
本エントリも、金美齢さんの話への布石。
【不動産屋のオヤジ】
トランプ…まあ、最初から指摘しているとおり〝不動産屋のオヤジ〟のまま半年が過ぎた。
言ってることは支離滅裂。
目線は低脳、やってることはガキレベル。
ちょっと思い出しただけでも…
ロシアゲート云々言う前に、対外的にはTPPからパリ協定までの国際協約離脱、NAFTAでカナダのイケメンにお株奪われたこと、国内的にはオバマケア代替案頓挫、国境税宙ぶらりん、財源ないままの減税やインフラ整備という妄想が顕在化、フリンやコミーに続いてセッションズ辞任、プリーパスのこと、司法たるモラーにも圧力…挙げたらキリが無い。
っていうか、ありすぎて思い出せんわ。
【大丈夫か?】
日が経つにつれ表れるのは、無慈悲なチャーハ、もとい、無慈悲な経済指標。
市場がようやっとユーフォリアに気がつけば、何のことはない、数値の根っこはバーナンキとイエレンによる金融大緩和と、オバマノミクスという名の歳出カット。
トランプノミクス? ナニソレ美味しいの?
何もしないことがわかれば、経済と政治は冷静さを取り戻す。
支持者は裏切られ、知識層からの顰蹙は増すばかり。
そりゃあここまでアレだと、ホワイトハウス職員も、仕事嫌がるわけだわ。
そして、世界の反応は…
(共産党大会前だから問題回避したい、というのもあるが)キンペーは完全に正体見抜いてナメてかかるわ…
プーチンは大使館員6割退去させるわ…
北米射程弾道弾発射直後に、ムンジェインも安心して〝夏休み〟宣言するわ…
麻生先生は「もともと国際連盟を作ったのはどこだ?アメリカが作った。どこが入らなかった?アメリカだ。その程度の国だと思っている(パリ協定離脱後のコメント)」と
ブチ切れるわ…
内輪からは、
『The president's management style seems to be to encourage factionalism among people below him. He seems to place value on watching people fight (訳:部下の間で派閥争いを煽るのが大統領の運営スタイルのようだ。人が争うのを観戦することに重きを置いているらしい)』
とまで言われる始末(29日付ロイター 『Struggling to govern, Trump faces growing Republican unease』アリ・フライシャー元ホワイトハウス報道官の発言 より)。
なんていわれる始末。
…ま、判ってたけどね、こうなることは。
【まだマトモなのもいる】
で、もうコミックショーレベルになってるアメリカだけど、ホワイトハウス内スタッフには、勿論マトモな人も沢山いる。
たとえば、以下のハナシはもう、真っ当すぎるくらい正しい…って、(トランプがそう言えといったかどうかは知らないが)、少なくともアメリカのこの見解は、すっごくマトモ。
7月31日付 BBC NEWS 『North Korea: US says 'no value' in UN security council meeting』より―
The US says it will not call for a UN Security Council meeting over North Korea's missile tests because it would produce "nothing of consequence".
(日本語版訳コピペ: 北朝鮮が28日深夜にミサイル発射実験を実施したことについて、米国は国連安全保障理事会の緊急会合では「何の結果も出ない」として、開催を求めない考えを示した。)
更には、
Such a meeting would send a message to North Korea that the international community was unwilling to challenge it, US Ambassador Nikki Haley said.
(日本語版訳コピペ: ニッキー・ヘイリー米国連大使は、そのような会合は北朝鮮に対し、国際社会が真剣な対応を求めていないというメッセージを送ることになると述べた。)
In fact it is worse than nothing because it sends the message to the North Korean dictator that the international community is unwilling to seriously challenge him.
(日本語訳コピペ: 追加の安保理決議は北朝鮮への国際的な圧力を目立って強められず、価値がない。むしろ、何もしないよりも悪い。北朝鮮の独裁者に対し、国際社会が真剣な対応を求めていないというメッセージを送ることになるからだ)
何もしないより悪い…辛辣だねえw
尤も、私ら日本人からしてみればもうそんなの『遺憾の意』で慣れっこなんだけどwww
で、このままでいくと、これも掛け声で終わるかな?
現に戦略爆撃機飛ばしただけだし、こんなの黒電話の想定内でしょ?
更に言うと、前述のようなことをキチンと言ってくれる―現在ホワイトハウスで〝唯一〟マトモな人たちも、いつまで〝不動産屋のオヤジに付き合って〟くれるのやら―それさえも解らないのが、現在のアメリカである。
外交・安保閣僚にしても、ティラーソンがもう、辞表出す寸前まで行ってるとか行ってないとか。
マティスも本業どころじゃなくて、今や自軍に対し発せられたトランプ放言―その火消しにてんやわんや。
アメリカさんは、自国西部を直撃できるICBMよりも、内輪ネタのほうが大事らしいw
…って、どっかの国みたいだな。
それでもさ、ウチ等の大将はトランプより1000000000倍マトモだし、ウチの場合は、内輪ネタ騙って国会内閣炎上させてるのは政府じゃなくて、〝三国人と愉快ななかまたち〟。
だから、見た目は似てても、中身はアメリカとは大違い。
アメリカの病根は、日本よりずっと深い。
それが世界をどんどん混沌化させていく。
金融恐慌からのモンロー主義、国際連盟無実化から大戦に至った、あの時代と同じだな。
こうなっちまうと、寧ろ世界の秩序のためには、Shinzo Abeにアメリカ大統領やってもらいたいくらいだ。
【現実主義】
でも、こんな時代であればこそ―
不動産屋のオヤジみたいな無能が覇権国家のトップやってる限り、メルケルの言ってたこと(↓)は一番現実的な考え方なのかもよ?
5月29日付 CNN Politics 『While campaigning, Merkel says Europeans can't 'completely' rely on US, others』より―
German Chancellor Angela Merkel said her experience at recent international summits featuring US President Donald Trump showed her Europe can't "completely" rely on the United States and other longstanding allies.
The times when we could completely rely on others are, to an extent, over," Merkel said at a campaign event in Munich.
(日本語訳コピペ&私の意訳: ドイツのメルケル首相は、先のサミットでトランプと会って判ったことを、南部ミュンヘンで演説した。
それは、欧州が米国など長年の同盟国を「完全に」頼れる時代はある程度終わりを迎えたということであり、同時に欧州全体に対する、自立の精神を訴えた。)
"I experienced that in the last a few days, and therefore I can only say that we Europeans must really take our fate into our own hands, of course in friendship with the United States and in friendship with Great Britain and as good neighbors wherever it is possible, also with Russia and also with all the other countries," Merkel said.
(日本語訳コピペ: メルケル氏は28日の演説で、欧州は米国や英国、あるいはロシアなどそのほかの国とも友好的な連携を続けると述べる一方、「我々は欧州人として、自分たち自身の未来と運命のために戦う必要があると認識しなければならない」と強調した。)
個人的にはメルケルは好きではないが、やっぱり自前で民主政治体制作ってきた連中は違うなあ、と。
同じゲンパツハンターイ!でも、日本のパヨクとはえらい違いだ。
【憲法改正もガイアツで!?】
翻って我が日本。
(チラッと言っとく)安倍さん、解散総選挙を年末年始で考えてるみたい(園田元官房長官談、ソースは〝その場に居た〟私)。
ホントにこれをやるなら、私、秋には相当な…それこそ去年の28.1兆を大幅増額したような補正予算組んで、さらにGPIFによるETF購入倍増、日銀による外債購入、トドメに禁断のシムズ理論実践=債務GDP比の放棄、なんて〝狂気〟をぶち上げて、当面の経済大活性化策とって、それで支持率拡大やるのかと、正直めちゃくちゃビビビッてた。
でも、この世界情勢考えると、もうひとつの可能性も考えなきゃいけないかもしれない。
それは、嫌が応にも、日本人を〝目覚めさせる〟であろう、危機の発生。
サヨクの連中がどう喚こうと、日本人が〝自分の身は自分で守るしかない〟と気がつく危機が、眼前に訪れるかもしれない。
安倍さんは、それを利用する可能性がある。
ガイアツで国民を目覚めさせ、日本を〝普通の国〟に―
現在でも中北国境では、シナ機甲大隊24軍と42軍が動いている。
それでも黒電話は、虚勢を張り続ける。
それもこれも、不動産屋のオヤジのメッキが剥がれたからだ。
オヤジ、口だけは達者だけど、もうバレてるよ。
此処に至り、というかもう十分遅すぎるのだが、いよいよ我が日本も、憲法改正待ったなしに追い込まれつつある。
そして独自に、敵基地攻撃能力、制圧継戦能力、単独安保戦略持たなきゃならなくなってきた。
社会の寄生虫にナマポ回す金は、さっさと〝自国民の生命と財産の保護〟を担保するほうに回して欲しいものだ。
【民主主義の料理人】
『衆愚政治とは、国民が個人の合理性を優先するために、国家の合理性を損なう政治が行われることを言います。(辻 元=つじはじめ 上智大教授 『求められる衆愚政治からの脱却』より)
アメリカ見ててもイギリス見てても自国見てても思うのだが、民主主義ってのは、〝大衆化するほど駄目になる〟傾向がある(by プラトン)。
地に足の着かないナショナリズムは、理念だけはまともでも、トランプのような脳筋リーダーを生み、それが国を孤立主義に走らせ、混沌を生み出す。
地に足の着かないリベラリズムは、理想だけは高いが、それはやがて〝弱者という名の強者〟を生み、同時に人の向上心は蝕まれ、ひいては社会を弱体化させ、甘い汁を吸う輩の独裁を生む。
代議制民主主義体制を採る国に住む以上、その国民は―
〝正しい〟理念に向かって、現実的見地に立った政略をもつ政治家を選ばねばならない
― より豊かな暮らしと、安全な社会をつくりたいというなら、それは最も肝要なことだ。
どんなにマスコミがクズであっても、教育が嘘を教えても、その背後にエセ覇権国家がいても…国民が自分で現実を学び、自分の目で世界を見、自助努力の上に生活を成り立たせ、自分の世界観を構築するよう努めれば…国はそうそう壊れるものではない。
そう、国民さえしっかりしてれば、国はきちんと生きていく。
そのためにまず、私たちがやらねばならないこと、それは…次に続くw