
どうでもいい話だが、聞いてくれ。
(上の写真)ウチの嫁は、ユーチューブとか、ニコ動とかが好きだ。
ちょっと目を離すと、これらを用いてずっと20世紀の洋物MPVを見ている。
中身は、INXSとか、QUEENとか、Kate Bushとか、JAPANとか、David Bowieとかの、凝ったやつが多い。
これを、夢中で見ている。
デヴィッド・シルビアンとか、ニック・ベックスとか、ロジャー・テイラーなんかがアップで映し出されると、まるで小娘のようなウットリとした表情で、画面に心を奪われている。
時には、ぶっ通しで3時間くらい見ている。スイーツ(笑)を貪りつつ、或いは どてらを羽織って寒さに震えつつ。
ずっとずっと見ている。
その間私はごはんも食べられず、ただ黙って本などを読んでいる。
犬や猫も同様なのだが、彼女らには“目力”がある。
(嫁に訴えても無視されるので)彼女らは切なそうな目で私に空腹を訴える。
私は仕方なく、彼女らのごはんを作る。といっても、ドッグフードとキャットフードを皿に載せるだけなのだが。
一方私は益々おなかがすいて、今や餓死寸前にまで陥りつつあるのだが、それでも嫁は、やはり動画を見ている。
ずっと見ている。
しかし、実際に見ている時間は、短い。
どういうことかというと、動画データのバッファリングが長いので、その間はじっと黒い画面を前に、じっと待つしかないのだ。
その時間は、とにかく生産性がない。
バッファリングが長いのは、我が家の通信環境に原因がある。
なぜなら、我が家のそれは、未だにDSLだ。
それも8メガ。
PCも旧い。どのくらい旧いかというと、年式が1999年製、というくらい旧い。
OSはwin2Kだ。
この状態で10年、英語で言うとディケイド・・・私はこのPCに、環境をいじりやすいOSに、手垢で黒ずんだPS2キーボードに、パラレルポート接続のプリンターに、モデムに頼る通信環境にさえ、今や愛着すら覚えている。
だから、安易に新しいものに買い換えることができないでいる。
誰だってそうだろう、たとえ時代遅れの旧い道具でも、10年も使えば手になじみ、最早当人にとってはかけがえのない“相棒”になる、という現実を。
これを誰が否定できるというのか。
だから、買い換えることなんてできない。
永年親しんだ環境を変えるには、私は歳を取りすぎた。
だから、今夜もウチの嫁は黙って、黒い画面をじっと見ている。
しかし、ぶっちゃけて言うと、買い換えられない、変えられない本当の理由は、実は別にある。
PCを買い換えられないのも、通信環境を刷新できないのも、いや、プレステ3を中古で買ったのも、冷蔵庫が20年前のもの(親のおさがり)であるのも、オーディオセットが私の中学生の時のままで使っているのも(※1)、炬燵が私の小学生の時のものをそのまま使用しているのも、家の耐震補強が全くできていない(※2)のも、家の外壁に皹が入り、そこから>●99999999999○<が屋内に侵入してくるのも、キッチンが35年前のものであるのも、台所のスリッパが3年間ずっと同じであるのも、座敷の畳が20年前のままであるのも、障子が10年前から一度も変えてないのも、実はみ~んな、み~んな、私に原因があるのだ。
(※1 我が家では未だにLPやEP、或いはカセットテープが聞ける)
(※2 余談だが、名古屋市のHPでうpされている、『東海東南海地震がきたらあなたの家はどうなるか』というシミュレーターにおいて、我が家はM6で跡形も無く消滅することが判明している)
“一点豪華主義”
嫁はそう言う。
確かに、私が高価な自動車を持ち、単車はオンオフ両刀使いの贅沢をしているため、我が家の暮らし向きは大層なように見えるかもしれない。
が、実は上記色々な“改善”が進まないのは、これらが、つまり私の金遣いが、我が家の可処分所得を破壊し、何も進ませないようにしているのも事実なのだ。
つまり、“嫁がネット動画に夢中になり、私がごはんを食べられない”のは、元を辿れば“私の金遣いの結果”に過ぎないのだ。
「貴様の道楽に付きあわされている身にもなってみるのだな、俗物!」
・・・この前、そう言って叱られた。
ガソリン代、自動車税、メンテ代、(単車の)パーツや装備、一人旅・・・。
確かに、嫁が(あまり)お洒落やグルメといった、イマドキの女子(大爆笑)が嗜む諸事に時間やお金を割けないのは、私のせいだ。
だから、私は嫁に頭が上がらない。
故に、エヴォーラと単車を売っ払われないために、色々とご機嫌を取るのも私の重要な仕事だ。
私は決心した。
今回は我が家にたうたう、光回線、それもギガビットレベルのやつを入れることにした。
一刻も早く、私がごはんを食べられるようにするには、延べ月あたり十数時間に及ぶバッファリングタイムを短縮しなければならない。
嫁がMPVを快適に見られるように。
大画面の5.1chサラウンドで楽しめるように。
契約して映画なんかも見られるように。
クラウド使って、うpした写真なんかも何処でも見れるように。
家にいながらバーチャルで女子会(核爆発)もできるように。
ハマーン様のため、私は、頑張ることにした。
で・・・いざNTTに申し込み、B-Flet's“隼”なる商品のパンフが今日、届いた。
しかし、そのパンフを見て、私は戦慄を覚えた。
『対応OS・・・WindowsXP以上』
・・・先述したが、ウチのOSはWin2Kである。
そうだった。光環境の通信プロトコルは、IPver.6。
Win2Kは、デフォではIPv.4までしか対応してない。
何と言うことだ。
仕方ない、数年ぶりに、マイクロソフト本国のページに飛び、IPv.6の環境を手に入れた。
そしてこれを何とか導入。
さすがWin2k、さすが嘗てはサーバーにも使われたOS。
見事に最新のプロトコルを飲み込んでくれた。
さあ、何時でも来いや!フレッツ隼!
ベストエフォート上下線とも1Gビット!
そのときの私の心持は、まさしく量産車世界最速のオートバイ、SUZUKI GSX1300R 隼 を手に入れた心境であった。
しかし・・・ここでヲチが。
ウチのLANカード・・・100BASE-Tだった・・・。
・・・つらいれす。
Posted at 2012/11/14 23:15:50 | |
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