というわけで、こんばんは。
立石かんなです。
しばらくブログを書くのが面倒くさくなりまして、ほったらかしで眺めるばかりでしたが。。。
まー、どうしてそんなに足跡つくもんかなとw
何を期待されているのかわかりませんがwww
何にも出てこないですよ♪
さて、私もだんだんと歳をとることに勝てなくなっていますが。。。
実は、それ以上に勝てない人もいるのです。
そう、コンデンサw
今、ホットな話題ですよね。
まあ、とあるメーカーさんがサージの問題?でリコールかけたわけですから。
まだ、リコールかけてくれるなんて親切な方だわw
以前、こんなの書きましたよね。
朝日さんのところを覗きに行ったら、こんなのがありました。
すごい簡単な回路なんだねw
さて。
コンデンサって、寿命があるのは皆さんご存知かと思います。
データシートを見てもらえればわかりますが、ある決まった充放電を繰り返すと、何時間持ちますよ♪というものです。
同じく、スーパーキャパシタにも寿命があります。
この時の寿命の考え方がどうやら違うらしいということが、前の仕事の時に知りました。
なにやら、パナソニックさんのデータシート及び技術資料を読みますと。。。
アルミ電解コンデンサは、充放電の繰り返しに弱く。。。スーパーキャパシタは満充電が続くのが良くないらしいのです。
スーパーキャパシタのオバケのようなEDLC(パワーシステム製)を使ったことがありますが。。。
岡村研究所の岡村氏の本も読んだことありますが、そんなこと書いてなかったなぁ。。。
さて、アルミ電解コンデンサ(スーパーキャパシタもそうですが。。。)が熱や繰り返される充放電に弱く、歳を取るごとに劣化していきます。
だんだんと容量が減って。。。みたいな。
実は、バイトでお客様に指摘されたことがあります。
長期にわたる製品や時定数を決めるような回路にアルミ電解はダメよwと。
えー、回路図で検図を依頼したときは言わなかったじゃないw
セラミックコンデンサなどに比べて、劣化が早いのですね。
また、まだこれが国内のアルミ電解コンデンサなら良いのですが。。。
東日本大震災の際に、電解液を作っていた工場が流されたらしく。。。
海外のコンデンサがわっっと増えたとか。
実は、産業界では国内メーカー以外のアルミ電解は採用しない傾向にあります。
それは、みなさんもご存知のパンクがあるからですね。
あの、PCの電源やマザーボードで有名になった話です。
これ以外にも、話がありまして。
実は、あるメーカーのある製品に電解コンデンサを載せることになりました。
ところが、それは自動車用の機器です。
このとき、かなりコンデンサの耐圧には厳しくて。。。かなり高価なんです。
通常、コンデンサの耐圧は、使用する電圧の3~4倍とかを選びます。
バッテリーの電圧が、12V(オルタが14Vくらい?)なので、まあ50V耐圧のコンデンサを選ぶのはまあいいとして。。。
これ以外に、JASOで決められた耐電圧試験やサージの試験がありますが、
その資料を物色してみると。。。あれ?20kVなんて電圧はないみたいです。
高くても、3桁オーダーの電圧でした。
それも、オルタが発電状態で、不意にバッテリーの端子をオープンにした時の電圧が高いらしいです。
意外と試験電圧は低いんですね。
通常、産業機器だとノイズ試験は行いますが。。。
それでも、1kV~2kVの1μsか、50nsが普通でそれに決まったところにかけるか、それともバリアブルでかけるかですね。
で、さらにはAC電源への試験なんですよね。
70V~20kVのサージ電圧ということですが。。。本当なのかしら??
もっとも、面白いのはサージに対する保護回路が何もはいってないのですしね。
ヒューズは選定を間違えると、ちょっとやそっとじゃ飛びません。
確実にヒューズを切ってやる必要があります。
普通なら、ヒューズの後ろにサージアブソーバやツェナー、バリスタなど入れて、確実にショートさせてヒューズを飛ばすのですが。。。
どうやら、ヒューズをちょこんと入れているだけのようです。
コンデンサには故障時に短絡モードになる場合と、オープンになる場合とがあります。
アルミ電解はどっちだったかな?オープンだったかな?
ヒューズが切れずに燃えたということは、ヒューズの定格があまりにも過大だったということも考えられます。
逆にヒューズの定格が適正ならば、通常の使用状況において、コンデンサは役目を果たさなかったということになります。
だって、例えば1Aのヒューズだったとするじゃない?
ヒューズには切れる電流と切れるまでの時間が決まっているのね。
そうすると、切れないということは1A以下しか出し入れしていないということで。。。
1Aの出し入れなんてしようものなら、あのコンデンサの容量からそんなに絞りだせるんかいな?と疑問も浮かびます。
それに、1Aを搾り出すには、電圧降下が必要で、そんなに落っこちるのかなぁ。。。なんてね。
サージで切れたのかそうでないのかの真相はわかりませんが。。。
ちと回路的にお粗末でしたね。
まあ、そういっている私も。。。普通にコンデンサぶら下げても問題ないんじゃ?なんて思ってたくらいですし。
そうじゃないと、50V定格のコンデンサなんて普通に使っているので、あちらこちらでパンクしてるんじゃないかなーって。
特に、20年選手の車もいますから。。。それで問題なくて。。。これで問題あると。。。
他に何か要素があったのかなと。
(まあ、純正部品はエンジンルームに電解コンデンサなど置かないでしょうけれどw)
コンデンサには寿命(特にアルミ電解)がありますから、ちょっと怖いことではありますね。
特にヒューズが切れないというのは。。。
実際問題として、本気でバッテリーの内部インピーダンスを補いたいのならもう一個バッテリーをぶら下げた方がインピーダンスが下がりますよw
こんなちっこいコンデンサではなんの役にも立ちません。
スーパーキャパシタでも一緒です。
EDLCなんてそれらしくさも偉そうな名前がついていますが、殆ど効果なしだと思ってもらっても良いかも知れません。
私が以前、ちょっとしたことで使用したEDLCは特注でメーカーに作ってもらったものです。
2.7Vのセルを10個直列で。
これで、20~30万円です。
サイズは、通常の自動車用バッテリーの半分くらいのサイズでした。
これだと、誤ってショートさせると壮大な火花を上げます。
溶接できるんじゃないかな。
これなら、多少バッテリーの補完にはなるかと思いますが、ふつーにバッテリーに繋げられません。
きっとホットなんとかって製品だと、バッテリーにつけてもパチッという程度でしょうけれど。。。
誤ってショートさせると壮大な火花を上げるので、空のEDLCをバッテリーに繋げようもんなら。。。
やっぱり火花を上げますwww
さすがに本気でインピーダンスを下げようとすると、とてもじゃないけれどふつーには繋げられませんw
間にスライド抵抗器を入れてゆっくり充電させて最後に短絡か、安定化電源でバッテリー電圧まで上げておいて繋げるかですかね。
場所もとるし、一度空っぽにさせちゃうと繋げるの大変だし。。。
バッテリー上がりなんてしたら、とても大変。
それだったら、バッテリーを2個並列にした方がきっと楽に内部インピーダンスを下げられますよw
以前書いていたブログでやってみようかと思い書きましたが。。。
EDLCを云十万でAss'yしてもらうお金がなくてねw
上記のEDLCは、私のお金でくみ上げたものではないので、今頃処分されているはずです。
まあ、面倒臭いってのもあるけれどね。
エンジンルームの温度は上がります。
温度が上がるごとに加速度的に寿命は短くなります。
あまり迂闊にコンデンサなど繋がない方が良いですよ。
コンデンサも歳には勝てませんw