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立石かんなのブログ一覧

2011年04月23日 イイね!

面白いから食らってみやう!

へっくしょーん!


はぁ。。。



風邪を引いたのかなぁ。。。




というわけで、こんにちは。
立石かんなの時間ですw





面白い記事をMyファンの方のところで見つけたので、皆さん食いついていないようですが、ちょっとくらってみやうかと思いますw




えーっと、最近はアーシング信者って言わないで、アーシストって言うんだってねw




まがりなりのも、大学で電気工学科を出て、大学院にて電気工学専攻だった私もアーシストって言葉は聞いたことがありませんでしたwww


今度から、偉い教授に教科書に載せてもらわないといけないね。

後ろの索引にアーシストって乗ることになるよw




さて、いくつか電気屋さんの観点から解釈してみましょうか。

まるで、聖書を解釈するように?あれ??それは怒られちゃうよね??一緒にすんな!(怒)って。





「電気の質を改善して、電装系が本来の働きをするようになるという理論です。
私は、さらに磁気を使ってノイズカットしているのが特徴でしょう。
また、エンジンアースのバッ直解除でノイズをボディーに吸収させるテクも、オリジナルです。
だから、エンジン静音化すると思ってます。」



さて。そもそもノイズとはなんぞや?

エンジンの振動のこと?音のこと?電気の電圧変動、電流変動のこと?


エンジンの振動は、そのエンジン自体がもつ固有の共振周波数に一致したときに、振動として現れるか、もしくはエンジンがきちんと燃焼していないかだと思います。

たとえて言うならば、水晶振動子とかテスラコイルとか。

まあ、すごーく簡単に適当に言えば共振を起こすとその振動の減衰が見かけ上0になるということ。

あっ、電気的な観点からですが、まあ機械的な観点でも同じかと思います。


音のノイズという意味では、人間の耳に対して不快か不快でないかですよね。



ロータリーに乗っている方からすれば、レシプロの高回転でのガチャガチャ音はとても不快に感じるのではないでしょうか?



さて、電気的なノイズ。


ノイズというのは、電圧的な変動であったり電流的な変動であったりします。
で、外部にノイズを発するというのは、その電気的な変動が磁気的な変動に置き換わって、他の電気的な部分へ伝わることですね。


たとえば、スパークプラグのコードの傍にもう一本のケーブルを這わせます。

そうすると、スパークさせるときに急峻な電流が流れ、それによって右ねじの法則に従い磁界変化が現れます。

現れた磁界変化は、もう一本のケーブルの周りに磁界を発生させ、そしてさらに右ねじの法則に従い、ケーブルに電流を発生させます。



もう一本のケーブルにとっては迷惑な話で。。。

それがノイズというもの、もしくはその磁気変化ノイズという解釈です。




しかし。。。

磁気を使ってノイズカットというのが出来るでしょうか?



先ほどの電流変化によって現れた磁界変化というものを外部に影響を与えなくするには2つあります。

1つは、もう一本のケーブルに逆向きに同じだけ急峻な電流を流すことです。

もうひとつは、その磁界変化を閉じ込めてしまうことです。



では考えて見ましょう。


↑↓


今、上のように電流を流します。

左の上向きの↑と同じ方向へ、右手の親指を立てて、グーッ!ってやってみてくださいw

そうすると。。。人差し指から小指はどちらの方向を向きますか?

矢印の右側から画面の奥を通って、矢印の左側から顔を出します。



もう一方の、下向きの↓と同じ方向へ、右手の親指を下にして、バッド!とやってみてくださいw

そうすると。。。人差し指から小指は、矢印の左側を通って画面の奥に向かい、矢印の右側から顔を出します。



ちょうど、磁界変化が反対を向きましたね。


磁界変化を逆向きにすることで、その磁界を打ち消すことが出来ます。


だから、ツイストペアのケーブルとか2本寄り添ったケーブルがあるんだよw


ただし、このとき注意しなければならないのは。。。

各々のケーブルが寄り添っていること、そして同じ電流変化で逆向きに流れていないといけません。


もし、少し離れていたり、電流の変化にアンバランスがあると、磁界は相殺されずに残ります。

影響が出るほどの磁界変化ではありませんが、ノイズとして残ることに間違いはありません。



ということは。。。


たとえば、一時期流行ったフェライト磁石やネオジム磁石などの磁界変化を起こさないものは意味が無いということです。
もし、同じ効果を磁石で出すのであれば、電流変化に合わせて磁石を絶えず動かしていなければいけません。



もうひとつ。

磁界をできるだけ閉じ込めてしまう方法があります。

それは、フェライトコアなど透磁率の高いもので集めてしまう方法です。


それ以外にも、鉄や珪素鋼板、アモルファスなどなどです。

しかし、それは100%ではありません。



電気は導電率の高いものの中へ閉じ込めることが出来ますが、
磁界は透磁率の高いものの中へ完全に閉じ込めることは世の中にあふれるものでは無理なのです。


それは、高い高いお金を出して装置を作れば閉じ込められますが。。。



で、じゃあフェライトコアを付ければすむ問題かといいますと。。。そうでもありません。



フェライトコアのデータシートを見てもらえればわかりますが、磁界変化の周波数(つまり電流変化の周波数。)にあわせて選ばないといけないのです。


しかし、これは磁気を使って。。。というものではないですね。



ちなみに、NGKのスパークプラグケーブルは、外皮の中にフェライトコアと同じような性質の層があります。




では、ボディで吸収できるのか?



ええーっと。

磁界と電界は常に直行します。

それは先ほどの右ねじの法則でお話したとおりです。



ボディーの中を電気が通ると。。。そこに磁界が発生しますが。。。

その磁界がボディの中だけを通るのか。。。




高々何ミリも無い鉄板です。

その薄いところをすべて磁界が通るのか。。。



たとえば。。。ボディ↑↑↑↑↑ボディ

というような、薄い鉄板で出来たボディの中を上向きの↑のような電気が流れたとすると。。。

右ねじの法則に従いますので、各電流間の磁界は相殺されますが、全部の電流を取り囲むような磁界変化は残ります。

この磁界変化が鉄板の薄い中を通るのか。


通らないとは言いませんが、おそらく磁気抵抗はかなり高くなり、外に漏れ出します。



電気に電路、抵抗があるように、磁気にも磁路や磁気抵抗があります。

また磁気抵抗も電気的抵抗と同じく、計算式があります。

磁路が長くなれば磁気抵抗は増え、断面積(磁気が通る)が大きくなれば磁気抵抗が下がります。



もし鉄の磁気抵抗が高く、ノイズが減衰することを吸収とするのであれば。。。


それは、そこに流れる電流からエネルギーを奪うということです。



ということは。。。ボディにアースすることでそこで損失を生みます。



これを見てね。




なにが言いたいかというと、もし。。。

そんなにノイズが乗っていれば、それはボディアースすればするほど損失を生むということです。

逆に言えば、損失しないということはノイズの除去が出来ていないもしくは、ノイズなどはじめから無視できるほど小さいということになります。



じゃあ、ノイズが小さいのならエンジンが静音化するなんてのに影響を与えるほどではないですよね。

逆に大きいのであれば、ロスが大きいことによる損失が影響をしめ、燃費など悪くなるはずです。



なぜならば、電気は同じガソリンから生み出され、ノイズも一緒に生み出され、そのロス分を燃料からエネルギーとして生み出していると考えられるからです。


いくら、電子機器がノイズを発生させるとしても、そのエネルギーを与えているのは発電から生まれる電気であり、それは燃料から生まれるエネルギーだからです。




それよりも。。。

後述しますが、ボディの抵抗値が銅線よりも低いのか?とも関係してきます。






さて。

「確かにボディーの抵抗値は高いです。
しかしあくまでもそれはボディがケーブルと同じ太さと仮定した時です。確かにケーブルとボディが同じ太さでしたら到底抵抗値では太刀打ちできません。素材や金属表面、断面の荒さがケーブルとはまったく違うからです。
しかし、ボディーはケーブルに比べ圧倒的に断面積が大きいのです。
断面積が大きいということはケーブルでたとえるととてつもなく太いケーブルでつないでいるようなもの。抵抗値は太さにも関係あります。」


相当ご聡明な方ですね。


まず、銅と鉄の抵抗率の違いは10倍違います、

それは、同じ断面積で同じ長さだった場合です。



ですが。。。

アースポイントと呼ばれる部分から、20sqなどの太い線バッテリーに這わせるのと、ボディを通してくるのとではどちらが抵抗値が高いでしょうか?


もちろん、アースポイントから20sqなどのケーブルを這わせる方が抵抗値は低くなりますよね。



そんなのわからないじゃん!って?


だって、アーシングケーブルは無くせても、ボディーは無くせないでしょ?w


ボディに対してパラにアーシングケーブルが入るということは、抵抗器で言えば並列に接続するようなもの。


「だから、ボディーは素材の抵抗値が問題にならないくらい太いケーブルなのです。
それらをわかっているのならば、『バッテリーの-極から個々の電装品にそれぞれケーブルを引っ張る』のではなく、電装品のアースをボディーに逃がしてやるほうが理にかなっているのです。
では、なぜ純正のままでは一般的な『バッテリーの-極から個々の電装品にそれぞれケーブルを引っ張る』アーシングをしたほうが効果がでるのかということになりますよね?ここが一番大事なことです。
バッテリーに直接戻すと聞くとダイレクト感があると錯覚しがちなのです。
重要なポイントはアースの太さとつなぐ箇所なのです。
答えとしましては、純正アースでは電装品を動かす為の必要最小限のアースしかとっていないのです。最小限の場所に最小量の電力をあたえれば車として機能します。
つまりコスト削減のためです。
本当のアーシングとは最小限を最大限にすることなのです。」



もうひとつ。

ボディの断面積だけではもちろん抵抗値は決まりません。
それは、あくまでもボディをケーブルとしたからです。


でも。。。ボディには色々な部分に接合点がありますよね。

ボディがすべて1枚板で出来てれば、そりゃ断面積で比べればよいでしょう。

でも、そうじゃありませんよね。
スポット溶接されている断面積で絞られ。。。ボディ形状で絞られ。。。





じゃあ、仮にすべてを鵜呑みにしてそうだったとしましょうよ。

前にも計算しましたけれど、20sqのケーブルを例に挙げれば。。。


R=ρ*L/Aですから、銅の抵抗率を16.8nΩmとすれば。。。

1平方の断面積を持つ1メーターの銅の物体が持つ抵抗値は16.8nΩです。


もし、1sqならば、1000×1000で割って16.8㎜Ωです。

で、20sqということは。。。0.84mΩです。


鉄であれば、100nΩmなので、

1平方の断面積を持つ1メーターの鉄の物体が持つ抵抗値は100nΩです。

もし、1sqならば、1000×1000で割って100㎜Ωです。

で、20sqだとすると。。。5㎜Ωですね。


0.84mΩの1m電線に10A流すと、8.4mVの電圧降下です。
5mΩの1mの鉄線に10A流すと、50mV降下です。


このボディの抵抗値が低いとするならば。。。1m行って50mV以下の電圧降下となります。



計算が大変だw


もし、鉄のボディの断面積が10倍の200sqだとすれば、単純に5mV降下です。
100倍の2000sqだとすれば、0.5mV降下です。


5m×2mのボディがあるとするならば、一番遠いところで7mですね。

ということは、単純に7倍すると。。。

58.8mVの電圧降下と3.5mV降下です。



あれ?銅線の方が抵抗値が高い?

と一見出来ますが。。。




さっきも言ったように、ボディを通すなら3.5mVの降下で、20sqのケーブルを通すなら、58.8mVの電圧降下ですが、ボディは無くせないでしょ?w


ボディが無くてアーシングケーブルだけで車が走るんだったら、そりゃ電圧降下が大きいでしょうが、ボディなしでは走れないんだし、アーシングケーブルをパラに入れることで、合成抵抗値は低くなりますから、バッテリーから直接ケーブルを引くのが間違いで、ボディに落とすのが正解ってことにはならないんですよね。



たとえば。。。極端な話をしましょうか。


ボディが1Ωで、アーシングケーブルが100kΩだったとしましょう。

まあ、100kΩもあったら取り付けないけれどねw


そのアーシングケーブルを1本アースしたいポイントに追加します。

ということは、ボディとパラですよね。


合成抵抗の計算式は知っていますか?

和分の積で表されるものです。

R1×R2/(R1+R2)ですね。


100kΩを100,001Ωで割ります。


あれ?抵抗値が下がりますねw


0.99999Ωと。


僅かではありますが、1Ωよりかは低い値です。


本数が増えれば、その分合成抵抗値は下がります。




アーシングは抵抗を減らすのが目的だったんでしょ?w



これはどんな値を用いても、合成抵抗は単体よりも低くなりますよ。

すなわち、鉄のボディを介しているのと、アーシングケーブルをパラにバッテリーまで引くのとでは。。。

パラに入っていた方が抵抗値が低いわけです。



もし、ボディを介して繋げていたとすると。。。


抵抗の直列つなぎとなるため、単純に抵抗値の足し算になります。



もう一度聞いちゃいますが、アーシングは抵抗を減らすのが目的だったんでしょ?w




抵抗値の合成の式からはどんな計算をしても、並列接続にした方が合成抵抗値は下がるのです。



もし、抵抗値があがるようであれば、それは端子の接触抵抗などのせいでしょう。

施工が悪いのです。(アーシングが効果があるといっているわけではない。)





「答えとしましては、純正アースでは電装品を動かす為の必要最小限のアースしかとっていないのです。最小限の場所に最小量の電力をあたえれば車として機能します。
つまりコスト削減のためです。
本当のアーシングとは最小限を最大限にすることなのです。
言い換えればバッテリーに直接戻すのでなく、純正では足りないアースを補ってやることがアーシングの由来になります。
どこが足りない(変えてやる)のか?
一番の原因は純正のメインアースがあきらかに容量不足なこと。
個々の電装品に電力を供給する為のケーブルが容量不足なこと。
話は少し飛びますが自作のアーシングでバッテリーが死んだ、オルタネーターが逝ったという事は聞いた事があると思います。
先ほど説明したとおりケーブルの長さにも抵抗値がかかわってきますので当然短いケーブル、長いケーブル、あるいは、太いケーブル、細いケーブルに電流を流しバッテリーの-端子に直接つなぐと電位の差が生じ、バッテリーや電装品に過大なストレスが加わり壊してしまうことになるのです。
高いボルト(V)やアンペア(A)を必要とる電装品から直接バッテリーアースをとる場合、細くて長いケーブルを使うとそれが高い抵抗となってしまし熱を持ち、焼き切れたり、故障したりします。
(特に+極側のアールを取る場合は最も注意しなければならない!)
だから、電位差を発生しずらくする為にも一度バッテリーの手前で収束して一つのケーブルにして戻してやります。
つまり、どう足りないアースを補ってやるのかの答えは、-端子からでているアース(メインアース)をできるるだけ太く短いケーブルでボディーにつなげることです。
そして、可能ならば直列つなぎのアーシングは非常に効能があります。」



これは。。。

自動車の電装設計の人間は。。。お前らおかしい!と言っているようなもんですねw

確かに極力コスト削減はしますが、ちゃんと安全率は掛けてますwww

チョンボしていない限りはね。


いったいどれだけ電気を流すのか教えてもらいたいwww

というのと、先ほどの合成抵抗値の計算、およびキルヒホッフの法則を知らないというのが一番痛いところです。


だんだん説明するのが馬鹿らしくなってきたから、こちらのキルヒホッフの法則をどうぞw



電位差なんて生じるわけ無いでしょうがw

ちゃんと上を読んで勉強してねwww



1点に流れこんだり出たりする電流の総和はゼロ。

電気回路に任意の閉路をとり電圧の向きを一方向に取ったとき、閉路に沿った各素子の電圧 Vi の総和は 0 である。
すなわち、AというポイントからBというポイントまでボディを通ろうがアースケーブルを通ろうがAの電圧もBの電圧もそれぞれ一緒。

変わるのは、各ケーブルに流れる電流が違うだけ。


わざわざキルヒホッフの法則を持ち出さなくても、合成抵抗の計算とオームの法則から導きだすことができます。




あっ、ちなみにバッテリーが死んだりとか、オルタが死んだりとかってのは。。。

私の知っている範囲では、純正のバッテリーからのアースだかに電流検知が付いていてそこの電流を検知することで、どれだけ容量が残っているかとかをみるのが。。。確かBMWにあったんだっけかな?

で、アーシングすると、そこを電流が通らなくなるので、オルタが充電できていないと判断して発電しっぱなしになって、バッテリー過充電だとかオルタの使いすぎとかだったような。。。


確か、みんカラなBMW乗りさんの報告であったはず。





言っとくけど、純正のアースが不足しているなら、とっくの昔に発熱するか燃えてるよw


中にある
「高いボルト(V)やアンペア(A)を必要とる電装品から直接バッテリーアースをとる場合、細くて長いケーブルを使うとそれが高い抵抗となってしまし熱を持ち、焼き切れたり、故障したりします。」

これはアーシングとは関係ない。


ただのケーブル選定がアホだっただけ。


たとえば、バッテリーをリアに移設した際に、ほっそーいケーブル使うとかね。




直列つなぎのアーシングも。。。前記合成抵抗と一緒。



「そしてボディーを強力なアースにしてやるとなんとサビ止めにもなるので効果的です。
そして次に電力を多く求めているところに同じく極太、極短のケーブルをいれてやるのだ。」


そしたら、錆止め剤はいらない。



錆びるというのは。。。鉄から電子を奪われて、そこに電子を一個余分に持った酸素がくっつくことで錆びます。

それが酸化というもの。


錆びさせないためには、鉄に常に電子を与えておけば。。。良いのかもね。



かといって、アースしようが何しようが電子が増えることは無い。


バッテリーの電子と陽子(といっていいのか)の総和は変わらないので、鉄が電子を放出したら、その電子を補う誰かがいないといけない。

バッテリーはその電子を補ってはくれない。


金欠の人間に、自分が金欠になってまで渡すお金が無いのと一緒。(エガちゃんのような善意は除く。)



つーか、それなら普通の車でも錆びない。

電位があろうがなかろうが、錆びるものは錆びる。



電位に起因する錆ってのは、電蝕だけ。

これは原理が違う。




ちょっと戻るけれど。。。


「例えば、抵抗値がまったく同じのΦ6で長さが20mとΦ3で10mのケーブルがあったとしましょう。この二本に流れる電力はまったく同じです。つまり、抵抗値が高ければそのぶん電力が通る道が広くしてやればいいのです。広くても抵抗がかかる道が長ければそれもまた抵抗になるわけです。」


電力じゃなくて、電流でしょ?w

つーか、言っている意味がわからんのだけれども。

断面積半分で長さが半分なら抵抗値は一緒といいたいのか?

抵抗値が同じで電力が同じと言いながら、抵抗値が高いならば、通る道を広くしてとかわけのわからんことを言ってるし。
それは、抵抗値を下げてるってことじゃないの?w


多分、断面積半分で長さ半分なら抵抗値は一緒と言いたいんでしょうがwww


抵抗値=抵抗率×長さ/断面積


ちなみにこれ、一緒じゃないからねwww
φ6ということは、断面積(さっき自分で断面積って言わなかったっけ?)は、半径×半径×3.14ですね。

まあ、ゆとり教育ではおおよそ3なので、3とすると。。。


27sqですかね?


φ3だと、1.5×1.5×3.14なので、ゆとり教育だと。。。おおよそ3として。。。

6.75sqです。


ちゃんと計算しようよwww


断面積半分じゃないから、一緒じゃないよね。


(ケーブルの20sqとかの表示は、実質断面積になります。ケーブル導体外径(たとえばより線。)から計算される断面積ではありません。)



ちなみに電力の潮流というものがあって、確かに電力は流れるのですが。。。

これは、どちらにどれだけ電力が移ったかであって、これらの問題とは関係ありません。





なんか突っ込みいれるだけで疲れたw





難しいことはありません。

オームの法則、合成抵抗値の計算、キルヒホッフノ法則、右ねじの法則等々。

ごくごく簡単なことで済む話なのです。




いかにも効果があるように書いてあり。。。ご本人様は相当お気に入りのようですが。。。



その子、彼女じゃないからね?w

営業だよ、営業www






そんなことはさておき、電気は難しくありません。


以上、電気屋さんの独り言でしたw



電気的な計算式、計算結果、法則等々に問題点、間違いなどあれば、ご指摘ください。

確認のうえ、間違っていれば修正いたしますからねw


ただし、ちゃんと電気的な理論、根拠を教えてくださいね。



~訂正~

右ねじの説明の矢印の向きの間違い、および抵抗値の計算の鉄の説明に銅と書いたため、訂正しました。
内容は変わってませんので、あしからずwww
Posted at 2011/04/23 12:20:18 | コメント(0) | トラックバック(0) | 電気のはなし | 日記
2011年04月16日 イイね!

金メッキと錫メッキ。  ~アース信者に告ぐ~

金メッキと錫メッキ。  ~アース信者に告ぐ~相変わらず、一部ではアーシングが活況なご様子でw




何件か足跡付けさせてもらいましたが。。。



エンジンからバッテリーまでアーシングするのは間違いで、エンジンからボディへアースするのが正しいとか。。。ノイズが減るとか。。。




そんなアホなw




それは、あなたの期待であって、事実ではないのです。

あなたは、あくまでもそれに片思いしているだけで、彼氏彼女ではないのです!www

AV女優は画面の中だけであって、あなたの恋人は右手なんです!



ふつーに考えれば、わかると思うんだけれどね。

勘違いしているってことが。




オームの法則と抵抗値を求める計算式によりそれはわかるはずなんですけれどねー。


オームの法則ってのは、電圧は電流と抵抗値の掛け算で決まる。


抵抗値は、抵抗率ρに長さを掛けて、断面積で割ったものです。



抵抗率は、材質によって決まります。

鉄よりか、銅やアルミの方が抵抗率が低いのです。



そう、鉄よりかね。





鉄?



NSXでも無い限り、アルミフレームって無いんじゃないの?


バイクはアルミフレームあるかもね。




でも。。。


ふつーに考えて、アースを強化するという観点からみれば、エンジンから直接バッテリーにつないだ方が抵抗値が低いのですよ。


ボディが鉄ならなおさら。



そもそも、アーシングをするということは、簡単に言ってしまえば抵抗値を下げるということ。


抵抗値の高い鉄を介してどうすんだよwwwということです。




長さが同じで断面積も同じなら、上記抵抗値の計算式より、明らかに抵抗値が高くなります。



それに余計なところを迂回させれば、余計抵抗値が高くなりますよね。



いや、馬鹿が計算してわかっててやってるならいいんだけれどさw




それにノイズ。。。

世の中にはダンピング抵抗というものが存在します。

確かに使う条件によってはノイズを低減することが出来ます。


使う条件によってはね。←ここ重要!w




しかし。。。アーシングとは相反するものです。


アーシングというものの目的は、電位の差をなくすのが目的だったはず。


抵抗入れてどうすんだよw


だったら、アース線の途中に抵抗器でも入れたら?w



まあ、アーシングの意味がなくなりますがwww







世の中には凄い人がいるもので、たいていのアーシングケーブルというのは画像にあるような20sqのケーブルを使用するかと思うんです。



それをわざわざ日圧の圧端付けて100sqとかねw



アース線だけ太くしても、純正のプラス配線太くしなきゃ意味ないですよwww


それは、バッテリーのプラスからのケーブルを太くするんじゃなくてねw

全部の配線を太くしないと意味はないですわ。



だってそうでしょ?w


いくら下水管が太くたって、水道から出てくる水が少なきゃロスすることなんて無いんだし。







さて。

相当前置きが長くなりましたが。。。

本題にw


えーっと、たいていのアーシングケーブルは軟銅線に錫メッキがされていると思います。

で、使用する圧端も錫メッキがされていると思います。


でも、世の中には金メッキとかの端子もありますよね。

色気出して金メッキでキンキラ金みたいなw



で、ターミナルにわざわざ金メッキ掛けてみたり。。。






私だったら。。。金なら金として持っておくけれどねw

メッキじゃ価値が出ないしwww





実は、電子基板の設計をしていると、色々と困ったことがおきます。


それが、錫メッキと金メッキの問題。



どれくらいのアーシング信者がそのことを知っているのか。。。

多分、この情報を流すと。。。アーシング信者によっては不安になってくるんじゃないかしら?w




実は、錫メッキと金メッキってのはあまり相性が良くないのです。



最近の電子機器って小さくなっていますよね。

そこで、FFCとかFPCケーブルっていうフィルムみたいなケーブルに端子がついているんですね。


よく、液晶とかHDDでピローンって出てる奴。




あれがトラブルを起こしました。




原因を調べてみると。。。


コネクタ側が金メッキ仕様のコネクタで、ケーブル側の端子が錫メッキ仕様だったんですね。


この状態で使用すると、端子の腐食が起き最悪接続が絶たれます。

また、ウィスカも発生しまして、最悪隣の端子とショートします。



それは、金と錫という異種金属の電位の違いから生まれる一種の電蝕作用なんですね。



そのため、データシートにもその点の注意事項が書いてありますし、代理店にも言われます。

こちらがそのような設定をしていると、勝手に問題の無い組み合わせに置き換わってます。



それだけトラブルが出たということです。






あくまでもそれはミクロの世界と思ったらそういうわけでもありません。

異種の金属が存在すれば、日本という湿度が高い国においては問題になります。

エンジンルームなど温度が高ければなおさら。





アーシングケーブルは、特注しない限りは軟銅線に錫メッキが掛けてあります。

あれに金メッキ端子を圧着すると。。。確実に電蝕やウィスカを発生させます。

まあ、ウィスカならそんなに大きく成長しないので、問題にならないかも知れませんが、電蝕を起こせばそこには抵抗が存在することになります。


最初のうちは良くても。。。そのうち。。。(汗)




さらには、圧端が金メッキではなく錫メッキ仕様であっても、馬鹿みたいにお金を掛けて端子台が金メッキ仕様だったら。。。

圧端以上に圧力が掛かりますから、その進行具合は。。。想像できますよねw




実は抵抗値を下げているつもりで下げていないとかってことになりますw



100歩譲って、金メッキ仕様にして抵抗値が下がったから体感できたとしましょう。

でも、それは最初だけです。


電蝕は確実に進みます。

それで効果が持続するなら、それは最初から効果が無かったというもの。



それに。。。イオン化傾向からいえば、金が一番偉いわけですが。。。

鉄は錫よりも卑な金属です。

その金メッキ端子をどこに付けますか?w

ボディ??

アルミはさらに卑な金属ですよ。



イオン化傾向が高ければ高いほど、溶け出しやすく腐食しやすいのです。



アースで抵抗を下げたつもりが。。。実は錆びさせてたなんてねw


アルミにステンのねじなんて最悪で。


アーシングするのに、ステンのねじなんか使ってたりしてw








少なくとも、色気を出すと色々なところや電位の違う金属を通りますので、お気をつけをw

抵抗値下げてるつもりが、下がってなかったりね。




そもそも、そんなに抵抗値が下がるものではありませんし。

オーダーが違いすぎます。

たとえば、いったい0.0何Ωが半分になったところで、そこで発生する電圧降下がどれくらいおきますか?

銅なんて金よりも抵抗率が低くて、それでもnΩmオーダーですよ。
1mでnΩで、それを断面積で割るんですよ?
1平方mで割れば、1nΩで、1平方㎜でやっと㎜Ωオーダーですからね??



たとえば、私の車のように古くなって銅の錆びたカチカチのアース線で、端子をいつも磨いていないような車なら効果があるでしょう。

それに、這わせておくことで、純正がダメになった時の保険的な意味合いや、後付けの機器を付けて電力を食うので帰路を短くしたいなどならわかります。


それでも、純正状態に戻るだけでそれ以上の効果はありません。




それに、アースを這わすことによってノイズも拾いやすくなります。

プラグコードの傍や一緒に束ねちゃってるのなんて最悪。


アース線にはノイズを取る効果はありません。

逆に拾います。


そこに磁界変化がある限り、往路と帰路が束ねられていない限り(たとえばコイルからプラグコードを通ってそれがすべて同じところを這わせたアース線で帰ってくるという意味。)、ノイズを拾います。



根本的にノイズを減衰させたりするのは、フィルタやフェライトコア、電圧変化減衰用のコンデンサなどはさまないといけません。
ノイズの減衰源にはならないのです。


フェライトコアだって、どうやって選んでます?

あれも、減衰できる周波数帯が決まってるんですよ?

ちゃんとデータシート読んでますか?www


それに、ノイズを減衰させるということは、そこでエネルギーを消費することになります。

ノイズの元を断たなければ、意味はないのです。








話がずれましたが。。。

金メッキは錫メッキとあまり相性がよくありません。

端子を使う際は、ご注意をw


あなたのケーブル混在してませんか?w
Posted at 2011/04/16 10:18:39 | コメント(10) | トラックバック(0) | 電気のはなし | 日記
2011年03月05日 イイね!

電圧と電流の進み遅れ。

前回のブログで記したCIVILという英語。


たしか、市民のって意味だったと思うんだけれど。



あのCIVILがコンデンサやコイルの過渡現象をあらわしているのは御存知でしょうか?




たとえば、コンデンサ(C)の場合、CIVと並んでいますよね。

これは、コンデンサに流れる電流に対して、電圧が遅れることを意味します。
IとVの並びが、Iが先でVが後でしょ?


逆に、コイル(L)の場合、VILと並んでいますから、コイルにかかる電圧に対して電流が遅れることを意味します。
VとIの並びが、Vが先でIが後でしょ?



これは、ステップ入力をしても、周波数をもった交流でも一緒です。




コンデンサの場合。


直流をステップ入力してみます。

そうすると、コンデンサが初期状態では短絡と同じ意味をもちます。

そのため、ドカーンとステップ入力的に電流が流れ込み、流れ込んでたまった電気量の対応して電圧が加わっていきます。
電気がたまり始めて、入力の電圧とコンデンサにチャージされた電圧差が少なくなるごとに電流値は少なくなり、最終的に同電位となって電流は0になります。


コイルの場合。


直流をステップ入力してみます。

そうすると、コイルにステップ入力的に電圧が加わりますが、電流が流れようとすると磁界が発生し、誘導起電力が生まれ、磁界の変化を妨げる向きに誘導電流が流れます。

そうすると、初期では電流が少なく、時間とともに増えて、最後は導通状態になります。
直流からしてみれば、短絡です。



このように、コンデンサでは電流に遅れて電圧が立ち上がり、コイルでは電圧に遅れて電流が立ち上がります。




交流を流しますと。。。


常に電流の向きが変化しているため、この進み遅れが常に発生します。




たとえば、交流にコンデンサを接続した場合、理想的には電流の変化に対して90°遅れて電圧が変化し、コイルであれば電圧の変化に90°遅れて電流が変化します。



皆さんの使う家庭の機器では、遅れ力率の機器が多くあります。
即ち、コイル成分をもつ機器が多いのです。

たとえば、モーターを使う機器などがそうです。



ここで力率とは。。。


電流と電圧の位相差(先ほど90°進むとか遅れるとかいった角度)をcosしたものです。


たとえば、電流と電圧の位相差が無ければ(0°であれば)cosθのθに0を代入しますと1となり、力率は1となります。


遅れ力率というのは、電流と電圧の位相差(角度差)が着くことで0.8とか0.7とかといった値になることです。

電圧に対して、電流が遅れている状態です。



実は、これはあまり電力会社さんにとっては嬉しいことではありません。

なぜならば、力率が悪くなると。。。同じ電力を送るのにより多くの電流を流さないといけません。



W=IVcosθにて有効電力は決まります。

cosθの値は、最大値が1であり最小値が0です。


力率が悪くなればなるほど、同じ電圧なら送り出す電流を多くしなければ、同じ有効電力ではなくなります。


そうすると、同じ電力を送るためには電流が増えた分電線を増やしたり太くしたりなどの設備投資をしなければならなくなります。

しかし、電気料金は有効電力で決まるため、同じ有効電力ならば同じ料金です。







さー、困った電気会社さん。


ちなみに、コンセントに単純に純粋なコイルやコンデンサを接続しても電気は流れますが、電気料金は取られません。(実際にはペナルティになります。)


それは、先ほどの90°の位相差があるといいましたが、この値をθにぶち込むと。。。


cosθ=0となり、VやIがあっても有効電力は0になるのです。




働けるだけ働かせられて、電気料金を取れないのではたまったものではありません。


そこで、電気会社さんはペナルティを設けましたw



力率が悪いところは、電気料金が高くなっているのです。

たとえば、簡易エレベータなどを設置している場合、力率が悪くなるので通常の契約ではなく別の契約となっていると思います。





では、遅れ力率が殆どですが、じゃあ電気会社さんはどうするのか?

実は、進相コンデンサというコンデンサを入れて、力率を改善するのです。(力率改善用コンデンサ)

先ほど、コイルの場合、電圧に対して電流が遅れ、コンデンサの場合、電流に対して電圧が遅れるといいました。

言い換えれば、コンデンサの場合、電圧に対して電流が進んでいるのです。



そのため、コンデンサを挿入することで遅れた分の電流を進ませることが出来ます。




これ以外にも、力率改善回路(PFC回路)やアクティブフィルタ等でも力率を改善することが出来ます。



こうして力率を改善することで、できるだけ不要な電流を減らすことが出来ます。






交流を例にしましたが。。。

高周波でも、過渡的な変化でも基本は一緒です。


特に高周波は、直流とは逆の性質を示します。

直流の場合、コンデンサは切り離しであり、コイルは短絡ですが。。。

高周波の場合、コンデンサは短絡であり、コイルは切り離しになります。(実際は完全切り離しではありませんが。)





コイルとコンデンサは反対の振る舞いをし、そして電流や電圧は進んだり遅れたりするのです。
Posted at 2011/03/05 03:26:44 | コメント(1) | トラックバック(0) | 電気のはなし | 日記
2011年03月05日 イイね!

GNDは必ずしも同じではない。

えー、こんばんは。

ついさっきまでアルバイトで回路図とネットリストを追っかけていましたw


ネットリストというのは、回路図CADから吐き出される「つなぎをあらわすリスト。」のことで。


きちんと自分の意図した通りに、配線が繋がっているかを調べるのです。



回路図CADって、便利な反面。。。

意図しないところで、勝手に?いや。。。不意に繋がってしまったり、接続名を揃えると繋がってしまったり、逆にちょっと違うだけで繋がらなかったりしますので。。。



回路図とネットリストを照らし合わせて、間違っていないかを確認するんですね。




たとえば、回路図上で3.3Vと+3.3Vは別の接続として認識されます。

もちろん、5Vと5.0Vもね。



ICのCADパーツを自分で作った際も、通常はデータシート通りにVccとかするんですが。。。


迂闊にVccとかにすると、3.3V系に繋ぎたいのに5V系で使ったICにVccがあると、そちらに繋がってしまうとかw



機械設計は、出来上がっても追加工や作り直しが容易ですが。。。

基板を作ってしまうと。。。これを修正するのは容易ではありません(汗)







さて、本日は基板のGNDの話。


通常、電源側である+3.3Vや+5Vに対してGNDが存在するわけですが。。。


電源の種類が沢山あるのに、なんでGNDが一種類だけ??

と思いません??



実際には、SIGNAL GNDやPower GND等々色々なGND(アース)があります。

で、さらにはFGがあったりするわけです。




そこには、回路設計や回路のパターン設計のノウハウがありまして。

全部GNDに繋げちゃえ!というわけにはいかないのです。



私ら回路設計屋さんが良くやるのは、電源のアース(PGND)とシグナルアース(GND)を分けて使用したり。。。

アナログのアース(AVss)とシグナル(Vss)のアースを分けて使用したりします。



そこには色々な理由が絡んできます。

ノイズであったり、電位の違いであったりします。


絶縁を保つためにも、わざとGNDを分けたりします。



スイッチング電源なんかを使っていると、非絶縁型と絶縁型とあります。

このうち絶縁型は、入力のGNDと出力のGNDは必ず別れています。


どうやって分けるかと言えば、大概はトランスにて絶縁を行います。

それ以外にも、SSRを用いて絶縁することもあります。



なるべく1次側(電源側)のノイズやらなにやらを2次側(負荷側)に回り込ませないようにしたり。。。

絶縁することで、意図的にGNDを浮かせて(この場合、大地やケースに対して。)しまうこともあります。




大元の電源側というのは、大きな電流の流れるところです。
そして、電流の変化も大きかったりします。

そのような状態のときに、GNDを区別せずにつなげてしまうと。。。

大きな電流の変化によるノイズや、グラウンドの電位変化などをもろに受けてしまい、肝心のシグナル側の電位が変化してしまうのです。


GNDとはいえ、抵抗を持ちますから、そこに大きな電流を流せばオームの法則に従い、電位差が発生します。



そのため、DC-DCコンバータやレギュレータなどの手前でGNDを設けたら、出力側のGNDとは区別して1点で接続します。(1点アース)


特にパラにDC-DCコンバータやレギュレータを使用している場合は、その影響も大きくなると考えられ、レギュレータのGND端子で意図的に1点アースにすることがあります。


また、このときGNDのパターンが折り返さないようにしています。
つまり、入力側のGNDが出力側のGNDから入って、同じルートを通って出力側に吐き出さないようにします。



また、アナログ回路とデジタル回路の間のGNDも1点アースとして、接続して電位は同じだけれど、電気は流れない状態にすることもあります。


アナログ信号に、デジタル回路からのスイッチングノイズが乗る事を嫌っての処理です。

また、パワーを持ったアナログ信号をデジタルGNDに流さないようにするという意味での処理でもあります。


デジタル回路というのは、高速でLoとHiを行ったりきたりします。

アナログ回路においては、アナログ量をA/D変換するわけですが、そこにデジタルのスイッチングノイズが乗ると。。。サンプリング周期やサンプリング方式にもよりますが、そのスイッチングノイズをA/D変換してしまう可能性もなきにしもあらずなので。。。


できるだけ、デジタル回路はデジタル回路で完結し、アナログ回路はアナログ回路で完結するようにします。


ただ、電気的に絶縁してしまうと問題のある場合があるので、電位ずれを起こさせないために1点でアースします。
即ち、一点でアナログGNDとデジタルGNDを接続するのです。


もちろん、アナログ用の電源とデジタル用の電源は分けて搭載するのが普通ですから、電流の帰路はそれぞれの回路内で行い、ある一点で同電位とするのです。




このあたりのやり方は、回路設計者やパターン設計者の設計思想や経験によるもので、必ずしもそれが100%というわけではありません。




AC電源とDC電源とが絡んでくると、GNDをどうするかという問題が出てきます。

回路設計を間違えると。。。GNDが交流電源の上に浮いていたりしますw






また、出来るだけGNDをベタとします。
空いているスペースもGNDで埋めたりします。

逆に意図的にGNDを抜くことがあります。
GNDを抜くときは、大概は絶縁距離の問題であったり、付近に電流を流したくないときに行います。


ベタとは。。。ベタ塗りのベタです。。。たぶんw



空いているスペースをベタGNDとするのは、色々と理由がありますが。。。

ひとつは、余計なループを作らないようにすることです。


余計なループとは。。。


そこにコイルの成分(L成分)が入ってしまうからです。

このコイル成分というものが曲者だったりします。


コイル成分というのは、電流の変化を妨げる作用をします。


英語でCIVILという言葉がありますが、これが覚え方のひとつです。


VILと並んでいますよね。

これは、電圧Vに対して電流Iが遅れるということです。


即ち、電子基板において、高速でスイッチングするような過渡現象が発生した場合、電圧の変化に遅れて電流が変化します。


要は、コイルに電圧をステップ的にかけても、電流はじわーっとゆっくりとしか流れないのです。

このときの変化は、確か指数的な変化(とはいっても、e(-t/τ)の変化)になります。


時定数ってやつですね。


この時定数は、回路上のR浮遊のLから成り立ち、τ=L/Rとなります。

t=τとなったときに、Iは最大値の63.2%までしか達していないのです。




できるだけ、浮遊のLというものを少なくする必要があります。

そのため、ベタGNDとして埋めてしまうことで浮遊のLを少なくすることが出来ます。





マイコンの説明書には、アプリケーションノートとして1点アースが記述されていたりします。
GNDを分けなさいと。


そのため、マイコンによってはAVssとDVss(Vss)という端子があり、アナログとデジタルで分かれているのです。


GNDというのは、必ずしも同じものではなく、用途によって分けなければならないのです。
Posted at 2011/03/05 02:41:02 | コメント(0) | トラックバック(0) | 電気のはなし | 日記
2011年02月19日 イイね!

アーシングを考える。

アーシングを考える。さて。


本日は、電気のお話。













最近、なんだかオカルトグッズ関係がブログで流行っているようですね。

ずいぶんと活況な御様子で。


御立腹の方(抹消届けを出した方?)も?いるらしく、ブログが消された(抹消した?)だのなんだのって。。。


面白そうなので、私もいっちょ書いてみますかw





まず、結論として最初に言っておきます。

アーシングに効果があるかどうか。。。?


それは、あなたの車がもともと不調だっただけw

んで、新車設計時のそれよりも良くなることは無く。。。


とでも言えばいいかな?



この結論は、私自身がどうこう言うつもりはあまりありませんが。。。

まあ、電気屋の私自身の考えとしましては。。。


新車設計時よりも良くなることは無いと言っておきます。

最初に。



アーシングをしたことで、インジェクタの噴射量が下がって燃費が良くなったとか、加速が良くなったとか。。。

それは、アーシングをしたから必ずしも良くなったとは言えません。

なんでか?


そりゃ、不調になってインジェクタの噴射量が下がっても、燃費が良くなるから。



あくまでも、センサの値からコンピュータが判断した値で指令が送られます。

んで、それにあわせてインジェクタが燃料を噴くわけだけれど。。。


インジェクタがどれくらい実際に燃料を噴いたかはわかりません。

指令よりも実質下がっているかもしれないしね。


もしそれが、フィードバックされるセンサの値からコンピュータが目指した値とあまり相違が無ければ、すなわちおかしいと思わなければ、それは正常と判断されるわけで。


もし、仮に万が一。。。アーシングしたことで実際の指令通りにインジェクタが燃料を噴かなくなれば、それはアーシングをしたことで良くなったとは言えないのですよ。



これは、他にもセンサ類等にも言えることであって。


仮に、極端な話をすれば。。。



クーラントレベルセンサの出す電圧が少しおかしかったとしましょう。

じゃあ、アースがおかしいんだべって、クーラントレベルセンサをアーシングしたら。。。どうなる??




みんなで考えてみよう。

クーラントレベルセンサの出す電圧が少しおかしいんだ。

これはアース不良だ。。。って。



































もし、アースすれば良いと回答した人。

たぶん、一生クーラントが減ったことに気がつかない可能性も出てきますよw



クーラントレベルセンサは、たとえばFCで言えば、アースに落ちることで正常と判断されます。

言ってる意味わかるよね?



クーラントレベルセンサは、クーラントに浸ってアースに落ちていることで正常と判断され。。。

クーラントが下がって、センサがクーラントにつかなくなると。。。クーラント不足と教えてくれるわけです。



そのため、FCのクーラントレベルセンサの配線は、一本だけ。

その一本をカプラから切り離してアースしなくなると。。。警告灯がつくはずね。



これは、配線図を見ればわかるはず。



んで、これにアーシングしようものなら、おそらく一生クーラント不足に悩まされることは無い。。。ではなく、クーラント不足を知ることは無いのです。




あくまでもこれは極端な話なんだけれど、もしかするとアーシングすることで良いと思ったことが。。。実は不調だったってこともありえるわけです。






さて、こういう私も、アーシングのケーブルがFCのエンジンルームを這っております。

そこまで否定?しておきながら、なんでアーシングのケーブルが這っているかって?




試しにアーシングして、アーシングケーブルに流れる電流を測ってみたかったのですよ。

実際にどれくらい流れるのか。



測定した結果、たしかあのときは4Aとかだったかな?



もともとの理由は、アイドリング時にポンポンとアフターファイヤーまで行かない生ガスの振動が嫌だったから、それを無くせるかなと思ってね。



結果からいえば、なくすことは出来なかったし、おそらく燃費も加速も良くはなっていないと思います。








んで。






メーカーさんは、ボディアースにするわけですよ。

バッテリーからボディ、んで負荷からボディ。


ボディをアースとして帰路をボディにとるわけですね。



ここで、不思議に思ったのは。。。ボディって広い面積があってボルトやスポット溶接で何点も接触しているのに、4Aってずいぶんと大きいな?と思ったのね。




電気ってのは、流れやすいところに流れるわけです。

たとえば、20sqの銅線と鉄の年月のたったボディとで抵抗値を比べるとどうなのかなって。



抵抗値は、抵抗率に長さを掛けて断面積で割った値ですよね。


長けりゃ長いほど抵抗値は高くなり、断面積が広けりゃ広いほど抵抗値は低くなるわけです。



鉄が電気を流すって言ったって、所詮鉄だからね。

銅やアルミに比べれば、抵抗率は高い。



その証拠に、IHは鉄なべで無いとね。

抵抗値が高いからこそ、渦電流と抵抗値による熱によって暖まるわけさ。






まあ、それでもボディの方が計算上は抵抗値が小さくなるのかな?

電線を省けるってメリットもあるよね。


鉄に比べりゃ銅は高いからね。




ただし。。。アーシングすれば、ボディにパラになるわけで、全体の抵抗値が下がるのは事実。


そういった意味の効果というのはある。

でなきゃ、アーシングのケーブルには電気は流れない。



電気は流れやすいところを流れるわけで、アーシングケーブルが流れにくければ、意味なんか無いのだ。







私がアーシングを残したもう一つの理由。




画像を見てもらおうか。

これは、FCの電気配線図から拝借したもの。




エンジンのアースはどうなってる?


バルクヘッド側の1本だよね。





マツダの設計者がおかしいとは言わない。

実際に問題にならないわけだから、問題はないはずですよね。




でも。。。嫌に細い気がしないかしら?


FCを所有している人ならわかると思うけれど、ほんとにひょろっとした申し訳程度の配線しかないはず。





それがだよ、T側のプラグの電流の帰路やセンサの帰路、クーラントの帰路を担っているかと思うと。。。


ずいぶんと頼りないのも事実。



本当に許容電流や帰路の電流の容量を考えたか?ってくらい頼りないよね。


2線のセンサなら良いわけですよ。
帰路はそこを通らずに、2線のうちの一本をたどるわけだから。




それに、配線は熱や酸化で硬くなる。

先ほどのクーラントレベルセンサなんて、配線折って取れちゃった人多いんじゃない?w





そういう意味では、配線抵抗から考えれば、バッテリーからエンジン側のアースポイントまでアーシングケーブルを引く価値はあると思います。


わざわざ頼りないケーブルを通して、かつ酸化しちゃってるようなコネクタを介してボディを通してって。



FCはできれば、後期のノックセンサがつくタップにアース線を取り付けてあげたい気もする。

そこから、各コイル&イグナイタ(T側)までのループを小さくしてあげたい。




普通にオームの法則から言っても、そうだよね。

ループが大きくなれば、それだけ距離が長くなるわけだから、抵抗値は高くなり。。。

影響が出ないとは言えない。


まあ、もともと純正のプラグコードは㌔オーダーで抵抗が入っているから、微々たる物かも知れないし、効果は体感できないかも知れないが。。。

ただ、電気的な観点から言えば、余計な抵抗は排除したい。



そういう意味では、あながちアーシングが単なるオカルトで悪者である。。。とも一概には言えないとも考えられる。



浮遊のLを少なくするためにも、行きと帰りは同じところを通してループを作らないのも磁気的な観点から言えばあながち嘘とも言えない。






ちなみに。。。

私がやっているバイトでは、この辺が厳しいのよね。

パワーやグランドは、必ず川の流れの如く、上流から下流に向かってだんだんと細くなるようにしなければならないし、できるだけグランドはベタで。

グランドバウンスなんてのもあるわけですよ。


ループなんか描こうものなら、そこに浮遊のLが入って問題となるし。。。


できるだけ、行きと帰りは同じ経路をたどるように。




車の場合、そこまで頻繁にON,OFFを繰り返すようなスイッチングってのはあまり無い(点火系は別ね。)のだけれど、ただ相似的な観点から見れば、アーシングもそんなに極悪オカルトと言われるほどでもないのかなと。




前回の「コンデンサの怪」というのもそうだけれど、どうもこういった電子基板的な相似観点を持ち込んだのが、コンデンサチューンと呼ばれるものであったり、アーシングと呼ばれるものだったりするのかなと考えられるわけです。

あくまでも電気的にみてね。



いまやコンデンサ無し出来るだけ多くのグランド無しでは、電子基板はありえないからね。







燃費云々や加速云々の体感は別としても、電気的な観点からすれば、完全に意味の無いものとも言えない気もしますね。





さて、実際のところどれだけの電装系の設計者さんが、ボディアースのための配線の許容電流を計算して出しているのでしょうかね?

別に設計者さんが悪いとか、アーシングが良いとかのそんなレベルの話じゃなくてw


単純に興味の範囲として。。。。

どれくらいの負荷を繋げてどれくらいの電流を供給するので、この部分のアース線は、何sq(AWGいくつ)までの配線であれば、設計電流に対して何倍の安全率を掛けているので、計算から導き出したボディの抵抗値から言っても、ボディアースで問題ないはずだと。


まさか、やっていないと思うけれど(凄い期待しているんだけれど)w
実車試験で電圧等を測定したらOKだったから、設計上問題ないなんてまさか言っていないよね?(凄いその答えを期待していたりします)w


もちろん、設計上こうなるから実車試験でもそれと同じになったと確認しているよね?w






というのは。。。


実際に自分で何かを設計してみるとわかるんだけれどw

最初は、実機でOKだから、OKじゃんて思うんだよね。

んで、上司とかがなんでOKなんだ?設計上問題のないことを確認しているんじゃないのか?それをしなけりゃ設計じゃない!ってうるさく感じるんだけれどねw


これが一人で回路ひいたり、他の人の回路に追加したりするときに、だんだんとそれが気になるようになるんだよねwww

特にお客さんから設計費用貰って、一発勝負で物を作らなきゃならなかったときほど、本当にこの設計で合ってるのか?
間違っていないのか?

許容電力は?許容電流は?間違いなく、その電圧で動作する?間違いなくその電圧が出る?って不安になって、根拠を見つけようとするようになるんですよw



実機で作った後も、どうしてそれになったのか?
その実機を組み立てて動作した根拠は?
問題ないのか?どういう仕組みだ??って。


FETを山のように組み合わせて、あーだこーだつじつまを合わせるときなんて、スレッショルド電圧を一歩間違えるだけで、動作がばらばらになるからね。




だから、設計をする者の興味として。。。

実際のところどうなのよ?どこまで計算出来て根拠はあるの?って思うのよね。




もし、電装系の設計者さんがいたら、こっそり教えてもらえると助かりますwww
Posted at 2011/02/19 01:19:04 | コメント(1) | トラックバック(0) | 電気のはなし | 日記

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「今度は、お金かけないとアイデアのパクリはできないでしょ。」
何シテル?   07/17 03:35
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