
【現場からのメール】
これは既に大々的にメディアで取り上げられてるけど、敢えて述べとかないといけないと思って綴る。それだけ危惧されてるハナシ。
先ごろ空自の兄貴から、すっげー男らしいメールが届いたので紹介する。
曰くー
『最近、北朝鮮メディアが核ミサイルの文脈でEMP (Electro-Magnetic Pulse)について言及しています。
核分裂の際、中心部で大量の過電粒子が高速で飛び交うために、強力な電波を放射する現象です。
これが発生すると、太陽活動が活発で強力な太陽フレアが地球に到達したときのような障害が発生します。
この現象は、米国が太平洋上で空中爆発核実験を実施したとき、ハワイが大停電したことから判明したものです。
NK(筆者※North Korea)はそれに言及しているものの、現在実施しようとすると飛行中の
人工衛星をセーフモードにしたり、故障させて落下させたりするでしょう。それによって、中ロの航法衛星、通信衛星、偵察衛星も影響を受けたりすると、関係を悪化させる可能性もあります。
もし、EMPを使うとすると相当な配慮をして、中ロに事前通告するでしょう。
そうすると、
中ロもグルですね。
なかなか難しい時代になってきました。お互い、情報を交換しながら頑張っていきましょう。』
―以上、原文ママ。男らしいだろう?
【解説(知ってたらとばせ)】
EMP…電磁バルス攻撃か。
この件、2年前の早春に、
佐藤正久隊長(URLで笑った)からも、相当危惧なされている旨お話しいただいた。
また本年5月訪問した海自大湊基地でも、或いは前年の佐世保基地でも、現場の指揮官たちはみな、同じことを心配なされていた。
諸氏ご存知の通りEMPは、核弾頭を爆発させた際に発生する。
これは通常の熱核攻撃のように、弾頭を正確に目標まで運びかつ目標高度で爆発させなくても、ただ爆発させるだけで相手を無力化できるし、相手国の防衛力からライフラインまで一気に無力化する、という時間的な影響力を与えることも可能だ。
その効果は戦略面だけでなく、
政略面でも大いに有効性をもつ。
何より、(未だ実用化に至っているかどうか定かではない)北トンスルランドの飛翔体制御技術レベルにあっても、我々にとってこれは大き過ぎるほどの脅威である。
たとえば、迎撃対象として現在は“看過されている”日本の
領海外…すなわち太平洋や日本海の上空において、高度100キロで爆発したとしても、そのEMP影響範囲は、首都である東京はじめ、日本の本州都市部すべてに及ぶのだ。
既に日本の(クソ)メディアでも、これについてはいろいろと言われており―
『2015年8月15日、北朝鮮は国防委員会スポークスマン声明で
「世界が知らない近代的な最先端攻撃」
を備えていることを明らかにした。
(中略)
米情報局(CIA)で核兵器専門家として勤務していたピーター・フライ博士が「北朝鮮はスーパーEMP爆弾を開発した可能性がある」と今から4年前に語っていた。(「
北朝鮮の核攻撃で米国人の90%が死亡」―元CIA長官の衝撃警告)』
―その
威力や想定される事態については、軍事知識乏しい私よりは、諸氏のほうがお詳しいだろうから、詳述はしない。
【被害】
が、被害についてはやっぱり知っとかないとまずいー
『
電話やインターネットなどの通信やガス、水道の供給が停止。飛行中の航空機が操縦不能になったり、電力を絶たれた原子力発電所が制御不能に陥ったりする恐れも指摘されている。
(中略)
損壊した機器を修理する人員や物資が大幅に不足し
復旧には数年を要し、
経済被害は最悪で数百兆円(筆者※:東日本大震災の被害は17兆円)に達する。電磁パルスは健康に直接影響しないとされるが、
食糧不足や病気などで死傷者は数百万人に上ると推定している。(8月27日付産経ニュース:「電磁パルス攻撃」の脅威 上空の核爆発で日本全土が機能不全に)』
―なんだそうだ。心せよ。
【黒電話にとっての意義】
私思うに、EMP兵器を有効化にしたことで、黒電話は先軍思想-すなわち軍が労働党に上位する軍事国家としての姿-これに区切りをつけることを可能にしたのではないだろうか?
EMP兵器の実現がもたらす最も重要なこと―それは黒電話が、自身のアイデンティティである
“並進路線”を成功させるカギを手にした―ということだ。
並進路線とは平たく言えば、軍事力と経済力の両立化だ。
そしてその先にあるのは、国力の増強だ。
基本国際政治を語るにおいて、国力とは、(人口含む)経済力、軍事力、(教育水準を含めた)文化力、食料や資源の産出力などで計られる。
そして諸氏ご存知の通り、現在の北トンスルランドは、これ等すべてを以て、我々よりも遥かに低い処にいる。
当たり前の話だが、この国力を上げるにあたり、普通の、まっとうな、文明的な、常識的な人が政治をやってる国ならば、自分の国の国力が低いならば、まずは自助努力でこれを高めようとする。
しかし黒電話は、こういう努力よりも、もっと狂気に満ちた方法、つまり―
“斜め上(藁)”的方法
で、これを行おうとしているようだ―
某氏の言葉を借りるならば、
“儒教の悪い面”をいかんなく発揮して。
―どういう事か?
EMP兵器の実用化…これはすなわち、北トンスルランドが戦略的ではなく
“政略的”に、
国際社会に対してたかり放題、ゆすり放題できる
ことを意味する。
単に戦略的に大量破壊兵器を実用化するレベルの話なら、その意義は敵対国の軍事力に的が絞られる。
ここにおける政略的な意義は、敵対国の軍事力を弱体化させられることで生じる、当該国の国内外における権力の弱体化、という副次的な性格をもつ程度にすぎない―黒電話親父の先軍路線は、ここに重点を置いていた。
しかし、息子である黒電話は、違う。
あの生き物…人の姿をしたブーちゃんは、これを直接、
政略の道具にしようとしているのだ。
あのブーちゃんは、ICBMやIRBMとEMPをもって、直接影響を与えることのできる諸国全体の政府、いいや社会全体に向けて、
金よこすニダ!
メシよこすニダ!!
と脅したいのだ。
もう少し具体的に言うと、“並進路線”成功にはカネがいるが、そのカネ(外貨)はロクに持ってない。国民にメシも食わさなきゃいかんが、まともにメシをつくる技術もない―だからEMPなんかを使って、
「メシとカネをウリによこせ!」と。
…世間ではこれを“カツアゲ”という。
…何処まで厨二廟なんだよw
【成長しないひとたち】
あの半島の人非人ってのは、どうしてこうなのかねえ?
片一方(南)は、
ゴネて奪う。
黒電話は、
脅して奪う。
EMPの実用化は、北トンスルランドに、
その我儘ぶり基地外ぶりを世界中に発揮できる環境をもたらす。
―世間ではこれを、
“基地外に刃物”という。
【特記事項】
①上記メール中もっとも“男らしい”一文―『中ロもグルですね』。
今年に入っての米軍駆逐艦衝突事故…もしかして露助と
( `ハ´)、絡んでる?
もしかしてこれ、
EMPに関係するのではないだろうか?
今度きいてみる(書かないけど)。
②レッドラインがデッドラインに
以下、10年来内閣府スタッフ、現在某外資系企業でストラテジストやってる友人とのやりとり。
曰く―
『北朝鮮が核実験を再び凍結する状況となれば良いですが、そのシナリオは難しく、核保有を事実上認めた上で、ICBMの実験を凍結させられれば、米国としてはミサイル防衛を強化する時間稼ぎができるかもしれません。貿易制裁でじわじわ締め上げていくことも狙うでしょう(筆者※:
本日国連安保理でぶち上げましたな)。
北朝鮮は米国のクリスマスを台無しにすると発言しているようですので、
交渉の期限は11月いっぱいという感じでしょうか。
米国のレッドラインが何処にあるか、よりも
デッドラインがいつなのか、というところが気になります。
年末年始の衆議院解散どころではないかもしれません。
もし米国が北朝鮮の核保有を認めることとなると、核拡散のリスクが高まりますので、
国家レベル、個人レベルでの防衛の在り方がより意識されることとなりそうです。』
…国のお上では、もうアメリカがどこで動く、というよりも、
“いつ動くか”
が問題になってるようです。
つまり日本のインテリジェンス部隊は既に、
軍事行動前提で事態対処を考えてる、
ということ。
…11月末までに、非常食とネコのエサ、買っとくか。
ハスク、出番は近いぞ!
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任務 | 暮らし/家族
Posted at
2017/09/07 22:37:16