LEG MOTOR SPORT クラブスポーツ Tiシングルテールマフラー GT-3  

LEGさんがリリースするTiテールマフラーの1本出しバージョン。
2本出しのマフラーをベースに作製したのではなく、メインパイプの取り回しからサイレンサーに至るまで、1本出し用に専用設計されており、LEGさんらしい拘りを感じる逸品です。

性能面でもデモカーに装着されている事もあり、サーキットユースの自分としては、迷いなく購入を決断出来ました。
メインパイプは70φで抜けを重視したパワー型のマフラーですね。
メインパイプが太くなると低速トルクが…という心配もありそうですが、そんな事は無く寧ろ全域でマシマシなのが印象的です。
前にRE雨宮さんのメインパイプ70φのモデルを装着していた時にも思った事なのですが、低速を重視してメインパイプを絞ったようなモデルを選ぶよりは、抜けを重視した高回転振りのモデルを選択する方が、結果的に全域で良い印象となるような気がします。
当然、サイレンサー内の構造がよく出来ていたり、組み合わせるエアクリだったりでまた違うのかもしれませんが、個人的に高回転型NAにはパワー型マフラーが正義だと実感しています。
もちろん、充分な熟成したデータを持っているショップさんがリリースしているという条件が大前提での話です。
とにかく、走り出しからポンッと押されるように出てくれ、高回転域では文句なしのパワー感、非常に良いマフラーだと思います。

そして肝心の音ですが、こちらは同社Ver.2のような高音系ではなく、低音寄りの音質になります。
低音寄りとはいえ上品な音質なので、非常に心地よくロータリーらしい良い音。
高回転域でも音割れする事はありません。

音量面でもタカタサーキットでの基準をパスするらしく、高回転域でもしっかりと抑えられている事が分かります。
今後、音質や音量面でどのように変化していくかは分かりませんが、経年劣化しにくいとの情報もありますので、このまま静かな感じだと非常に助かります。

そしてメインパイプは独特な取り回しとなっていますが、メンバー下の空きスペースにしっかりと収まっており、地上高という面でも足を引っ張らないのが優秀。
それでいて1本出しになる事で、ちょっとした軽量化ってのがまた良いですね。
エイトの唯一オーバーハング内に収まっていない重量物として、ラジエターとマフラーそしてバッテリー（移動可能）がありますが、その内の１つが軽量化出来るというのは、シャシー設計の優れたエイトの長所を伸ばす良いポイントかもしれません…たとえプラシーボでも良いんです（笑）

気になる点があるとすれば、2本出しから1本出しになる事で、リアバンパー周辺のビジュアルが寂しくなる事かもしれませんが、自分的にはFCに乗っていた頃はアルアルだったので、全く気になりません。

またサーキット走行や街乗りを重ね、感じた事があれば再レビューという形で書いていきたいと思います。