
【はじめに】
この記事は、
今夜は関東でも大雪だね&トランプは本気で・・アホかも?について書いています。
まあ、最近はブログ書く時間も無いほど色々振り回されておりますが・・・皆さんのところへの無沙汰、改めましてお詫び申し上げます。
で、そんななか(少し余裕できたので)拝読させていただきました、ちょこばさんのエントリ。
そこにコメしてたら長くなりそうだったから、今回はこちらへ。
諸氏には、拙著をお読みいただく前に、改めて
『今夜は関東でも大雪だね&トランプは本気で・・アホかも? 』をご拝読くださいませ。
【演技か本気か】
で…
>何処までが演技かどこまでが本気か、段々どうでもよくなってきたけどwww
…ホント、大衆化情報化の時代、演技か本気か、というのはこの際〝どうでもいい〟。
問題は、情報通信技術の発達が生んだ〝専門情報の知識化(※P・F・ドラッカー『ポスト資本主義時代』)〟が、〝世界を暗黒面〟に導く怖さをもっている、ということ。
今の時代、トップに立つヤツがやらかすことは、瞬時に世界中に、大なり小なり影響を与えてしまうのです。 それが、世界にとってプラスであるかマイナスであるか、に関わりなく。
それをあの〝不動産屋のオヤジ〟は理解して・・・ないだろうなあ。
【自省】
暗黒面に導く怖さを知らぬ〝不動産屋のオヤジ〟。
だから思慮する前に、有識者や経験者の意見を聞いたりもしない。
『(イスラム圏7カ国からの入国一時禁止大統領令について)米メディアによると、イスラム圏との外交を担当することになるティラーソン国務長官候補、入国一時禁止の対象国となったイラクでの作戦を担当するマティス国防長官、入国管理を統括するケリー国土安全保障長官にも発表直前まで大統領令の詳細は知らされていなかったという。(2月2日付 産経新聞)』
〝自分の一挙一動が世界に与える影響〟なんて考えてもいないから、Twitterであること無いこと連発し、超短期間に大統領令を連発し、トドメに娘のつくるブランド服を置かない店を、全世界で公開口撃する…って、こんなん、中小企業のワンマン社長でもやらんぞ!?
【分断への責任】
更に言えば、(思うと思わざるに関わらず)アメリカという超大国を〝分断〟誘導した責任について〝不動産屋のオヤジ〟は何のコメントも出していない。
そもそもあのオヤジ、一度だって〝分断〟について言及したことはあるか?
言ったのは『President for All Americans』をはじめとした抽象論だけで、未だにエスタブリッシュメント―それまでの流れを汲む政治とか、グローバリズムの波に乗ったものたちを攻撃するスタイルから脱したようには思えない。
『new millennium』って言ったって、一体何をして、何を実現したいのかさえまったく解らない(どっかの都知事みたいだな)。
今のアメリカに必要なのは〝分断〟を否定し、もう一度国民を纏め上げ、より多くの各人がともに再度結束し、向かうべき〝ビジョン〟だ。
アメリカに必要なのは、過去という敵ではなく、共に歩む具体的な〝未来図〟なのだ。
だが、あのオヤジは相も変わらず敵を作り上げては攻撃するばかり。
だから、私は彼に期待しても無駄だと思ってる。
ちな〝アメリカの分断〟ってのは表向きは、経済生活をピンポイントにした反グローバリズムと、政治経済文化すべてにおけるグローバリズム、に見える。
或いは〝
コーポレートランドを許容する知性主義層〟vsナショナリズムの衣を纏った〝懐古主義者〟ってのにも見える。
でも実際、〝アメリカの分断〟ってのは、政治経済面すべてにおける〝知性主義をめぐる分断〟ではないかと。
そして文化面では、〝キリスト教(唯一絶対神)・英語・人権〟の蓋然化に勤しむか否か、ではないかと…十字軍みたいだなw
まあいいや、このことは機会あれば別で書こう。
今回の問題は、〝不動産屋のオヤジ〟だから。
【民主主義の自浄作用】
改めて、ちょこばさんのエントリー。
>下手をすると「彼自身」が滅びる
…滅ぼされる、かもしれない。共和制にしろ代議制にしろ、民主政治のよいところは、こういう自己浄化能力が期待できる、という点に尽きる。
更に言えば、その前にティーパーティーの連中が動くかな、と。
そして事そこに至っても、あのオヤジは〝何でそうなったのか〟、まず気づかないと思うw
『いわゆる判事』発言(トラバ先のちょこばさんブログ御参照下さい)にしたってそう。
…もうね、判事はオマエの部下か、とw ただの〝お山の大将〟じゃんw
滅ぶも民意、甦るのも民意。歴史が証明してます。暫くは混迷の時代が続くでしょうが。
【やるなら日本でやれ】
蛇足だけど、〝不動産屋のオヤジ〟の移民制限思想について。
これまでさんざん言及してきたが、私は〝
日本にとっても移民やむなし〟派。
国内的には少子化と高齢化、消費市場縮小と人的資源不足、そして何より税収不足。対外的には安全保障強化を考えると、日本にとっては今後も経済成長は必要。
であれば、このオヤジの言う〝国益第一の〟〝厳格に管理された〟移民政策については、〝日本に適用すべきもの〟として賛成、大いに同意、是非やって欲しい。
このオヤジの移民への考え方は『不法移民』について言及するものが多いし、その不法移民(的なもの)に苦しめられてる国の当事者として、ソイツ等を追放することについては、さらに大賛成。
国益を損なううえ、法を犯しての移民なんて、許されるものではないからね。
そして『合法移民の制度を改め、アメリカ国民とその労働者に最善の利益を提供する(20160831 フェニックス演説)』という言葉にも、納得いく。
更にこのオヤジのHPの修辞『Trump’s paper calls for a “pause” on the issuance of new green cards to workers abroad so that “employers will have to hire from the domestic pool of unemployed immigrant and native workers.” 』を読むと、いよいよ賛同したくなる。
曰く、外国人労働者にグリーンカードを新しく発行する前に、国内の失業者に職を与えて、その余りを外国人労働者に回す、だそうだ。
そこでは更に、移民のなかでも高度技術者や専門知識層には、優先的に雇用機会を回し、高賃金を保証するらしい。
彼等は勿論、厳格な〝法の縛り〟を受け、彼ら移民自身がアメリカで得た利益や習熟技能、情報や知識を、他国や第三者に供与することについて〝大幅な制約〟を受ける。
…なんて素晴らしい。
ここまでお読みいただければ諸氏には、トランプの移民政策が、私が言うところの〝理想的な移民政策〟とほぼ合致していることは、お解かりいただけることかと存ずる。
しかし、だ。
これ、アメリカに適用していいのか!?
これ等は、日本にとって適用するならとても良いことだけど、アメリカにとってはどうなん!?
難民入国規制の話はブッシュ・オバマ時代の遺産であるにしても、移民制限ってのは、自己否定につながらないかね!?
【プラグマティズムというアイデンティティ】
アメリカと日本は違う。
少なくとも戦後のアメリカはプラグマティズム国家として成長してきた。少なくとも表向きは、国の成長のためなら伝統的価値観よりも実益を重んじきた。
人種の違いや政治思想の違い、文化の違いよりも〝それが益になる〟ならば、実存的国益を重視してきたのがアメリカという国。
その具現が、移民政策。
アメリカは〝違う人たち〟を受け入れることで、新規性のある財やサービスを生み出してきたし、それが世界を変えてきた。我々日本人にとってプラスかマイナスかは別として、少なくともそれでアメリカという市場は豊かになった。
フォーディズムしかり、IT革命しかり、モバイル・コンピューティングしかり、金融資本主義しかり…これ等は、移民たちが生んだ成果物。アメリカ純粋種(というものがあるとしたら)、彼等だけでは決して為しえなかったことだ。
ウチのC7ZO6だって、あれだけ〝スッゲー!〟ってなってるけど、デザイナーは朝鮮人だし、開発ドライバーは日本人だぞ!?
〝法の支配〟という価値観でさえ、移民という多様性無しには鍛えられなかったし、秩序維持への有効性においてそれが立証されたのも、逆説的ではあるが〝移民の持つ異文化〟あってのことだった。それが訴訟社会を肉付けすればするほど、〝法の支配〟という権威は絶対的になり、その有用性は世界をも席巻してきた。
更に言及しようか。
移民による生産年齢人口増を怠れば、(先進国のご他聞に漏れず)アメリカだって少子化大幅進行するし、従って社会から活力が削がれていく…それは解りきったことだ。
つまり移民は、社会の生産・消費活動或いは国力の維持においては、未来への補完機能をも果たしているのだ。
つまり、〝移民はアメリカにとって、活力と安定の元〟であるわけだ。
これに制限を加える或いは高度な条件を付する、ということは、アメリカが自らをして〝自らの可能性を大きく狭める〟ことになりはしないか?
壊すのは楽。
大切なのは、その先。
不動産屋のオヤジは、今以上に豊かな国益をもたらす代替戦略をもっているのか。
少なくとも現状を下回らない富と権威とそして価値を、社会において維持できる構造をビジョンとして持たねば、コイツはただのアジテーターに過ぎない。
このオヤジ、国家の活力の根幹を削ぐのはいいが、その代わりに何を見据えているのか?
A.I.&I.O.T.?…それやったら、このオヤジの支持者の生活なんて、崩壊するんだがw
せめて最低限、支持者がこれから先社会でまともに生きていけるよう、人材教育くらいは打ち出せよw
こういったこと、解って…ないだろうなあ。
【人為が生むカタストロフ】
思えば、あのオヤジのビジネススタイルって、〝自国のアイデンティティ〟に思いを馳せる必要がない。
そして政治経験もないまま、あのオヤジは〝覇権国家のトップ〟になってしまった。
同じビジネスマン出身でも、前ニューヨーク市長で大統領選にも出ようとした、ブルームバーグじいさんとは、その見識、経験、ビジョンの程度が違う。
〝自国のアイデンティティ〟も考慮せず、整合性ある国家戦略もない―私にはコイツのカタストロフが見える気がする。
【こっちはこっちでやらせてもらう】
〝不動産屋のオヤジ〟が生んだ空白―
為替操作国認定と〝二つの中国〟で発狂してはいるものの、その裏で北京政府はちゃっかり漁夫の利を得ている。
シナは〝オヤジの不見識〟を上手く利用している。
オヤジが迷走するなか半島南部の民度の低さを利用して、〝日米/韓〟、絶賛分断工作中w
このままだと、日米《新しい壁》シナと統一朝鮮、という構図が出来上がる。
ま、それで困るのはアメリカであって、日本は何としても、
①シナに分断されかけてるASEANをまとめ、インド含めて新たな相互依存体制を構築し、
②征韓論…もとい、それやっても負担増えるだけだからさっさと断交し、
③(悔しいけど領土問題より早く)ロシアとの経済協力で損益共同体をつくり、
新たな ( `ハ´)<`∀´ *>包囲網を作ることだ。
折から今日は首脳会談。
壁建設費用2.5兆円は言うまでもなく、ATMは米国民のサイフ内で終わらせて欲しいものだが、下手打つとこっちにもとばっちりが。
岸田は兎も角、安倍さん…もとい麻生先生、〝不動産屋のオヤジ〟をやりこめられるのは、アナタしかいない!!!
おしまい