2024年02月17日
画像は無しで。
中古でストックしてあった鉄ハブ等をメンテナンスすることがあります。
時間が無くて、そこまで回りの悪いものでない限りは、そのままで保管しておくことも多いですけれど。
前にも書きましたが、中古の鉄ハブ等を入手すると、だいたい締め込み過ぎですね。
ガタが出るのが心配なのか、手で回すと重くて…。
まあ、地面との接触でフロントタイヤが回されれば、回るのかもしれませんが…。
明らかに重いのです。
皆さんもご存じのように、フロントのハブにはテーパーローラーベアリングが大小と入っていますよね。
ベアリングが入っているので、普通であればフロントハブを手で回すと、そこまで負担なく回るはずです。
これが、締めすぎなハブは回すのに力が必要になります。
もちろん、そこまで強力な力が必要なわけではありませんが、手で右左と回すと手首に負担が掛かるような感じです。
ゴロツキ感があるようなものはベアリングを入れ替えますが、ゴロツキ感が無ければ締め直しで調整することもあります。
今まで何個か締め直しで調整するのですが、これが結構お気に入りの状態にするのが簡単なのと難しいのとあるんです。
手で回した感じと、ハブナットの締め付け力がリンクしないものがあるんですね。
もともとのベアリングの使用状況や締め付け具合の前歴によっても変わるのだと思いますが…。
①ハブナットの締め付け力とベアリングの重さが比例しない。
そこまで悪くないハブだと、ハブナットの締め付け角度?が増えれば増えるほど、ベアリングの重さが重くなっていくのですが、これは駄目ねってハブだと少しハブナットを締めただけ(少ない角度)で突然重くなるって感じかな。
②ハブの回り具合を好みにすると、ハブナットの締め付けが期待したものにならない。
いったん緩めて締め直しするときに、ハブの回り方(重さ)を好み(適切な重さね。)にしようとすると、ハブナットの締め付けが弱い。
ハブナットの締め付けを気にすると、①のようにハブの回り方が重くなってしまう。
手の感覚なので、言葉で説明するのが難しいのですが、インナーレースを回さないようにいったん適度に締めて緩めてをしてから、適切なハブの回り方にするわけですけれど、これが上手く決まらないんですよね。
整備工場で習ったのは、レンチを縦掛けして回して止まるところでOKくらいの力だよってことだったんですが、駄目な奴はこれでも調整がシビアなのがあるのよね…。
ちょっとでも力が入ると重くなって、適切だとナットが当たったくらいにしかならなくて緩むんじゃね?って。
こう、調整にリニア感が無いんですよね。
これを考えると、ある程度使用期間が経って調整感覚に違和感を感じたら、新品ベアリングに交換した方が良いのかもしれませんね。
回り方だけを気にしていると、ちょっとまずいのかな?って中古のハブをメンテナンスしていて思いました。
特に締め付けが強いと、インナーレースがテーパーローラーに強く食い込んできますし、テーパーローラーが消耗すれば調整具合も変わるでしょうから…。
ちなみにベアリングが駄目だと音がします。
酷いとゴーゴーと音がしますが、軽微だと表現が難しいですがベアリングが回ってるなって感じというか、なんか回ってるな?って感じの音がします。
直線でしている場合もありますし、直線でしなくてもカーブやハンドルを切った時だけする場合もあります。
問題がなければ音はしません。
もちろん、適切な締め具合と適切なグリス、量を守れば普通に使う分にはガタが出たりベアリングが駄目になったりはしませんよ。
サーキット走行等は走り方などに左右されるでしょうから、話が変わってくるとは思いますが、そう考えれば回り方とハブナットの締め付け具合の感覚はシビアにした方が良いのかもしれません。
もちろん、手で回した時にゴロツキ感や回転音がすれば明らかに駄目ですけれど(^^;
ん?って感じたら、オーバーホールをした方が良さそうですね。
Posted at 2024/02/17 01:41:19 | |
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