i-takaさんのブログを読んでそういえば…と。
過去に直接的には書いてないけれど、ちょっと危ない部品流用があったのは皆さんご存じでしょうか?
書こうかどうか迷って、情報として持っていたけれど、過去のブログを見ても書いていないよう(遠回しには書いたかも。)なので、もうそろそろ出そうかと思います。
実は、FC3SやFD3Sで一時期大容量マスターシリンダーにハマっていたころ、いろいろと部品を入手して遊んでました。
具体的な品番は避けますが、最大で1-1/16サイズだったかな?まで大きくできます。
同じメーカー内での流用なので、そこまで大きな弊害はありませんでした。
良くあるのは1インチマスターですよね。
センティアの。
まあ、個人的にはここまでが安全圏じゃないかなーって思ってはいたのですが…。
まあだいたい高いよねw
中古も相場が上がることが多いと思います。
先に言うと、安全圏とは言っても厳密に言うとオーバーホールキットが出るものはいくつかのうちの一つになるので、全部センティアマスターって名乗ってるから大丈夫というわけでもないのです。
センティアの車体番号控えたわけじゃないでしょ?w
見た目一緒でも、違うってこともあります。
私が過去壊した、FC前期型マスターにFC後期型オーバーホールキットを使用するなんてのも、間違いの一つですね。
確か長さが違うんですよね、あれ。
エア抜きの際に運良く?アルミのピストンが砕けたので、そのまま使うことはなかったのですが、以前にも書いた品番の重要性がこういったことに現れます。
白セブン君はセンティアマスターですが、もちろん車台番号なんて覚えてないので…。
手に入るオーバーホールキットと外した実物を比較して一致したのを確認してからオーバーホールと。
後々追うのはかなりめんどいから、流用は辞めておいた方が良いと思います。
で、ここからが危険領域に入ります。
センティアマスターが高いと考えて、他に流用できないものを探すと。
なんなら、安く手に入れて高く売れるもの。
出てきたのは、ランエボのマスターシリンダー。
ヤフオクやSNSに出てくる前から情報としては入手したのですが、結果としてやりませんでした。
ぶっちゃけ、あれを細かい説明なしでFD3Sに流用を謳うのはかなり危険だと思うのよ。
理由としては、モデルの途中でマスターのブレーキパイプ接続が変わっているからなんです。
親会社とか資本とかの関係上なのかな?
古いものは、マツダもトヨタも使っている一般的なダブルフレアなんですね。
でも、途中からコンベックスに変わってるんです。
ブレーキパイプ側があのそろばん玉みたいになっているやつね。
普通のダブルフレアはマスターシリンダー側がそろばん玉みたいになってるんですね。
だから、そのままじゃ使えません。
もっともそれ以前の問題として、1-1/16マスターだとしてもストロークがどれだけなのか見ないと意味ないんだけれどね。
ストロークが純正より短いんじゃ意味ないし。
じゃあ、どうするかっていうとダブルフレア⇔コンベックス変換しないといけません。
これが確実かな。
過去、私がフレアリングツールを買ったのは、これがやりたかったんですね。
結果としてめんどくなってやりませんでしたけれど。
日産のキャリパーでもやりがちだけど、ダブルフレアからバンジョータイプにしちゃうってのもありですが、綺麗に面研できるかどうかが問題。
(日産のキャリパーはそろばん玉を抜いてね。)
まあ、バンジョーボルトが長さ等々寸法的に合うかどうかをちゃんと確認しながら、場合によっては加工が必要ですので、適当な説明のDIY情報って右から左に受け流すのが正解だと思うんです。
特に重要なブレーキ系統だからね。
酷いのは、バンジョーに変換したのに面研すらしてないっていう…。
なんかネットとかオークションとか、場合によっても動画とかだと、さも簡単にDIYで交換出来て安く性能アップなんて言ってたりしますけれど、ちゃんと構造を理解してないとかなり危険ということです。
まあ、ダブルフレア⇔コンベックス変換も簡単にはできない(フレアリングツールを使いこなせてないと漏れる。)ので、そこを業者にお願いしちゃうと安くはないから、どうしてもやりたいのならi-takaさんのところとかにお願いするとかの方が良いような気がしますね。
そんなリスクをやってくれるかどうか知らんけどw
ただ、まじめな話、本当に適当なDIYが存在するのも事実なので、簡単にできるんだ!なんて安易にスタートしない方が良いです。
状況にもよるけれど、最低でも必ず自分自身で戻れる道を確認したうえで行いましょう。
マジで重大事故などで死んだり、死なせたりしたら洒落にならんし。
逆をいうと、それが商品として成り立っている場合の価格は、そういった部分の値段が乗っていると思った方が良いです。
もちろん、情報というものに価値がありますから、早いもん勝ち&知っているもの勝ちで価格が上がるというのはありますけれどね。
もう一個危ない例としては、"やって大丈夫だった。"という奴です。
寸法だとか、材質だとかで流用前と流用後でなんらかの担保があらかじめできていることがわかっていれば良いのですが、"できんじゃね?"レベルでの流用はやめましょう。
過去何度も言ってますけれど、寸法だとか材質だとかで同性能&もしくはそれ以上が物理的・科学的に明らかなうえで"問題ない"ことを確認する上での"やってみた。"なら良いのですけれど、単に"今まで大丈夫だった"は後々駄目かもしれないとうリスクは残ったままなので、どこぞの人がいう"今まで問題ない"とか"今まで大丈夫だった"はあてにならないということを十分理解しましょう。
ただ、無用なリスクをおって単なる勉強代で終わらないなんてことにならないように、情報は十分精査しましょうね。
楽しくなるはずのものが、楽しくならないことになってしまうのは嫌でしょ?