理論値超え

ITproで記事になっている↓
下りはドコモ最速、ソフトバンクの上りは「にわかに信じがたい結果」


下りについてはここ数年はdocomoの力の入れ方がすごいという噂は聞いていたのでdocomo1強なのは納得です。

比して上りの結果。
auは規格上遅いのは当たり前として、意外や意外softbankが僅差ながら優秀じゃないですか！

と思って読み進めるとsoftbankの上りは「Androidの最大値は60Mビット/秒と、規格上の最高速度を超える驚異的な結果が出ている。」(記事引用)と。

えっ、どういうこと？というわけで少し調べてみました。

総務省の「移動系通信事業者が提供するインターネット接続サービスの実効速度計測手法及び利用者への情報提供手法等に関するガイドライン」(長ぇーよｗ)を見ると、計測端末は「対応周波数、通信規格、OS が同一の機種ごととする。」とあります。

実際に各キャリアが同一機種で測定しているかはわかりませんがsoftbankではXperia XZを使っているようなので各キャリアのこの機種で比較してみます。

以下は各キャリアのXperia XZのスペック表のリンクとそこから抜き出した上りの仕様上の最大速度、実使用速度に関する注釈です。

docomo
https://www.nttdocomo.co.jp/product/smart_phone/so01j/spec.html?icid=CRP_PRD_so01j_spec_up
　50Mbps
　通信速度は、送受信時の技術規格上の最大値であり、実際の通信速度を示すものではありません。
　ベストエフォート方式による提供となり、実際の通信速度は、通信環境やネットワークの混雑状況に
　応じて変化します。

au
https://www.au.com/mobile/product/smartphone/sov34/spec/
　30Mbps
　通信速度はいずれもベストエフォート型サービスです。
　記載の速度は技術規格上の最大値であり、実使用速度を示すものではありません。
　お客さまのご利用環境、回線の状況などにより大幅に低下する場合があります。

softbank
https://www.softbank.jp/mobile/products/list/xperia-xz/spec/
　37.5Mbps
　ベストエフォート方式のため、回線の混雑状況や通信環境などにより、通信速度が低下、または
　通信できなくなる場合があります。
　また、ご利用地域によって通信速度が異なります。

docomoとauには明確に「技術規格上の最大値」と書いてありますね。

softbankにはさらに別の注釈があります。
“本製品の上りデータ伝送の効率化により、ご利用の環境によっては、記載の通信速度以上のデータ伝送が可能となります。”

“製品仕様上”ではなく“技術規格上”の最大なのにそれ以上、それも1.6倍なんて数字が出ることなんてあるんでしょうか？

これに関して記事ではsoftbank関係者がこんなことを言ってます。
「TD-LTE（SoftBank 4G）で伝送効率化の仕組みを入れている効果が大きい。Androidだけが対応（iPhoneは非対応）しており、たまたま（60Mビット/秒が）出た。詳しくは話せないが、無線区間のリソースをいかに効率良く使うかがポイント」(記事引用)

それならNo.1を叫びまくっているsoftbankなので、たとえ上りの速度であってもこれを宣伝に使わないことはないような気がします。
「弊社の技術で理論値を超えました！」なんて言ったらインパクト大でしょう。


という穿った見方をしてしまう私が先の関係者のコメントを読んだときには勝手に↓のように脳内変換されてしまいましたｗｗ
　伝送効率化＝通信の最適化という名のデータ圧縮
　無線区間のリソースを効率よく使う＝スピードテストブースト

スピードテストには最優先に回線を空けて、元々あるデータを圧縮して送って元々のデータサイズが送信されたことにしたら理論値超えちゃった(・ω<) ﾃﾍﾍﾟﾛ


いや、さすがに常識的に考えればないと思うんですが、これまでのこの会社の諸々を見てるとねぇ・・・
こんな風に脳内変換される私が疲れているのかなぁ