子供達の進路が確定し、入学に係る書類の作成や授業料‥等で追われていて、あっという間に3月末。
そしてこの3月末で、国内におけるスバル・レガシィの販売が終了。
ついに歴史に幕を閉じます。
俺もかつてオーナーでした。
レガシィに対する敬意を込めて、コメントを残させて頂きます。
俺にとってレガシィという車は、
所有する人の感性をくすぐってくれる魅力があったり、所有する人の人生を豊かなものにしてくれる存在だったと思っています。
今思えば、初代レガシィが登場した1989年はセルシオ、R32スカイラインGT-R、ユーノスロードスターといった名車がたくさん発売された年。
それまでのレオーネからの上級車移行の位置づけで初代レガシィも登場したのですが、やはりあのドゴドゴとしたボクサーサウンドが当時小4だった俺にはどうしても理解できず、まだ垢が抜けきれずにいました。
そんな垢が抜けるきっかけになったのが、中2の頃の部活の遠征を機会に乗せてもらった、初代前期のツーリングワゴンGT。
当時親父が乗っていたのが
こちらの車(写真は同モデルのもの)だったんですが、同じステーションワゴンで1L台後半のクラスだというのに、レガシィのほうがエンジンの振動がほどんど無くてパワーの出方がシルキーなぐらいにスムーズだったし、サスペンションによる路面の吸収もきれいに収まっていたので快適性の高さに驚かされたわけです。
あのボクサーサウンドがあるのは、こうした乗り味を実現するには不可欠な要素だったんだと気付かされた俺。
これで垢が一気に抜けた勢いで、レガシィというクルマに興味を抱くようになった俺でしたが、当時は家内の政治的な理由?でトヨタ以外のメーカーに乗りづらかった状況。免許を取った直後はしばらくアルテッツァを中心にトヨタ車にお世話になることとなったものの、あのとき乗せてもらったレガシィのことがその間も頭から離れられずにいました(と言いつつも、アルテッツァもFRで楽しく、ちょうど良いサイズ感で扱いやすい良いクルマでしたね)。
そして20代後半に転機が訪れます。
ファンをあからさまに裏切るように、景気の波に応じて売れる車しか作らなくなった当時のトヨタに苛立ちと愛想が尽き始めていた頃、かみさんに2人目の妊娠が発覚したことでアルテッツァでは実用面での対応が難しくなる見通しに。これを理由に政治的理由を押しのけて、念願だったレガシィツーリングワゴンへの乗り換えが実現。2009年に晴れて、レガシィオーナーとなりました。
初めてのレガシィとなった4代目モデル、BP9ツーリングワゴンは2.5LのNA。ターボや3L6気筒に比べるとこれと言って特徴はなかったかもしれませんが、低中速域のトルクが太く、ボディの軽さも相まって踏み込めば踏み込んだだけ太いトルクがモリモリと効かせて力強く加速してくれる、本当に気持ちの良い車でした。
初代で感じた快適性の高さはこのモデルにもしっかりありましたね。ロングドライブにもうってつけなぐらい疲れにくく、家族みんなで名古屋や東京、横浜に行ったりしただけでなく、このクルマでみんカラを通じて沢山の仲間を作ることができたのも良い思い出だった。
しかし購入後2年も経たないうちに起きたもらい事故に振り回されて、その傷口に目を覆うようになってしまったことから所有し続ける自信が次第になくなり、6代目のBS9アウトバックにスイッチしたのが2016年の初め。
BS9は発売当時、レガシィ史上最もボディサイズが大きくなったモデルではあったものの、BS9もまた初代で感じた快適性の高さやキビキビとした走り味は相変わらず健在だった。さらにSUVになって、X-MODEが搭載されたおかげで雪道も無敵。スキーエクスプレスとして大活躍でした。
これと言った不満はまったくなかったんですが、ライフスタイルの変化(子供達が運動部系の部活から文化系の部活になったため遠征がなくなったり、コロナ禍で外出を控える…等)に対してボディサイズの大きさがオーバースペック気味に感じるようになったことで、X2に乗り換えたのが今から2年半前。そして現在に至っています。
こんな具合で、BP9→BS9と実に13年レガシィにお世話になりました。
ターボでもなく3L6気筒でもない、レガシィとしてはややニッチなモデルばかりではあったものの、レガシィの所有を通じて俺の人生を豊かなものにしてくれたのは紛れもない事実であり、まさに俺の人生を語るうえでは欠かすことができない存在です。
そんなレガシィが無くなるのはさみしいけれど、終わりがあるということは始まりでもあるのでしょう。
シンメトリカルAWDに代表されるように、スバルというオリジナリティが高い自動車メーカーは、日本にないと絶対にダメ。
レガシィが築いてきたスバルの象徴的な役割をWRXS4やレヴォーグ、レイバックが受け継いでいって、スバルの屋台骨を支えて日本車の魅力をさらに高めていってほしいと願います。
Posted at 2025/03/30 23:18:05 | |
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クルマ:スバル | 日記