器≪Utsuwa≫のブログ一覧

先日の産経に、櫻井よしこ女史が意見広告として、政財界リーダーに向けてメッセージを出しておられました(我が師のひとりたる、古庄元海幕長も連名しておられます)。





そのなかで女史は、アメリカは経済的利権よりも、国体と価値の護持を優先する旨宣言したが、日本もいい加減目覚めるよう、かなり強く述べておられます。

アメリカでは、ラスベガス・サンズを筆頭にユダヤマネー勢力が、武漢ウィルスによる市場縮小で、幾ばくか大人しくなりました。彼等のマネーはバイデンに向け潮流を変え、共和党内では不動産屋のオヤジに代わりティーパーティー派が巻き返しをはじめました。それが再び自由主義経済・民主主義理念政治連合の再結束を促し、UKUSA協定締結国を中心とした対中包囲網を展開しつつあります。

イギリスは赤査証香港人への永住権を示唆するに留まらず、5G基地局での華為排除に進みます(HSBCはどうなるんでしょうね)。
学費収入が中国人留学生頼みのニュージーランドも、外貨を鉱物資源と農畜産輸出に頼るオーストラリアも…。

インドは言わずもがな、今やあのEUでさえ、一帯一路へ向かうイタリアをつなぎとめるため、ユーロ建て武漢ウィルス債発行をまとめ上げるに至りました。
フランスだけでなくあのドイツさえ、華為排除と犯罪者引渡停止を実行に移すことになりました(米香港自治法絡みの制裁、ドイチェはどうなるんでしょうね)。

(香港国家安全維持法賛成率は53:27。少数派ではありますが)我々の陣営に属する諸国は次々と、“覚悟”を示しています。

翻って我が日本－
中国が尖閣EEZから引いたかと思えば本日は、(中国無しには生きていけない)韓国が公船をもって、対馬沖を自国領海と主張し始めました。

目先のカネより国民の自然権ーそれは民主主義国家のドグマとして当たり前のことでありながら、戦後その当たり前から目をそらし、目先の享楽と聖域なき金儲けを続けた国民。
祖国に殉じた戦士たちを弔うことさえ憚り、自国の安全より他国の利権を重んじ続けた政治指導者たち。

“その時”が来たら、私達は自らだけでなく、祖国の森羅万象と未来の全てに対し、どう責任を取るべきなのでしょうか?

私には昨今の“進まない円高”が現在、世界が日本をどう見ているか、の黙示録となっているように思えて仕方ありません。

―気が向くことがあったら、また綴ることもあるかもしれません。

今回アグネスに続いて、リンゴ日報社主のジミー・ライ氏も釈放されました。
で、昨夜のお話に付き、李克強や地方長老の離反について質問を受けました。
今回は香港民主派のシンボルたるお二人のことに絡め、習政権が採択した政略を考察することで、その回答としましょうか。

折から湖南省での大規模暴動や長江水害問題(そして食糧問題)に加え、中華主義とパンデミック失策で先進国から批判の嵐に遭っている習政権。

また今回の保釈措置は、北京指導部が内外に示したメッセージでもあり、それ即ち彼等はやはりそれなりに、国内の分裂を恐れていたのではないか、と。

そして大統領選挙後のアメリカとの”仕切り直し“をはかるために、北京はあえて面子を捨てたのではないか、と。

トランプ再選にしろバイデン政権誕生にしろ北京政府は、今ここで宥和策を取ることで、大統領選挙後のアメリカの対中批判がトーンダウンされれば・・・と期待しているのではないでしょうか?
そしてそれもやはり、これ以上の国内の離反を防ぐことにつながる、と考えているのでは?

以上私は、北京政府は内外の問題から生じる地方や地方有力者の離反を防ぐため、今回の措置に踏み切った、と勘ぐっています。

香港のことで習近平は先進諸国を怒らせただけでなく、経済責任者たる李克強の造反、香港資産をもつ地方の長老、江沢民一派残党、そして軍の反発を招きました。

国際世論の影響力と経済的孤立はやはり、中共内部個人レベルには響くらしい。これはかなり習近平の求心力に影響するでしょう。
個人的に寧ろ気がかりなのは、リンゴ日報の社主の安否です。
この新聞、地方誌ながら実際は香港の産経みたいなものですからね。

そして、アグネスのこと。
彼女はもう、(香港衆志内外の)仲間たちのところへは帰ってはいけない。
何故なら、国家安全維持法逮捕者で無事帰ってこれたのは、おそらく彼女が初めてだろうから。
北京の圧力で、香港衆志以外の旧雨傘グループも、脱落者が何人か出て結束も緩んでいます。

そこへ、“初めての無事生還”を彼女が成せば、友人や肉親、恋人を中共に拉致された人たちはどう思うか?リンゴ日報を応援してきた方たちはどう思うか?

あまりに早すぎる、女神の生還－
中共のスパイ?グループの情報を喋った?－疑心暗鬼の種蒔きにならねばいいのですが。

彼女の今後の処遇をめぐり、もしかしたら民主派は更に霧消と化すかもしれません。
それこそ中共の思うつぼ。近平はこれをねらった?、というのは下衆の勘繰りかな?

私が民主派指導者なら、彼女にはもうグループから距離を置かせ、国外脱出なりさせて、イギリスあたりで情報発信のアイドルにでも祀り上げるでしょうね。


…久しぶりに気が向いたから綴りました。
また、消えます。