さてさて、先日無事退院した白カニですが、エンジンの載せ換え、燃料系統のトラブル解消、念願のH4キャブ等、一通りの目標をクリアーして非常に好ましい状況となりました。
当然、次は足周りなのですがショックやブレーキまで手を入れますとカニとは別の乗物となってしまうようでオリジナルのままで行こうと思っています。(ブレーキについては若干心配ですが・・・)
また、タイヤの選択も課題の一つとして抱えていたのですが、ミニライトもどきのホイールを入手して在庫で持っていたユーズドのCR65Mとのセットでしばらく行こうかと思っていました。しかし、CR65Mは外径が552mmと小さめで小生的にはもう少し大きめなタイヤを履かせたいと考えておりました。
幾つかの選択肢の中から、CR65Lが外径560mmであまり変わらないですし、最近のラジアルサイズで155若しくは165チョイスすることも考えたのですがあまりにもデザインが近代化しており、さすがに1960年式のカニには・???でございます。
そんな中、ミシュランタイヤのHPでクラシックカー用のコーナーを見つけてしまい、早速フロント&リアのタイヤハウスとのクリアランスを確認して長く付き合いのあるショップで入手してしまいました。(しかしこの事が後々大きな問題となってしまうのでした・・・)
見つけたタイヤはXASの165HR13で外径も600mmで小生の希望の外径でした。また、デザインもクラシカルで好ましいではないですか。
太さ的には155の方が好ましいのですが、小生の欲で少しでも外径を稼ぎたくて165の購入となりました。
ミニライトもどきのホイールに組み込み早速カニに装着したところ何と・・・
フロント右側がボディーと干渉するではないですか。
直線時には問題ないのですが左にハンドルを切るとゴゴーの唸り音「しっかり当たっているではないですか」冷汗がたらーり・・・
しかし、なんで右側だけ、しっかりクリアランスも測ったのに・・・
取り敢えず気持ちを落ち着かせて左右を比較すると、「フロント左側の前面と右側全面のクリアランスが15mm程異なっています。
クリアランスを測定したのは左側だったので右側はノーマークでした。
いまさらタイヤを交換してもらうわけにもいかず色々悩んだ結果、「取り敢えず右側の足回りの組み直し、ボンネットの固定部分の検証を行うことにいたしました。
カニの足回りは比較的簡単な固定方法ですので、ハブの位置を決めているロアーアームの固定ボルトを緩めて出来るだけ左側に近くなるように組み直しをしました。
この際、左右のホイールベースを確認したところやはり右側が5mm程長かったので補正しながら組み直しました。
足回りの組み直しでクリアランスは若干増えて問題は解決したのですが、未だ左側のクリアランスと異なっていましたので、ボンネットの固定ガイド部(カニはボンネット先端に角がありフレームのガイド孔に嵌る事で位置が決定しています。)を確認したところ若干当たりが後方にずれていたので補正しました。

以上の結果、完璧では無いのですが、タイヤの干渉は無くなりクリアランスのマージンも稼げることとなりました。
一連の話を主治医にしたところ「この年代の英国車なら当たり前だよね・・・」とのお言葉、外径にこだわり欲張った小生がいけなかったのです。
しかし、今回の事でまた一つ大きな勉強をさせていただきました。
また、至福の一時も過ごさせていただく結果となりました。(トラブルが解決した時の満足感は何ものにも代え難いです。)
小生のインプレッションでは、カニはハンドルの遊びがほぼ皆無なので、CR65Mだとかなり緊張した運転を強いられたのですが、さすがにラジアルタイヤ、平穏な運転が可能となりました。また、外径が大きくなったのでハイギアー化され高速道路もそこそこな速度で走行できそうな感じです。(当然SPメーターも狂いましたが・・・)
次回の主治医のゆるいツーリングにはデビューしたいなと目論んでいます・・・
Posted at 2016/06/13 10:59:18 | |
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