
というわけで、トライリミットキャンセルROM用の64KBのROMを入手してもらいました。
高かったんだって。
他で見たら、3倍の値段だったとか。
いまどきのROMはFlashROMになってたり、CPUに直接Flash抱かせてたりするから、J-TAGのポートとか専用ポートで書き込みができるんですよね。
今では、骨董品のUV EPROMです。
とはいえ、このROMを使った製品はまだ世の中に出回っているので、保守用で求める人が多く、まだまだ人気のある分野。
管理者の入手に合わせて代理店に問い合わせてみたけれど、流石に20年も前の製品になると、データシート無いみたい。(正規では取り寄せられない。)
ただし、代替のFlashは見つけたから、ためしにそれに書き込んでみるのも手ですね。
入手が難しくなったらね。
これの良い所は、書いたらこの丸い窓から紫外線を当てない限り消えないこと。
Flashなんかだと、電源投入時とかオフした時に不定な電圧になって書き込みされちゃうこともあるから、ECUなんかだとそのままリプレイスするのはちょっと無理。
ライトプロテクションコードを書き込んで、不意の不定電圧に耐えられるようにしないといけないから、そういう意味ではUV EPROMの方が楽。
ただし、欠点はすぐ書き換えられないのよねー。
紫外線を当てて、一度全部データを消さないといけない。
EEPROMやFlashならすぐに書き換えもできるんだけれどね。
昔はこんなのばっかりだったんだよねー。
丸い透明な窓がついていて、その中にダイが見えて。
セラミックパッケージだから、ガラスとの相性も良いしね。(ガラスもセラミックのようなものなので。)
要は石ですね。
光の当たり具合で、虹色に輝くダイ。
そこに微細なボンディングが生えていて、最近のプラスチックパッケージの味気ないICに比べると、時代遅れだけれど、ちょっとした芸術品かな。
人間てのは良く考えるもんだね。
でかくても64KB。
今の何MBの1チップよりでかいんだものね。
20年前くらいのECUなら、ここに大切なデータがいっぱいつまってる。
点火次期、燃調、そしてプログラム。
もう、殆ど枯渇しているUV EPROMだけれど、20年前の車を愛する人には必要なものかな。
新品が手に入るうちに入手しておこうっと。
とはいっても、64KBは全滅。
128KBも全滅に近いんじゃないのかな?
256とか512も危ないんだろうし。
古いものは淘汰されるということか。
さあ、トライリミットキャンセルROMを作ってもらおうっと。
Posted at 2011/12/07 00:57:37 | |
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文明の利器 | 日記