
【まえがき】
主水さんも採り上げて下さったから、レポート。
但し17時からは出かけなきゃいけないから、簡単に。
【概容】
日時: 2016年(平成28年)7月7日 18時00分~20:30分
場所: JR名古屋駅 桜通口(東口) ロータリー南側
同行者: 某外資系銀行若手エコノミスト(私の弟子)と秘書(♀)
目的: 金融経済に携わる者に地政学と国際政治への興味をもたせ、より広い視野で世界を見てもらうきっかけをつくること
趣旨:㈱独立総合研究所代表取締役・2016年参議院選挙立候補者 青山繁晴氏の選挙演説聴講を通して、
①東アジアを中心とする近年の国際情勢を体系的にとらえ、
②日本のマスゴミの捏造・報道姿勢・立ち位置を理解してもらい、
③民間からの国富追求のために何をすべきかを自問自答させることで
上記目的を達成させる。
【レポート】
1.前座
涼気を含んだ風に、幾らかの暑気が祓われる黄昏の街。
帰宅の人波が、駅に向けて雑踏を連ねる頃―
人の河の流れに留まり続ける、小さな群集。
今日は7月7日。
第24回参議院議員通常選挙まで、あと3日。
ここ愛知では、昨年夏の改正公職選挙法により、定数が従来よりふたつ増えて8に、今回の改選は4議席、9人の候補者によって争われる。
宵闇の訪れには程遠い、梅雨の晴れ間の夕刻。
人波に揉まれながらも佇むこの群集を支えているのは、ひとり候補者の演説。
日本のこころを大切にする党 元愛知県議 井桁まこと―

通り過ぎる〝孤独な群集〟に翻弄されながら、それでも呼びかけ続けるボランティア。
彼女からチラシを受け取り、既に事前投票を済ませたことを告げる。

東アジア安全保障、米軍への不信と自前の国軍創設、( `ハ´)植民政策の脅威、チベットやモンゴルの悲劇、それを省みず移民受け入れ推進の自民批判、云々。
特に移民が実際に行われた場合の( `ハ´)による土地収奪、治安悪化、法の無力化など、具体性のある説明にはそれなりの説得力があった。
2.矛盾
だが、井桁よ―それは西村眞吾先生や中山成彬先生の受け売りであること、私は知っているぞ?
私は選挙区は自民の藤川氏に、比例は敢えて〝日本のこころを大切にする党〟として政党名を入れた。
何故君の名を入れなかったのかといえば…

キサマが、未来の党、即ち小沢のもとにいたことを知っているからだ。
キサマは当選するためなら、自らの信条も国への思いも方便にしてしまう、ただの扇動政治家を志望しているに過ぎないこと、私は知っているのだ。
私が〝日本のこころ〟に投票したのは、母さん―老いた身で孤軍奮闘している中山恭子さんを応援したいからだ。
そんな思いを胸に秘めつつ、それでもそれなりに聴衆を集める井桁。
彼は兎も角、歩を止めて聴き入る人たちに向けて、私は心の中で喝采を送っていた。

3.時は来たれり
小一時間も経ったころだろうか?
いつしか夕闇は夕暮れをいざない、薄暮の空は藍色を帯び、林立する高層ビルの谷間、街の灯が人口甘味料のような自己主張を始めた頃―
南の街路から、どよめきが沸き立つ。
― 真打、登場!

日本のこころを大切にする党のバナーを切り開くように、萌黄色のグラデーションが宵の口の街路へ、ゆっくりと入港した。
劇的幕開け―
どよめきは波紋のように拡がり、周囲を席巻する。
加速度的に膨れ上がる聴衆。
積みあがる人だかり。
千両役者。
鳥肌が立つ。
拍手、拍手、拍手!!!!!
何故かわからぬが、涙が滲む。
萌黄色、誠の色、新撰組―
真の〝日本のこころ〟を大切にする男が、ついに壇上に立った。
4.青山繁晴
「皆さん、こんばんは!!」

「こんばんは!」
瞬く間に聴衆が膨れ上がり、一斉にシャッターがきられる。
「ええっと、マイクがひとつないな…どこいった?」
「ああ、ありました、僕のポケットに入ってた(笑)」
返すように笑い声が響く。
改めて、第一声。
「皆さん、もっと僕のほうに寄ってください」
「小さなお子さんを前に」
「申し訳ないけど、通路を開けてください」
「迷惑にならないように」
弱者を労わり、己を控え、公を優先する・・・もうね、この言葉だけで〝日本のこころ〟が具現化したよ。
こうでなくてはな!
参議院選挙立候補者、青山繁晴。
名古屋での演説は、今日一日だけ。
6年の任期を満了したら、もう政治の場には出てこない。
だから今日は、私たちにとってはもう、二度と来ない日なのだ。

5.共に考えよう
「皆さんと一緒に、考えていきたい」
自分を売り込む台詞は、皆無。
首のコルセットが痛々しい。声も潰れている。
それでも青山さんは、語りかけてくる。
そう、「皆さんと一緒に考えていきたい」と。
私たちは引き込まれ、そして思う。
この国のことを、この国の未来を。
移民のこと。
シナの中華思想、殖民主義。
人口減少を凌駕する、A.I.の発達。
アメリカでは既に、人事や経理の現場から人間が排除され、代わって人工知能がこれを行っているという。
A.I.は人間に取って代わり、労働力デフレが生まれる。
それを奪い合う日本人と移民。
「そのような状態になったら、彼ら(移民)を追い返すのですか?」
「それが日本人のすることですか?」
だから、青山さんは移民反対。
経済の復活。
小規模農業のブランド化、作物の輸出。
大規模農業なんてアメリカの真似ではダメだ。
「日本の農家がつくる、世界で最も美味しく、世界で最も安全な日本の食材を待っている人たちは、世界中に沢山いるんです!」
18年に及ぶ、世界一純度の高い日本海メタンハイドレードの研究、そして輸出戦略。
エネルギーコストの削減、利潤の拡大、そしてトリクルダウン。
潜在的購買力の拡大。
メタンハイドレード掘削によるエネルギー自給率の大幅上昇と産業構造転換、小規模農家のブランド化による輸出産業化、地方の活性化。
そして・・・安全保障。
「世界の紛争原因の殆どは、エネルギーと食糧です」
「日本海のメタンハイドレードと、日本の農家がつくる食物が、世界の紛争根絶に役立つのです!」
著作や講演会、WEBなどで知ってはいたものの、生の声は説得力がある。
まるで講義。選挙演説なんかじゃない。
言霊(コトダマ)とは、このことか。
消極的移民受入派の私もまた、他の聴衆と同じく、いつしかその言に耽溺してしまっていた。
振り仰げば空には既に暗い藍の緞帳がおりて、ビル群の窓から漏れる灯りも減り始めている。
いつまでも聴いていたい―
6.終幕へ
時の流れは残酷だ。
誰かが時間の流れを速めているのではないか?と勘ぐりたくなる。
怒涛のような〝講義〟のなか、いつしか法に基づくタイムリミット-午後8時は目前に迫っていた。
最後の言葉。
「今回の僕の立候補が、あとに続く者を生むことを期待する」
「そんな人を、僕は厳しく、しかし精一杯応援したい」
そうなんだ。
この人は、決して聴衆にすがるようなことはしない。
この人は、ずっと私たちに誘いかけてくる。
「この国のこと、一緒に考えよう」
7.大団円
壇上を降りて、握手、そしてサイン会。
当然ながら、ミーハーな私もサインしてもらった。
(知ってる人は知ってるけど、ロータス使ったのは、青山さんがロータス乗りだから)
行列はとどまるところを知らない。
休暇を取り、今日というたった一日のために、山形からやってきたサラリーマン―
学校の宿題に、〝ほんとうの答え〟を書くために勉強を続ける中学生、それを応援するご両親―
乳吞み児を抱えた若い母親、そしてむずがることもなく真っ直ぐに〝講義〟の姿を見つめ続けた赤ちゃん―
歩道を走る自転車のために、道を開けるよう呼びかけた若者―
本当にたくさんの聴衆が、老若男女の隔てもなく、学ぶ立場に立っていた。
誰かに扇動されるのでもなく、誰かを応援するのでもなく。
共に考え、共に思う。
この瞬間、私たちは間違いなく〝学ぶ者〟だった。
新幹線に乗るため、青山さんが踵を返す。
「おつかれさま!」
何処からともなく、声が上がった。
【おわりに】
日本のこころを大切にする党、そして青山繁晴。
平成28年7月7日、この日、人口200万を擁する大都市は、保守一色に染め上げられた。
「誘ってくれて、ありがとうございました」
「この国のこと、もっと色々考えるようにします」
同行した若いアナリストが、感無量の言葉をくれた。
よかった。
ここへ来て、よかった。
ウチに帰ったら、嫁に自慢してやろう―
冷えた缶コーヒーで喉を潤しながら、私はアウディのハンドルを強く握った。
…あ、そういえば傍らで夜8時を過ぎてもチラシ配ってた、真っ赤な政党がいたなwww
それと週刊文春『安倍首相自ら口説いた参院選トンデモ候補青山繁晴(7月7日号)』、これは根拠もない誹謗中傷。
文春社長の松井清人、この男、有田(スターリン)芳生と繋がってる、過激派左派のエージェントだからw
青山さん、この件についてもこの日きちんと説明してくださいました。
おしまい
ブログ一覧 |
時事 | 暮らし/家族
Posted at
2016/07/08 16:46:28