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2017年09月11日 イイね!

【破の章】世界を脅かす4つの不良債権問題~②前頭:アメリカのデフォルト~

【破の章】世界を脅かす4つの不良債権問題~②前頭:アメリカのデフォルト~やっと本題だ。
早速行ってみよう。

本エントリはのっけから大物、“アメリカが国ごと不良債権化する?”という話だ。










【説明】

1.債務の天井

アメリカには、連邦債務上限法(通称:リバティボンド)というのがある。

これは平たく言うと、「政府は議会の承認なしに借金の上乗せはできない」というものだ。
施行以来過去18回、アメリカ政府は、この法律で定める借金の上限天井にぶち当たってきた(=財政の崖という)。
議会はその都度、この天井となる金額を水増しし、結果政府の借金は増えたが、その借金でアメリカ合衆国は運営されてきた。



この借金とは、基本的には国債である。その国債はFRB(連邦準備制度理事会)や、アメリカ含む世界中の(個人から国まで)投資家が買っていて、その代金がアメリカの国家運営に使われている。
アメリカは基本赤字国家故、その国債の償還や利払いもまた、新たな国債を増発することで賄っている。国債を売りに出し、その代金で国債の償還や利払いをしているのだ。
つまりアメリカは日本と同じく、借金を返すのに借金をしている国なのだ。

しかし来月から、アメリカ政府は19度目の借金天井にぶちあたる
新たな借金はできなくなる=新たな国債の発行ができなくなる、つまり、政府の財布が空になる。
もしそれまでに借金天井をかさ上げしないと、アメリカの国債は債務不履行状態になり、暴落する。

繰り返すが、アメリカ議会が来月までに借金の天井をかさ上げしないと、アメリカ国債は、世界レベルで不良債権化する可能性が高いのだ。

2.試算

その額、実に15兆ドル=1650兆円(1$=110円換算)。
日本のGDPの3倍強。
これがアメリカ政府が絶賛発行中の、国債総額である。
もしこれが、不良債権化したら…

アメリカ国債の15%は、先に述べたFRB、つまり中央銀行が保有しているから、当然ながらFRBの資産内容はそれに比例して悪化する。
さらに恐ろしいのは、残りの85%のうち7兆ドル(770兆円)がアメリカ国内の民生部門で保有され、残りの6兆ドル(660兆円)強は海外で保有されている、という事実だ(当然日本の政府や投資家もここに入る)。



改めて、もしこれが不良債権化したら…世界中のありとあらゆる政府、法人から個人まで、自身の資産価値はすさまじい勢いで消滅する。
金融資産から固定資産など実物資産に至るまで、その評価額は地に落ちるどころか、地獄行きだ。
同時に日常品の物価は、ハイパーどころかアルティメイトレベルで高騰する。
各国国民の生活レベルは、南スーダンの難民レベル以下になる。

ついでに言うと、アメリカの国債が暴落すれば、それを15%も保有しているFRBから発行される通貨=ドルの信用も地に落ちる。
さらに世界の金融・実物資産の価値は殆どドル建てとなっているから、これ等が連られて大暴落する。
当然、「対外純資産は世界一」という日本も、その価値がドル建てである以上、純資産は殆ど価値を失い、世界一の政府債務額という大津波に呑まれ、官民ともに破産する可能性が極めて高い。

3.影響力

参考までに、アメリカの政府のお金が回らなくなるとどうなるか、面白い過去がある。
2013年秋、アメリカではオバマケア絡みで議会と政府が対立し、予算が都合つかなくなったことがあった。
言うまでもなく、予算がつかない、というのは、政府の運営資金の割り振りができない、というだけのことであり、財政の崖とは意味が違う。
運営資金はきちんとあったのだから。つまりこれは別に、アメリカの債券が不良債権化することを意味するのではない。

それでも、予算がつかなかったのはたった2か月のことではあったが、政府職員が仕事をできなくなって自宅待機、政府が民間に対して行う各種サービスが提供されなくなった。また政府系金融機関からの融資が停滞し、社債や新株発行のできない多くの中小零細企業の資金繰りが悪化した。
特に注目すべきは、サイバーセキュリティに関するスタッフが人員不足となり、結果シナのサイバー攻撃を受けた政府系機関が機能不全に陥ったことだ。
いわずもがな世界的に株価は下落、同時にアメリカ発行債券も下落、ドルも下落したのは言うまでもない。

結果としては、債務上限という真の大津波が訪れる前に、議会で与野党が歩み寄りを見せ、予算は遅れ馳せながら成立した。
アメリカ発の大金融恐慌は回避されたのだが…ただ予算配分が決められなかっただけでもこの有様である。

これがもし、予算がない=債務不履行、という事態だったら…


【評価】

アメリカのデフォルト…本来コレ、大関クラスの番付になるはずだった。
なにせ、もしアメリカがデフォルトに陥れば、ドル基軸体制が崩壊、世界中のドル建て債券や米ソブリン債がこぞって不良債権化、国や個人の債務不履行が大連鎖することになりかねなかったから。

何よりアメリカの軍事資金が滞り、中露や黒電話、シリアやイラクのクルド族、イスラム過激派に、莫大な燃料投下しかねない状況が発生していたかもしれないから。

しかし今回においては、9月11日現在、首の皮一枚で世界経済は破滅から救われている

折からのフーバーやイルマといった巨大台風と、(おまけ程度の)黒電話危機が、アメリカ議員たちを目覚めさせ、結果として先ごろ債務上限適用は議会上院にて回避された。これはほぼ間違いなく、下院でも可決されるであろう。

8日付 Bloombergより―
The Senate voted to extend the U.S. debt limit as part of a $15.25 billion bill providing funds for Hurricane Harvey victims under a deal struck by President Donald Trump and Democratic leaders that roiled Republican lawmakers.

最短たった2か月の延長だが、債務不履行は延期されたのだ。

曰く「台風被害そっちのけで、財政の崖なんかで駆け引きやってる姿を票田に見られたら、次の選挙がヤバイ」…森友加計の日本見て、民進を反面教師にしたのか?



ただ、本件は、この先もしばらくはテールリスクのままだ。
何せ、あの国の大将は“不動産屋のオヤジ”である。
曰く「メキシコとの壁つくるためなら、デフォルトしても構わん」
…コイツ、選挙公約のために世界を滅ぼす気か?

繰り返して強調するが、今回は
“債務上限適用が延期”されただけに過ぎない。
つまり、
債務天井が“上乗せされたわけではない”
のだ。



残り2か月、アメリカ財務省の特別措置(緊急予算執行権行使)があっても、
来春には、アメリカは再び、“財政の崖”に直面する。
そのとき、世界は…

ま、幸いにして大将がどんなにアホでも、議会はしっかりしてるから、当面大丈夫と思う…ようにしようw


【おまけ:日本はどうなの?】

日本の場合はデフォルトする前に、大増税+デノミやって回避するでしょ。
円建ての国民資産は地獄行だけどw

参考までに、よくあるセリフー
「日本政府は債務残高より巨大な対外純資産があるから大丈夫」
「日本国債の殆どは政府と国民間の貸し借りだから、デフォルトしない」

前者については対外純資産の内容が圧倒的にドル建て現物資産だから、経常収支が悪化して円高になると、一気に目減り+価値下落なんだよね。
それに固定資産ってのは、いつも購入時とイーブンの価値を約束されているわけではないし、そもそも売り手が困ってるときは、買い手は半値八掛けで交渉しますがな。

後者についても同じ。国民と政府の貸し借りはいいけど、財務内容がボロボロになれば、政府は国債を国民(=金融機関)に買わせようとします。
が、ボロボロの内容の債券を買う物好きはあまりいません(昔は非公式に買ってたけどね)。
そうなれば金利は上昇し、政府の債務はさらに増えます。
財務内容はいよいよ悪化、政府は国債を国民(=個人や法人)に直接買わせる=大増税し、それでも少子化で税収が足りないから、事実上の徳政令=デノミですな。

で、この「国債の殆どは国民が引き受け」ですが、国民が殆ど引き受けてるなら、とばっちりは国民にしか行きませんw
つまり、日本国“政府”がデフォルトしても、世界への影響は殆どありません。あるとしたら、親方日の丸の外資系企業だけです。

ドイツやフランスが移民やる理由って、実は税収財源つくるためですが、日本政府もいずれこれやらざるを得なくなるでしょう。

興味ある人は、拙エントリ
2016年夏、ポリシー・ミックス、その裏に見える危機 ~第四章 日銀への不安~
【本当に重要】2016年夏、ポリシー・ミックス、その裏に見える危機 ~第五章 財政政策と売国・亡国 前編~
【本当に重要】2016年夏、ポリシー・ミックス、その裏に見える危機 ~第五章 財政政策と売国・亡国 後編~
あたりを読んでくれ。


つづく
Posted at 2017/09/11 03:27:39 | コメント(0) | トラックバック(0) | 任務 | 暮らし/家族
2017年09月11日 イイね!

【破の章】世界を脅かす4つの不良債権問題~①不良債権とは?~

【破の章】世界を脅かす4つの不良債権問題~①不良債権とは?~前章を受けて、不良債権について書く。
本章は一節ずつ、ひとつのエントリとして計5本に分けて綴ることにする。
そうしないと、お読みいただく諸氏が寝てしまうからだ。

本章では今更だけど、うちの嫁にもわかるように、不良債権の怖さについて、改めてお浚いしておく。

諸氏におかれましては、その概念についてご存知だったら、飛ばして次節から読んでくれ。

※嫁は、こと社会福祉の方面については、私よりもずっと見識が深い。
上記のように修辞したのは、単に彼女が経済方面について疎いからというだけであって、他意はない。このことは、彼女の名誉のために強調しておこう。



1.不良債権発生のしくみ

不良債権とは一言でいえば、“踏み倒されたお金”だ。

お金を貸したら返してもらわなきゃいけないし、モノを売ったりサービスを提供したら、代金を貰わなきゃいけない。

それを返してくれなかったり払ってくれなかったりしたら、お金を貸した人の労働や、モノを仕入れたり作ったり、サービスするためにかけた手間賃なんかも、同時に回収できなくなる。

貸したお金や払ってくれなかったお金が大きすぎると、時にはお金を貸した側、代金を貰う側が倒産する。
何故なら、お金を貸した側も、彼等自身に対してお金を貸したり、モノを売ったり、サービスを提供してくれた相手に対して、お金を返したり、代金を支払ったりしなければならないからだ。
たとえ貸したお金や代金が少額でも、借り手や買い手が沢山いて、それが一度に返せなくなったりお金を払ってくれなくなったら、貸し手や売り手はやっぱり倒産する。
世間ではこれを、連鎖倒産という。

これは個人や法人だけの話ではない。
自治体であれ国家であれ、信用による売買取引を行う以上は、ついて回る問題だ。

2.リーマン・ショックと欧州危機

不良債権のあおりを受けるのは、その規模その額によって、個人から国家まで多方面にわたる。

例えば先のアメリカ、住宅サブプライムローンが良い例だ。

中古住宅を買った個人がお金を払えなくなり、代金を回収できなくなったローン会社が破綻した。
ローン会社にお金を貸していた(正確には債券を買っていた)リーマン・ブラザーズは、貸したお金が不良債権となり、返金してもらえなくなって倒産した。
当社発行の金融資産を買うなどして、住宅ローン資金の提供元となっていた投資家の資産内容も連鎖して、ガタガタになった。

ここで大事なのは、先に述べたように、投資家というのは、個人や一般法人だけではない、ということだ。
リーマン・ショックにおける投資規模でいえば、個人や一般法人よりも、保険会社などの機関投資家、自治体や国の中央銀行といった巨大組織のほうが、圧倒的に巨大だった。
リーマン・ショックでは、これ等巨大投資家の資産価値が、一気に激減した。

例えば国家においては、PIGS…ポルトガル、イタリア、ギリシァ、スペインなどは、この海外債券分野への投資が、身の程知らずというほど多かったので、大変なことになった。
投資母体である中央銀行の資産が激減したため、政府への信用がガタ落ちし、これ等の国の国債が暴落した(国債の価値は、その国の国力で決まる)。



暴落により、これ等の国の国債を買う人はいなくなった。所有していても価値がないからだ。勿論、既にこれ等の国の債券を保有していた国や企業、個人の資産価値も大いに影響を受けた。
何より国債の発行元であるこれ等国の政府は、国債を買ってもらえないことで、国の運営資金が枯渇した。
これが後の欧州危機である。

特に、もともと借金まるけだったギリシアにおいては行政サービスが停止し、国外からモノを売ってくれる法人もなくなり、国民生活はひどいインフレにさらされた。
同時に国内の資産価値は暴落した。

ギリシア政府は自身を機能させるために、外貨獲得に奔走し、ドイツ第4帝国≒欧州中央銀行に融資を依頼した。ために自国島嶼を結ぶ輸送インフラなど、国家の命脈さえも第4帝国に売りさばかざるを得なくなった。
それだけではなく、国内最大のピレウス港をシナに売り渡し、一帯一路という名の中華覇権主義に手を貸すことも厭わなくなった。



ギリシアだけではない。
ポルトガル、スペイン、イタリアなども、自国のエネルギーインフラや通信インフラを、債務返済資金調達のためにシナに売却した。
そして現在もシナは、これ等国々の市民生活を、共産党の命令一つで破壊することを可能にしているのだ。

3.不良債権の怖さ


このように、不良債権も度を越した大きさになると、世界の秩序さえ破壊しかねない事態を招くことがある。

現に上でも述べたように、ギリシア危機を通じてドイツ第4帝国は一気に勢力を拡大し、ギリシアをアフリカやシリア難民の収容キャンプにしてしまった。
シナは一帯一路の一大拠点として、ギリシア最大港を手に入れた。この港に人民解放軍をのせた軍艦が入港すれば、欧州は文字通り、喉元に刃を突き付けられることになる。




昨今欧州がシナの言うことにやたら従順なのは、何もシナが欧州製品のよいお客さんでいてくれるから、という理由だけではない。先述のエネルギーインフラ買収問題含め、地政学的な見地から、欧州はシナに対して強く出にくくなっているのも事実なのだ。

リーマン・ショックや欧州危機は、元をたどればアメリカのローン会社が、返せる当てもなく担保も差し出せないDQNに金を貸して、回収不能となったことから始まった。
それが、数国にわたる資産暴落をまねき、結果として国際関係の力学さえ捻じ曲げてしまった。
金融グローバリゼーションの時代においては、たとえDQNひとりの行為といえども、その歪んだチカラが、資本主義体制を震撼せしめることもある。



バタフライ・エフェクト…寒い時代だとは思わんか?

次節よりはいよいよ、世界を震撼なさしめるおそれのある不良債権たち-その発生可能性について綴っていく。

-つづく
Posted at 2017/09/11 01:49:22 | コメント(0) | トラックバック(0) | 任務 | 暮らし/家族
2017年09月08日 イイね!

【序の章】お詫びと言い訳

【お詫び】

唐突だが、常日頃より私のエントリー読んでくださってる方には、心より感謝申し上げる。

と同時に、自身が皆さまのところへ殆ど伺っていないことにつき、本当に申し訳なく思っている。
決して読みやすいとは言えない駄文を我慢してご覧いただいているにも関わらず、一方では私と言えば、皆様の処へお邪魔することもなく、無沙汰なまま。失礼にも程があると、お詫びの言葉も見つからぬほどだ。

実は私のエントリーは、仕事関連のレジュメを焼き直してコピペしているに過ぎない(もちろんその中身は決してパクリなどではなく、すべて自分で調査し、自分で考え、自分の言葉で書いたものだ)。

だからブログを書くこと自体には大して手間をかけているわけではないのだが、一方で上記レジュメをつくるのは大変で、これが調査から完成まで、相当時間がかかる(徹夜も多い)。
だから正直このSNSで私が行いえるのは、自身のツィートとブログコピペが精いっぱいで、従って皆様の処へお邪魔することは殆どできない、というのが現状なのだ。

言い訳、という訳ではないのだが、諸氏には此方の事情をぜひご理解賜りたく、同時に私の失礼について、恐縮至極ではございますが、平にご容赦賜れば幸いです。

ごめんなさい。


【パラダイム・シフトのなかで】

さて、思えば2012年の主要国政権交代以来ここ5年ほど、世界では語るべきネタが増え過ぎだ。
またこの増殖速度はあまりに非線形で、しかも絶賛加速中である。

正直、自分の器で調べたり考えたりすることが、この潮流に追い付かなくなりつつある。
一つのテーマについて1週間でまとめようとしても、その間に次々と当該テーマについて関連する事態が発生するため、正直風呂敷が広がり過ぎ、収拾がつかなくなってまうことが茶飯事になりつつある。
前述のように仕事の資料となるものなので、憶測や推測だけではなく、そこに至った結論なども、データや公式発表で裏付けしなければならない。これの収集については人に頼んだりすることも多いので、どうしても作業に歩留まりが生じる。結果さらに時間がかかる。でも、仕事にはタイムリミットがつきものだ。

米ソ二体制崩壊時のとき―国内的にはバブル、ユニバーサルには文明の衝突とイデオロギー、成長の限界…基本この3つを追っかけてれば、大概のことは説明できたのに―むべ、これがパラダイム・シフトか。

で、この大転換を受け、仕事のタイムリミットに縛られる一方で、事態の収拾が見えにくくなってきた一昨年初頭あたりから私は、自身ではもはや抱えきれなくなった諸課題を解決するにつき、お勉強も兼ねたお仕事のネットワークを構築、情報と意見の相互補完体制を確立することにした。

ネットワークのメンバーは海空の国防兄貴たち、外務省や財務省のアウトサイダー達、国際経済のストラテジスト、そして保守系の議員さんたち、といったところだ。


【ブレーンストーミングのなかで】

で、彼等とはほぼ毎日VPNを通じて、いろいろ情報や意見の交換をしているのだが、そのようななか、今年に入ってから気が付いたことがある。

それは、私たちの眼前に聳えるリスクについて、各分野で集約化が進んできた感を受ける、ということだ。

それまでは各自の社会的立場や価値観、興味の指向性に従い、ことリスクというやつについては意見がまちまちであったのだが、特にこの数か月…毎日のブレーンストームにおいて、(立場によって見る角度は違っても)やたら話題に上がるようになったネタがいくつかある(前エントリ『黒電話の野望~EMPの使い道~』もそのひとつだ)。


【予告】

話題に上る、ということは、それらピックアップされたネタについては、各分野において共有された、“顕在化しつつあるリスク”である、ということだ。
もちろんこれ等については既にメディアで報道されているものもあるけれど、あまり関心を持たれていないものもある。

今回と、おそらく次回のエントリは、これら“リスク”につき、特に市中の関心が(黒電話やガソリーヌに比べたら)相対的に薄く、一方で顕在化したときの重大さは思ったより高く、かつ私本来の専門分野である国際経済に関連性が高いもの…
不良債権問題

について、“さらっ”と述べてみよう。

…っていうか、“さらっ”以上に述べると、此方も所得に影響するからな。
“さらっ”とだ、“さらっ”と…旬が過ぎると陳腐化するけどな。

(破の章へつづく)
Posted at 2017/09/08 16:56:03 | コメント(0) | トラックバック(0) | 任務 | 暮らし/家族
2017年09月07日 イイね!

黒電話の野望~EMPの使い道~

黒電話の野望~EMPの使い道~【現場からのメール】

これは既に大々的にメディアで取り上げられてるけど、敢えて述べとかないといけないと思って綴る。それだけ危惧されてるハナシ。









先ごろ空自の兄貴から、すっげー男らしいメールが届いたので紹介する。




曰くー
『最近、北朝鮮メディアが核ミサイルの文脈でEMP (Electro-Magnetic Pulse)について言及しています。

核分裂の際、中心部で大量の過電粒子が高速で飛び交うために、強力な電波を放射する現象です。
これが発生すると、太陽活動が活発で強力な太陽フレアが地球に到達したときのような障害が発生します。

この現象は、米国が太平洋上で空中爆発核実験を実施したとき、ハワイが大停電したことから判明したものです。

NK(筆者※North Korea)はそれに言及しているものの、現在実施しようとすると飛行中の人工衛星をセーフモードにしたり、故障させて落下させたりするでしょう。それによって、中ロの航法衛星、通信衛星、偵察衛星も影響を受けたりすると、関係を悪化させる可能性もあります。




もし、EMPを使うとすると相当な配慮をして、中ロに事前通告するでしょう。

そうすると、中ロもグルですね。

なかなか難しい時代になってきました。お互い、情報を交換しながら頑張っていきましょう。』

―以上、原文ママ。男らしいだろう?


【解説(知ってたらとばせ)】

EMP…電磁バルス攻撃か。

この件、2年前の早春に、佐藤正久隊長(URLで笑った)からも、相当危惧なされている旨お話しいただいた。
また本年5月訪問した海自大湊基地でも、或いは前年の佐世保基地でも、現場の指揮官たちはみな、同じことを心配なされていた。

諸氏ご存知の通りEMPは、核弾頭を爆発させた際に発生する。
これは通常の熱核攻撃のように、弾頭を正確に目標まで運びかつ目標高度で爆発させなくても、ただ爆発させるだけで相手を無力化できるし、相手国の防衛力からライフラインまで一気に無力化する、という時間的な影響力を与えることも可能だ。
その効果は戦略面だけでなく、政略面でも大いに有効性をもつ。

何より、(未だ実用化に至っているかどうか定かではない)北トンスルランドの飛翔体制御技術レベルにあっても、我々にとってこれは大き過ぎるほどの脅威である。

たとえば、迎撃対象として現在は“看過されている”日本の領海外…すなわち太平洋や日本海の上空において、高度100キロで爆発したとしても、そのEMP影響範囲は、首都である東京はじめ、日本の本州都市部すべてに及ぶのだ。



既に日本の(クソ)メディアでも、これについてはいろいろと言われており―

『2015年8月15日、北朝鮮は国防委員会スポークスマン声明で
「世界が知らない近代的な最先端攻撃」
を備えていることを明らかにした。
(中略)
米情報局(CIA)で核兵器専門家として勤務していたピーター・フライ博士が「北朝鮮はスーパーEMP爆弾を開発した可能性がある」と今から4年前に語っていた。(「北朝鮮の核攻撃で米国人の90%が死亡」―元CIA長官の衝撃警告)』

―その威力や想定される事態については、軍事知識乏しい私よりは、諸氏のほうがお詳しいだろうから、詳述はしない。


【被害】

が、被害についてはやっぱり知っとかないとまずいー

電話やインターネットなどの通信やガス、水道の供給が停止。飛行中の航空機が操縦不能になったり、電力を絶たれた原子力発電所が制御不能に陥ったりする恐れも指摘されている。
(中略)
損壊した機器を修理する人員や物資が大幅に不足し復旧には数年を要し、経済被害は最悪で数百兆円(筆者※:東日本大震災の被害は17兆円)に達する。電磁パルスは健康に直接影響しないとされるが、食糧不足や病気などで死傷者は数百万人に上ると推定している。(8月27日付産経ニュース:「電磁パルス攻撃」の脅威 上空の核爆発で日本全土が機能不全に)』

―なんだそうだ。心せよ。


【黒電話にとっての意義】

私思うに、EMP兵器を有効化にしたことで、黒電話は先軍思想-すなわち軍が労働党に上位する軍事国家としての姿-これに区切りをつけることを可能にしたのではないだろうか?
EMP兵器の実現がもたらす最も重要なこと―それは黒電話が、自身のアイデンティティである“並進路線”を成功させるカギを手にした―ということだ。

並進路線とは平たく言えば、軍事力と経済力の両立化だ。
そしてその先にあるのは、国力の増強だ。


基本国際政治を語るにおいて、国力とは、(人口含む)経済力、軍事力、(教育水準を含めた)文化力、食料や資源の産出力などで計られる。
そして諸氏ご存知の通り、現在の北トンスルランドは、これ等すべてを以て、我々よりも遥かに低い処にいる。



当たり前の話だが、この国力を上げるにあたり、普通の、まっとうな、文明的な、常識的な人が政治をやってる国ならば、自分の国の国力が低いならば、まずは自助努力でこれを高めようとする。

しかし黒電話は、こういう努力よりも、もっと狂気に満ちた方法、つまり―
“斜め上(藁)”的方法
で、これを行おうとしているようだ―

某氏の言葉を借りるならば、“儒教の悪い面”をいかんなく発揮して。



―どういう事か?

EMP兵器の実用化…これはすなわち、北トンスルランドが戦略的ではなく
“政略的”に、
国際社会に対してたかり放題、ゆすり放題できる
ことを意味する。

単に戦略的に大量破壊兵器を実用化するレベルの話なら、その意義は敵対国の軍事力に的が絞られる。
ここにおける政略的な意義は、敵対国の軍事力を弱体化させられることで生じる、当該国の国内外における権力の弱体化、という副次的な性格をもつ程度にすぎない―黒電話親父の先軍路線は、ここに重点を置いていた。

しかし、息子である黒電話は、違う。

あの生き物…人の姿をしたブーちゃんは、これを直接、政略の道具にしようとしているのだ。
あのブーちゃんは、ICBMやIRBMとEMPをもって、直接影響を与えることのできる諸国全体の政府、いいや社会全体に向けて、

金よこすニダ!
メシよこすニダ!!

と脅したいのだ。

もう少し具体的に言うと、“並進路線”成功にはカネがいるが、そのカネ(外貨)はロクに持ってない。国民にメシも食わさなきゃいかんが、まともにメシをつくる技術もない―だからEMPなんかを使って、

「メシとカネをウリによこせ!」
と。


…世間ではこれを“カツアゲ”という。




…何処まで厨二廟なんだよw


【成長しないひとたち】

あの半島の人非人ってのは、どうしてこうなのかねえ?

片一方(南)は、

ゴネて奪う。

黒電話は、


脅して奪う。

EMPの実用化は、北トンスルランドに、その我儘ぶり基地外ぶりを世界中に発揮できる環境をもたらす

―世間ではこれを、“基地外に刃物”という。


【特記事項】

①上記メール中もっとも“男らしい”一文―『中ロもグルですね』。

今年に入っての米軍駆逐艦衝突事故…もしかして露助と ( `ハ´)、絡んでる?


もしかしてこれ、EMPに関係するのではないだろうか?
今度きいてみる(書かないけど)。

②レッドラインがデッドラインに

以下、10年来内閣府スタッフ、現在某外資系企業でストラテジストやってる友人とのやりとり。

曰く―
『北朝鮮が核実験を再び凍結する状況となれば良いですが、そのシナリオは難しく、核保有を事実上認めた上で、ICBMの実験を凍結させられれば、米国としてはミサイル防衛を強化する時間稼ぎができるかもしれません。貿易制裁でじわじわ締め上げていくことも狙うでしょう(筆者※:本日国連安保理でぶち上げましたな)。

北朝鮮は米国のクリスマスを台無しにすると発言しているようですので、交渉の期限は11月いっぱいという感じでしょうか。
米国のレッドラインが何処にあるか、よりもデッドラインがいつなのか、というところが気になります。
年末年始の衆議院解散どころではないかもしれません。

もし米国が北朝鮮の核保有を認めることとなると、核拡散のリスクが高まりますので、国家レベル、個人レベルでの防衛の在り方がより意識されることとなりそうです。』

…国のお上では、もうアメリカがどこで動く、というよりも、
“いつ動くか”
が問題になってるようです。

つまり日本のインテリジェンス部隊は既に、
軍事行動前提で事態対処を考えてる、
ということ。

…11月末までに、非常食とネコのエサ、買っとくか。



ハスク、出番は近いぞ!

Posted at 2017/09/07 22:37:16 | コメント(0) | トラックバック(0) | 任務 | 暮らし/家族
2017年09月06日 イイね!

美しい手

美しい手今日、お昼ごはんと打ち合わせを兼ねて、某シティホテルのラウンジを利用した。
このラウンジ、平日に限り8月まではボックス席での喫煙が可能だったのだが、今月から全席禁煙になってしまった。

ヘビースモーカーたる私たち、煙草を吸うときはいったんお店を出て、屋外に設置された灰皿に出張ることになるのだが―


今日はそこですごく美しい光景を目にした。





お昼ごはんを食べた後、一服しようとひとり屋外に出た私たちだが、生憎灰皿は清掃中。
お齢を召された掃除のおばちゃんがひとり、黙々とこれを磨いていた。



灰皿の蓋、中身、(何というのかな?)灰皿を立てる台…おばちゃんはひとりで、これ等を手際よく磨いている。

ああ、残念―諦めてまた出直そうかと踵を返したところ―おばちゃん「お兄さん、そこのバケツを使っていいよ」と、屈託のない顔。
指さす先には水を張った青バケツ。清掃した灰皿に入っていた吸い殻が浮かんでいる。

では遠慮なく、と煙草を口に咥え、ライターで火を着ける。

おばちゃんは無言に戻り、また灰皿を磨く。

大変だなあ―水道も無いこの場所、なみなみと水を張ったバケツを運ぶおばちゃんのご苦労に、頭が下がる。


そんなことを思いながら煙をくゆらせていると―あれ?
ふと気が付いた。

おばちゃん、手袋してない。




屋外に設けられた、灰皿。
吸い殻を捨てるだけじゃなく、ゴミやガムを捨てていく不届きな輩もいる。


ましてやここは、インバウンド利用客の多いシティホテル―以前から何度も目にしているけど、    ( `ハ´)なんか、灰皿と淡ツボを穿き違えてるのがいっぱいいる。



私の目の前にある灰皿、これ、言い方替えれば“汚物入れ”だ。

驚いて、「手袋しないの?」と訊いてみると―
おばちゃん、目を細めて「このほうが、細かい汚れも落としやすいからねえ」とのこと。

だ、だって、おばちゃん…これ、汚いよ?

曰く「いいんだよ、キレイなほうが皆、気持ちよく使えるでしょう?」
おばちゃん、ニコニコ。


―なんか、死んだお袋を思い出したよ。



まだ幼いころ、おなか壊してパンツ汚した私。
汚れたそのパンツを、風呂場の金盥のなか、黙って手洗いしていたお袋の姿。
それが、おばちゃんに重なった。



ああ、この細やかさ生真面目さ…これが日本人なんだなあ。
おばちゃんの手…アカギレとササクレでボロボロだった、皺だらけの手。
でも、世界一美しい手。
おばちゃんの手は、今はもう握ることも叶わぬ、お袋の手と同じだった。



ひとのために尽くす手というのは、本当に美しい。

同じお金をもらうなら、ゴム手袋してやっても、素手でやっても同じ―ならば、汚れないほうがいい。
同じお金をもらうなら、人に喜んでもらうほうがいい―ならば、素手で細かく磨きましょう。
西洋の合理主義とは相いれない、やまとだましい。




ホテルに戻れば、老若の婦人たちが、すました顔でランチタイムのお喋りに興じている。
平日のこの時間、彼女らの旦那さんは、今頃額に汗して働いているのだろう。
しかし私には、着飾った彼女たちの装いにも、マニキュアで彩られた指先にも、美しさの欠片も感じることはできなかった。

打ち合わせが終わり、ホテルを出た。
いつの間にか透明さを増した秋の陽が、街路樹の木蔭を深くしている。
斜陽が差す街、雑踏のなかを歩いた。




―これから先折に触れ、私はきっと、あのおばちゃんの顔を思い出すのだろうな。
あのおばちゃんのお仕事はいずれ、労働生産性という無機質な言葉を酌んだロボットたちに、取って代わられてしまうだろう。

しかしそこには、働くことへの有難みとか、働く人への感謝の心とか、そういうものが残る余地はあるのだろうか?

そう思うと、改めて私は今日、こよなく貴重な時間を過ごすことができたのだ気づく―

おばちゃんに、感謝。


追伸:うちの嫁の手も、主婦湿疹やアカギレで、決して奇麗だとは言えないかもしれない(彼女もそれを気にしている)。
だが、その手の美しさは、私にとってはやっぱり“国宝級の美しさ”なのだ。
Posted at 2017/09/06 19:45:25 | コメント(0) | トラックバック(0) | 暮らし/家族

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「5年乗ったスピトリRSから乗り換えた。旅先でどうしてもダートを見ると心がときめくからだ。林道レベルならモタードはオフも走れる。問題はタイヤだが、純正のスーパーコルサSPはナラシ終了時に坊主になってるはず。次はスコーピオントレイルあたりにしたい。だが情報が大陸に漏れるのは必至。」
何シテル?   09/19 00:51
平成30年2月現在、 【四輪】 家車…モデル末期、叩き売りのアウディA4 AllroadQuattro。 使用用途は主に近所のスーパーへの買出し、...
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