2013年08月04日
新車で購入してから、早くも五年半経ってしまう。一応、試乗して買いはしたのだが、車の事で思い煩うのがバカバカしくなり、気易く判を押してしまったところから、我が闘争が始った。
コイツをディーラーで受け取り公道を走り始めた早々、「まっすぐ走っているような、いないような。だけどまっすぐ走っているかも・ ・ ・なんじゃこりゃ!」的な、先々代B4でもコテンパンにやられた、「この瞬間がスバルだね!!」ワールドをもろに体感してしまう。そして、失意の私は負の喜びでいっぱいとなり、顔が蒼褪めた。でも、今となっては、それも良き想い出・ ・ ・と、捉えるように頑張っている今の私。
剛性感とは無縁(チョイ、大袈裟)の、一斗缶をブッ叩いたような安っぽい微振動と、フラフラでアヤフヤな足回りの位置決め。それは、試乗の段階で、既に掴んでいたのだが、「コイツが出来損ないで、俺の手元に来るやつは違う!」なんて、ちょ~ポジティブに考えてしまったのが運の尽き、人の良さ。
試乗を含めて様々なスバル車に乗ってきたが、確かに、中にはビシッとした車も在るには在った。しかぁ~し、正直に言えば、「どいつもこいつも、ステアフィールがへんてこりんで、頼りない!」である。これでは、せっかくのシンメトリーなドライブレイアウトも台無しだろう。技術者も判ってはいるのだろうが、なかなか難しいみたいですな。
抜群の直進性・抜群の安定感・抜群の剛性感・ ・ ・吊るしの状態で? それって、本気か?? まぁ、まともに走らんボロ車から、レガシィに乗り換えて舞い上がってしまったのであれば判らんでもないが。でも、もうちょっと、経験を積むべき。それでも言い張るのであれば、おめでたい。・ ・ ・って、確か、この型がカーオブザイヤーを受賞した喜ばしい時に、ザ・カーの誌上だったか、私と同じ事を書いた勇気ある文屋さんがいたな。この人も、ステアリングの中立付近のいやらしさを指摘していたね。
月間カーグラフィックのDIT評でも似たような指摘があり、GTカーとしての資質に少々疑問を呈するような記述があったが、その感性こそが真っ当だと、私は断言しておく!
なんてこと書いたら、その筋の人から咬み付かれそうだが、私は単に、権威や数に媚て、感じることを放棄した「劇場のイドラ」ってヤツに、並々ならぬ反感を持っているだけ。
とか言いながら、今ではこの相棒、ヒジョ~に気に入っている。レクサスは現実的でないので横に置いておくが、こんなコンパクトなボディに2.5Lエンジンを載せたスポーティセダンなんぞ、この先、出てきませんぜ。OHCに4AT、おまけにトルクスプリットが玉に瑕だが、自己満足的な走りにはこれで十分。
EJ25・OHCエンジン、イイねぇ~! 駄馬と言えば駄馬だが、6.000rpmまでスムーズに仕事をこなす。中にはガサツに感じている人もいるみたいだが、ちゃんと回して乗ってきた? 3.000RPM 以上回したら壊れやすくなるなんて、本気で思ってない?
スバル乗りの中には、結構、こんな奇特な人も多数いるみたいだけど、だったら、珠玉の水平対抗なんぞ必要ないし、トヨタの安作り直四にでも乗っときましょう! ほんと、醍醐味を知らずして、もったいない話。だいたいねっ、水平対抗ってもんは、ブン回してナンボよ! ・ ・ ・なんてこと書くと、また紋切り型に、「レガシィはそんなことをする車ではありません! 道交法守ってる?」なんて咬み付かれそう。
それと、なんと言っても、ネガな部分を何とか潰そうと後付してきたパーツ達が、とても良い仕事をしてくれた。最初から、こう造っとけ! スバル!!
で、肝心の総評は・ ・ ・。吊るし状態では、怒り狂った私の手によって谷底行きだったろうが、アフターパーツ達によって救われた。そして、今では、良き相棒に。
ほんとは五年で乗り換えるつもりだったが、まるで着慣れたTシャツのようないい感じのヤレ具合になってきて、もう手放す気にはなれないね! 乗り潰しましょっ!!
Posted at 2013/08/24 13:54:01 | |
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