今週3回にわたってお届けしてまいりました、
「日常メンテナンスのお悩み解決!?」
最終回の第三回目は、
車高調ネジ部への潤滑剤塗布についてです。
車高調のネジ部には、主に二つの理由から潤滑剤を塗布する場合があります。
1番目に、車高を調整する際、スプリングシートの動きをスムーズする場合。
2番目に、ネジ部の錆びを防止したい場合。
いずれの場合もそれぞれ注意点があるのでご説明します。
まず車高調整の際、スプリングシートの動きをスムーズにするのに潤滑剤を塗布します。
・・・が、スプリングシートの動きを悪くする最大の原因は、
ネジ部に付着した砂利などです。
これを取り除かずにいくら潤滑剤を塗布しても、最悪の場合はネジの「カジリ」を起こす可能性もあります。
なので車高調整の前には、以前こちらでご紹介したメンテナンス方法を参考に、
ネジ部の異物を可能な限り取り除いてから、潤滑剤を塗布して作業をするといいでしょう。
ちなみにこの場合使用する潤滑剤は、一般的な浸透潤滑剤(5-56など)を、
ネジ部とシートの間に適量を吹き付けて下さい。
次に錆び防止のために潤滑剤等を塗布する場合。
日常メンテナンスで車高調を清掃した後や、車高調に厳しい雪国の冬を迎える前に、
ネジ部の錆びを防止するために潤滑剤等を塗布する方がいます。
方法としては正解なのですが、塗布する潤滑剤によっては、
逆に錆びの原因になる場合もあるんです。
それは・・・。
塗布した潤滑剤のベタつきによって、
走行中に巻き上げた砂利やホコリが余計に付着しやすくなってしまい、
付着した砂利やホコリが雨などの水分を含むと、
そこから錆びが発生する原因にもなるのです。
そこでテインでは車高調専用の防錆スプレー「ラストプルーフ」を開発し、オススメしています。
ラストプルーフは塗布後に溶剤が揮発して軟質皮膜を形成し、強力な防錆効果を発揮します。
またこの軟質皮膜はべトつかないので、砂利などの付着による錆びの原因も最小限に抑えます。
なので「メンテナンス後には何を噴き付けたらいいの?」とお悩みの方は、是非一度試してみて下さいね!
(ちなみにラストプルーフはテインHPの通販ページからも購入できますよ~ww)
ちなみにこのラストプルーフ、ゴム部品への付着はNGですので、お気をつけ下さいませ!ww
さて、今週3回にわたって日常メンテナンスのちょっとした疑問についてお届けしてきましたが、
いかがでしたでしょうか?
少しは皆さんのお役に立てましたでしょうか・・・?^^
それでは、またの機会に!
【あっすぃ~】
特別連載?ww、「日常メンテナンスのお悩み解決!?」。
第二回目の本日は、
ショックアブソーバのピストンロッド(シャフト部分)に、
定期的なグリースアップは必要なの?という疑問についてです。
この部分は走行中常に上下に動いているので、
気分的にはグリースアップしたくなりますよね・・w
でも、結論から言ってしまえば、この部分もグリースアップは不要なのです。
テインでは単筒式、複筒式問わず、ピストンロッドとオイルシールの潤滑には、
ショックアブソーバの中に入っているオイル自体がその役目を果たしています。
なので走行中にピストンロッドが上下するたびに、オイルによって潤滑されているんですね。
また初期馴染み性を良くするために、オイルシールの内側には専用グリースも塗布されています。
ちなみに単筒倒立式の場合は、
シェルケース内部に専用グリースが封入されていますので、
こちらの場合でもグリースアップは不要です。
ここでひとつご注意を・・・。
グリース(潤滑剤)とゴム製品には相性があるんです。
専門的なことは私も詳しくないのでww割愛しますが、もしこの相性が悪かった場合、
ゴム製品にダメージを与えることもあるんです。(ゴムがブヨブヨに肥大化したりとか・・)
なのでもしピストンロッド部にオイルシールと相性の悪いグリースを塗布してしまったら・・・。
最悪の場合それが原因でオイルシールが劣化して、オイル漏れを誘発する・・・。
なんて可能性もあります。
なので重要なゴム部品がある場所で潤滑が必要な場合は、
適切な用途のラバーグリースやシリコングリースなどを選択するようにして下さい。
それでは次回の金曜日には、
「車高調ネジ部への潤滑剤塗布について」
をお届け致しまーす!
【あっすぃ~】
さて、先日オーバーホール時期について書いた際、
車高調の日常メンテナンスにおける疑問について、
コメントを頂きました。
そこで今週は月・水・金の3回にわたって、
車高調の日常メンテナンスについての、
ちょっとした疑問にお答え致します!
では、まず第一回目の本日は・・・。
ピロボールアッパーマウントに使用されているピロボール部に、
定期的なグリースアップは必要なの?という疑問から。
※「ピロボール」という呼び名は通称で、正式には「スフェリカルベアリング」というのですが、
あまり馴染みが無い名前なので、あえてピロボールと書かせて頂きますww
さて、ここでまずピロボール単体のお話を・・。
ピロボールには大きく分けると「テフロンタイプの無潤滑型」と、
「メタルタイプの潤滑型」の2種類に分けられます。
テインで使用しているのは「テフロンタイプの無潤滑型」ピロボール。
これはピロボール内部に自己潤滑性をもつテフロンライナーが接着してあるので、
グリースなど潤滑剤の塗布は不要なのです。
なので、日常メンテナンスの一環として、
ピロボール部への定期的なグリースアップは不要となります。
ピロボールアッパーマウントの日常メンテナンスとしては、
錆びなどの原因となりやすいピロボール部に付着した砂利やホコリを取り除いたり、
各部ボルト、ナット類に緩みがないかを確認すれば良いと思います。
ちなみにピロボールのヘタリ(磨耗)について、簡易的に交換時期を判断する方法は、
車高調からピロボールアッパーマウントを取り外して頂き、
ピロボールのボール部に指を入れて、(指が抜けなくならないように気をつけて!ww)
上下左右に動かしてガタを感じたら交換をオススメします。
またガタは無くとも、ほとんど無抵抗でボールがスルスルと回転するようでしたら、
交換時期は近いと思った方が良いでしょう。
ピロボールのガタは異音の原因となりますので・・・。
それでは次回の水曜日には、
「ショックアブソーバのピストンロッド(シャフト部分)に、
定期的なグリースアップは必要なの?」
についてお届け致しまーす!
【あっすぃ~】
[マツダ CX-5]TEIN EnduraPro【KEEAW】 カテゴリ:その他(カテゴリ未設定) 2021/08/16 11:17:12 |
![]() |
TEIN STREET FLEX DAMPER カテゴリ:その他(カテゴリ未設定) 2019/08/01 14:12:23 |
![]() |
【EDFC①】最先端の電動減衰力コントローラ!? カテゴリ:その他(カテゴリ未設定) 2019/08/01 14:06:35 |
![]() |
![]() |
トヨタ ランドクルーザー250 【開発アイテム】 <純正形状ショックアブソーバ> ・EnduraPro PLUS |
![]() |
スズキ エブリイワゴン 【開発アイテム】 <車高調> ・FLEX Z ・STREET ADVANCE Z4 ・ ... |
![]() |
トヨタ アルファード 【開発アイテム】 <車高調> ・RX1 ・FLEX Z <ローダウンスプリング> ・ ... |
![]() |
アバルト 595 (ハッチバック) 【開発アイテム】 <車高調>・FLEX Z |