
画像は、イメージ画像です。
えー、一週間弱放置気味な私、『立石かんな』です。
せっかく口内炎が治ったかと思ったのに、別のところに再発。。。
で、かつ内臓がおかしくなっているのか、舌が腫れています。。。(泣)
おかげさまで、あまり気力がわかなくてね。
さて、今日はアルバイトの話。
本当はお金持ちニートになるはずだったこの私、『立石かんな』のアルバイトといえば。。。
電子回路設計だったりします。。。あるときは。
また、あるときは産業用配線加工屋だったり。。。
あるときは、実装屋だったりするわけです。
要は、大きな会社の仕事を請ける何でも屋さん。
で、そんな中やったりするのが、基板内の電子部品の建替え工事とか(部品の載せ替えやら、新しく載せたり、ジャンパ線飛ばしたりね。)なんですね。
私の一番大好きなアルバイトだったりします。
画像はある製品の基板ですが、まあこんな感じの電子基板の中の抵抗器の定数を1個載せ替えたりするんですね。
決められた土地から、古い家を取り壊して新築するみたいな。。。建替え工事なわけです。
時には、こういった画像のような1.0㎜×0.5㎜の1005サイズといわれるコンデンサや抵抗器のぎっしり詰まったものや、0.何㎜といったリードピッチのICとか、あとは足が何本もあるコイル、トランジスタ、そのた電子部品&電気部品の交換や新設などをやったりするわけです。
画像のようなものは1005サイズとはいえ、抵抗器は初歩の初歩の初歩の初歩。
これができなきゃ、やめちまえ!って言われてしまうくらいの初歩です。
で、ちっちゃーい足が生えているICなんかだと中級かな??
流石に、ICの下に足があるBGAと呼ばれるものは無理ですw
実際には、高低差の沢山あるもっとぎっしり部品の詰まったところの一角を載せかえるとか。。。
丁度、都会の高層ビルの建つ一角にある古い一軒家を取り壊して、新しいこじんまりとした一軒家を建てるような感じでしょうか。
抵抗器やコンデンサなどだと、対象の部品にハンダを追加して浮き上がらせておいてピンセットで除去します。
で、空いた土地にハンダ吸い取り線や半田ごてオンリーでだとかを駆使して、綺麗に整地します。
で、今度は新しいハンダを盛りつつ、新規に部品を載せるのです。
1005とか1608だと普通に載せてハンダをつけたんじゃ、ピッと立ってしまったり、半田に流されたりするので、押さえないといけないわけですが。。。
片手に半田ごて、片手にハンダ、片手にピンセットという感じで手に持たないといけません。
あれ?片手が1本多い??
そう、手が三本ないといけないわけですが。。。
人によって違いますが、ハンダを口でくわえたりとかまあ色々と苦労するわけです。
ただし。。。ハンダを口で咥えるってのは、自分の基板だったら良いのでしょうが。。。
一応製品ですからね(汗)
あまりよろしくない方法ですね。
じゃあと言うことで、私がよくやるのは。。。
2つハンダ付けしなければならないうちのひとつに予備ハンダしておいて。。。
そのハンダを溶かせつつ、ピンセットで部品を基板にスライドさせる感じで入れ込んでいきます。
で、ハンダを冷ませば部品が固定できますよね。
もし浮いてしまったら、ピンセットで軽く部品を押さえつつ。。。ハンダを溶かせば基板にぴったりと実装できます。
で、それができたら反対側をハンダ付けして。。。そして、予備ハンダした方を正規にハンダ付けすると。
こてをあててモタモタしていると、反対側が溶けるのでwww
ハンダの状態を見つつ、ころあいを見計らいます。
こてをあてて、溶けたところでハンダをちょんちょんとつけてやると、ピッと表面張力が働く一瞬がありますので、その一瞬を見逃さずにこてを外します。
ここでモタモタすると。。。粘ったハンダに角が生えるのですね。
共晶ハンダの方が作業や見極めがしやすく光沢が出ますが、Pb-Freeハンダは見極めし辛く光沢もあまり出ません。
特にケーブル同士のハンダ付けなど、何度失敗したことかwww
コテもあまり細いと熱が伝わり辛いので、ちっとだけ太目を使いますが。。。
それでも、細いので。。。
熱を稼ぐために半田ごてのボディは太いんですよね。
とはいっても、HAKKOなんかの高いこては細いですが。
それでも、部品の高低差のあるところは半田ごてが入るか入らないか。
一歩間違えば、隣の部品やコネクタを溶かしたり、焦がしたり。
極度な近眼な私には、細かい作業はめがねを外して顔を近づけて作業をするしかありません。
場合によっては、半田ごてを持った手を頬に当てて(それくらい近くないといけないド近眼。)、他の部品を気をつけつつ周囲に注意を払いながら作業します。
よくスペースシャトルが宇宙空間で、アームを複雑に動かしてゆっくりゆっくり微動させるじゃない?
あんな感じw
とても難しいときもありますが。。。出来ないといわれるとやりたくなるのがこの私w
あっちからこてを入れつつ、こっちをよけながらハンダをこっちから入れて、ピンセットでこっちから抜けば抜けるみたいなね。
で、それがうまく行ったときのなんともいえない満足感www
こうやって一個ずつ腕を上げていくわけです。
部品の載せ変えはまあ良いのですが。。。新設なんかになると。。。
パターンの表面のレジストをカッターなどで綺麗に薄ーく剥いで、そこにハンダでレベラをします。
そして、あとは所望の部品を載せるのですが。。。
上手いこと部品にあわせたランドをつくらないといけない(大きくても小さくてもダメ。)ですし、下手するとパターンカットやパターンがなくなってしまったり(まあ18μくらいならそんなに苦労はしませんが。)するので、スクラッチくじを削るよりもっともっと丁寧に薄く削らないといけません。
先日も、某有名メーカーさんの試作基板の部品建替え工事をしましたが。。。
あのプラスのプレッシャーは病み付きになりますね。
失敗の許されないドキドキ感とかね。(実際失敗しちゃって、部品溶かしちゃったりもある。)
まあ、復旧可能であれば代替部品をごめんなさいして手に入れるか。。。
基板なら、また自腹で作り直すかすれば良いのですけれどね。
でも、最近はそういったことがバイト先ではうるさくなっています(出来上がりは良いけれど、経年変化等で不明の不良の際に責任を問われる。)ので、だいたいは外注の専門業者さんに出したりしますが。。。
あとは、お客さんの予算の都合で私がやったりすることもあります。(もちろん、許可は貰ってます。)
とまあ、こんな細かいことをやっているわけです。
もちろん、これ以外にも配線加工やらなんやらやってますから、嫌でも腕や見た目等に厳しくなりますよね。
おかげさまでだんだんとハンダ付けの腕もさらに上がってきましたが。。。やっぱりプロからすればまだまだで精進しないといけません。
というわけで、アルバイトはこんな感じのことをやってたりします。
如何に綺麗に、如何に少ない適切なハンダ量で、如何に上手くハンダ付けできるかということにこだわるわけです。
部品も1005なんかを見ていると。。。お赤飯のゴマが大きく感じちゃったりしますw
(多分、黒とお赤飯とのコントラストが強くて黒が強調されるのもあるのでしょうけれどね。)