こんばんは。
立石かんなです。
先日、コリオリの力の中で私が不得意だったと話した中に。。。
GTOがあったかと思います。
あーやっぱり。。。と足跡を見て思ったのですが。。。
GTOと言っても、三菱のGTOや別にグレートな先生の話でもありません。
半導体スイッチの話です。
GTOとは、ゲート・ターンオフ・サイリスタのことを言います。
そもそも、グレートな先生なんかいないし!w
いつまで夢見てんだwww
さて。
このゲートターンオフサイリスタとは。。。
いわゆる半導体によるスイッチなんですね。
半導体によるスイッチと言いますと、皆さんよく知っているのはダイオードではないでしょうか?
LEDもそうですね。
あれは、ボタンのないスイッチだと思ってください。
勝手に入るスイッチね。
スイッチを入れるには、アノードからカソードに電圧を加える(順電圧)を加えるとスイッチが入ります。
スイッチを切るには、流れる電流を0にすると、勝手に切れます。
逆に流すと。。。逆電圧までは耐えられますが。。。それを超えると死にますw
LEDなんかは逆耐圧が低いので、LEDランプなんかを極性を間違えると壊れるので、注意書きがあるのですね。
しかし、勝手に入り切りされては困ります。
できれば、スイッチを入れるとき位は自由にさせて♪
というので、出てきたのがサイリスタです。
これには、スイッチを入れるための紐(足が生えてるの、)がついていまして、引っ張る(電圧をかける)とスイッチが入ります。
スイッチを切るには、電流を0にすると切れます。
このときの、電流を0にすると切れるというのが大事なところ。
なんで?
普通、電圧を加える(加圧する)とスイッチが入って。。。
電圧を0にする(無加圧)と、スイッチが切れますよね。
でも、切れないんです。。。0Vでも。
ちなみに、鉄道業界では電圧を加えることを加圧といいます。
電圧を加えない状態を無加圧といいます。
さて。。。なんで切れないか。
それは、0Vでも電流が流れているからなんですね。
そんなことあるンかいな??
ここで問題になるのが、コイルというちょっと性格の悪い奴w
いや、性格が悪いというか、ちょっと癖があるんですよね。
だからスイッチからすると、嫌いなタイプなんです。
いつも女子ばかり虐めてる虐めっ子みたいな。
こやつは、性格が悪くてスイッチの中で行動を乱すのです。
なにをするにも、皆から遅れてないと気がすみませんwww
そう、コイルというのは、電流を流しにくく止めにくいんですね。
必ず、遅れます。
以前お話した、CIVILのお話です。
電圧に対して電流を遅らせます。
そうすると、電圧が0でも電流が流れちゃうんですね。
困ったのはスイッチ君。
モーターなんかは、コイルの塊ですから。。。切ろうにも切れなくなります。
もうひとつ困るのが、直流さんです。
みんなの周りにも、潜んで?ますよね。
電池もそうだし、ボンネットも中とかトランクの中とかにでーんと居座ってるあいつです。
一度スイッチを入れちゃうと、延々と電気が流れます。
サイリスタちゃんは、スイッチを切ろうにも電流が0にならないと切れないシャイな?性格なので、モジモジしてスイッチが切れないのです。
あわあわ。。。どうしよう。。。電流君が流れているから悪くて止められない(汗)
みたいな。
そんなシャイな性格ですから、スイッチを入れるときには、後ろからドンと押されて初めて電気が流れるのです。
このシャイな性格をなんとかしないといけないのですが。。。
どうすることも出来ずに立ち尽くしてしまうサイリスタちゃんですから、そうそう性格は変えられません。
どうしよう。。。
そうか!
と思いついたのが。。。電流が0にならないのなら、無理やりマイナスの電流を流して打ち消してやればいい!
でも、私できないから。。。
というわけで、登場するのが強制転流回路。
じつは、正体はサイリスタちゃんと瓜二つのサイリスタちゃんなのです。
スイッチを入れることが出来るなら、スイッチを入れて逆向きに電流を流して打ち消そう!
というわけです。
ただ。。。回路が複雑。。。
コイルの磁歪音が可聴範囲だったりする場合もあり。。。
プーっという音が聞こえたりします。
今は昔、国鉄の201系という電車の床下から加速時にモーターとは違うプーっという音が聞こえてきたかと思いますが、あれです。
昔の中央線ね。
ただ。。。回路が大きくなってしまうので。。。
できれば、サイリスタちゃんに勇気を持って性格を変えてもらいたい。
もっと、良くなれる!
というわけで、サイリスタちゃんは頑張りました。
来る日も来る日も、半導体の技術を取り入れて汗水鼻水?流しながらw
時には涙を流したことも??
そして、ついにやってくるのです。
そう、GTOとして生まれ変わるときがwww
今まで、背中をドンと押されてあわあわ言いながら、スイッチとして動いていましたが。。。
今度は、またもや背中をドンと押されて。。。流れの止まらない電流君の前に飛び出して身を持って制するのです。
性格が変わったわけじゃないじゃないかって?
確かにゲートターンオフサイリスタというように、サイリスタちゃんにはかわりませんから。。。
性格が変わったかどうか。。。
どうなんだろう?w
いやいや、性格がかわってなくても、今度は電流君の前に押し出されて制止させられるのですから、凄い進歩?です。
そう、名前の通りにゲートをターンオフするサイリスタ。
自分でスイッチは切れるサイリスタです。
このおかげで、強制転流回路が要らなくなりました。
ただ、スイッチングの速度が遅いので。。。やっぱりコイルとかモーターとか磁歪音でうるさいですけれどwww
都営地下鉄浅草線がそれにあたり、発車のときなんか台車の上に乗っていると。。。
キー。。。ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ~って凄い振動を感じるくらいの五月蝿さですよね。
おいおい大丈夫かこの電車?壊れないだろうなぁ??(汗)
都営が赤字だからって、壊れるような電車走らせてるわけじゃないだろうなぁ??(汗)
みたいな。(いや、壊れませんよw壊れそうではありますがwww)
もし、乗る機会があれば乗ってみてくださいな。
お休みの日に、ちょっとふらっと都営地下鉄乗って。。。
こいつが、GTOで動いているのかぁ。。。なんて想像するのも頭に良いかも知れません。
きっと床下でシャイなサイリスタちゃんが、もじもじドキドキしながら毎回スイッチの入り切りをしているのを体験できるかと思います。
たまには車から降りて、GTOに会いに行ってみてはいかが?w
追記:この物語は半分フィクションですw
半導体がシャイだとかモジモジしてるとか、コイルが性格悪いとか。。。そんなことは神のみぞ知ることです。www
サイリスタちゃんが、丸い円盤で尻尾が生えていて可愛いのは可愛いですw