
下回り分解作業の図。
親から遺産を強奪!?した私、『立石かんな』ですw
さて、遺産は確実に間違いなく、手をつけることなく増やさないとなりませんw
もち、税金掛からない金額だし、そもそも私名義のものだし。
貧乏人ですから(xへx;
ここのところ、私の使う2001年製造のシャープの洗濯機が、キュコキュコと音を立てるようになりました。
脱水の時のみで、洗いやすすぎでは問題ありません。
最初はベルトがダメになったのかなー?
張らないとなーとか思っていたんですが。
そのうち、脱水が弱くなるようになり。。。
木曜日くらいに、まったく脱水しなくなりましたorz
脱水かけてみると、『んー。』とモーターの回りたがる音はします。
あれ?
洗濯機を斜めにして、ミラーマン植草の如く鏡を下において、LEDライトで照らすと、確かにモーターが回ろうとしているけれど、プーリーが回りません。
そこで、洗濯機を元に戻して、おもむろに洗濯槽の内側に手をいれて洗濯槽を回そうとすると。。。
『がっ!』と止まります。
んんっ!?
力を強めて回すと、『ゴリゴリ』言いながら回りました(^^;
少しマシか?と思って、脱水動作させると…。
脱衣所に響き渡る轟音w
下手すると、内槽飛ぶかな?なんて、ちょっと怖くなってしまいますwww
あー。
分解しなきゃダメね。
スマホで先人達の知恵をお借りするため、検索。
『何々?パルセーター(中央の羽)は、ホースバンドを加工して外すとな?』
で、早速加工。
隙間に差し込んで…
外れないじゃん!
ダメよ~、ダメダメ! ホースバンドの先~なんて~弱くて曲がってしまう~の~。
なんか最近、朱美ちゃんに嵌ってますwww
やれやれ┐('~`;)┌
さて。
私のシャープの洗濯機。
分解の手順としては、下記のようになりますw
シャープはおそらく全てこの手順だと思うwww(役に立つかどうかわからないけれどw)
1.パルセーターのセンターねじを外す。
2.ホースバンドのねじを全て緩めて、輪をストレートとし、先端2~3㎜をラジペンで90°に曲げ、パルセーター左右の隙間に突っ込んで引き揚げる。
(アーレンキーの小さなもの2つの短い方を、パルセーターの穴に入れて引き揚げるのでもよいかも。)
ホースバンドの先端は、ラックがないところがあるのが良い。
3.洗濯機の蓋やコントローラー部分などの蓋類を外す。
4.洗濯槽の枠を4つのロック(90°配置)を外して取り外す。
フックで引っかかっているだけね。
5.洗濯槽内槽を、ボルト4つ外して取り出す。
汚いんだわ、これがw
6.洗濯機横倒しにする。
7.クラッチユニットのバンパーを外す。
8.モーターユニットを外す。
9.クラッチユニットと台座板金一括を外す。
このとき、アース線とか、クラッチユニット動作機構に注意。
パルセーターのプラスねじは、大きなプラスドライバーで回すのですが、プラスの先がとがっていると舐めますorz
できれば、プラスドライバーの先端を削ってしまって全てのプラス穴になじむものとした方が良いです。
まあ、ボタンボルトの皿にしてしまっても良いけれど。
ここでクラッチユニットを理解。
洗濯機のクラッチユニットっていうと、ちょっと小難しい構造とか、電磁クラッチとか、そういったもので動いているかと思っていました。
先人達の知恵を拝見すると、確かに電磁クラッチ動作用の配線が生えているとか書いていますが…。
ただし、確認できる範囲では2010年製造のシャープ製洗濯機の場合、クラッチユニットの洗い&すすぎと脱水との切り替えは…。
『金属の塊を、金属バンドのスプリング特性で拘束する』
という、凄くシンプルな構造でした。
(もしかしたら、他のメーカーもこれが標準で、電磁クラッチと書いてあるものは、脱水の電磁弁かも知れない。)
金属バンドから腕が伸びていて、その先が電磁弁(多分脱水時の水の通路弁。)の機構に嵌っているのね。
で、脱水の時電磁弁が開くと、金属の塊の拘束がなくなり、パルセーターではなく、洗濯槽内槽が回るという構造(^^)
拘束時は、センターのパルセーターのみ回るのね。
洗い&すすぎ時
プーリーより回転入力。
↓
ギアロック&金属の塊拘束。
↓
センターシャフト内側のパルセーターシャフト回転。
脱水時
電磁弁により、排水動作。
↓
プーリーより回転入力。
↓
ギア&金属の塊の拘束外れる。
↓
金属の塊の回転がゴムブッシュを通して、内槽回転用の中空シャフト回転。
もちろん、ギアの中側にあるばねや、ゴムブッシュの部分などよく作られているなーって感じなのですが、もっとも『へ~』と思ったのがクラッチユニットでした。
金属の塊を金属バンドのスプリング特性で拘束するという…。
凄くシンプルで、凄くよく出来ていました(^^)♪
しかし、モーターの力も強いんだろけれど、拘束部って減らないのね。
この構造は思いつかなかったなぁ…。
これだから、機械は楽しいですw
さて、今回の脱水できない理由。
それは、このクラッチユニットにある脱水時の中空シャフトに入っているベアリングが焼きついたのでしょう、ダメになっていました。
手で拘束を外して回転させると。。。『ゴロゴロガラガラ』と音を立てて回ります。
キュルキュル言っていた時点でいやな予感はしていました。
先人達の知恵では、ベアリングは交換できるというものを見かけましたが…。
シャープのこのクラッチユニットは交換できません。(多分。)
漢字がたくさん書いてあるところをみると、このころから大陸製。
まあ、プーラーかけたりすれば抜けるのでしょうけれど、抜く時に問題点が。
パルセーターのセンターシャフトは、脱水用の中空シャフトの中にいます。
どうやらここのベアリングは、中空シャフトと一体物?と見受けられ、プーラーで分解して抜いたは良いものの、この小さなベアリングを破壊する可能性が大きいのです。
丁度、FCのリアハブベアリングを抜いた時のような感じ。
分解できても、そこからベアリングが抜けるのかわかりませんし、かつその部分は洗濯槽内槽との防水も兼ねたベアリングシールがいるので、これが上手く外せるかどうか…。
隙間から、モリブデングリスを注入して回してみるものの…。
相変わらず、『ガラガラゴロゴロ』と。
改めて実感するのは…。
『機械は、薬品等では直らない。』
これ以上の発言は避けますが、あんなのとかこんなのとか、色々と見かけますよね。
何かあれ?と思った時点で、もう無理なのですよ。
根本を直さないと。
一体物ということで、ここで断念です。
洗濯槽内槽とパルセーターの間に錆びたクリップが。。。それ以外の穴にも2.6のダブルセムスが(^^;
多分、バイト先の作業着を洗ったときだと思います。
取り除くと、内槽の回転が緩くなったので、いけるか!?と思ったのです。
だから、内槽を時間をかけてごしごし洗いました。
かなり汚れていましたが、かなりごしごししました。
しかし、無駄でした。
さて。
シャープにクラッチユニットが手に入るかどうか確認します。
このとき、修理窓口ではなく、サービスセンターに電話をかけてくださいね。
修理窓口だと、クラッチユニットがあるかどうか回答せず、修理のための下見とその日取りを聞かれますので、分解できたら要らないです。
で、サービスセンターへ。
お姉さんが一生懸命調べてくれて、該当品および置き換え可能な他品等の全国在庫を漁りますが…。
残念ながら、13年も前の洗濯機のクラッチユニットは無いようです。
(正式には軸ホルダという名称です。)
オークションで、他のシャープ製軸ホルダ(クラッチユニット)が新品で出ていたのですが、試しに先ほどのお姉さんに流用可能か聞いてみることに。
一生懸命また調べてくれて、部品点数の違いなどから流用不可と。
(寸法などは調べてもらえませんでしたが、流石にそこまでは普通してはくれません。)
構造は一緒なので、試しに落札してみようかなと思ったのですが…。
確かに細かい構造が少し違う。
取り付け穴も…微妙に違います。
最悪、寸法合わせて台座を溶接しないといけませんが、そういえば昔買った半自動溶接機があったような…。
まだ、溶接面とフラックス入りワイヤーとか買っていないような…。
遊ぶといっておいて、なかなか時間が取れないような…。
オークションで買って、一か八かという手もあるかも知れませんが、またコメントで『シンピンセンタクキガカエタノデハ?』と言われることはみえみえなのでwww
(でも、3,500円位だけれどねw)
また、溶接するにしてもすぐには出来ないので、洗濯物が(^^;
私の努力が足りませんでした。
潔く諦めて、洗濯機を元に戻して、新しい洗濯機を注文します。
最初は安い日立か東芝の洗濯機を考えていました。
日立はもともとモーター屋さん?ですから、こわれんじゃろ?と。
ただ、なぜか1万円も高いシャープの洗濯機にwww
ほんと、ちょっと前までは日立に心が傾いていたんです。
でも、サービスセンターのお姉さんの対応が実に素晴らしかった!
普通のことかも知れないけれど、年式を聞いてすぐに新しい洗濯機を薦めないところや、わざわざ他の型式の洗濯機のクラッチユニットが使えるかどうかを確認してくれるなんてのはなかなかないかなと。
大体は適合だけで、アウトって言うはずなんです。
それも、外したと伝えたら、修理依頼も薦めず。
凄く丁寧で、凄く親切で。
『全国のサービスなどの該当品および代替品在庫を調べたのですが、適合が無くご指摘の軸ホルダも部品点数などに違いがあるため、大変申し訳ないのですが、新しい洗濯機をお買い上げいただくしか…。』
と。
実は、この折り返し電話はすぐ掛かってこなかったのね。
いつもどこかのサービスセンターならすぐに電話がくるんだけれど。
おそらくお姉さん本当に色々と探してくれたんだなーってくらいの時間を置いて掛かってきました。
もちろん、2回とも。
今の洗濯機が何年持つのかわからないけれど、こういったときに頼りにするのはサービスセンター。
分解なんかは先人の知恵なんかをネットで見れば出ているけれど、部品の入手に困るとまずいもんね。
ただ、このときにやっぱり新しいものを薦められたり、修理依頼を薦められたりはあまり嬉しくない。
だって、分解しちゃってるんだものw
分解できるんだったら、やっぱり部品で欲しいし、部品交換でせっかく動くものを捨ててまで新しいものは欲しくない。
もちろん、この洗濯機じゃないといやだ!ってわけではないけれど、新品の入れ替えやら移動やら、リサイクル云々でお金掛かったりじゃリサイクルと言えないし。
ちょっと私の希望として言いたいのは、やっぱり日本のメーカーのものはサービスをしっかりして、かつその製品の実耐用年数を考慮して補修部品の製造期間を決めて欲しいのよね。
中身の部品は大陸とかかも知れないけれど、物に対する意識を変えて使い捨てから長期愛用に切り替えた方が良いと思うのね。
もちろん、それだけでは食べていけないので、あまり構造が何年も変わらないところは共通化するとか、値段の調整も必要なので、色々と考えていかなきゃならないところなんだけれどね。
安かろう悪かろうで使い捨てする時代には終わりを告げないと。
日本の製品が値段で勝負は出来ないのだから、そういったサービスで付加価値をつけないとね。
日本製品は高いけれど、耐用年数も長いし補修部品も手に入る。
サービスセンターの対応も良い。
おそらくは、なかなかサービスセンターの対応が良いところってあまり無いんじゃないのかなと。
自動車メーカーもそうであって欲しいなぁ。。。
今回は、シャープのサービスセンターのお姉さんの対応が非常に良かったので、1万円上乗せしてシャープの洗濯機(乾燥機能付)にしましたw
もうちょっと頑張ってもらう予定でしたが、13年間お疲れ様でした。