【入院かもしれないから、ひとつだけお願い】
諸氏にお願い。
お近くに、政治にも経済にも興味はないけど、
今回は
面白そうだから投票するか!
とか、
テレビと新聞の情報だけを頼りに、
アベ政治を許さない!
なんて思ってる方がおられましたら、
せめて
自分の選挙区の候補者がどんな方なのか、
調べてから行くよう、お知らせしてくださいね。
今回は難しい話はしません。
何より、思想信条に関係なく、普段からこの日本の国について色々お考えで、選挙もきちんと行っておられる方には“河童に水練”なエントリです。
本当に、政治にも選挙にも興味が無い方向けの内容ですが、
それでももし、お身近に、
政治に興味を持ったは良いけど、
誰に投票していいのか判らない!
とお嘆きの方がおられましたら、ご参考までに・・・
【調べ方】
さて、候補者の調べ方。
ネットの時代、これは案外簡単です。
『
選挙ドットコム(http://shugiin.go2senkyo.com/)』
というサイトがあります。
他にも『選挙前ドットコム』とか『国民の知らない反日の実態』とか『読売オンライン 衆院選』とか、似たようなものがありますが、どれも何気にマニアックな内容であり、初めて見る方だとドン引きされる方もおられると思うので、このサイトをお勧めします。
個人的にはこのサイトが一番中立的な内容かと思います。
では早速、このサイトを見ながら、自分の選挙区に立候補する議員さんを調べてみましょう。
サイトのトップページ下段に、『候補者を探す』というタイトルがあります。
タイトル以下に、ご自身の
住民票上の住所をもととした、選挙区の選択リンクがあります。
日本の衆院選挙制度は、小選挙区比例代表並立制を採用していますから、選挙区選択は2種類行います。
小選挙区比例代表並立制が解らない人は、以下をご参考に。
小選挙区比例代表並立制は、日本国籍を有する有権者が―
①小選挙区という極小エリアでの立候補者をひとり選び〟
さらに、②中選挙区という全国を11に分けたエリアにつき、支持政党をひとつ選ぶ
―というものです。
②については、その政党得票率に応じて配分された各政党の議席に応じて、その政党の公認候補名簿の上から順番に、候補者が割り当てられる―そういうものだと思ってください。
つまり、投票者は①と②、ひとりで2票持つことになっているわけです。
①については政党よりも候補者重視
②については候補者よりも政党重視
という感じです。
②の比例区はともかく、①の小選挙区については、自分の選挙区がわからない、という人は、総務省の『
衆議院小選挙区選出議員の選挙区(都道府県別)』で調べて下さい。
ご自分の選挙区、わかりましたか?
以下、東京3区を例に、小選挙区の候補者がどんな人か、調べてみましょう。
『選挙ドットコム』の『候補者を探す』で、『小選挙区』をクリックし、次に東京都を選択します。
上記総務省ページで判明した、小選挙区ブロックを選びます。
東京3区の候補者がリストアップされました。
有名な元民進党都議連会長の松原さんがおられますね。
当選回数6回、十分なベテラン議員さんです。
ここで注意!
政治にあまり興味を持っていない方だと、この松原さん、最初から〝希望の党〟候補者だと思ってしまうかもしれません。
でも・・・アレっ!?
〝希望の党〟って、ついこの間出来たばかりじゃないの!?
このヒト、希望の党に入る前は何処で何してたんだろう?
そういう時は、+のボタン=④をクリックしましょう。
そうすると、その候補者のHPやツィート、フェイスブックへのアクセスリンクが表示されて、ご本人の経歴やお考えを調べることが出来ます。
でも、それも面倒…
そういう方は、『プロフィール』のボタン=⑤をクリックしてみて下さい。
この方の概容情報が出てきます。
うん、確かに⑥〝希望の党〟ってなってる…ホント、その前は何してたんだろう?
そういうときは、⑦『プロフィール詳細』をクリックしてみて下さい。
ホラ、わかりましたね!
この方、過去6回の当選時には、民進党つまり民主党のヒトだったんですね!
それが今回のドタバタ騒ぎで民進党を離党、〝希望の党〟に入ったわけです。
他にも…
東京15区、柿沢未途さん。
確か民進党の議員さんなのに、〝希望〟になってますね?
おかしいな・・・
先ほどの手順で、プロフィールを見てみましょう。
やっぱり民進党。
なのに希望の党から公認受けてる。
実は今回の衆院選、民進党は“まったく勝ち目がないため”、公認候補は立てていません。
だから、110億円もの政党助成金、つまり
税金をエサに、
貧乏だけど人気(だけ)はある〝希望の党〟に擦り寄ったのです。
その数、実に希望の党の公認候補者の
6割、
110人以上に登ります。
希望の党が
“背乗り党”と謂われる所以です。
あ、“背乗り(はいのり)”というのは〝
工作員が他国人の身分・戸籍を乗っ取る行為を指す警察用語(Wikipedia)〟です。
ここでは希望の党が民進党に乗っ取られる、という比喩です。
柿沢さんが〝希望の党〟公認となったのは、このような理由からなんですね!
次は比例代表です。
ご自身のご住所から中選挙区ブロックを明らかにし、政党を調べます。
各政党の拘束名簿については、
自民党は→
コチラ
民進党は今回は比例代表拘束名簿はありません。
立憲民主党は10月6日現在、比例候補名簿は明らかになっていませんが、いずれ発表されると思われます。
希望の党も一部しか比例候補名簿は明らかになっていません
公明党は→
コチラ
日本維新の会は→
コチラ
その他政党につきましては、各政党HPをご覧ください
そしてトドメに、この
フィルターを通しましょう!
説明不要ですね。
【注意事項】
で、話題の〝希望の党〟について。
「小池百合子はカッコイイから、今回は希望に入れるか!」
「テレビや新聞が、アベ政権は駄目だと言ってるし・・・」
「民主党の頃に戻るのはイヤだけど、自民党はなんとなくダサい」
「モリカケとか国際医療福祉ってやっぱ、安倍が悪いんじゃない?」
なんて“気分”でやってると・・・
10月4日付 日本経済新聞
『立憲民主に対抗馬 維新や公明には配慮』より
曰く『希望の党が3日発表した衆院選の第1次公認リストには
民進党出身者が約6割を占めた。希望側は憲法改正や安全保障関連法の容認を公認の条件として候補者を選別したが、民進色が色濃く残った。』
…
10月4日付 Yahoo!ニュース
『希望の党「奴隷契約書」の内容に批判続出―脱原発はどこへいった?』より
曰く『希望の党の政策協定書には、(中略)「脱原発」の文字はない。』
…
10月4日付 東洋経済ONLINE
『希望の党「公認候補リスト」の残念すぎる面々「野党共闘派」が残存、「身内候補」を優遇…』より
曰く『安全保障政策と憲法改正を踏み絵にした「政策協定」でふるいにかけたにもかかわらず、
野党共闘派が残っていることだ。』
曰く『「排除リスト」に名前が掲載されながらも、櫛淵(くしぶち)万里元衆議院議員は希望の党の第1次公認を得た。櫛淵氏は辻元清美前衆議院議員が設立した
ピースボートの元事務局長。』
※ピースボートがどれだけ危険かは、『
ピースボートと辻元の正体』をご覧ください。
曰く『東京24区西隣の25区には、
鳩山内閣で環境相を務めた小沢鋭仁(さきひと)前衆議院議員が出馬する。』
曰く『「希望の党の党本部は、何の準備もしていない。出馬するには
戸籍謄本をとらなくてはいけないことすら知らなかった。このような状態で、我々は選挙を戦いぬくことができるのか」』
曰く『ある前職議員も「希望の党は
政党として全く機能していない。民進党の県連に全部任せるつもりのようだ」と述べている。要するに、しわ寄せはすべて民進党側にくるということだ。』
…
10月3日付 産経ニュース
『「都民ファースト」都議2人離党へ 「希望の党応援できない」…小池都知事の政治姿勢に反発』より
曰く『東京都の小池百合子知事が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」の
都議2人が離党する意思を固めたことが3日、関係者への取材で分かった。(中略)「
理念がない寄せ集めの希望の党を応援することはできない」とも話している』
曰く『2人は「都民」の
代表人事を小池氏ら一部の幹部のみで決めたことに反発』
…
10月4日付 Livedoor News
『「希望の党」の銭ゲバぶり露呈か上納金要求に中山恭子議員が怒り?』より
曰く『「とにかく希望の党はカネ、カネ、カネとなっていて、小池氏と(公認候補予定者)の
ツーショット撮影に3万円なんて、美肌修整などの写真加工費の手間があるから、かわいい方。』
曰く『小選挙区と比例重複で
供託金600万円は持参するほか、党に
100万~200万円の上納金が必要となる。細野豪志元環境相が、夫が出馬予定の中山恭子参院議員にも上納金を要求して、恭子氏がブチ切れたらしい」(永田町関係者)』
…
小池百合子の美辞麗句やレトリックに惑わされないためにも、こういう↑ことも情報としてとっときましょう。
【最後に】
まあ選挙前だから敢て、ここに投票するといいよ!、なんて言えないけど、
2008年から2012年の間の不況は酷かった、
阪神淡路大震災や東日本大震災など大災害時、政府の対応は酷かった、
尖閣沖で中国漁船が海上保安庁巡視船に体当たりかましたことに腹が立った、
北朝鮮のミサイルは危険、
平昌五輪のHP地図から日本が消えたのは侮辱だ!、
「一番じゃないと駄目なんですか!?」はオカシイ、
なんて思う人は、
立憲民進党と
希望の党と
共産党・
民進党・
自由党・
社会民主党(社民党)・
沖縄社会大衆党
は避けた方が良いと
思います。
自民は、特にモリカケについては完全に
冤罪であることを忘れずに。
その他自民の評価については、8月25日付拙エントリ『
【精神論:修辞修正】金美齢談話についての〝抒情的〟一考察 』の、【私見:ひとりの国民として】という節をご覧頂くとよい。
また、〝黒電話のミサイルが飛んでくるかもしれないのに解散なんて非常識ニダ!〟なんて声には、同じく拙エントリ『
【つなぎ】10月解散を巡る遣り取り 』を読んでいただければ宜しいかと。
(
因みに私は、自民党の回し者ではない)
公明は・・・入れなかったら無間地獄行き、と思う人でなかったら、入れるにしても入れないにしても、積極的になる必要はないかと。
此方としては、〝ふわっとした〟気分で甘言に乗せられちゃう方々がいっぱい投票なされて、
日本が亡国一直線に向かってしまうのは甚だ迷惑なので
そういう方には投票してもらいたくはないのですが・・・
それでも、選挙に行かない人のせいで
無駄になるお金は、250億円くらい。
政治参加意識のない、つまり
“市民ですらない”
ひとたちのせいで、
私らの税金が無駄遣いされている
ことを忘れるなよ?
それでも、
〝投票しないのも権利ニダ〟
なんて気取るのなら、
何があっても、後から文句だけは言うなよ!?
どんとはれ
【追記】
10月6日付テレ朝ニュース
『前原氏も総理指名辞退 「候補者いない」希望困惑』より
曰く『希望の党の小池代表が国政復帰を否定したことを受けて、民進党の前原代表は、選挙後に国会で行われる総理大臣指名選挙の候補になる考えがないことを表明しました。(中略)小池代表と前原代表がともに
総理候補になる考えはないと表明したことで、希望の党内からは
「誰も候補者がいない」と困惑の声が上がっています。』
…
首相候補も出せない泥舟、逆に議席が(他党連立含め)過半数とれる、なんて予想がついた途端、“小池が都知事を辞職”となるのが見え見えです。
国会議員は国民の代表でありながら、公僕でもあります。公僕とは“社会のしもべ”です。
にもかかわらず小池、前原といった希望の党幹部は、自分の保身と権力欲にとり憑かれた魑魅魍魎そのものです。
彼等は改革者でも、ましてや保守愛国者でもありません。
どうかそれだけはお忘れなく。