
【ニダー、(また)負ける!】
LGがイギリスで勝手にデータ吸い上げて顰蹙買ったと思ったら、今度はサムスンですか・・・
『スマートフォン(多機能携帯電話)最大手、韓国のサムスン電子(Samsung Electronics)と米アップル(Apple)の特許訴訟の一部再審理で、米カリフォルニア(California)州サンノゼ(San Jose)の連邦地裁の陪審は21日、
サムスンに2億9000万ドル(約290億円)
の賠償金支払いを命じる評決を下した。
この注目の訴訟では今年3月、ルーシー・コー(Lucy Koh)判事が、当初の評決で出された10億ドル(約1000億円)を超える賠償金を4億5000万ドル(約460億円)減額し、さらに一部の再審理を命じていた。今回の2億9000万ドルはサムスンにとって、去年の訴訟で命じられた6億ドル(約610億円)近い賠償金に加えての負担となる。
このカリフォルニアの連邦地裁での訴訟は、
世界中でこの2社が互いに特許侵害を訴えて民事・行政訴訟で争い保留になっている複数の訴訟のうちの1つ。アップルが去年勝訴したとはいえ、新型スマホは引き続き市場に出回っており、アップルは一部のサムスン製品の米国内における
販売禁止命令を求めている。(11月22日付 AFP通信)』
件のやつ、ようやっと進展したのですね。
【破綻への胎動】
それにしても・・・これは
大きな流れを生み出すと思いますよ。世界中が注目してましたからねえ。こういう“前例”ができると、後から後から…アメリカに限らず、今や世界は契約型の社会。パクリや利益誘導には敏感です。
ましてや去年は欧州でも
著作権濫用で1兆5000億払え、って言われたばっか。
この前のアメリカでも、アップルへの賠償金支払をトラック30台分の小銭で行ったとか。
もう、世界中でブラック扱いですね。
…こりゃあ、
資本の大量引き上げがおきますなあ。
サムスンって、ストックベースで過半数以上の株主が
外資なのね。
しかもメインバンクの
シティは、ご存じのようにというか、やっぱり“外資”。
つまり、
安定株主がホントにいない、ってこと(この辺が日本と違う)。
これにこの醜聞じゃ、フローも大量引き上げでしょ?
【まな板の上の鯉】
となると、韓国のマクロ経済…もう崖っぷちです。
まず皆様ご存じ彼の国の
外需依存度。
…外需依存
半分以上…。
GDPって、基本的には国内で生み出すその国の付加価値。
そして韓国では、それを圧倒的なまでに
輸出に向けてる。
で、更にそれは(やはり皆様ご存じのように)殆ど
財閥によって生み出されてる。
『韓国財閥10社の売上高 GDPの
76.5% 韓国財閥10社の2011年の売上高は946兆1000億ウォン(約66兆円)となり、国内総生産(GDP)の76.5%を占めたことが調査会社、財閥ドットコムの分析で27日、分かった。2002年の53.4%から23.1ポイント上昇した。
(中略)
グループ別にみると、首位のサムスングループが270兆8000億ウォンで、
GDPの21.9%を占めた。2位の現代・起亜自動車グループは155兆8000億ウォンと12.6%。次いでSKグループ(11.7%)、LGグループ(9.0%)、GSグループ(5.4%)、現代重工業グループ(5.0%)、ロッテグループ(4.5%)、ハンファグループ(2.8%)、韓進グループ(1.9%)、斗山グループ(1.7%)の順だった。
(2012年8月27日付 ソウル聯合ニュース)』
…ヒュンダイもロータスばりの雨漏りや燃費捏造であんなだし、起亜はストばっかで工場は動かんし、電力は足りないし、LGは欧州で大顰蹙だし、ボスコはシナが崩壊寸前で不良在庫沢山抱えてるし、どうする?
しかもさあ、その財閥のうち、サムスンの構成比率って…
『(韓国の)「財閥資産規模ランキング」とも呼ばれる。グループ企業の資産をすべて合計した公式資料で、
オーナー同士のメンツをかけた「規模拡大競争」の貴重なデータにもなっている。
(中略)
(表から特徴説明)まず1つは、財閥(大企業集団)と言っても、規模の格差が大きいことだ。1位のサムスンと20位のCJの資産規模の差は10倍以上。CJはもともとサムスングループだった第一製糖が分離独立してできたグループで、堅実経営で知られるが、それでもこれだけの格差がある。サムスンと何かと比較されるLGだが、資産規模は2倍も開いてしまった。(2012年4月23日付 JBPress)』
なんか、篩いにかけてく度、すごいことがわかりますね?
つまり、サムスンが倒れると、
韓国の不良債権がたった一日でGDPの2割
にもなってしまうかもしれない、ということ。
更に言えば
ウォン大暴落、
経済はガタガタになる、ってこと。
【現代韓国経済の異常性】
では、何でこうなったか、こんな構造になっちゃったか、というと・・・
アジア通貨危機の後、IMFから沢山お金もらったと同時に、
財政健全化をテーマにとてつもないお叱りを受けた韓国は、ものすごい
リストラをした。民間も政府も支出を徹底的に落として、
緊縮財政をした。
結果として失業者が溢れ、かといって魅力的な起業をするやつもいなくて、みんなお金が無くなった。つまりすごい
資産デフレが起こった、というかそうする以外
ウォンの価値を高める知恵がなかった。
ウォンの価値を高めないと、エネルギーは手に入らん(対外依存率90%以上)、食糧も、インフラも成り立たない。国防なんて問題外。
通貨価値は下がってる状態だったから、一次産品に対してはインフレ状態…
所謂 スタグフレーション だったのね。
そして決定的だったのが、彼等にとってはイノベーションとか省エネなんて、
「何それ美味しいの?」
の世界だったこと
・・・つまり、
自助努力なんて考えもしなかった。
ということは
内需が全く望めない、ということだ。
でも、とりあえず収入がないと国が保たない。
収入…お金を稼ぐにはモノを作って輸出するしかない。幸いにして失業者がわんさかいたから、
モノを安く造るのは楽だ。
結果、ここぞとばかりに
生産財だけは持っていた財閥メーカーが、失業者を低賃金で使いまくり、楽してお金を稼ぎはじめた。
政府も、「とりあえず稼げれば良いニダ」って、減税などでコイツらを優遇したから、財閥は完全に調子くれはじめた。
ここへ“新自由主義”を旗印に、
アメリカが乗り込んできた。
減税はしてくれても、手持ちのウォンは大暴落、まだまだ設備や工場への投資余力が無い財閥共は、こぞってアメリカにおもねった。
で、
外国資本に命脈を握られた、低廉な輸出品ばかりに頼る国
ができあがったわけ。
その後は皆さんご存じの通り。
製品を進化させるにもやっぱり“
自助努力”はせず、パクリ、ロビーでおもねり、
“ソウル二泊三日60万円整形人造人間付の旅”で日本の売国技術者を凋落し、雇い、そしてまたパクリ…
【我田引水の国】
私は思う。輸出依存したときに、何でその富を
再配分しなかったのか。
増えた税収で
自国産業を育て、
内需を拡大してれば、こんな構造は生まれなかったろうに…って、あ…。
そっか。
考えてみりゃ、コイツらのすぐ南東っ側に、“モノ作りの天才”国家がいるものなあ。あの時点で奴らが今更イノベーション目指したって、勝てるわけがない。
奴らにとって日本は
“目の上のタンコブ”だったんだな。
だから・・・
こうなったのも日帝のせいニダ!
ってなるのかw
断っとくと、当然ながら奴らの経済構造に日本が責任を負ってるわけじゃないんだが、アジア通貨危機の時
“関わっちゃった”からなあ。
勿論中川先生や麻生先生の
、IMFへの約9兆2000億支援=“人類史上最大の貢献”はすごいことだし、これで“日本は国際貢献しない国”ってレッテルも外されたのだけど…ウリナラ視点だとそうもいかないもんなあ。
で、勿論世界は、これに対して警告を発し続けてきた。
IMFにしてみりゃ、今は“ウリが辛いのは日本の金融政策のせいニダ!”なんて言ってるうちはいいけど・・・
そのうち
“破産したのは、ウリナラ製品を買わない世界が悪いニダ!助けろニダ!”
…なんて言われたらたまらないから。
だから、
“内需拡大してよぉ”って、ずっと言ってきた。
でも、奴らは聞かなかった。
パクリ、引き抜きで空っぽのまま、風船のように財閥メーカーだけが大きくなっていった。
それが
空洞の彫像にも等しい、ということに気がつかぬまま…。
(某氏の言い草なら、“気づいたらチョーセン人に非ず”でしょうかw)
結果、国民は豊かになれず、税収は増えず、気がついたら
債務は、
GDPの3.5倍
になってしまってた。
最早、これは取り返しがつかない状態。
今度通貨危機起きても、助けないよ?
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Posted at
2013/11/22 19:01:31