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コメンサルに付いているブレーキはイタリア製のフォーミュラ。フォーミュラの中でも低グレードのRXというモデルだが一応油圧式だ。

先日パノラマで走ってみたところ、ローター２００ｍｍのヘイズに比べてもストッピングパワーは十分だ、コントロール性はちょっとピーキーかな。

でも、油圧式のディスクブレーキだと気になるのがメンテナンス。実はコメンサルを買う前からブレーキが情報が乏しいフォーミュラなので、メンテナンスには危惧していた。

調べてみてもシマノ・アビド・ヘイズ・マグラに比べると、メンテナンスの情報量が圧倒的に少ないしね。

買っただけでなく実際に走れば熱によるエア噛みや、フルードの劣化等によるメンテナンスが必要になるから、最低でもエア抜きできなけりゃね。

しかし、フォーミュラを取り扱っている代理店のHP上にはブリーディングキットが無い。検索かけてもなかなか見つからずに…

それでもネット上には何件かは写真付きで記事があったので、それを参考にして自分で作ることにする。


自動車やバイク、もちろん他のMTBブレーキメーカー(ヘイズしか知らないけど)のキャリパーにはブレーキフルード用のニップルが有るが、フォーミュラは軽量化のためかニップルが無くてただイモネジで蓋をしてあるだけ。
（後日調べてみるとニップル式の方が希少らしいです・・）

フルードを入れるにはここに接続するプラグ？バルブ？が必要なんです。そこで、バルブ本体を作製する事にします。


　自作バルブ
バルブを5MのISOネジで作る。

まずは真鍮のネジを2.5ミリのドリルで中貫きしてパイプ状にする。キャリパーに当たる面は銅管に5ｍｍのタップを立てて組立。ナットを取り付けしてハンダで固定。最後にＰ3のOリングをホームセンターで買ってきて、ネジ山をちょっと削り取り付けた。うん、なかなかの出来映え。自画自賛！

書くと簡単だけど試行錯誤で結構大変だった。


　ダミーパッド
バルブを付けたり外したりすると結構フルードが漏れるってことで、作業は車体から外して行うのがベターだが、コメンサルはオイルラインが内装式なのでそのまま行う。
しかし、パッドやローターを汚すと清掃が面倒なのでダミーのパッドも作る。
これは厚さ4ミリのアルミ板で4枚作る。作業中には、だんだん本来の目的を忘れて削り出しの快感に取り憑かれ出した(笑い)。ダミーのローターも厚さ2ミリのアルミ板で簡単に作る。これは車で移動する時も使える


　次はシリンダー。
言うなれば注射器…ホームセンターで簡単に見つけれると思ったら大間違い…全然無いよ…店員に説明しても不審がられるしね。結局ネットで注文。バイクメンテナンス用品でありました(笑い)
透明なチューブも付属してあったので探す手間が省けた。
容量５０ｍｌ


　アタッチメント
キャリパーはいったん車体から外して、作製したアタッチメントを介して固定。これはフルードが垂れても大丈夫にするため。
フルードは塗装面やゴムを劣化させるからね。


レバーはハンドルから外して、めくら栓が上になるようぶら下げる。

フルードはホームセンターでホンダ純正DOT4を買ってきた。とにかく安かったからね。880円だった。カストロールが約1500円何が違うのかな？

とりあえず物品が揃った。今、あえてブリーディングする必要は無いけど、キャリパーを開けたりしていて結構フルードが流れた。その補充…いや入れ替えをしようかな。