Husqvarna TE310 "Epyon" その1
投稿日 : 2011年03月29日
1
スウェーデンのミシン屋さんでノコギリ屋さん、銃器屋さん。
民生用機械メーカーから巣立ってBMWに吸収されたバイクメーカー。
実際のデザインから設計、生産はイタリア。
但し、2010年あたりから449cc以上のモデルはシナ製エンジン(笑)。
125cc~310ccはちゃんとイタリア製。
今回乗り換えたのは、310cc(正確には302cc)である。
このロゴマークは、銃口をデザインしたものらしい。
2
私にとって排気量が大きいというメリットは、高速道路で楽とか、荷物を積んで遠くへ行きやすいとかいうものであって、決して乗って楽しいから、というわけではない。その意味で前の450cc、とても速すぎて扱いきれるものではなかった。スズキの400はスムースで良かったんだけどね。
で、450ccから310ccに乗り換えたわけだが、この310cc、決してスケールダウン版というわけではない。450ccモデルとは、フレームから足までまったく違う。
125ccクラスのフレームはハンドルバーとの距離の近さを意味する。荷重コントロールを人間の重心移動で行うバイクにとって、この意味は大きい。ウッズランでは速く切り返せるし、パワースライドでまわるコーナリング時のバンクコントロールもしやすい。
装備重量106kg!!の車体だから、干上がった岩がゴロゴロしてるガレ場でもコントロールしやすい。転んでも起こしやすい。バラス敷きのダートコースでも思いっきり突っ込んでいける。谷に落としても引っ張り上げやすい(笑)。何より、疲れない!
パワーも凶暴すぎるわけじゃないから、足も柔らかくできる。だから倒木を越えたり、根っこむき出しの腐葉土ヒルクライムでも乗り越えやすい。
だいたいオフロードバイクってのは、排気量がでかいから偉い、と言うわけに非ず。タイヤが地面に食いつくことを前提にして作っているわけではないので、扱いきれないパワーは“振り落とされる原因”なのである。
大切なのは“人間がコントロールしやすい”ことだ。
曰く、パワフルさよりもまろやかで粘り強いトルク。
曰く、硬い足より良く動く足。
曰く、固く低いボディよりしなやかでコンパクトで軽いボディ。
結局、オフロードランの主役は人間である、ということだ。
3
このスリムにしてがばっと開いたラジエターシュラウド周りがお気に入り。
ハンドルの近さと低さ、後退したステップ、足着き性を無視したフラット形状のシート、最低地上高の高さ。どれも言うこと無し!
試乗したとき(250だったが)、このポジションが自分の乗り方にドンピシャだったから、またハスクに乗ったようなものだ。
4
大岩転がる川の上流や、とんでもなく急角度のヒルクライム、最高速度80キロ以上のサンドダートを走るのであれば450ccだが・・・
私の好きなゲロ道、獣道、根っこだらけのヌタ場のヒルクライムなどでは310の軽さ、小ささ、フラットパワーが魅力だ。
5
とりあえず、ナラシ。
基本的にはレーサーなので、ナラシは4500回転までで3時間ほど。
そのあと段階的に1時間に1000回転程度増やしていく方向で。
10000回転まで回していいのは8時間くらい走ってから。
足のセッティングはその後。
現状、フロント・リヤ、バウンド・リバウンドともノーマルより5段階ソフトに。プリロードはフロント・リヤともノーマルと同じ。
スプロケはF:15、R:42だが、ナラシ終了後はリヤを50にするつもり。
イニシァルプリロードもその時に調整。
リヤサスの高速ダンパー側は当面いじらない。
6
カメラが携帯電話のやつなので何か解像度くすんでるけど、ナラシ中、夕陽がバイクに被ってキレイだったからのせた。
それにしてもTE310、軽いわぁ!
基本的に河原のフラットダートや小さなモトクロスコースを走ったけど、軽トラ一台分程度の道巾でS字コーナーに入ったときの切り返し、紙飛行機みたいだ。
殆ど完成重量感じないで曲がってくれる。
ポジションも予想以上にコンパクトだし、思いっきりフロント荷重かけながらステップでトラクションかけれるし・・・この3年間のスランプが嘘みたい!
こりゃあ病みつきになりそうだ。
7
軽く、自由自在に動き回り、格闘戦においては無敵のエンデューロレーサー Husqvarna TE310・・・こいつは、紛れもなく、あの紅いモビルスーツそのものだ!
その名は、エピオン!
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