前回書く予定だった山岳ドライブの後編です。
※ 写真が26枚と多いため、読み込み時間にお気をつけ下さい。
十和田湖近くの発荷峠から分岐し、秋田県道2号線の樹海ラインを小坂町方面へ走ること20分。
向かった先は、小坂鉄道レールパークです。
[Canon EOS 7D + EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS]
小坂鉄道についての詳しい説明は
こちらにお任せしますが、秋田県小坂町はかつて鉱山で栄えていた町。
鉱山で採掘された鉱石をはじめ、硫酸、石膏等の鉱物を輸送するためDOWAホールディングズ傘下の小坂製錬が運営していた、1908年9月から2009年4月の廃線まで100年の歴史を誇る貨物鉄道路線です。
1909年から1994年までは気動車による旅客営業もされていた為、旅客向け駅舎もあります。
そのうちの1つ、小坂駅舎を舞台に小坂町が鉄道テーマパーク化し、2014年6月にオープンしたのがこのレールパークです。
あとで写真が出てきますが、小坂鉄道といえば最近はPanasonicの乾電池「EVOLTA」を99個使った、秋田県立大学とPanasonicの共同製作による自作電車を走らせてTVCMで注目を集めたのも記憶に新しいですね。このTVCMを以前見ていた子供達、特に息子が行きたがっていたテーマパークなので、今回を機会に行ってきました。
さて、到着するやいなや、目に映ったのは小坂駅舎。
[Canon EOS 7D + EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS]
明治末期に建てられたものです。
[Canon EOS 7D + EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS]
世間はちょうどお盆休みまっただ中。
ここに立ってると、身内の到着を待つ人の気持ちが分かりました。
[Canon EOS 7D - Canon EF-S 24mm F2.8 STM]
明治、大正、昭和、そして平成の4つの時代を渡った建物だけに、どこか詩情を感じられるものがありましたね。
その駅舎を抜けた先には、小坂鉄道の象徴ともいえるディーゼル機関車がありました。
[Canon EOS 7D + EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS]
このDD130形は現在レールパーク内における体験運転車両として活躍中。
息子もやってみたかった様子でしたが、事前予約制だった(知らなかった)のと、高校生除く18歳以上が対象と聞いて残念がってました。
ちなみに体験運転は「お試し」コースと「運転士への道」コースの2つがあります。
料金は100m往復の「お試し」が5000円。一方の「運転士への道」は500m往復で30000円から始まり、ステップに応じて料金も変わっていく仕組みで三重連走行で55000円だそう。
「お試し」でも決して安くはない金額かもしれませんが、国内で唯一ディーゼル機関車を運転体験できることを考えたら体験しておいても損はないと思います。
なにぶん、一生モンの経験ですからね。
駅舎の奥の方に進むと明治、大正時代に活躍していたと思われる蒸気機関車と客車、イベント用のトロッコが鎮座。
[Canon EOS 7D + EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS]
[Canon EOS 7D + EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS]
そしてその奥には、最近までどこかで見かけたようなブルーな客車が。
[Canon EOS 7D + EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS]
[Canon EOS 7D + EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS]
1970年から2014年までのおよそ34年に渡って青森と上野を結んだ、「ブルートレインあけぼの」で実際に使用された寝台客車(の一部車両)がここにあります。
実は小坂鉄道レールパークではこれらの車両を使って、ホテルとして営業されています。
あけぼの廃止の1年後、JR東日本から電源車1両、A個室車1両、B個室車1両、B寝台車1両の計4両を譲り受けて昨年10月から営業を始めていますが、そのうち宿泊できるのはA個室車とB個室車の2両のみで、B寝台車は宿泊者の飲食と休憩スペースとして使用されています。
冬期間、その他営業しない期間があるようですので、検討される際は注意が必要です。
ちなみにあけぼのですが、秋田新幹線開業前までは自宅近所にある大曲駅も停車駅だったため、生まれも育ちも地元であるかみさんは昔、親戚がいた東京に家族で遊びに行くため、あけぼのに乗った経験があるのだそう。
[Canon EOS 7D + EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS]
当日開放されていたB寝台車を見て思わず懐かしくなり、目頭が熱くなったようです。
一方のおいら、あけぼのどころか、寝台列車には全く乗ったことがありません。
なので・・・
[Canon EOS 7D - Canon EF-S 24mm F2.8 STM]
の意味がはじめ分からなかったんですが・・・
[Canon EOS 7D + EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS]
なるほど!
あと、回転式のサイドテーブルもあったんですね。
[Canon EOS 7D + EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS]
今や長距離列車の花形が寝台特急から、新幹線に取って代わってしまっている時代。
昔は一晩かけて目的地に向かっていたのが、今ではほんの数時間で行けちゃいます。
[Canon EOS 7D + EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS]
旅はもちろん、仕事で行くにもとても便利な新幹線ですが、なにか物足りないのです。
”速さ”だけでは得られない、”わくわく”するような魅力が寝台特急にはあるのだ、と。
おいらはそう思いましたね。
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寝台列車を見終わったら、子供達が楽しみにしていたレールバイクに乗車。
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子供達の頑張りを後部座席から、かみさんと見守っていました。
レールバイクを降りた後、車庫内の展示を見学。
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↑の写真見るたび、ガチャピンの相方の表情に似ていて可愛げが感じられます。
機関車運転席にも立ち入ることができたり・・・
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機関車の機関室内を間近で見たり。
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オイルにまみれた心臓は、地元経済の発展を祈願しながら何十年も動き続けてきた証。
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その排気量はおよそ31000ccにも上るのだそう。ピストンはかなり太くてデカかったですね。
[Canon EOS 7D + EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS]
おいらの太ももよりデカかった気がw
その奥には、EVOLTA電池で走り、TVCMで注目を集めたエボルタ電車がありました。
[Canon EOS 7D + EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS]
こんな感じで、レールパークを写真とともに楽しんできました。
[Canon EOS 7D + EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS]
束の間の時間ではあったけれど、童心に帰って子供達とレールを楽しむことができたBrisken。
レールパークを出発する前に、息子がポーズを決めてくれました。
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アウトバックに乗り込もうとしてふと、あけぼのの台車付近を見てあることに気が付く。
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あけぼのの台車部分にも、富士重工業の魂が入っていたとは!
[Canon EOS 7D + EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS]
何気なしにアウトバックを横に並べていただけに、なにか運命的なものを感じられました。
そんなおいらですが、また今度お邪魔する機会があったら、機関車を運転したいですね。