2017年02月04日
プラグコードと抵抗値
昔から、純正のプラグコードを使うように言われている場合がありますよね。
過去、ナイトスポーツさんのBBSでも話にもありましたし、いろいろなところで情報として出ています。
なんで?
どうして?
なんとなく、低抵抗コードよりも純正コードの方が良いと思っていましたが、抵抗値が少ないというのは通常は悪者にはなりません。
ただ、ダンピング抵抗というものもあり、いろいろと考えるのですが、いまいちこれという解が思いつきませんでした。
プラグコードの取り付け位置指定については、電磁誘導があるために位置を守らないと隣のプラグコードに乗ることになります。
プラスマイナスの電流が寄り添って打ち消すのなら良いのですが、行と帰りでルートが違う場合は電磁誘導が起こりやすいのです。
もちろん、NGKのコードなどは外へ磁界をなるべく放出しないように、巻き線にしてコアに磁気抵抗の低い材質を使っています。
(ということは、低抵抗だけれど巻き線なのでコイルとなり、スパークから電流は過渡的には流れにくくなるインピーダンスが高い状態。)
低抵抗コードでコードの配列を近接して行った場合、スパークさせたプラグコードが隣のプラグコードにのって、最悪は隣のプラグに誤点火なんてこともあるかもしれません。
たまたま今、セブン君ではなく台車のアルト君に乗っていますが、これが曲者でアルト君から降りるたびにバチバチと静電気が飛ぶのです。
どうにかならないものかと、バイトで履いている静電靴に目が留まりました。
あれは、ある程度の抵抗値を持った導電性の靴になります。
抵抗値0じゃないんだよね。
静電気を逃がすのだから、抵抗値0が良いのでは?と思うのですが、それでは帯電した場合にはショックを受けて、抵抗値が高すぎる場合には放電時間が長くなると…。
ショックを受けずに速やかに放電させて逃がすのが静電気対策なんだそうです。
帯電していたものが抵抗値が高くなると放電時間が長くなる?
どこかで聞いたような…、とネットを見ながらふと思うわけです。
そうか…。
ここで説明のつく式が浮かびます。
「導体断面積を単位時間に通過した電荷量が電流である。」と。
I=q/tという式です。
チャージされたコンデンサや電磁誘導されたコイルは磁気的に電荷を蓄えられます。
プラグの場合は、コイルの一次側から二次側に電磁誘導でチャージされプラグの両極の間の絶縁破壊でスパークします。
簡単には二次側コイルが供給源であり、プラグコード、スパークプラグ、が直列回路となります。
これらの構成物の中でプラグコードのみ低抵抗になった場合、コイルに蓄えられる電荷(磁気)は同じ、スパークプラグのギャップも同じとなり、異なるのはプラグコードの抵抗値です。
電流はI=q/tであり、蓄えられている電荷は同じなので、V=RIとすれば抵抗値が大きければ電流は流れにくくなり徐々に電流値は少なくなってきます。
電流流れる→コイルの電圧下がる→下がった分だけ電流流れる→さらにコイルの電圧下がる→さらに下がった分だけ電流流れる→繰り返し。
Rがふえるとこの繰り返し時間が長くなります。
絶縁破壊を起こすまでは、電流が流れないためプラグギャップにコイルで発生する電圧がかかりますが、絶縁破壊を起こすとプラグコードの抵抗値と絶縁破壊した抵抗値、プラグの抵抗値の直列抵抗です。
Iが変わると、蓄えられているqが同じとすれば、変化するのはtです。
コンデンサの方が考えやすいかもしれません。
抵抗値が低ければ、V=RIにより抵抗値が高ければ電流が少なくなります。
電流が少なくなれば、I=q/tであって蓄えられている電荷が同じならばtが長くなります。
コンデンサをバシッと短絡してすぐに放電を終わらせるか、抵抗器を繋げてしばらく放電させておくかのような感じです。
ただし、例えばプラグコードの抵抗値が半分になったとしても、実際の放電時間が短ければその差分はわかりにくいものとなりますし、プラグコードの抵抗値分だけ放電時は分圧されるので抵抗値が高いとプラグ間の電圧は下がることになります。(実際には絶縁破壊していれば、ほぼショート状態でしょうが…。)
理屈上は、抵抗値が高ければ放電時間が長くなるようです。
バチバチ飛ばして痛くなるのが嫌で調べていて、ふと気が付きました。
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電気のはなし | 日記
Posted at
2017/02/04 01:35:40
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