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2010年08月31日 イイね!

耕して天に至る ~しらびそ高原ドライブ~

耕して天に至る ~しらびそ高原ドライブ~







8月最後の日曜日、ストレス解消に長野県南部の“しらびそ高原”に行ってきました。

ここは日本を2分する中央構造線(=フォッサマグナ⇒語源は自分で調べてみよう)の袂にあります。
最近でパワースポットなるもののブーム(実にクダラン)で有名になった、分杭峠の南にあります。

ここは嘗て、日本列島はアジア大陸の一部であったことを示す貴重な遺産であり、また、遥か昔地球に落ちてきた隕石落下の爪あとであるクレーターがあったりと、地質学或いは天文学的な話題にはこと欠かないのですが、バイク乗りにとっては交通量の少ないツイスティロード、長大なダートロード、満点の星空、南アルプスにまで至る紅葉の大パノラマ、そして温泉(塩のお湯!)と、日帰りツーリングにはもってこいのエリア。
私も年に数度はオンバイク、或いはオフバイクで、“探検”に訪れます。

今回はここをハマーン様とともにエキシージで訪ねました。
目的は、“避暑”と“癒し”。
都会のうだるような暑さを避けて、高原の涼風にのんびりトレッキング、気に入ったところでお昼寝、そんなシチュエーションを求めた、ちょっとしたショートトリップです。

しらびそ高原へは、長野県飯田市東南端、R152の東側、上村から入ることにします。
まずは腹ごしらえ、定番のお蕎麦、『そば処 村の茶屋』へ入ります。
ここのお蕎麦は地の野菜や山菜、そして食べられる木の葉っぱなどをあしらえた天ざるがオススメ。
私は大盛、ハマーン様は普通。二人で2600円、安いしボリュームたっぷり。
お店をきりもりする村のお母さん達お手製のお漬物もとっても美味。
他にもこのあたりは鹿肉や熊肉の料理も美味しいので、夕食にも困らないのがいいところ。

お腹一杯になったら次は“天空の里”、上村へ。
国道をそれて細い村道を登っていきます。
途中には湧水があり、このお水で喉を潤すのも良いです。軽くて冷たくて、この水で味噌汁なんか作ったら美味しいでしょうね。
急斜面の杉林のなか、グングン高度を稼ぐと、そこは“下栗の里”。
ガードレールも無い崖沿いの細道を進むと、突然視界が開け、正面に南アルプスの厳然とした佇まいが開かれます。

右手には千数百メートルの眼下遥かにまで急斜面が続き、そこには機械では決して耕せない小さな畑がまばらに拓かれ、そこでは今でも村の人たちが大切に作物を育てています。
深すぎるほど深い谷を挟み、数千間を隔てた向こうの山々にまで、ポツリポツリと民家が文字通り斜面にへばりつくように佇んでいるのが目に入ります。
その向こうの青空には、入道雲に突き刺さるように幾筋もの巻き雲が・・・この山国には、何時の間にか秋がすぐそこまで訪れていました。
ここは“日本のチロル”と称されるそうですが、本当に、このスケールと、文明の入る余地の無い生活ぶりには、何度訪れても感嘆の声しか出ません。
この暮らしを次の世代に繋げていくことは、大変な事だとは思いますが、できれば貴重な日本の原風景として残したいものです。

神々しいまでに屹立するアルプスの峰々と、それに守られるかのような下栗の里の息吹に晒されていると、ふと考えてしまいます。それは、我々は毎日の暮らしの中でものすごく大きな時計を抱えてしまっている、ということ。
我々は、その時計のあまりの大きさに遮られ、遠くを見ることもできず、いつも足元の小さな小石を見ては一喜一憂しているだけではないか?
ここでの暮らしは、流行やグルメとはほど遠いけれど、陽光の照り方や、遥かな山容の彩り、絵筆を進めるように濃淡を変える空の色など、小さな時計を持つことでしか見ること・聞くこと、匂うこと、そして触れることのできない何かを、間違いなく伝えつづけているのです。

そんな思いに後ろ髪を引かれつつ、目的地のしらびそ高原に向けてエキシージは走ります。
途中、こんな場所ならではなのか、或いはこんな場所では珍しくなのか、白いエリーゼ111Rと合流、オーナーさんは私と同じお店でそれを手に入れられたとのこと。
青い空と白い雲、青いエキシージと白いエリーゼの佇まいは、まるで小さな野花のようです。

左手には熊笹の生い茂る斜面と杉林、右手には急斜面から深い谷、そして遠く遥かに連なる中央構造線の峰々の濃い緑を望みつつ、ガードレールさえまばらな1.5車線の山岳林道は延々と続きます。
ここの地形と自然条件の厳しさは、道路の拡張を許さず、従って観光バスなどは殆ど入って来れないほど。それ故に、高速道路1000円、夏休み最後の日曜とあっても、たいした人混も無く、ツイスティロードは諸手をあげてエキシージを歓迎してくれました。
数え切れないほどブラインドコーナーを越え、路面に崩れ落ちた側壁の破片を注意深く避け続けて、やっと辿り着いた、標高1800メートルのしらびそ高原。

高原内たった一つのロッジ前の広場で、私もハマーン様も思いっきり四肢を伸ばしてお昼寝。
耳元には、さわさわと小川のような微風。
太陽は遠くて、しかしくっきりと銀色。
白樺の樹木は透き通るような緑葉を泳がせ、鳥たちが枝を渡りつつ高らかに囀ります。
なんか身体の中にあった、灰色のヘドロのようなものが、どんどん溶けて消えていくみたい。

来てよかった。

ハマーン様、次はテント積んで、単車で来ようか?

「気安いぞ!俗物!!」

・・・すみませんでした。
Posted at 2010/08/31 01:31:55 | コメント(5) | トラックバック(0) | ロータス | クルマ
2010年08月26日 イイね!

逆襲の世帯主

逆襲の世帯主ここのSNSでも“ムカデ”とか“害虫”という言葉で検索してみると、第一種接近遭遇から第三種接近遭遇まで、皆さん様々な体験をお持ちですね。

我々スペースノイドはコイツらに対し、確かに戦術的レベルでは(量の多少はともかく)いずれ兵力を保持してはおります。、
しかし問題なのは、ヤツらの攻撃に対し、こと抑止或いは迎撃レベルにおいては、我々は未だ有効な戦略を持たないことであります。

ご存じのように我々が住むこの一般住宅は、密閉型とオープン型をつなぎ合わせて建造された、極めて不安定な物である。それも過去に組んだ住宅ローンによって急遽建造されたものだ。
それに対し、日本政府が我々サラリーマンに対して行った施策はここまでで、入れ物さえ造れば良しとして、彼らは防虫対策の施された高級住宅に引き籠もり、我々にその設備を開放することはしなかったのである!

私の家などは昨年、私の独断で某害虫駆除業者に45万円も払い、コロニーレーザー(庭の大規模草刈り)、ソーラーレイシステム(床下送風装置)、G3ガス(残留型殺虫剤)、iフィールド発生装置(エアコンダクトへのバリゲード設置)などを投入してもらったにもかかわらず、ヤツらに対しては何の効果を与えることができなかった。
その結果は諸君らが知っているとおり、私の敗北に終わった。それはいい!

しかしその結果、庭の雑草は伸び放題となり、ゴミの分別は間違われ、枕元に落としたお菓子の破片は散乱し、しばわんこは庭の至る所に放尿し、みけにゃんこはところ構わず毛玉を嘔吐し、月曜朝のJR南部線はゲロにまみれ、コンビニ駐車場には食い残しのカップめんが放置され、オヤジは口元を隠さずにへっくしょん!をやりまくり、都内ではタバコを吸える事務所もどんどん無くなり、深刻な速度で汚染が拡大した。
これに温暖化の加速が伴い、生態系は急速に狂うこととなった!
これがひいては世帯主の弱体化につながり、近年の家庭環境を腐敗させ、ハマーン様やヤツらの跳梁にもつながることとなった!
これが害虫被害を生んだ歴史である!

ここに至って私は人類が今後絶対にヤツらによる被害を繰り返さないようにすべきだと確信したのである!
それが先回のブログを記述した真の目的である!
これによって家庭内の戦争の源である、住宅に居座り続けるヤツらを粛正する!!
諸君、自らの道を拓くため、世帯主の威厳を家庭内に取り戻すために!
あと一息、諸君らの力を私に貸していただきたい!








だんだん話に脈絡がつかなくなってきたところですが、今回は、この人類共通の敵に対し、皆さんでより有効な抑止力或いは迎撃力はないか、というテーマで話し合いたいと思っております。
皆さんの各家庭でのプレゼンス、ひいては各家庭の存亡に関わる大変重要な会議でございますから、アースノイド・スペースノイドという垣根を越えて、おじいちゃんおばあちゃんから奥様、お子様、動植物に至るまで様々なお知恵をいただき、一日も早くヤツらを地球圏の生態系から放逐できますよう、共に協調介入を進めようではありませんか?

そのためにはまず、我々が現有する、ヤツらに対する戦力がどれほどのものであるか分析する必要があります。

曰く、

【A兵器】・・・殺傷力のある熱学兵器=
◯ 命中すれば一撃で滅殺可能。
× 拭き取りはじめ戦後処理が大変。布団や衣類などの上では使用できないため、局地戦にしか向かない。奥様がお茶を飲もうとしていた、とか料理中であった時にしか入手できない、など調達能力に問題がある。

【B兵器】・・・生物兵器=アシダカグモ、みけにゃんこ等
◯ 偵察から殺戮までアクティブに運用可能
× 確実な殺傷力があるとは言い難いことがある。兵器自体が腹を空かすとか、気が向く、とかしてくれないとと有効な攻撃力を発揮しない。特に後者は、ただ“殺戮を楽しむ”時のみに兵器としての有効性を発揮するため、その有用性について大いに疑問符が付くところである。また、兵器同士で共食いする傾向も認められるため、残段数に常時変動性が見受けられねうえに、調達も困難である。
ちなみに、しばわんこは経年変化により兵器としての自覚が欠落していく傾向にあるため、戦略上存在そのものに意義を認められない。

【C兵器】・・・化学兵器=殺虫剤など
◯ 攻撃力としては極めて有効
× 敵に学習能力がないため抑止力にはなりえず、防空探知能力も人力に頼らざるを得ないため、ヘタを打つと敵からの攻撃後に反撃せざるを得なくなるときがある。また、コストもバカにならない。更には威力が高いもの(ZZ-Gのハイメガキャノンなど)については、使用する行為そのものにより味方側にも甚大な被害を与えることがあり、局地戦にしか向かない。

【R兵器】・・・残留型戦略兵器=バルサン・ゴキブリホイホイ・ムシコナーズなど
◯ 設置さえしておけばこちらが手を下すこともなく敵を殲滅可能。
× 追跡機能がないため、迎撃力は無いに等しい。設置日時と場所を危機管理マニュアルに明記しておかないと、設置したことそのものを忘れてしまうことがある。
余談であるが、先日我が家では床下より3年前のゴキブリホイホイが発見された。勿論鹵獲した機体(ネズミの死骸とも言う)は白骨化し、一部自然に還元されていたことは言うまでもない。床下といえども生態系はしっかりと確保されていたことに妙に感心したものである。

【通常兵器】・・・物理的直接攻撃。格闘戦とも言う。=スリッパや丸めた新聞紙でぶっ叩く、など。
◯ 命中すれば間違いなく敵を殲滅可能。戦闘における満足度は極めて高く、士気の高揚も最も高い効果がある。
× 命中率が低く、殺傷現場はスプラッターホラーに限りなく近くなる。戦後処理の手間もかかり、一つ間違えると家庭崩壊にもつながりかねない。

以上です。これらを踏まえた上で、より抑止力と迎撃力に富む戦略につき、良い案があればご提示ください。

Posted at 2010/08/26 12:29:02 | コメント(4) | トラックバック(0) | | 暮らし/家族
2010年08月24日 イイね!

激突戦線 後編 『逆襲の >●9999999999999●< 』 ~ハマーン様に捧ぐ~

激突戦線 後編 『逆襲の &gt;●9999999999999●&lt; 』 ~ハマーン様に捧ぐ~












「憎しみを生むもの…憎しみを育てる血を吐き出せ!」
ハイ・メガ・キャノン(※①)が白い閃光を吐き出し、辺り一帯がまばゆい白煙に包まれた。
刹那、凍りついた結晶に結露した水滴が重なり、>●9999999999999●< の姿が白じんで砕け散る。

「3機目・・・!」

昨日からの戦果である。

「ひ、人の想いが、人の意思が力となって行くのか...これがニュータイプ・・・」
ハマーン様が賞賛の言葉をくださったが、私の神経はもうやせ細り、疲れ果てていた。

暗黒の寝床のなか、微かな足音に怯え、眠れぬ夜が既に2日。
その夜はもう明け始めている。

毎夜毎夜立て続けに訪れるヤツの姿に冷汗と脂汗を滲ませながら、戦いは続いていた。
連日の疲れも甚だしく、思わず呟く。



「この家は・・・地獄だ!」(※②)


確かに、新型兵器は素晴しい威力を発揮している。2日間で3機撃墜という戦果が、それを物語っている。
しかし、その超絶とも言える威力故に、この兵器は、局地戦はともかく広範囲な掃討戦には向いていない。
あまりに威力がありすぎるのだ。
 
その発射孔から吹き荒れるマイナス85度の嵐は、周辺の家具や食物、或いはしばわんこやみけにゃんこと言った生物まで凍結させてしまうため、誤って使用すると味方にも多大な損害を与えてしまうことになるのだ。

現に先日の戦闘でも、クローゼットに逃げ込んだヤツに向けて発射しようとしたところ、手元が狂って誤射、クリーニングから上がってきたばかりの夏物スーツをすんでの所で破壊してしまうところだった。
幸いスーツはナイロン不織布のカバーに入ったままなので大事にはならずに済んだが、一つ間違えれば家計苦しいなか、アオキで新品の折り目スッキリスーツ(18900円、丈直し代別)を新規購入せねばならないところであった(※③)。

それ以来、私の枕元には掃討用の従来兵器(※④)が3機、そして決戦用の新型兵器1機が並ぶことになってしまった。
これではどんどんコストがかさみ、家計に対しても悪影響が大きくなる一方である(※⑤)。
既に購買を担当しているハマーン様からさえ、『嫌いだね!こういうベタベタしたの!』(※⑥)と言われているのが現状なのである。

暗闇に潜み、広範囲に現れる>●9999999999999●<を素早く察知し、瞬時に破壊できる兵器など、そうそう見あたるものではない。
しかし、もしそのような兵器を手にすることができれば、こちらは戦略的にも極めて優位に立てる。



さて、どうしたものか・・・



考えあぐねているうちに、夜が明け、傍らでハマーン様が朝食の準備を始めた。
と、ハマーン様、「し、しまった・・・!!」

私「どうした、ハマーン!」

ハマーン様、どうやら先日買ってきた“ままかり”(※⑦)の干物をオーブンで焦がしてしまったらしい。
オーブンの蓋を開けると、凄まじいまでの煙がもうもうと立ちこめ、目が痛くなるほどである。




一体何やってんだ? この人は・・・



とにかく座敷の窓を開け、裏庭に煙を逃がそうと窓を開けると・・・!





今度はオマエかよ・・・_| ̄|○ il||li






窓向こうの網戸には、先日(※⑧)とは桁違いの大きさを持った、巨大なアシダカグモがべったりと・・・。


あぁ~_ノフ○




疲れたところへ、さらにドッと疲れが・・・




もう嫌、こんな生活!!!!!!!




まるで数十年前の昼下がり連続ドラマの主婦みたいな気持ちになった・・・。




と、ハマーン様、づかづかと窓際に向けて歩いてくると、いきなり網戸に手をかけた。


な、何を・・・?(゚Д゚≡゚Д゚)?




私、目をパチクリ。



ハマーン様「ここへ入れるぞ」



( ゚д゚ ) ハァ !?





ハマーン様「ここへ入れると言ったのだ、二度も言わせるな、俗物!」



(・3・)エェー!?




ハマーン様「コイツはムカデの天敵なのだろうが?ならばコイツに退治してもらえば良いではないか?」




エェ━━━━━( ゚Å゚;)━━━━━!!?






止めるまもなく、ハマーン様、網戸を、



ガラッ!っと・・・




アシダカグモさん、待っていたかのように超高速でウチのなかへ・・・







ギャアァァァァ━━━━━━(゚Д゚|||)━━━━━━!!!!!!









思わず飛び退いた私とは対照的に、悠然と佇むハマーン様・・・。


足許を越え、ヤツはさっさとどっかに行っちゃいました。


で、それからというものですが・・・スゴイんです。


その日のうちでした。小型の>●9999999999999●< の死体が3つあがったのは・・・。




Σ( ゚Д゚) すっげ~





何より、




ハマーン様、すっげー!!!!!!!










※① 殺虫剤は使用しておりません
※② 正確には、「この海は・・・地獄だ」である。コウ・ウラキ少尉の有名な台詞である。わからない人は『機動戦士ガンダム 0083 スターダスト・メモリー』を見てくりゃれ。
※③ そのほかにも『ご家庭の洗濯機、シャワーで洗える プレミアムウォッシュスーツ』なるものがあるが、価格は10000円ほど高い。
※④ 虫コロリアース(エアゾール) 300mlを指す。コイツは散布範囲が広く、噴霧しておけば隠れたヤツもたまらず、のたうちながら出てくるのだが、威力に難があるため完全に破壊するためには大量投入が必要になる。
※⑤ 私の家ではこれ以外にも、ハマーン様用に『アースリキッド90日タイプ』1機、しばわんこ用に『キンチョウ蚊取線香大型タイプ4機』と『ムシコナーズ』1機、台所に『コバエコナーズ』1機、対みけにゃんこ用 に『ネコまわれ右』1機が必要であり、近隣のドラッグストアとは切っても切れないくされ縁の関係が続いている。
※⑥ 正確には、『嫌いだね!そういうベタベタしたの!』である。今度是非、街中でいちゃつくカップルに向けて言ってもらいたいものである。
※⑦ “ままかり”とは、ニシンの小魚の総称であり、ご飯と一緒に食べると美味しい。そのあまりの美味しさにご飯が足りなくなってしまい、隣近所からご飯を借りてきてまで食べ続けたい、という意味でその名がついたらしい。静岡産もあるが、やはり本場の岡山産が美味しい。
※⑧ 7/26付ブログ 『砂漠化を実感した日 (エキシージと へ(へ´∀`)へ 編)』参照

Posted at 2010/08/24 23:05:09 | コメント(7) | トラックバック(0) | へ《ぺД゚》へ ムシ | 日記
2010年08月24日 イイね!

激突戦線 前編 最初はり・り・か・るぅ~ (当然長編!)

激突戦線 前編 最初はり・り・か・るぅ~ (当然長編!)







お盆も開けた8月20日、連休ぼけ醒めやらぬ深夜。確か夜半を少し回った頃だと思う。
私はひとり、床の間に座り、静かに本を読んでいた(※①)。
ル・クレジオ著『発熱』。
短編ながらも拡散していく散文詩的な日常の懊悩。
本来は仏語でなされたはずのその記述に、追随さえ叶わぬ日本語の限界にほぞを噛みつつ、私はその自由な、そして不条理に充ち満ちた内容に耽溺していた(※②)。

数時間もの時が経ち、書に没頭するのも疲れ、座を立って窓辺に歩み寄る。
半ば開け放たれた窓からは、中間色の庭園灯(これは防犯灯の役目も兼ねている)に照らされた裏庭が望める。
そこにはいつしか虫の音の萌芽が見られ、夕刻捲いた打ち水の名残(※③)だろうか、その滴が鈴音のように燦々と煌めくのは、澄み渡り始めた上弦の月光がまだほの温かく映りこんでいるためだ。

庭園の奥に続く裏山の樹木は宵空よりも黒く、重く重なる葉がずっしりと重厚な影をつくっている(※④)。
これら団栗、クヌギ、桜といった広葉樹の林を渡ってくる風には、それでも夜着を通して幾分かの涼気をさえ感じさせるようになっていた。

日中の、刺すような日差しに晒される猛暑とは違い、夜にはいつしか秋の気配が漂い始めている。





今年の夏も終わりか・・・フッ。





まるで小学生が長い休みの終わりを嘆くように、私は去りゆこうとしている季節に別れの言葉を感じ、どこかやるせない、そして切ない心持ちになっていた。
しかし一方で、やがて訪れる秋の気配に、心待ちにしていた月の蒼さ、風に泳ぐ金色の稲穂、鱗雲などが心に浮かび、逸る旅情に濃い墨色の空を眺めてると・・・



カサカサカサ・・・カサ・・・カササ・・・






ん?







ガサガサガサー!






何の音だ!?







と思うまもなく、剥き出しの右足の甲に、軽やかな、かつむず痒い感触が(※⑤)



ザワザワザワーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!





っと・・・










━━━( ´;゚;ё;゚;)━━━!!!!ーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!







私の前頭葉は事態を理解すべく、凄まじい速度で側頭葉フラッシュメモリのページをめくりまくった。その演算速度は、『インテル、入ってる』を遙かに凌駕し、実に1テラバイト/s、HDD回転速度は1000000回転/mをも超えていただろう(※⑥)。

そして、頭頂葉の導き出した結論は・・・そう、皆様ご推察通り・・・






皆様、大好きな・・・







ヤツだ。

間違いない。

ヤツが来たんだ!!!






ぶっきゃああああああああああああああ~っ!!!!!!!!!!!!








即座に飛び退き、ソイツを目視確認!データ照合!





あぁ~・・・_| ̄|○ il||li






もう、夏も去っていくというのに・・・

夜風が少し、涼しくなってきたというのに・・・


テスタ・ロッサ(赤い頭)(※⑦)。
緑色の光沢ある連節ボディ。
何十本もの足がウニョウニョと・・・
全長80mm前後の、イタリアンカラー。


軌道不要の地獄列車(※⑧)が、私の足を通過していきました。



もう、夏が去っていくというのに・・・何で出てくる!?

・・・夏が去っていくというのに・・・なんか腹が立ってきた







(#゚Д゚)・・・ブチッ(※⑨)







やってやる・・・新型がなんだってんだ・・・




(ノ`Д´)ノ彡┻━┻
ヤッテヤロウジャンカ!!!






隣接する台所にダッシュ!!

そっちが新型なら、コッチは最強のモビルスーツで!!!!!!(※⑩)





即座に包装フィルムを剥がし、狙いをつける。
未だヤツはのうのうと畳の上を徘徊中。





くらえぇぇぇぇぇぇっ!









ハイ・メガ・キャノンを発射!







うひょ~っ、な~んて威力なんでしょ!

氷結マイナス85度のブリザードに、敵は即座に沈黙。
今までの通常兵器なら、平均10連射ほどは必要だったのに。





コイツなら、勝てる。









激突戦線 後編 『逆襲の >9999999999999< 』 へ続く



※① 実は寝っ転がって、さきイカをつまみにビールを飲んでいた。
※② 実は読んでいたのは、ハマーン様から借りた『パタリロ!』第24巻 魔夜峰央著 白泉社刊 である。
※③ 実は定時帰りしてしばわんこと水遊びをしていたのである。ホースが蛇口から抜け、勢いよく飛び出した水が買い物帰りのハマーン様を直撃、エコバックを冠水させ、夕食食材は台無しになった。従ってこの日の夕食が、とろろご飯と焼き茄子から、具無しのただの焼きそばになったのは言うまでもない。
※④ ザクって、あの樹の高さよりも大きいんだよな~と思っていた。
※⑤ 前述に“夜着”とあるが、このときの私は、寝間着代わりの作務衣にスポーツソックスという大変みっともない出で立ちであった。しかも履いていたスポーツソックスが半ば以上脱げかけていたため、足の甲が剥き出しになっていたのである。
※⑥ こういうときのクロックスピードはF91の残像拳並みの速度となってはいるのだが、皆様ご存じの通り、私のHDD容量は5インチフロッピーディスクにも満たないため、記憶力はミジンコ並みである。
※⑦ 当然、某国のスーパーカーではない
※⑧ もう、わかりますよね?
※⑨ 余談であるが、以前愛知県某海水浴場で、しばわんこと50mダッシュ競争をやろうとして、スタートの瞬間肉離れを起こしたことがある。このときは本当に“ブチッ”という音がした。
※⑩ BGMは、当然『機動戦士ガンダムZZ』のテーマである

Posted at 2010/08/24 20:35:27 | コメント(1) | トラックバック(0) | へ《ぺД゚》へ ムシ | 日記
2010年08月18日 イイね!

きてくれたんだね 精霊送りの日

きてくれたんだね 精霊送りの日お盆です。
でも、私の家は静かです。
ウチには血縁のある家族や親類縁者が全くおりません。
私とハマーン様と、しばわんこ、みけにゃんこの4人で、ご先祖様と4日間をご一緒します。

12日、盆前の仕事(接待で酒飲んじゃった)が終わったら、一目散に帰宅、ハマーン様と二人で大掃除。

13日。ハマーン様はサービス業勤務。お盆が終わるまで、日中はどうしても家には居られません。
ひとりでご供物、おこも、なすび、きゅうり、お花といった買い物をして・・・精霊提灯に火を入れて。
ジリジリの日差しのなか、父母それぞれの菩提寺を訪れ、納骨堂をお掃除。
とって返してお墓に出向き、墓石を磨き、草取りをして、合掌。
自宅に戻って、仏壇前に祭壇を設け、まずはお線香をあげます。
夕暮には和尚様を招いて棚経。
そうめんをつくって、お供え。
夜、ハマーン様が仕事からお帰りになられたところで、迎え火を焚いて、盆提灯を軒先に飾ります。
般若心経、観音経、舎利礼文を唱えて、ご先祖様と亡き父母を自宅に招きます。

14日。
朝からそうめん作って、しばわんことみけにゃんこのご飯作って、線香を焚きます。
ご近所からは皆さん家族揃って、楽しそうな笑い声が聞こえてきます。
私はひとり仏壇の前で静かにご飯を食べます。

独身時代は毎年一人でこれをやってて、本当に寂しい思いもしたのですが・・・今はたったひとりと2匹だけど、私には家族がいてくれます。
本当に、こんな嬉しいことはありません。
あらためて、嫁と犬と猫に、心から感謝

15日、精霊送り。宵には菩提寺でお供えや卒塔婆を燃やして、ご先祖様や父母を送ります。

で、扉の写真です。

精霊送りの焚き火のなか、先代のしばわんこですね。
笑って、こっちを見ています。
相変わらず、よーく肥えてます(当時体重20キロ♀)。
10年前の、やっぱり今日と同じ暑い日に、庭先の芝生の上で、静かにお空に帰って行きました。

私のこと、心配して来てくれてたのでしょうか?
大丈夫だよ。元気でやってるよ。
お前は、父ちゃんと母ちゃんに可愛がってもらってるかい?
あんまり何でも欲しがると、また叱られるよ?

それにしても・・・ペットはキッチリ帰ってきたのに・・・
ウチの親は何やっとんじゃ!?
Posted at 2010/08/18 12:58:07 | コメント(6) | トラックバック(0) | ペット | 日記

プロフィール

「5年乗ったスピトリRSから乗り換えた。旅先でどうしてもダートを見ると心がときめくからだ。林道レベルならモタードはオフも走れる。問題はタイヤだが、純正のスーパーコルサSPはナラシ終了時に坊主になってるはず。次はスコーピオントレイルあたりにしたい。だが情報が大陸に漏れるのは必至。」
何シテル?   09/19 00:51
平成30年2月現在、 【四輪】 家車…モデル末期、叩き売りのアウディA4 AllroadQuattro。 使用用途は主に近所のスーパーへの買出し、...
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