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2014年03月31日 イイね!

【随筆・自己嫌悪】私は…駄目だ。(本気)

【随筆・自己嫌悪】私は…駄目だ。(本気)私なりに懺悔の意を、慚愧の念を込めて、ここに綴ります。
これ、真面目に心が泣いてます。
冗談ではなく、真心です。

・・・一体私は、何をしているのか?


後悔と不安と少しの喜びで、気が狂いそうです。

せめて綴ることで、ちびっとだけ残った“こころ”に安寧を与えさせてください。






1.ひとりの“市民”として

【台湾】『台湾総統、立法院占拠の学生らに歩み寄り示す』
3月30日付 読売オンラインより
『台湾の馬英九(マーインジウ)総統は29日、記者会見し、
中台間で結ぶ協定に対し立法院(国会に相当)などに監視する権限を定めた法令
を制定する考えを表明した。
(中略)
 馬氏は、「できるだけ(立法院の)今会期終了前に、(中台)協定に対する監視メカニズムの法制化を完成させたい」と述べた。
(中略)
その一方で、同協定の撤回そのものには応じない姿勢を改めて強調した。』
以上、引用終わり

…自国を守るために立法院で頑張り、行政府で弾圧されても挫けぬ、台湾の若者達よ、そして知識人文化人達よ。
あなたたちは偉大だ。

確かに、今回の“見せかけの歩み寄り”は、有名無実のものかもしれない。以前のブログにも書いたが・・・
『何より民進党と野党すべてが“合作”されても、与党国民党+親民党の勢力には及ばない。総議席113名のうち、68が与党勢力なのだ。再審議をかけても協定を完全廃止することは難しいのではないか?
 馬英九政権が倒れ、民進党が議会を掌握し、真の“台湾人の、台湾人の為の政治を手にする”まで、我々は決して安穏とできるわけではない。(拙著: 【誤報との情報・・・それでも!!】君たちにこの気概はあるか?』https://minkara.carview.co.jp/userid/712411/blog/32671881/より)
だから、シナーの傀儡となりはてつつある現在の国民党政権が倒れるまで、“台湾の安全”はないのかもしれない。

しかし、それでも、あなたたちは“政府を動かした”。

“国益を守ろうとする市民が、時の政府を動かした”

物理的暴力装置である軍や警察が動いて政府の行動を改めるのではなく、
“市民”が動かしたのだ。
これを偉大と言わずして、何と言えばいい?

国民国家における民主政治とは、“市民”にすべての責を負わせている。
従って民主主義国民国家が他国からの侵略ではなく、“自らの選択によって”亡国なる事態を迎えるとき、その国民は須くその責任をとらされる。
換言すれば、
民主主義国家における“国民”は“市民”であり、国家に対して“無限責任”を負っている
のだ。

市民とは、何か。
多くのお花畑共は言う。「言論思想信教の自由を持ち、人種性別家柄にとらわれず等しく人権を持ち、職業や教育の機会を受ける平等を持つのが市民」だと。

しかしそれは、“市民”の表層を語っているだけの形而上的な概念でしかない。

政治思想史的に言えば、古代ギリシアより連綿とその思想を受け継ぎ、教会の権威を退け、絶対王政や封建制を廃して“私有財産制”と“自由主義経済”を勝ち取った後、“国民国家”を手にした人たち、それが“市民”だ。
“自由・平等・人権”というものは、“市民”がこれら経済システムを保持するに不可欠な“要素”だ。

そして“市民”がつくりあげた国民国家につき、彼等は自由主義経済の要素である“自由・平等・人権”を保障するために“法治主義”や“議会制民主体制”という制度を持つに至った。
勿論、議会を構成するに必要な要素たる“代議制選挙”というものも、その“制度手段の一つ”だ。これらを有機的に結合することで、“市民”は彼等の目的…“私有財産制”と“自由主義経済”を守ろうとした。
ひとえに目的は、“食っていくために”。

今一度綴る・・・ドライで冷酷な言い草だが、“自由・平等・人権”というものは、“自由主義経済活動”を保障するための“要素”に過ぎない。

しかし、たかが要素、されど“要素”。

“市民”はこれを守るために、“暴力装置”たる国家を築いた。
彼等はこれを保持することで、“自由・平等・人権”たる要素を保障し、自由主義経済体制を存続させようとした。
結果、彼等は自らをして
「所属する国家や社会に忠誠を誓い、心からそれを愛し、それを護るために自らもまた政治にも治安国防にも参画せしめる」
こととなった。

しかし・・・
私は思っていた。
国家を社会を守っていくには、“代議制議会民主主義には、効率面からの限界がある”と。
代議制議会民主主義の制度を悪用し、数の謀略で国益を損ねる輩がそこにいたとしたら、それを糾し、正すのは選挙なりしか手は無い。
だがそれには、時間がかかりすぎる。

その時間の間、国益を正そうとする力は、実効性を持たない。

-時間という“弱点”。
この間隙を如何にすればいい?
“市民”を“衆愚”に塗り替え、代議制民主主義の制度を悪用して“国益”を損ねようとすれば、この制度に縛られる限り、その国民国家は滅び行くしかないではないか?


-台湾の若者達よ。君達の年齢をとうに上回った私だが、今回の君達の行動は、是非無く私に気づかせてくれた。何より新しいことを教えてくれた。

そう、私は気づいた。
私は誤解していた。
私の不安は“代議制民主主義という制度”に対するものであり、自由主義経済や民主主義に対するものではない、ということに-
私は原理主義に陥っていた。

自由主義経済や民主主義を守るには、いざという時は“国民”が“市民”になれば良いのではないか!
そう、“制度に頼っていては間に合わないと判明したとき、“物理的暴力に頼ることなく”、“法治主義”のもと”にあれば…
“市民は自らの手で新たな手法を採択する”
こともできるのではないか!?

“市民の誤りを正す権利は、市民にしかない!”

台湾の若者よ、今回君達は、私にそれを教えてくれた。


台湾加油!


2.親日国、インド

東京裁判でパール判事が日本の立場を理解し、裁判そのものを否定したこと-
インド独立ひいてはアジアの解放のために、チャンドラ・ボースが日本と共に欧米列強と戦ったこと。
植民地時代から独立を経て、今日までの友人、インド。

台湾と共に“自由と繁栄の弧”や“龍のトンボ”を守ることを考えていたときのこと。
こんな心温まる話をふと、思い出した。
知らなかった人も、いるかな?

2013年12月3日付 東京新聞より

『インドを公式訪問中の天皇、皇后両陛下を歓迎する晩さん会が二日夜(日本時間三日未明)、ニューデリーの大統領官邸で開かれた。

天皇陛下は
インド議会が毎年八月、日本の原爆犠牲者を追悼する黙とうなどをしている
ことに「国を代表し、とりわけ犠牲者の遺族の心を酌み、心から感謝の意を表します」とあいさつされた。

外務省によると、インド議会は一九八五年から毎年、広島、長崎の原爆の日のどちらかで、議長が審議冒頭に犠牲者を追悼する発言をし、続いて議員が起立して黙とうしているという。』



・・・因みに、保守速報なんかでソースで取り上げられたこの東京新聞の記事は、(思った通り)現在はごっそり削除されてますwww
かわりに、MSN産経へのリンクを書いときます。

天皇陛下のムカジー大統領へのお言葉
『貴国議会が年ごとの八月、我が国の原爆犠牲者に対し追悼の意を表してくださることに対し、国を代表し、とりわけ犠牲者の遺族の心を酌み、心からの感謝の意を表します。』
http://sankei.jp.msn.com/life/news/131203/imp13120316250003-n1.htm




日本がアメリカに原爆を落としたw、なんてお茶目を教科書に書いてくれたりするけれど、そんなインド、私は好きです。
こんな国と“自由と繁栄の弧”を描けたら、素敵だ。


3.私のこと


私の心は今、不安と悲しみに染め上げられている。

ひとつは、悲しみ。

失われつつある命…家族を超えた“命の恩人”のこと。
このことも従前のブログ『【去りゆく君へ】幸せにしてあげられましたか?
https://minkara.carview.co.jp/userid/712411/blog/32561187/
に綴らせていただいた。



あれから2週間以上が過ぎ、彼女の命は日ごとに磨り減っていく。
病に蝕まれて背骨が浮き上がり、階段の一段を乗り越えることさえ儘ならぬ身体。
和犬故の我慢強さか、痛みも苦しみも表そうとせず、床につく日々。

「せめてなるたけ傍にいてあげてください」

という医師の言葉に、震え上がるほどの悲しみが奔流となって、全身を駆け上がる。

緩和ケアに臨む今、私はこの先彼女に、どんな“幸せ”を運んであげられるのだろう?

近づけば重怠いであろう頭をゆっくりと起こし、弱々しく尾を振り微笑む姿に触れる度、涙が滲む。


そして、不安。

私は数年のうちに、職を辞する。
その後は、“自由と繁栄の弧”のために働きたい、と思っている。

元財務官僚である私の師からは、「自分の身を切って事を成せ」と窘められた。

自分に何ができるか?
自分の何処に価値があるのか?

今以て解らぬままだ。

確かなことは、今の私は柵に雁字搦めになっている、ということ。
今までの人生、過去のためだけに生きてきた。
“義”のために自分を殺し続けてきた。

これからは、“自分の信じるもののために”生きてみたい。

同時にそれは、今まで築いてきたものを失うことを指す。
もう若くはない。可能性に賭ける齢ではない。

現実と未来に、心が揺さぶられる。
夜になっても眠れない。



4.赤紫の渦の先





世界は変りつつある
パクス・アメリカーナの時代が終わる
民族主義が噴出し、秩序を保ってきた蓋然性が失われてゆく
新たな列強が頭角を現し、世界が割れていく

その狭間で、北朝鮮はノドンを打ち込む
南トンスル、報復のプラフ

祇園精舎之鐘声 有諸行無常響婆
羅双樹花色 顕盛者必衰理
奢人不久 如春夜之夢
武者終滅 同風前塵

昨日までの当たり前が、明日も訪れるとは限らない。

台湾が生き残れば、日本も生き残る

崩れつつあるバランス、新たな秩序を騙る輩がほくそ笑む

国民が“市民”に目覚めれば、日本も生き残る

もう、時間がない。
間に合わないかもしれない。
しかし、間に合うかもしれない。
繰り返す、無限のループ

自由と繁栄の弧-今はそれしか、道はない
わかっている、それでも…

自分に何ができる?
自分がしなくても、誰かが…

“当事者”になれるのか?
過去を捨てて、生きる自信はあるのか?
信用も、権威も捨てる覚悟はあるか?

傍らで寝息をたてる“恩人”の前、渦巻く不安…
“公”と“私”で、心が赤紫色に澱んでいく

奈落がぽっかりと、口を開けて-


5.逢魔ヶ時

何でこのような真似をした?
何故?
何故?
・・・ワタシハばかダ。

一寸先に喜び
その先では、不安が大手を拡げて哄笑している

世界が変りつつあって
それでも世界は変らなくて

過去を失う怖さがあって
大切なものを失う悲しみがあって

未来への不安があって
未来への焦燥があって
未来への希望があって

ぐるぐる、ぐるぐると何年も何年も、悩み続けてきたというのに-

自分という人間が、信じられない
とてつもない自己嫌悪



真面目に、ね。
なんか心が壊れそうになると、人は誘惑に負けてしまうらしい。

気がついたら、ハンコ押してた。
軽い言葉、「今なら5%のままでいいよ!」の言葉に、頷いてしまった。

これ、ジョークみたいなオチだと思うかもしれないけど、マジに後悔してる。

いや、私の心が平穏なら、素直に嬉しいこと。
“試乗”とやらで“いろんなこと”して、“こりゃ面白い!”って思って発注したのだから。

普段の私ならこのSNSで、嫁に黙って買ったことも面白おかしく綴っているかもしれない。
たとえば…自分は、80年代のバイク乗りであることとか。
だから、合金と鋼の機体を力でねじ伏せ、雨に打たれて怯え、風に吹かれて震える、バイク乗り・・・の筈であることとか。
ことバイクに関しては、にわか仕込みの見せかけだけはしたくない、って思ってる、とか。
バイクに対してだけは、正直でいたいと思ってる、とか。
“日本の神様”を感じられるから、バイクが好きだ、とか。


…それ故、こんなことも綴ってるかもしれない。
“泥と砂とゲロ”に背を向け、スカした出で立ちでオープンカフェにしけ込む自身を、“軟弱者!”と嘲ってるとか。
鏡に向かって“単車ってのはなあ、ファッションじゃねーんだ!”って罵倒してるとか。
ショーウィンドーに映る小綺麗なツナギ纏った自分に、“戦わないバイク乗りなんて、バイク乗りじゃない!”って唾吐いてるとか。
「このバイクはね、高額なモデルから売れてくんだよ」ってスカした言葉にムカついた、とか。



…ホント、それでも“心が元気なら”、たとえ自虐的ではあっても、“これからどうやって、この機械と向き合っていくか”なんて綴ってるかもしれない。


…でも、ダメだ。
とてもそんな気分にならない。
心が澱んで、粘土みたいになって、何も昂ぶるところがない。
それが、“ヒャクスウジュウマンエン”もする、こんなん買っちゃって…

私には“覚悟”がない。
何より、オートバイに失礼だ。
設計者に、生産に携わったひとたちに、役員の皆様に、販売店に…失礼だ。

今の私は、厚顔無恥で、弱くて、駄目な人間そのものだ。
情けない。


6.読み終えて

いま、改めて自分の文章を読んでみた。
あかん…こりゃあもう、分裂してるわ。
昨今で言う“メンヘラ”?
…いや、男の場合はなんて言うんだ?

・・・病院、行こうかなぁ?
Posted at 2014/03/31 17:45:01 | コメント(7) | トラックバック(0) | KTM990SMR | クルマ
2014年02月19日 イイね!

【ミクロ経済】ブランド戦略

【ミクロ経済】ブランド戦略【序】
自動車以外の話を書くと、消されるそうだwww
うーむ、前科者である以上、たまには単車(これも自動車だよね?)ネタを書かねばなるまい。
某氏からも、“次の単車はどーした?”と訊かれてるし。
で、今回は単車ネタだ。











【お店がなくなった】

KTM、名古屋というか愛知のディーラー、無くなっちゃった。
懇意にしてたお店が、“これからのKTMのブランド戦略にあわない”つまり

本国の意向にあわない

という理由で、KTM日本法人から販売権剥奪されちゃいました。

KTMといえばこのお店、知る人ぞ知るお店だったのに、ね。
悲しいことです。
そう言えば販売店再整理、数年前のロータスでも、同じ事がありました。

KTM…X-BOWなる4輪に手を出したときから、おかしいとは思ってたのですが…。




この先はドゥカティみたいなアーバンスポーツメーカーになるつもりらしいです。


つまり富裕層ねらいで利益稼ぐ意向なんですね。
で、従来の“泥と砂とゲロ”の市場は、昨年傘下に置いたハスクバーナに任せるみたい。







【資本主義とは何か?】

KTMやロータスの変容…この2社に限らず、これらムーブメントを生み出した件につき、私自身“資本主義とは?”というテーマで、いずれ改めてブログに書くつもりです。
今回のお話はその前振りみたいなものなのですが。

で、“ブランドイメージの再構築とその実践”
…これ、ビジネスとしては正しいと思うんです。心情的問題は置いといて、ね。

資本主義とは拡張の論理。

停滞したなかでモノをつくり、循環させていくというのは、“市場経済”ではあるものの、“資本主義”ではない。
資本主義のなかで生きる企業は、常に市場をつくり、開拓し、食い尽くし、次なる投資を呼び込むしかない。
然して欧州市場はじめ先進国市場そのものが飽和状態のなか、これから先の未来、先進国民需品メーカーが投資を呼び込み利益を得るためには、どういった企業戦略をとるのか?
そう・・・彼等が
“潜在成長力豊かな新興国で市場を作り出し、そこでブランド価値を高め、プレゼンスを確立”
していこうとするのは、至極当然のこと。

そして民需品メーカーであるが故、新たな市場を拓くには、その購買層に訴えるイメージづくりは不可欠。
結果今まで自らが築いてきたイメージを壊し、再構築しようとするのは当たり前のことなんです。理に叶ってるんです。

そのためには旧いイメージを捨て、生まれ変わらなければならない。
だから、新たなブランドイメージにあわない“窓口”は閉鎖 し、内実とも相応しい“パートナー”を新たに選択する。

【必然たる変容】

“欲望の喚起と財の投入”という資本主義の大原則になぞらえれば、KTMにしろロータスにしろ、
“古のイメージを捨て、小綺麗なブランド化をはかる”
というのは、やり方としては全く正しいんですね。

何せ、彼等がこれから創るべき市場、その買い手は、泥や砂やガレ場やヌタ場などの、“アンダーグランドな世界”から“出ていきたい”人たちで構成されているのですから。



その人達の“欲望”を具現化すること、即ち“ブランド品”を手に入れさせること、それが富の蓄積につながるのであれば、メーカーが“変わる”ことは仕方ないのです。

“変わらずして”、年次成長率が数パーセントで、購買力は頭打ち、少子化問題や財政赤字にまみれた先進国で、この先どれほどの市場開拓と拡張が望めるのか?
今のままでは、行着くところはただの“市場経済”。
(因みにそうならないためにも、私はTPPには賛成なのです。ついでに言うなら、日本の構造的問題の根源は少子化、男女雇用機会均等法とジェンダー教育にあったと思ってます。)

【変わり続けること】

話が逸れましたが、そう、少なくとも現在の私達・・・
先進国に住む“User”に、メーカーの“変容”を批判する権利なんて、ない。

メーカーに言わせれば、「そんなに方向転換に文句つけるなら、もっと沢山買ってくれよ!」ではないでしょうか?
…買えるでしょうか?前にも増して。
…買えるでしょうか?購買力を超えて。
そう、少なくともあの日…2007年の夏、サブプライムローンのデフォルト危機というブラックスワン、金融資本主義が非線形カーブに足を取られたあの日から…
私達は、文句を言う立場ではなくなってしまった。

そりゃああの日以後、今日ではやっと先進国主導で、世界経済は息を吹き返しつつある。
私だって、ETFや株や投信なんかで稼いだ“あぶく銭”を以て、エヴォーラSとか、会員制リゾートとかを買うことはできる程度にはなった。
しかし、それで皆の所得が増えて、市場が“拡張”することにつながるには、時間がかかりすぎる。
だって、“所得の再分配先が自国民に行われるとは限らない”のがグローバル経済なのですから。

株で儲けた人が、儲けをすべて国内にまわすのか?
ROEの上昇曲線と国内消費は、綺麗にシンクロするのか?

国内企業の総資産が膨らみ、自己資本が増え、株価も上がりDIが改善し、銀行貸し出しが増え、設備投資が起こり、鉱工業生産指数がよくなって失業率が低下し、携わったひとたちの所得が増え、消費が拡大し、住宅着工件数が増え、新車登録台数が増える…確かにこれは、民間経済成長の典型的なモデルのひとつ、と言えるでしょう。

しかし、グローバル化した経済のなかでは、
“富の国内への再分配”
その効率はあまりに悪すぎるのもまた、現実。

故に、私達先進国に住む経済人が、メーカーのブランドイメージを変えるには、相応の時間と実績が必要なのです。
先進国では、“富の再分配”を何年も加速度的に続けないと、“彼等を振り向かせ直す”次元には辿り着けない。

その間にひとつでも“ブラックスワン”が混じれば、第二のリーマンも起こりかねない。

話を戻すと、ロータスもKTMも、常にそのリスクを背負っている。
でも、資本主義のなかで生きている以上、成長のループからは逃げられない。
だから、(新市場相応のブラックスワンの存在を認めつつも)リスクマネジメントの面からも、彼等はより“成長性ある市場”に向かわざるを得なくなる。

限られた経営資源のなかで“選択と集中”を求められるなら、折角創り上げたコンベンショナルなイメージさえ、払拭させねばならない。

その変容を、私達がただひとつ批判できる時が来るとすれば、一人あたりのGDPだけでなく、総体的な購買層の拡大を実現し・・・
もう一度“一億総中流意識を持ちえたとき”、かな?

つまり、ジニ係数(※所得格差を示す指標、小さければ小さいほどいい)がもっと下がった時、そしてローレンツ曲線(※世帯数累積と富の蓄積関係をグラフにしたやつ)がもっと45度に近づいた時。
・・・そんな“近”未来、来るのでしょうか?



…ま、どっかの半島国家みたいに、“ウリナラ経済力はチョッパリを凌駕したニダ!世界大統領もウリナラ出身、羽生もウリナラ起源ニダ!マンセー!!”って喜んでるだけで、“財閥企業2社に就業しないとただの貧民集合体に陥ってしまう連中”には理解できないでしょうが。

【理性と感情と】

繰り返しますが、KTMにしろロータスにしろ、
資本主義のもとに生きる以上、彼等は“先進国を夢見る新市場の人たち”に直面せざるを得ないのです。
ならば(売上あげるために)“泥臭くチョット斜に構えた”今までのイメージを払拭しようとするのは、寧ろ事業戦略としては当然のこと、なのです。

ただ、一バイク乗りとしては、やっぱり寂しいですね。
今回の1290SDについても、当初は興味あったんですが…調べれば調べるほど、これはドゥカティのストリートファイターと同じだ、と思えてきて…なんか萎えちゃいました。


あ・・・ドゥカをけなしてるわけじゃないですよ。ただ、私の趣向にあわない、というだけの話です。

改めて…スーパーデュークよ…


20代の屹立を思わせるあのキャスター角と、僅か10センチのトレールは何処行っちゃったんだ?
乗り手の体格なんて考えもしないあのシート高、あのサスストロークは何処へ捨てた?
250ccかと目を疑う、あの超ショートホイールベースは何処行った?
ギャップやうねりなんてモノともしない砂漠育ち、堅牢無比のフレームは何処へ放り出した?
乗り手の技量なんて考えてもいない、振動とパルスに溢れたあのエンジンは何処に置いてきた?


私の持ってるKTMのブランドイメージは、やっぱり・・・
“泥と汗とゲロ”と、“砂塵とアクセルターン”と、“アスファルトのブラックマーク”なんですよね。決して小綺麗なツナギに身を包み、ハングオフでサーキットを駆け抜けるとか、金髪のネーチャン後ろに乗っけて街を流す、なんてものではない。




BUELLはリーマン後早々と姿を消し、ハスクバーナのNUDA Rも生産中止で国内在庫無し…。


サスストロークが長くてキャスター角23度台、ショートホイールベース、大排気量のTwinは、もう、世界にはいない。

SMRはもうすぐ2度目の車検・・・
私は何を買えばいいんだ?






















・・・って、こんなのもあるのねwwww


パイスクピークで良い成績出してくれるなら、買ってもいいかな?
イタリア貴族気取ったブランドイメージ、ぶち壊してやるのも悪くないwww
Posted at 2014/02/19 19:54:43 | コメント(5) | トラックバック(0) | KTM990SMR | クルマ
2013年05月22日 イイね!

【暴走】欲しいれす

【暴走】欲しいれす








【欲望に目覚める季節(とき)】

最近、『欲しいぜ!』というのが流行っているらしい。

たかすぎ2様は単車(※)を…https://minkara.carview.co.jp/userid/794021/blog/30102101/
※カムギアトレイン、2万回転のエクスタシー

シューマサシ様はケッタ(※)を…https://minkara.carview.co.jp/userid/149375/blog/30103528/
※標準語では“自転車”というらしい

ケルビム様はヤマト2199の看護婦(名前忘れた ※)を…https://minkara.carview.co.jp/userid/162492/nanisiteru/22296272/detail.aspx
※看護婦というより乳のほうが大事らしいが、女は“くびれ”だと何度言えば・・・!

だり蔵様はお芋を…https://minkara.carview.co.jp/userid/772240/profile/

そして秋田のアニキは相変わらず筋肉を…https://minkara.carview.co.jp/userid/514633/blog/30082587/

5月という月は“風薫る”などと修辞されるが、その風は、ひとの心に何か“覚醒”を促す作用があるらしい。
それは、“アレをしたい”とか、“アレが欲しいの…”とか、“コレをしたい”とか、“銀皿を持ったウエイトレスが欲しい”とか、“30秒でいいからヤらせろ”とか、“円高になって欲しいニダ”とか、“先進国になりたいニダ”とか、“謝罪と賠償シル”とか、“油田が欲しいアル”とか、“言論の自由が欲しい”とか、“原発をやめて欲しい”、“経済制裁をやめて欲しいニダ”とか、“預金封鎖をするなら暴動させろ”とか、“日本を特アに差し上げたい”とか、“ナマポもっとよこせ”など、様々なカタチとなって開花するようだ。

【現実の壁】

しかし、5月である。
5月という月は、各ご家庭にとっては出費のかさむ月ではないのか?
諸氏が“欲しい”とか“やらせてくれるなら何でもする”とか仰っても、先立つものがなければ、それは“夢想”に過ぎない。

5月は固定資産税の納付に始まり、自動車税、犬の予防接種、ゴールデンウィーク家族サービス、中間テスト、奥様のサマードレス、高原リゾートでフレンチのフルコース、某エキシージⅠ型所有デザイナー氏事務所での夏物購入、中古会員券の購入、ぬこのエサ、>●9999999999999◯< 駆除対策 、今夜のごはんは牛肉のたたき、庭の草刈り、和式便所のウォッシュレット化、ガンダムUCのBD購入、テロンの船迎撃対策戦費、無慈悲なチャーハン打ち上げ費用、レクサスの大陸製造工場投資、そして“腹が入らなくなった夏物スーツの買換”等々、各ご家庭も大変な出費を強いられる月だ。

そのようななか諸氏におかれましては日々、次から次へと生まれる艶やかな欲望に悶々とのたうち、叫び、這いずり回り、奇声をあげ、全身から体液を垂れ流し、噎び泣き続けることで、ご家族に“多大な損害と苦痛を与えた”ことと存ずる。

此所に至り、私たちは、未来に過ち無からしめんとするが故に、疑うべくもないこの歴史の事実を謙虚に受け止め、ここにあらためて痛切な反省の意を表し、心からのお詫びの気持ちを表明しなければならない。(※ 村山談話 原文まま)

【欲望は国益となる】

しかし、欲しいものは欲しい。

欲望がなければ資本主義は成り立たないし、欲望を抑制することは国家の比較優位性を損ない、経済はただの市場経済(※)と化し、生産性は低下し、国民は貧困と治安の悪化で虐げられる。
その結果として90年代初頭、社会主義国家は崩壊したのだ。
それが民族紛争のマッチポンプとなり、CISを中心に東ヨーロッパでは凄まじいハイパーインフレが猛威を振るい、特にグルジア・旧ユーゴでは目を覆いたくなるような流血が続いたことは記憶に新しい。(※ 市場経済と資本主義は違うものだ、わかるか俗物!)

私達は“拡張と深化”を旨とする資本主義経済を守ることで、社会の秩序と国民国家の安全をはからねばならない。

ためにも、常に“欲しがり”、“夢を見”、“渇望”しなければならない。

たとえ家族(特に嫁)に “恥を知れ!俗物!!” と罵られようと・・・。

欲望が現実となったとき、国庫の税収は増加し、国力もあがり、教科書は歴史の真実を語り、クールジャパンブランドも確立され、自衛隊は海兵を持ち、空母を持ち、尖閣、竹島、北方領土を守ることができるのだ。

国家のため、社会のため、欲望に身を委ね、無駄遣いを続けることが、真の“漢の道”ではないのか!?

国民よ立て!欲望を消費に変えて立てよ国民よ! 我らこそ選ばれた愛国者であることを忘れないでほしいのだ。消費者たる我らこそ、日本を救い得るのである!ウリナラマンセー!!!

【欲しいれす】
というわけで、欲望を現実に変えることは、愛国者を自称する私たちには最早、“義務”でもあることは、十分お判りいただけたことと思う。

此所に至り、私も“欲しい”ものを挙げよう。

といっても、一昨年にはハスクバーナTE310ie、昨年はロータス エヴォーラS、そして今年は中古会員権と、最早“浪費”以外何物でもないほど金を遣ってしまった私としては、ここはひとつ謙虚にいきたい。

だから、欲しいものはたったひとつだ。

私が欲しいのは…

Husqvarna NUDA 900R !!



あのハスクの足周りと、BMWエンジン。



ダート走行も視野に入れた長い足、乾燥重量174キロ、パワーは105馬力!



以前試乗してみたが、“押し込みしやすい”ポジションが絶妙!

折しも四半期GDPは0.9%を記録、年率換算では3.5%だ。実体経済も明るくなってきた。
一方で1$は102円突破、1€も133円に届きそうだ。
この円安では、いずれ舶来モノの価格改定も遠くないだろう。
そしてHusqvarnaは、先頃KTMに吸収された。
従ってこのメーカーのロードモデルは、KTMのスーパーデュークブランドに統一され、短命に終わるかもしれない。




現在所有のKTM990スーパーモトRも、来年には2度目の車検。
クラッチオイルのリザーバータンクは、シールが破れてる。
タイヤも山がないし、バッテリーもくたびれてる。

次の車検はお金がかかりそうだ。

そうなる前に、Husqvarna NUDA R を手に入れたいものだ。

あとの問題は、原資が“まったく”ないことだ。

それと・・・いい加減国産車買えよ!と。
でもねえ、日本のメーカーには規制かけられ過ぎてて、欲しいやつを欲しい仕様で買えないんだもんさ。

求む!“第三の矢”!!!!!!


追伸…+若+ 様も書いておられたのですね?
Posted at 2013/05/22 17:00:47 | コメント(7) | トラックバック(0) | KTM990SMR | 日記
2013年05月10日 イイね!

【休憩】 SMRを何とかしたい

【休憩】 SMRを何とかしたい











5月の連休に、上信越を中心に、恒例の“単車で一人旅”をやってきた。
これについては後日、気が向いたらレポートする。

今回はその旅行記ではなく、道中で思った“ウチのトールギス”の問題について書く。

写真を見て欲しい。




言うまでもなく、ウチのトールギス・・・KTMの990 Super MOTO R である。
2008年に新車で購入、以来今日まで山岳路を中心に、ターマックからグラベルまで、狂った様に走り回ってくれた、私の“魂”である。

モタードらしくその足は秀逸、長いストロークとパリダカ制覇のフレームを擁することで、荒れたアスファルトでのロードトレース性については素晴しいものがある。
勿論ガレ場以外の林道レベルなら、そこそこのペースで走れてしまうので、旅をしても奥行きが出てくる。
乗り心地も秀逸、ウチのレクサスHSよりずっと快適だ。

しかも、私のモデルは前期型・・・欧州危機でグレードダウンする前のモデルであり、ホイールはマルケジーニの鍛造、Fフォークとリヤショックにはチタンコートが施されている文字通りの逸品だ。

気に入らないのはイマイチ元気のないエンジン特性だが、これだってグリップの悪い路面でも安心してアクセルを開けられるよう、KTMのエンジニアが敢えてフラットにセッティングした、仕様だ。

と、私としてはこのトールギス、なかなかのお気に入りなのだが、今回の旅でどうしても何とかしたい“欠点”があることに気がついた。

欠点・・・それは、“おなかをこわす”ことだ。

ご覧いただいてもわかる様に、トールギスはスーパーモタードである。
即ち、オフロードバイクの足やタイヤをいじって、ロード向けに再設定したバイクなのだ。このテの単車の特徴は、軽量、高重心、車体そのものをコントロールしやすいディメンション、長いサスストローク、といったところだ。

軽量性を最重視するため、当然、カウルもない。

ために、今年のGWのように異常に寒いなか、リッターV-Twinのレーシーなパワーを解放して山を走り回っていると、とても寒い

ポジションも全く前傾タイプではないので、風が上半身を直撃する。
特におなかの辺りの整流が効かないため、風はその辺りで渦を巻く。

これがつらい。
特におなかの調子が悪いとき、この事象に直面させられると、とてもつらい

寒風で冷えたおなかは、当然“ぎゅる~”ってなる。

旅先において、消化の良くない“ざるそば”を好んで食べる私としては、食後1時間ほどは地獄の苦しみを覚えることしばしばだ。
道中にトイレのない旅路などでは、冷や汗と脂汗と、凄まじい便意の嵐で気が遠くなる。
若い頃は、こんな苦しみも旅の一コマとしてやり過ごすことができたが、この齢になると、とても笑ってはいられなくなる。
今回は真剣に薬局に寄り、介護用の大人用おむつを買い込もうとしたほどだ。

結果、今回の旅での一番の思い出は、

“おなかがつらい”こととなってしまった。

・・・あまりに情けない思い出ではないか。

旅から戻り、私は思った。

“トールギスは健康に良くない”

そこで、考えた。
トールギスを改造することを。

トールギスには多少の重量増を受諾してもらい、カウルをつけよう。

ちょうど良い材料としてKTMには、990Super MOTO T なる、トールギスと同一のフレーム構造を持つモデルがある。



このモデルのコンセプトは、
『機敏な運動性能を持つオールラウンダー(KTM JAPAN HPより)』
である。
つまり、運動性に特化した私のトールギス=990 Super MOTO R を、ちょびっとだけ“全天候全路面向き”にした、と解釈すればいい。

KTMのエンジニアは、(私だけでなく)多くのユーザーからの声・・・

“990SMRにのっているとおなかがいたくなる”

という声に応えて、この“Super MOTO T”を開発したに違いない。

今朝早朝会議の後、私はトールギスに、このSuper MOTO Tのカウルを装着することを想像していた。

その結果が、扉の写真である。

なかなかカッコイイと思うが、皆様の御所感 はいかがだろうか?

田中某の講演レポートについては、できれば本日中に書きたいと思っている。
どんとはれ。

Posted at 2013/05/10 11:42:46 | コメント(7) | トラックバック(0) | KTM990SMR | その他
2010年07月20日 イイね!

炎天の出撃(前編)

炎天の出撃(前編)3連休の最終日、先日混乱に陥ったエキシージのコーナリング検証と、新品タイヤの皮むきを兼ねて再び県内の某山へ行きました。
今回はその出がけに起きたお話です。











今回は


KTM 990 SuperMoto R (以下、SMRといふ)



という超弩級モタードレプリカバイクでの出撃です。





なんでロータスでないかというと、ライン取りや突っ込み速度について、より正確性を要するなら車よりバイクだし、ましてやタイヤが新品なので、無茶できないことからコーナーアプローチを丁寧に行えるので。
何より今回はメンタル面の問題も大きいから、むき身のバイクの方が訓練になるかと。





さて、前置きはここまでにして、いざ出発、と3ヶ月ぶりにバイクに跨り、水冷V型72度の2気筒エンジンに火を入れました。
十分に暖機をして、ギヤを1速に入れようとした、その時…ありゃ!?







…なんか、くしゃい



洗浄前のしばわんこに近い、異様な悪臭が足下から…なんだろ?

足許を見ると…






SMRくん、緑色の体液 をお漏らし。



ラジエータのサイドタンク辺りからクーラントダダ漏れ…orz

私、この暑さも手伝って、ついつい毒づきましたね。

SMRに向かい、






お前はロータスか!(爆)






と。



とりあえずエンジンを切って…補充液補充液…探してみるけど、こういうときに限って切らしている。
仕方がない、水を足そう。バイクから降りてガレージ脇の水道ホースに手をかけて…






いや、待てよ?



確か水道水よりグレードの高い硬水が冷蔵庫にあったな?
私の頭に、ピアゴの会員だけがもらえる、『アルカリイオン水』のことが浮かんだ。確かハマーン様が先日3リットルくらいもらってきてたっけ。

どうせ水を足すなら、その方がいいのではないか?
今日の外気温は今年最高の34.8度。
SMRくんも、暑くて大変だろう。
SMRくん、ここは都会のまずい水道水より、よく冷えた『アルカリイオン水』の方が嬉しのではないか?ひょっとして、あまりの美味しさに機嫌も治って、サイドタンクの水漏れも治るのではないか?

うん、きっと治る。







そうだ、コレでいこう!




エンジンを切り、家に向かってダッシュ!
ウチは傾斜地に立っていて、自宅は下のほう、ガレージは上のほう。
これをメット被ってジャケット羽織って革パンはいてブーツ履いて駆け足往復

じっとりと重く湿った空気の中、やかましいほどの蝉時雨が降り注ぎ、蜘蛛の巣が身体に絡みつく。

(繰り返すが)外気温は今年最高の34.8度・・・






(;´Д`)ハァハァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ ノ \ア ノ \ア / \ ア / \ ア



汗だくになり、全身から滝のように汗を滴らせつつ、冷蔵庫に辿り着く(:.;゚;Д;゚;.:)

観音開きを開くと、えもいわれぬ涼風が…_|\○_ヒャッ ε=\_○ノ ホーウ!!




あ~涼しひ・・たまらん・・・(しばし頭のなかが別の世界に)





って、いかんいかん、ラジエータ液補充しないと。





どこだ~どこにある~?




・・・おお、あったあった。



開き戸の内側に、タンマリ満タンの『アルカリイオン水』入り1.5リットルボトルを発見!表面が結露して、見るからに冷たそう。
おお、水道水よりも明らかに透明度も高く、ひんやりした冷気を纏っているじゃないか!

ついつい手が伸びてしまいます。
メットを外し、ボトルの蓋を開け、おもむろに・・・ラッパ呑み!

仄かに甘く、軽く、それでいてしっとりとした喉越し。



うーん、プレミアム…!!




こんなのリザーバータンクに突っ込んだら、あまりの美味しさにSMRくん、ひょっとしたらレブリミットもあと1000回転は上がるんじゃないか?
実馬力10馬力アップも固いな。
それくらい美味しい。

よし、とボトルの蓋を閉め直し、再びガレージへ!

と・・・



何だ、コレ!?




アルカリイオン水の入っていた棚の横に、なにやらもう一つ、涼し気な液体に満ちた容器が…。



おぉ、これは!!!!!




ハマーン様ご愛飲の『サントリー 黒烏龍茶 水出しタイプ』ではないか!!

そういえば、昨夜、アルカリイオン水を使ってこれを作っていたっけ。

確か烏龍茶は、ラジエター補充液には最適と聞いた記憶が…。しかも噂に聞く『黒烏龍』、これをSMRに飲ませれば…きっと車重も10キロくらいダイエットできるのではないか?
アルカリイオン水による馬力アップレブリミット上昇効果に加え、黒烏龍茶が軽量化にも貢献できる…素晴しい!!



うん、これで行こう!




手に持っていたアルカリイオン水のボトルを元に戻し、今度は黒烏龍茶の入ったポリ容器を手に取る。

冷蔵庫にきびすを返し、再びダッシュでガレージへ向かおうとした、その時・・・!



「貴様、そこで何をしている!」





…見つかってしまいました。



ハマーン様、フライパンを片手に仁王立ち。





「よくもずけずけと土足で人の仕事場に入る・・・恥を知れ!俗物!



あ、いや、こ、これはですね、と、しどろもどろに事情を説明すると…

「貴様、そんなことのために人の烏龍茶を…貴様は礼儀というものがわかっていないようだな!?」

え、いや・・・あの・・・
私、自分の足許を見ました。仰せの通り、土足です。



(これなら逃げきれるか?)




思い切って切り返します・・・!

「今持ってる肉体にだけとらわれるから!」

ハマーン様「肉体があるから、やれるのさ…」
有名な台詞を吐きつつ、ハマーン様、フライパンを持ってにじり寄ってきます。


これ以上近づかれると、ファンネル(フライパンともいう)の餌食です。
「・・・ここで終わりにするか、続けるか?、(私の本名)!!」




「させるか!」




私、ダッシュでハマーン様と台所の扉を駆け抜け、脱兎のごとく屋外へ。
勿論黒烏龍茶のボトルは手にしっかりと握ったままです。

「アンタの存在そのものが鬱陶しいんだよ!」という捨て台詞を残し、屋外へ飛び出しておしりペンペンを喰らわせようとして、ハマーン様を振り返ると、
ハマーン様、独り言のように…「初めは私に期待を抱かせ、最後の最後に私を裏切る・・・(私の本名)、お前もか!」



…そういわれると、なんか良心の呵責が…




ハマーン様、お菓子をもらえないときのしばわんこの瞳で私を見てる。

無言の沈黙・・・

「ご、ごみんなさい!!」
私、折角手に入れた黒烏龍、足許にそっと置いて、再びガレージにダッシュ!

ハマーン様、「(私の本名)、私と来てくれれば…」なんて、何の脈絡もない独り言を言ってるのか、口元が動いてる。
その向こうでは、何も知らないしばわんこが嬉しそうに尻尾を振っている。
「許せ、ハマーン!」

ガレージに戻り、SMR君のリザーバータンクに水道水を入れ、飛び乗る。
セル一発でエンジン始動!

しかし、やはりというべきか、またお漏らしが始まった…。

再び降りて、エンジンかけたまま圧力かけて、ラジエータ付近をよく見てみる。



・・・ありゃ?




漏れてるの、サイドタンクじゃないなぁ・・・もっと上!?


液漏れを辿って視線をあげると・・・何コレ!?



私、もう一度毒づきました。


オマエはロータスか(核爆)!?




なんてこたあない、普通、サイドタンクの蓋って、真鍮だよね!?

ところが、(軽量化のためですか?)KTMのラジエターキャップは、なんと、


プラスチック製!?



金属製のサイドタンクとは熱膨張率が違って当然、これが緩んで、内圧に負けた冷却水が漏れてたのでした。



はァー…_ノフ○




ため息をついて、もう一度毒づきました


オマエハ、ろーたすカ!?



ドッと疲れましたが、キャップを締め直して、今度こそ、出発しました。


(後編に続く)

Posted at 2010/07/20 23:39:32 | コメント(2) | トラックバック(0) | KTM990SMR | 日記

プロフィール

「5年乗ったスピトリRSから乗り換えた。旅先でどうしてもダートを見ると心がときめくからだ。林道レベルならモタードはオフも走れる。問題はタイヤだが、純正のスーパーコルサSPはナラシ終了時に坊主になってるはず。次はスコーピオントレイルあたりにしたい。だが情報が大陸に漏れるのは必至。」
何シテル?   09/19 00:51
平成30年2月現在、 【四輪】 家車…モデル末期、叩き売りのアウディA4 AllroadQuattro。 使用用途は主に近所のスーパーへの買出し、...
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