは本日10月16日。
何と納期1週間弱! 在庫情報提供も的確だったし、勿論受注ミスもなし!
この所業、とても
ロータスとは思えない。
これも以前ブログで書いたのだが、前年秋に私のエヴォーラSがレ◯プされ、手許に返ってくるのにかかった時間は半年以上だった。その原因の大半は、ロータスの部品受注ミス。ディーラーが頼んだパーツにつき、違うモノが誤配送された回数、数えきれず。担当メカニック、最後にとうとうブチ切れたとか…。
いったいどうした!?ロータスらしくないじゃないか!?
因みに、日本国内のロータスウェブサイトで買っても、(在庫ある場合でも)納期は5営業日…運賃600円だと。
…本国から拙宅に取り寄せても、1900円なのにね。
【価格】
これにも大満足!
いくら円安になったと言っても、それは民主=白川の(故意の)デフレ政策時代と較べてのこと。基本的には今も円高であることは間違いない。これに欧州危機以来EUの金融緩和が絡んでるから、結果的にはかなり安く買えた。
今回の購買単価と支払額
締めて 50980円!
対して日本のサイトで買ったら…
ジャケット70250円
パンツは…同じモノがないから、より近い商品として、チノパン。16040円也。
これに運賃足すと、86890円也。
何と、36000円もお得!
それにしても・・・手放しでは喜べない。これ逆のこと考えたら、民主政権下での日本のモノ作りはこういう目に、ずっと遭ってきたんだよね。
やっぱり黒田先生、浜田先生にはよりサプライズ的な円安政策を提言してもらいたいものだ。一刻も早く麻生先生の“自由と繁栄の弧”を構築し、相互依存経済による安全保障体制を確立しなければ・・・成長率鈍化してガス抜きに列島線掌握しようとするシナの脅威は増すばかりだ。あ、南トンスルはどうでも良いんだけどね。
【最終加工地=生産国】
先の度重なる失敗も考えると、最も大切なのはここである。
先の失敗…これについては、
https://minkara.carview.co.jp/userid/712411/blog/30359346/ と https://minkara.carview.co.jp/userid/712411/blog/30167102/ を参照していただきたい。
して今回私は、正しいことをした。
今回の商品の原産国。
ハーフコート…
ルーマニア
パンツ…
トルコ
…言わずもがなの
親日国である。
トルコについては、(マスゴミは決して報道しなかったが)東京五輪決定時に「おめでとう」、「友よ」、と沢山の祝辞を頂いたことも記憶に新しい。勿論それだけではなく、トルコ初代大統領が明治天皇陛下の大ファンだった、とか、(トルコにとって脅威そのものだった)帝政ロシアを日本が打ち破った、とか、沈没したトルコの軍艦から逃げてきた難民を日本の民間人が救い出した、とか、枚挙に暇がない。勿論日本人も沢山トルコの皆さんに助けてもらってる。
そしてルーマニア。そりゃあ先日は日本のお嬢さんが(無謀にも)単独で深夜に入国し、惨殺されてしまったりはしたのですが…ここも大の親日国。先のトルコと同じく、彼等も帝政ロシアの脅威から(間接的にですが)世界を救った日本が大好き。どのくらい好きかというと、日本のODAで作られた地下鉄の駅に、『Tokyo』ってつけちゃうくらい日本好き。
インフラから学校まで、いいや読み書きレベルから無償でこれを授け、現在も我が国から金借りないとやっていけないクセに、“弟が兄に尽すのは当然ニダ!謝罪シル!賠償シル!”とほざき続けるどっかの国とは大違いですな。
こんな親日国の皆さんのモノ作りに、日本が協力して、それを購入することができて…嬉しい!
【感想】
価格も満足。
納期も早い。
商品のクォリティも大変高い。
しかも、親日国で作るという快挙が素晴しい。
それは評価する。それも大変高い評価だ。
しかし・・・ロータスに向けては、一言だけ言わせてくれ。
「オマエラ、その努力を何で“モノづくり”に活かさん!?」
【結論】
ロータスのマーチャンダイズは大変優れているが、本業が全く追いついていない。
・・・「あのー、私のエヴォーラSのクレーム部品、いつになったら届くのでしょうか?」
以上