
3連休の最終日、先日混乱に陥ったエキシージのコーナリング検証と、新品タイヤの皮むきを兼ねて再び県内の某山へ行きました。
今回はその出がけに起きたお話です。
今回は
KTM 990 SuperMoto R (以下、SMRといふ)
という超弩級モタードレプリカバイクでの出撃です。
なんでロータスでないかというと、ライン取りや突っ込み速度について、より正確性を要するなら車よりバイクだし、ましてやタイヤが新品なので、無茶できないことからコーナーアプローチを丁寧に行えるので。
何より今回はメンタル面の問題も大きいから、むき身のバイクの方が訓練になるかと。
さて、前置きはここまでにして、いざ出発、と3ヶ月ぶりにバイクに跨り、水冷V型72度の2気筒エンジンに火を入れました。
十分に暖機をして、ギヤを1速に入れようとした、その時…ありゃ!?
…なんか、くしゃい…
SMRくん、緑色の体液 をお漏らし。
ラジエータのサイドタンク辺りからクーラントダダ漏れ…orz
私、この暑さも手伝って、ついつい毒づきましたね。
SMRに向かい、
お前はロータスか!(爆)
と。
とりあえずエンジンを切って…補充液補充液…探してみるけど、こういうときに限って切らしている。
仕方がない、水を足そう。バイクから降りてガレージ脇の水道ホースに手をかけて…
いや、待てよ?
確か水道水よりグレードの高い硬水が冷蔵庫にあったな?
私の頭に、ピアゴの会員だけがもらえる、『アルカリイオン水』のことが浮かんだ。確かハマーン様が先日3リットルくらいもらってきてたっけ。
どうせ水を足すなら、その方がいいのではないか?
今日の外気温は今年最高の34.8度。
SMRくんも、暑くて大変だろう。
SMRくん、ここは都会のまずい水道水より、よく冷えた『アルカリイオン水』の方が嬉しのではないか?ひょっとして、あまりの美味しさに機嫌も治って、サイドタンクの水漏れも治るのではないか?
うん、きっと治る。
そうだ、コレでいこう!
エンジンを切り、家に向かってダッシュ!
ウチは傾斜地に立っていて、自宅は下のほう、ガレージは上のほう。
これをメット被ってジャケット羽織って革パンはいてブーツ履いて駆け足往復。
じっとりと重く湿った空気の中、やかましいほどの蝉時雨が降り注ぎ、蜘蛛の巣が身体に絡みつく。
(繰り返すが)外気温は今年最高の34.8度・・・
(;´Д`)ハァハァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ ノ \ア ノ \ア / \ ア / \ ア
汗だくになり、全身から滝のように汗を滴らせつつ、冷蔵庫に辿り着く(:.;゚;Д;゚;.:)。
観音開きを開くと、えもいわれぬ涼風が…_|\○_ヒャッ ε=\_○ノ ホーウ!!
あ~涼しひ・・・たまらん・・・(しばし頭のなかが別の世界に)
って、いかんいかん、ラジエータ液補充しないと。
どこだ~どこにある~?
・・・おお、あったあった。
開き戸の内側に、タンマリ満タンの『アルカリイオン水』入り1.5リットルボトルを発見!表面が結露して、見るからに冷たそう。
おお、水道水よりも明らかに透明度も高く、ひんやりした冷気を纏っているじゃないか!
ついつい手が伸びてしまいます。
メットを外し、ボトルの蓋を開け、おもむろに・・・ラッパ呑み!
仄かに甘く、軽く、それでいてしっとりとした喉越し。
うーん、プレミアム…!!
こんなのリザーバータンクに突っ込んだら、あまりの美味しさにSMRくん、ひょっとしたらレブリミットもあと1000回転は上がるんじゃないか?
実馬力10馬力アップも固いな。
それくらい美味しい。
よし、とボトルの蓋を閉め直し、再びガレージへ!
と・・・
何だ、コレ!?
アルカリイオン水の入っていた棚の横に、なにやらもう一つ、涼し気な液体に満ちた容器が…。
おぉ、これは!!!!!
ハマーン様ご愛飲の『
サントリー 黒烏龍茶 水出しタイプ』ではないか!!
そういえば、昨夜、アルカリイオン水を使ってこれを作っていたっけ。
確か烏龍茶は、ラジエター補充液には最適と聞いた記憶が…。しかも噂に聞く『黒烏龍』、これをSMRに飲ませれば…きっと
車重も10キロくらいダイエットできるのではないか?
アルカリイオン水による
馬力アップ、
レブリミット上昇効果に加え、黒烏龍茶が
軽量化にも貢献できる…素晴しい!!
うん、これで行こう!
手に持っていたアルカリイオン水のボトルを元に戻し、今度は黒烏龍茶の入ったポリ容器を手に取る。
冷蔵庫にきびすを返し、再びダッシュでガレージへ向かおうとした、その時・・・!
「貴様、そこで何をしている!」
…見つかってしまいました。
「よくもずけずけと土足で人の仕事場に入る・・・恥を知れ!俗物!」
あ、いや、こ、これはですね、と、しどろもどろに事情を説明すると…
「貴様、そんなことのために人の烏龍茶を…貴様は礼儀というものがわかっていないようだな!?」
え、いや・・・あの・・・
私、自分の足許を見ました。仰せの通り、土足です。
(これなら逃げきれるか?)
思い切って切り返します・・・!
私
「今持ってる肉体にだけとらわれるから!」
ハマーン様
「肉体があるから、やれるのさ…」
有名な台詞を吐きつつ、ハマーン様、フライパンを持ってにじり寄ってきます。
これ以上近づかれると、ファンネル(フライパンともいう)の餌食です。
「・・・ここで終わりにするか、続けるか?、(私の本名)!!」
「させるか!」
私、ダッシュでハマーン様と台所の扉を駆け抜け、脱兎のごとく屋外へ。
勿論黒烏龍茶のボトルは手にしっかりと握ったままです。
「アンタの存在そのものが鬱陶しいんだよ!」という捨て台詞を残し、屋外へ飛び出しておしりペンペンを喰らわせようとして、ハマーン様を振り返ると、
ハマーン様、独り言のように…「初めは私に期待を抱かせ、最後の最後に私を裏切る・・・(私の本名)、お前もか!」
…そういわれると、なんか良心の呵責が…
ハマーン様、お菓子をもらえないときのしばわんこの瞳で私を見てる。
無言の沈黙・・・
「ご、ごみんなさい!!」
私、折角手に入れた黒烏龍、足許にそっと置いて、再びガレージにダッシュ!
ハマーン様、「(私の本名)、私と来てくれれば…」なんて、何の脈絡もない独り言を言ってるのか、口元が動いてる。
その向こうでは、何も知らないしばわんこが嬉しそうに尻尾を振っている。
「許せ、ハマーン!」
ガレージに戻り、SMR君のリザーバータンクに水道水を入れ、飛び乗る。
セル一発でエンジン始動!
しかし、やはりというべきか、またお漏らしが始まった…。
再び降りて、エンジンかけたまま圧力かけて、ラジエータ付近をよく見てみる。
・・・ありゃ?
漏れてるの、サイドタンクじゃないなぁ・・・もっと上!?
液漏れを辿って視線をあげると・・・何コレ!?
私、もう一度毒づきました。
オマエはロータスか(核爆)!?
なんてこたあない、普通、サイドタンクの蓋って、真鍮だよね!?
ところが、(軽量化のためですか?)KTMのラジエターキャップは、なんと、
プラスチック製!?
金属製のサイドタンクとは熱膨張率が違って当然、これが緩んで、内圧に負けた冷却水が漏れてたのでした。
はァー…_ノフ○。
ため息をついて、もう一度毒づきました
オマエハ、ろーたすカ!?
ドッと疲れましたが、キャップを締め直して、今度こそ、出発しました。
(後編に続く)
Posted at 2010/07/20 23:39:32 | |
トラックバック(0) |
KTM990SMR | 日記