今から、10年以上前。
もっと前かしら。
私が聞いた話では、メモリとかダイオードとかのリマーク品が一時期で回ったことがあります。
どういった経緯でそれが出回ったかは知りませんが、確か緊急で製品を作らなくちゃいけなくて調達したんだと思うんですけれども。
リマーク品とは、知っている人は知っているかもしれませんが、売れているICとか高値で取引できるICとかがあると、それに近い動きをしたり規格(テスト)で不合格になったりしたICのマーキングを一回削ったり、塗りつぶしたりして、新たに売れているICや高値で取引出来るICのマーキングを入れるんです。
まだまだ日本のロジックICとか、メモリとか、ダイオードとか活況だった頃です。
そんなことがあってからは、必ず部品は正規代理店から購入し、市場から調達なんてことはしなくなりました。
お客さんがどうしてもっていう場合は使ったりしますけれど(保証は無しですが…。)
しばらくの間、あまりそんなに聞かなかったんです、リマーク品。
(堂々とコピー品は売ってますけれどね、そのままの型式表記でちょっと意味合いを変えて。)
たまに聞いたり、実際に引っかかったりしたのは、模造品(まあ、リマーク品なんでしょうかねー?)がでたりとかですかね。
パッケージ丸々コピー、バーコード丸々コピー。
メイド・イン・マレーシア。
マレーシアも意外と工場ありましたもんね。
でも、実際にはそのメーカーにはマレーシア工場はなく、そのようなラベリングも無いということでした。
未だと、大絶賛販売中の積層セラミックコンデンサ!w
外観なんか見たってわかりゃしないし、どこのメーカーかなんてのもわからないしね。
大陸から半島に買いに来て、大きな大陸のネットのモールで売るわけです。
非国メーカー・ム●タ製品って謳って。
まあ、理由はEVとか最近の最新デバイスとか、スマホとかタブレットとか。
一時期(というか、今もかな)どこにも在庫がないとか、手に入れるまでに納期未定とかってことが続いていたんです。
大半が向こうに流れたからね。
だって、国内なんて目じゃないんだもの。
案の定、手に入れるとロット番号が存在しないとかwww
あとは、電子部品商がわかっててコピー品ですって売ってたりとか。
でです。
そういうことはあっても、それは怪しい市場品を買うからと思っていました。
ところが…。
こんなこともあるんですねー。
ずーっと眺めていってもらえればわかりますが、SSDがリマーク品なんですよ!
アマゾンとかで出ているSSDもそうですが、なんとドスパラとかで売っている(売っていた)ものもリマーク品だと…。
いつも、不思議だったんですよねー。
メモリとかSSDとか、値段に結構差があるんですよね。
流石に大陸も進化していますし、台湾もかなり優秀ですから、まあそういった畑ってすぐ出来てすぐ収穫できる時代になっているので、あまり聞かないメーカーでも意外と作っていたりとか、買い物で済ませたりとかって思っていたんです。
ところが、まさかのリマーク。
リマークもそうですが、明らかに×印とか。
それも、もっとびっくりしたのは、廃棄から拾ってきてリワークしてヤフオクとか(汗)
それも、普通にリワークしちゃうレベルで、それなりにバッドセクタがあっても問題なくごまかせて、かつメモリの自作キットまであるという…。
で、誰が買うかって日本人が買うわけですよ。
ヤフオクもそうですし、安くてそこそこって思って使っているのがリマークとか、リワークできちゃってるものとか。
で、喜んでいるわけですよ。
レビューとかしてね。
おそらくですが、日本だと溶かして金が取れるとかってレベルだと思うんですが、向こうはゴミから集めてきて、それをはんだ付けしてしまうんですから驚きです。
BGAですから、普通のはんだごてってレベルではないわけです。
それも、個人でのリワーク率高いんでしょうから、そういった装置、道具、技術がそろっているんでしょうねー。
やっぱり安いものとかには裏があるわけですね。
ツイッターの方も、個人でやられるにはかなりハイレベルな方のようですので、なんだかまた違った世界や技術を見た気がしました。
ゴミですからね、ゴミ。
PC業界だけでなく、加工業界でも、向こうと取引するときには注意しているようで、最初の数ロットはきちんとしたもので、その後にダメダメなものを掴まされるようです。
それは、日本なんか置いて行かれて衰退していくわけです。
新品で新品を謳った商品だったり、昔ほどではないとはいえ、それなりにきちんと検査をしたもので、テストフェイルなものと市場を争わなきゃいけないわけですから…。
DRAMで負けたのも、NANDで負けたのも、人件費と廉価販売だけに負けたわけではなく、意外とこういった部分でも昔から見えないところで負けて踊らされていたのかもしれません。
良くあるCPUが希望動作クロックで動かないから、一つ下のクロックで販売するとかってレベルではないですよね。
もちろん、向こうの人は買わないでしょうし、売ってしまってもクレームリスクが引くければ、商売になるわけですから、それは凄いことです。
車の世界でも、怪しげなリビルトとかありますが、かなり今回の内容は衝撃を受けるとともに、かなり注意しないといけませんね(^^;
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ちょっとした技術 | 日記
Posted at
2018/09/26 22:43:18