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2018年03月21日

D907X DECADE と D707F EXTRA

D907X DECADE と D707F EXTRA 整備は一段落し所有のD707F EXとどんな違いがあるか比べてみたいと思ったが、新たな不具合点が出てきた。
D907Xはヘッドホンで聞いてみるとSNが悪いようでスー(サー?)というノイズが感じられる。さらにトーンをONにするととても小さいがハムノイズも感じられる。
D707Fは全くないのに、なんということだ。仕方なくD907Xの整備を再び始めた。

まずはトーン回路。回路図を手がかりに怪しそうな部品を探り始めた。

しかしこれが原因という特定はできないのでハムノイズになりそうな部品を一気交換することにした。


まずはカップリングコンデンサの交換


続いて電解コンデンサの交換。全てオーディオ用。


そして複合トランジスターの交換。ディスコンのトランジスターは高騰している。

次はSNが悪い原因になりそうな部品の交換。パワーアンプ初段はドーター基板になっている。

初段の差動FETはとりあえず交換ということで、貴重なデュアルFETを新品に交換。


ここが原因でないことも十分あるので、外したFETは捨てない。

そして再組み立てし、チェックすると・・・・・んー改善せず。しかしハムノイズやSN悪い点はスピーカーで聞く分には全く分からないレベルなので、このままにした。


あと気になるのはアンプが温まってくるとDCオフセットが徐々にずれていくという点。整備書では20分ほど電源入れてから調整するように書いてあったが、電源ON直後は200mvほど出ている。しかし10分も経つとマイナスに転じる。これはパワーアンプ初段の差動アンプが悪いことまで分かったが、全部品交換しても直るか不明なので諦めた。

さて、D707Fとの聴き比べだが、D907Xのほうが全域にかけて駆動力あるというか忠実というか、あまり印象的な表現はしたくないが、F特はいいのかもしれない。

このアンプを落札した一番大きな理由は、これでアナログレコードを聞きたかったなのだが、MCトランスやフォノEQも特性良好で暫く活躍してくれそうだ。

***追記***
DCオフセットがずれていく原因らしき部分を発見。
整流する電源基板に風を当てて冷やすとオフセットがずれていくことが分かり、これはパワーアンプ側ではなく前段にあるフラットアンプの影響を受けているということになる。その電源が安定するまで時間がかかっているため±の中点が変化していると想定できた。

見ると、レギュレーターになっているトランジスタのhfeクラスが違っていた。これが原因ではないだろうが、試しに同じクラスに替えてみることにした。


これは部品取りにしているD607Xに同じトランジスターがあってクラスも同じだった。


交換完了。んーしかし、明確な改善は見られず。どこが劣化しているのかなあ。


***3/27追記***
レギュレーター電圧を決めるツェナーダイオードを交換。13Vのようだ。
はたまた不具合発見。左右バランスが悪い。

信号レベルを追っていくとバランスボリュームの部品不良を突き止め、部品取りしている607Xから移植。250kΩMNカーブなど仕様や形状は同じ。


それとフォノEQアンプのDCオフセットを決める半固定VRが劣化し調整しても抵抗値が安定しないため、新品に交換。

何回蓋を開けたか分からないくらい修理したが、これでやっと動作品になってくれた。

追記:
DCオフセットが温度とともに変化するのはパワーアンプに入力する前段のフラットアンプであった。
部品劣化というより回路設計の不具合が原因みたい。DCカットするためのコンデンサでも挿入しないと解決しなさそう。

当時、サンスイも不具合として把握していたみたいな記述を掲示板で見つけたのだが、解決方法まで書かれていなかった。
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Posted at 2018/03/22 00:00:58

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この記事へのコメント

2018年3月22日 23:00
こんばんは。
確かにヘッドホンで聴くと細かいところまで気になりますよね。
アナログレコード、私も聴いています。
D907X DECADEの持ち味はいかがですか?
コメントへの返答
2018年3月23日 4:25
コメントありがとうございます。
ヘッドホンで聞くと小さいノイズも聞こえてしまって気になるんですよ。D707F exは優秀で一切聞こえないということでD907Xが性能で負けてます。でも音質は907の方が好みに合っていて少しハイ上がりかもしれませんがスピーカーがソフトドームツイーターなのでちょうどいい高音です。暫くは楽しめそうです。
2019年3月11日 12:31
D907X Decade かなり手を掛けていらっしゃるのですね。

D〇07Xからパワー部が低電圧バランス増幅になったので、回路的に高電圧のD〇07F/Gまでとは大きく変わっています。スーパーフィードフォワード回路が外されてバランス増幅になりました。調整も難しくなっています。残留ノイズについては、その周波数成分を調べて回路図を追って行き、原因箇所を推定するプロセスでしょうか…。トーンコントロール回路や電源基板、そして配線経路等、考えられる箇所は多いですね。

「レコードを聴く」のがメインでしたら、CDが普及してメインになり始めたD907X世代より、レコード黄金期末期のD907F/D907G世代の方が向くのではと思います。フォノイコライザー回路も907F/Gは片ch辺り22石+OpAmp1個の贅沢な回路構成ですが、D907X以降はずっと簡略化されて初段FETの後はもうOpAmp1個ですから…。パワー部がバランスアンプになってコストがかさむ分を、プリ部その他をコストダウンせざるを得なかったのだろうと思います。

電解コンデンサはNichicon Muse-FGの様に見えますが、この品種は力とスケール感は有るけれど繊細さと広がりと艶は消えがちのように思っています。むろん回路部位で影響は変わりますが、全部Muse-FGにするとオリジナルとはかなり違った音になるのではと思います。でもその音がお好きなら全く問題ありません。

私は電源基板部はダイオードやパワトラを痛めぬ様に適度なESR値を持つ東新工業のUTESで容量倍増、オーディオ基板部は電源入力部は低ESRの同UTWRZ/UTWXZで容量倍増、その他はオーディオ用ハイグレードの同UTSJ(静かなクラシック専用ならエルナーのSillmic2)を用いています。
コメントへの返答
2019年3月11日 18:25
コメントありがとうございます。

今は手放しておりますが色々、お詳しい情報誠に参考になりました。

マイナス側もアンプがあるバランスで音質がどう変わるのか興味津々で聞いてみたかったのですが、DCズレなど気になる不具合があって部品交換してどうなるか、色々弄ったスタディーケースになりました。残留ノイズの発生箇所はフラットアンプというところまで解ったのですが原因まで突き止める機材もなく、素人の足掻きでした。

おっしゃる通りフォノ回路までDCアンプで凝った構成のD907G世代がアナログレコードには最適ですね。自分の理想はD907XのMCトランスと907GのフォノEQ回路があったら最高でした。因みにOPアンプはDCバランスを保つためのフィードバック回路に組み込まれていました。

コンデンサも低ESRであれば性能はいいと思っていましたが一概に言えないんですね。初めて知りました。
DCアンプの場合、電源の平滑にしか役立っていないと思っていたのでコンデンサによって音質が変わるのか疑っていましたが、こういうご意見を伺うと違ってくるんだなあと感心しました。
2019年3月11日 21:16
そうですねー、測定器が無いとあるレベル以上の原因究明は難しいですね。DCオフセット変動と残留ノイズの問題だと、部品交換だけでは「当たり」に行きつけないように思います。もう手放されていらしたんですね。

D907XのMCトランスは、D907F Extra/D907G ExtraのMCトランスより相当優れているのでしょうか?。(両社は同じほとんど全て同じ回路で、パワー最終段の電源アース接続だけが違います。EQ部分はFがタムラ製MCトランス、Gが海外製MCトランスです。)

DCアンプでは段間カップリングのコンデンサは有りませんから、一見、電源平滑にしかコンデンサは寄与しないと思いがちですが、フォノカートリッジの数mVからスピーカーを駆動する大電力まで増幅するエネルギー源は電源回路です。増幅された15Hz~数十kHzのオーディオ信号も電源から供給される訳です。・・・車で言えばECUやトランスミッションが増幅回路なら、エンジン本体は電源回路と言う感じでしょうか・・・なので電源回路(トランス、整流器、定電圧回路、電解コンデンサ)は音質に大きく影響する事になります。

宜しければ私の最新ブログにSANSUIアンプの事を書いていますので、ご覧になって「なんて馬鹿なことを!」と笑って頂ければ幸いです。

出張先のホテルより
コメントへの返答
2019年3月11日 22:50
周波数成分まで見る機材は持っていないため聴覚頼りです。
D907XのMCトランスはGシリーズと同じなんでしょうかねえ。それのモノラルタイプを2個使用されています。物量投入でしたね。
MCトランスはαシリーズの初期ぐらいまで拘ってほしかったですが、時代はCDだったんで仕方ない流れです。
バカでかい容量の電解コンデンサーは平滑に直結するためエンジンの役目を果たしていますが、基板に乗っている定電圧用のコンデンサーも交換で効果あるんですね。それにしても数が多くて萎えてしまいます。

ニチコンのオーディオ最高級のKZで足りますでしょうか。
所有中のα907i MOSは前オーナーによって全てこれに替えてありました。
2019年3月11日 23:26
ええ、物量投入しても、ぎりぎり採算が取れた時代だったんですね。

電源基盤の電解コンデンサは「エネルギー供給用」、オーディオ基盤の電源部電解コンデンサは「音声信号のバイパス用」と考えると良いと思います。なので後者は低ESRやオーディオ用にする意味が有ると。

ニチコンKZは数個しか試しておらず、しかもα907i-MOSでは試していないので、回路が違いますから何とも言えないんです、すいません。ただKZの音評価は賛否両論なので、ニチコン最高級だから必ず良いとは言えないと思います。しかしそこから変えるとなるとまた難しいですね。

主にお聴きのジャンルからすれば、おそらくエルナーのSillmic系は合わないかと思います。東信工業のUSTJは音評価も安定しており最近のLuxmanにも使われているので合うとは思いますが、KZからどれだけ変わるかは正直分かりません。尚、UTSJは耐圧に余裕を持ってサイズの大きいモノの方が同一容量でもパルス性信号に強いです。それにUTSJはエージングに200時間くらい掛かります。同UTWXZ/UTWRZは癖がない低ESRで長寿命なので使い易いですが、KZからではグレードダウンですね。(東信なら千石電商が品揃え豊富で比較的安価です。)

KZは高いコンデンサですから、それを全部一式変えるより、いっそ安価なBeymaの30㎝フルレンジ一発のスピーカーを作られる方が楽しいかも知れません。ツイーター無しでも高域は良く出ます。コイズミ無線で1本17,000円程度でした。エンクロージャーは30㎝バフレスのジャンクスピーカーでなるべく大容量のモノをハードオフやオークションで格安入手し、ウーハーとバスレフダクト以外を塞いで使えます(僕もそうやって作りました。ダクトは板厚まで短くします)。大口径で100dB/W以上の高能率フルレンジスピーカーなので、箱鳴りが無く背圧がかからなけっればJBL-D130のように鳴るかも知れません。

BMWのストレート6の銘車に最高級のレーシングタイヤが合うか、と言うようなもので、アナログオーディオでは最高級の組み合わせが最高ではないところが難しく、かつ面白いところですね。
コメントへの返答
2019年3月12日 0:06
なるほど。お勧めは東信工業なんですね。

コンデンサーも影響しますがやはりスピーカーを変えると影響は大きいですよね。

今の住環境に30センチは全く無理なので、諦めますが定年も過ぎ、余暇を過ごすようになったら好きな音楽でゆっくり好みのスピーカーを探し聞いてみたいと思います。

色々奥深い拘りと知識に感心しました。

プロフィール

「屋根付き駐車場ってホントありがたい。雨の日は特に思う。」
何シテル?   08/08 08:52
ひろ爺BMWです。よろしくお願いします。 人生最後だろうなあと思う車を予約して1年越しで 2021年1月31日やっと納車できました。
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