【随筆】↓のブログを巡って

まずは、↓のお話『チャーハンお待ち！』を見てくれ（https://minkara.carview.co.jp/userid/712411/blog/32463983/）。












この件を私が知ったのは､仕事帰りに床屋さんに行き､さっぱりしてお店を出たときのことだった。つまり、2月27日20時50分頃と思っていただきたい。

春の訪れを思わせる小雨の降る、宵の口。
濡れたアスファルトがグロス地のスパンコールを思わせ､歩行者信号の点滅さえも、いつになく煌びやかだ。

厳冬から解放され､週末を近くしてか、行き交う人並みの足取りもどこか軽やかだ。

シャッターが降りはじめ､ネオンライトと人いきれが交錯する、郊外の商店街。
路地裏に佇み私は、少年の日の憧憬さながらに､興奮した面持ちで携帯電話のキーを叩いていた。


夜勤に出かけた嫁に、一刻も早くその“事実”を知らせるためだ。

（以下メールやりとり）

私｢チャーハンできました。無慈悲です。｣

間髪をいれず､返事がきた。
嫁｢作ったの？｣

早速返信。
私｢11時くらいにニュースを見れ｣

仕事が暇なのか､コンスタントに返事が来る。
嫁｢北朝鮮、何かやったの？｣

･･･“チャーハン”と“無慈悲”でこのリアクション、さすが鬼女。

私｢４発wwww、行き先不明｣
（※この時点ではまだ、日本海に落ちた、という情報は把握できていない→ソースが某速報メールのため）

嫁｢どこに落ちたのかしら？海かなぁ？それとも…韓国かなぁ？
･･･相当なｗｋｔｋぶりのようである。

嫁｢日本に対しては戦後引き上げ者の遺骨捜索の話を申し出たらしいから、日本には挑発行為起こさないと思うし。まさか、ロシアが北朝鮮を突っついた？｣
･･･コイツの予想っぷりは、そこらの男連中よりシャープである。

私｢現在ロシアが北動かしても何のメリットもない。
あと遺骨収集は改革開明派の動きの結果だから、チャンソンテクが粛正された今、進展が止まったまま。
ただ、気になるのは目の上のタンコブのシナが、経済減速とシャドーバンキング破綻の劇的増加で民衆の不満高まるなか、北トンスルまで気が回らなくなってること。
これを気に北トンスルの軍部が暴走したとしたら、多少事態は長引くかもしれない。
叔母さんが失脚した今、カリアゲ君の解放軍への影響力もだいぶ弱まったから。
今回の事態で、それでもシナが動かなかったら、軍部も調子に乗るかもしれない。
願わくばさっさと“南進”して欲しい。米軍が統帥権捨てて撤退するまではそれは無いと思うけど。
いずれにせよ“南進”するなら、ハンヌルとかの原発は壊さないで欲しい。
この時期、西風と共に汚染物質が北陸の米どころに来たら、ごはんが不味くなり、食欲が落ちて餓死してしまう。
あ…勿論南トンスルが「チョッパリ、兄のピンチニダ！助けるニダ！」って言ってきても、ビタ一文出さないし、助けるのは“全力でお断り”ですが。｣

と、またもや間髪なく･･･
嫁｢確か一昨日から米韓軍事演習やってたよね？あれへの示威行動じゃない？｣

米韓軍事演習･･･そう言えばやってたな、そんなの。
アカン･･･嫁のほうがクールに見てるわ。
こちとら経済ネタばかり追ってて､ついつい見落としてた･･･一本取られたわ。






･･･以上､極平凡な中年夫婦の、いつもと変わらない日常のやりとりである。

諸氏も奥方或いは彼女と、晩酌でも重ねながら毎晩、ほろ酔い気分で斯様な会話を重ねておられるのだろう。
世に政経ネタがある限り､拙宅、いいや保守愛国の諸氏におかれましては、“夫婦の会話がない”なる問題は生まれそうにない。

ただ、ひとつだけ疑問がある。

それは、〝嫁は政経ネタは絡んでくるのに、何で“単車”と“ガンダム”ネタになると、冷やかな視線を投げかけてくるだけなのだろう？〟ということだ。

わからん。