• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

一天地六のブログ一覧

2020年10月12日 イイね!

料理長を出せ!

さて大雨の中試乗したのはこちら

日産キックス
alt
国内市場においては久しぶりの完全な新型モデル
今や激戦区となったSUVの中でもとりわけ日本の交通事情にマッチした
小型SUVですから日産としても売れてもらわなければ困るクルマではないでしょうか

試乗コースは日産グローバル本社ギャラリーから国道1号線を走り
首都高横羽線に乗り、大黒ジャンクションから湾岸線を走り
グローバルギャラリーへ戻るというルート
高速道路区間ではプロパイロットも試せるお得なコースとなっています。

グローバルギャラリーの駐車場から車道に出た瞬間私が思わず口に出したのは
「硬いなぁ!」でした。

車道との段差を越えた時も車道を微速で走り出した時も
下から上へ突き上げが襲って来るのです。
脳裏をよぎったのは数年前に試乗した初期型ヴェゼルでした。

日本仕様のキックスはe-POWERしかなくモーター走行ならではの
滑らかで上質な走りやエクストレイル譲りのしなやか系の乗り味を期待したのですが・・・
正直いきなり出鼻をくじかれた感じがしましたね。

加減速のフィールは相変わらずe-POWERならではのシームレス走行ですが
驚いたのはとにかく静かなことです。
ノートe-POWERのようにエンジンが回ったらノイズまみれだろうなという予想は
良い意味で裏切られました。
パワーフロー表示を見ると確かにエンジンが回っているにも関わらず
バルクヘッド越しのエンジン音もほとんど無く、ロードノイズもとても低い事に驚きました。

alt

「遮音性に関してはセレナ以上に力を入れました」
という同乗スタッフの言葉に偽りは無いと実感しましたね。

しかし、だからこそ、滑らかに静かに走るのに道路の段差や継ぎ目を乗り越えるたびに
ゴン!ゴッ!ユサッ!と襲う突き上げのキツさに閉口してしまうのです。


なぜこんなに硬い乗り味なのかという私の問いに
「キックスはタウンユースを主眼として開発しているので交差点で曲がる時に大きなロールで不安がらせてはいけないのでこのようなセッティングになっております」

「街の交差点で不安になるスピードってなんだよ・・・?
硬いと感じたのは曲がっている時じゃなくて真っすぐ走っている時の突き上げなんだけどな
確かにスタビライザーの影響がゼロとは言えないけど・・・こんな乗り心地のクルマで
普段のお買い物や送迎に行こうなんて思う人いるのかな・・・?」

悶々とした疑問が頭によぎりながらも試乗は進みますが
やはり慣れると便利だなと再認識したのがワンペダルドライブ
アクセルペダルを放すのではなく緩める加減でエンジンブレーキのように
減速をコントロールし最後はブレーキペダルを一切踏まずに完全停止する。

alt

MT車に乗りなれた人なら習得に時間は掛からないのではないでしょうか
いちいちペダルを踏み変えなくても良いので右足の負担が減ります。
だからといって急ブレーキを掛ける可能性はゼロにはなりませんから
左寄りのペダルレイアウトは適正化してほしかったですね。


さていよいよ高速道路区間に、ここではプロパイロットによる走行がメインになります。

alt

初期のプロパイロットからの制御プログラム進化もありますが
何よりe-POWERの存在がプロパイロットを一気に実用足らしめたのではないでしょうか。
キックスは最新だけあってカメラのみのセンシングであるにも関わらず大雨の中でも
前方車や白線の認識も素早く行い、モーターによる加減速はクルマ任せにしても特に不安も不満も感じないのと驚くのは高速域でも十分静かなことでしたね、正直フリードより羨ましい限りでした。

ただし、やはりここでも気になったのは突き上げのキツさです。
のこぎりの歯のようなアスファルトを連結する鉄板や補修による段差を乗り越える度に尻から頭へ突き抜けるショックと不快な音が快適な電動空間を蔑ろにしているなあと感じました。


しかし今回の試乗で新たな収穫だったのはモニター式ルームミラーでした。
カメラの映像をルームミラーに映す方式の欠点は老眼に優しく無いという点で
真っすぐ見ていた視線をミラーに移しても瞬時にピントが合わないことでした。
alt

ところが今回のキックスに装備されていたモニター式ルームミラーはピントが合うのも速いし
左右の視野角も広く大雨で全く役に立たなくなったドアミラーの分までカバーしているので
車線変更の際もルームミラーだけで行なえるほどでした。
何よりリアワイパーを作動させれば雨滴も払われますし、画面も明るく調整された状態で映るために悪天候下では物理的な鏡ではまともに見えない後ろが明瞭に見えるのも実に頼もしい存在でした。

 
さて試乗後にカタログを見ていて思ったのですが意外とキックスって価格が高いんですね

alt

試乗車は最上級グレードでしたがシートは合皮張りのみでパッと見豪華に見えるのですが
表面はツルッとしていてなんだか病院の待合室のベンチみたいなんですよね

それに張りが強くてパンチング加工も何もないので滑りやすく、今回のような湿度の高い日だと
とにかくシートに触れている面が蒸れてくるのですがシートヒーターはあるものの
クーラー機能が無いので真夏は地獄の暑さを味わうことになるのは必至です。

alt

海外仕様がどうなっているのかは分かりませんが日本で本気で売りたいなら
ファブリック内装をメインにしてカジュアルな面を推しつつ価格を下げる要素を増やさないと
未だにボディサイズや排気量ヒエラルキーが幅を利かせている市場では
上級そうに見えるだけではそうそう食いつかないのではないでしょうか。


都会派を謳いながらちっとも街中での乗り心地が良くない足回りを持ちつつ
e-POWERは街中での燃費やスピードコントロールに優れるなど
せっかく良い材料を揃えたのに美味い料理に仕上げるシェフがいない店になっていませんか?


Posted at 2020/10/12 23:39:14 | コメント(0) | トラックバック(0) | 試乗 | クルマ
2020年10月12日 イイね!

ZZZ・・・

先週の土曜日、久しぶりに日産グローバル本社ギャラリーに行ってきました。
台風による大雨の日でしたが、横浜駅で乗り換えて帰宅するにはまだ早い時間だったので
興味深い展示車があるとのことで足を運びました。

alt

それはこちらのZ33コンセプトカー
ではなく、その横にある赤いクルマの正体は・・・

Z33開発用試作車
alt

Z33を開発するにあたっての方向性を決めるための試作車だそうで
ベースはS14シルビアだそうです。

alt


量産手前のプロトタイプならまだしも開発極初期の試作車が残っていたことが奇跡ですね
普通こういうのは役目を終えたらスクラップ行きが常だそうですが・・・
ベースがシルビアなのでエンジンも直列4気筒ですがZの前のフェアレディ(SR)が4気筒でしたし
それを元に初代シルビアが作られた事を考えるとなんだか運命的なものを感じますね。

alt
 
Cピラー周りのデザインがなんとなく後のS15シルビアに似ているのは偶然でしょうか

alt

内装はほぼS14そのままといった感じですね

alt

ヘッドライト周りのデザインといい、全体的にはフェラーリ550マラネロの影響を受けているように見受けられます。

alt

実際に生産されたZ33とは似ても似つかないデザインですが
ファストバックとしては長く取られたリアノッチ部分が共通する特徴ですね
これだけはZ32からの継承という意味もあったのかもしれません。

しかしこれほど貴重な車両を見てもやはり惹かれざるを得ないのは一番奥のクルマ

alt

初代フェアレディZ(S30)ですね!
実は私はS30と同じ昭和44年10月生まれなのですが
齢50年を経てもなお、世代を超えて人々を魅了するS30に
誇らしさと同時に妬みにも似た感情を抱くことすらあります。

alt

最近発表されたZ35プロトタイプが初代Zの姿を色濃く反映していることは
「始まりにして完成」というZの称号そのものだったのかもしれませんね。

他にもハコスカGT-R
alt



240ZG
alt 

R32GT-R
alt

日産の歴代スーパーヒーローが揃っていましたが
果たしてZ35はこれらの偉大な先輩達と同じ土俵で語られるヒーローになりうるのか?

そしてこの日は大雨にも関わらず試乗も行いましがそれはまた後ほど・・・

Posted at 2020/10/12 20:48:21 | コメント(0) | トラックバック(0) | 展示会 | クルマ

プロフィール

「昨夜の雷雨明け雨水の他にボディの4辺に沿うように謎の黒い汚れが付着。おそらくカーポートの汚れが滴り落ちてきたようです。たまらずシャンプー洗車しました。」
何シテル?   03/25 15:21
ギャンブラーではありません
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2020/10 >>

    123
45678910
11 121314151617
18192021222324
25262728293031

リンク・クリップ

通っていなかった訳ではなく。(笑) 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2013/09/12 09:54:24

愛車一覧

ホンダ N-BOXカスタム ホンダ N-BOXカスタム
2024年10月25日納車 納車時走行距離:4㎞ ボディカラー:プラチナホワイトパール ...
ホンダ N-BOX ホンダ N-BOX
久しぶりの純エンジン車でターボ付きです。 ホンダ最強の商品力や如何に!? ボディカラー ...
ホンダ ステップワゴンスパーダハイブリッド ホンダ ステップワゴンスパーダハイブリッド
ミニバンからミニバンへの乗り換えになりました。 ボディカラー:スーパープラチナメタリッ ...
ホンダ フリードハイブリッド ホンダ フリードハイブリッド
人生初のミニバンです。 ボディカラー:ブルーホライゾンメタリック ディーラーオプショ ...

過去のブログ

ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation